転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は? 作:スウェーデンクラス
中東戦線 ― ジオン軍前線基地、夕刻。
太陽が傾き、灼熱の大地がわずかに熱を緩めた頃。
戦火をくぐり抜けた鋼鉄の獣たち――シーウルフ隊のモビルスーツ群が、焦土と化した荒野から次々と前線基地の格納庫へと帰還してきた。
その鉄の足元を縫うように、整備員たちが泥と汗にまみれながら走り回る。
「燃料と弾薬の補給が最優先だ! 他はそれが終わってからだ! 急げよ、次いつ出動になるか分からんぞッ!」
荒れた声で怒鳴り声を飛ばすのは、シーウルフ隊の整備長、クルト・ヘルツァー。
その手には油で黒く染まった指示書と、空になった酒瓶の名残があった。
帰還したモビルスーツは、それぞれが煤け、装甲には砲弾の痕が刻まれていた。
戦場の汚れと勝利の証が、今まさに人の手で洗い落とされようとしていた。
その中で、イオリの搭乗する灰色のイフリートがゆっくりと着地し、コックピットから降り立った彼は、炎のように火照る身体を冷ますため、水筒に口をつけ、無造作に中身を呷った。
砂と汗が混じり、喉の奥が焼けつくようだった。
冷えた水は命の水だ――そう実感できるほどに、今日の戦いもまた苛烈だった。
「随分疲れてるじゃないのさ」
どこか肩の力が抜けたような、しかし芯に鋼を宿した声。
振り返れば、黄土色と紫に塗られたザクⅡMの脇から、シーマが姿を現していた。
白いタンクトップの上に軍服を羽織る姿は、戦いを終えた兵士というより、戦いに“生き残った”女という風情だった。
額には汗に濡れており、白いタンクトップには汗のシミが滲んでいた。
しかし、その決して綺麗とは言えない格好に何故か釘付けになってしまうのは男の本能というものなのだろうか。
彼女の目元にはわずかな疲労と安堵が現れていた。
「シーマ中尉こそ、汗だくですよ」
「熱いものは仕方ないだろ? それに、さっきから体を見過ぎだよ」
とふざけるように言うと、イオリは慌てるように少し目を逸らす。
シーマはイオリの水筒を指差し
「少しくれるかい?」
と言いながら水筒を受け取る。
シーマはごくごくと喉を鳴らして飲む。
口元を拭いながら「ありがと」とだけ返す彼女に、イオリは言葉を重ねなかった。
沈黙と笑みだけが流れる、わずか数秒の時間。
だがその静けさこそが、戦場の喧騒を乗り越えてきた者同士だけが共有できる、一瞬の休息だった。
だが、束の間の平穏は、クラウスの鋭い声に破られる。
「イオリ、シーマ。今から小隊長級のみでブリーフィングだ」
整備中の黒いグフカスタムの脇を抜け、漆黒の軍服に身を包んだクラウスが現れた。
その声音には、戦闘直後とは思えぬ張り詰めた緊張が宿っている。
「了解」
「分かったよ、隊長」
イオリとシーマは顔を見合わせると、無言でクラウスの後に続いた。
ーーーーーー
ジオン軍 中東前線司令部 ブリーフィングルーム
薄暗い照明の下、投影装置がわずかな光を壁に映し出す中。
そこには既に、ゲルハルト大佐が立っていた。
背筋を伸ばし、銀髪交じりの短髪を揺らしながら地図を見据えるその背には、揺るぎない覚悟と責任が滲んでいた。
エーリッヒとハンスも既に着席しており、緊張の色を浮かべている。
「全員揃ったな。では、ブリーフィングを始める」
ゲルハルトの声が静かに、だが重く響いた。
「ジオン本国は、連邦軍が大規模作戦を実施する情報を掴んだ。その目標は――オデッサだ」
その一言が、部屋の空気を凍らせた。
まるで砂漠に突如として吹き下ろされた冷気のように、張り詰めた沈黙が満ちる。
「おいおい……マジかよ……」
と呟くハンス。
「連邦も……本気だな」
とエーリッヒも目を細める。
ゲルハルトは頷き、冷静に言葉を紡ぐ。
「昨今の急激な攻勢は、この大規模作戦を隠すための目眩ましだったようだ。情報部によれば、オデッサ後方――ワルシャワに連邦軍が集結しつつある」
「それで、我々は?」
とクラウスが問う。
「シーウルフ隊は中東に留まり、黒海方面へ進軍する連邦軍の迎撃に当たる。情報では、シルバーバレット隊もこの方面に現れる可能性が高い」
重苦しい沈黙が再び訪れる。クラウスが再度口を開く。
「ですが、大佐。オデッサが落とされれば重力戦線は崩壊します。我々も防衛に――」
「その懸念は理解している」
ゲルハルトの声は一切の迷いを含まなかった。
「だが、我々の任務はモビルスーツ部隊の撃滅だ。任務完了次第、ただちにオデッサに向かう。既に多数の味方部隊が現地へ向かっている」
その言葉に、クラウスも頷き、椅子から立ち上がる。
「了解しました、大佐」
「連邦がいつ攻勢をかけてくるか分からない状況だ。各員、いつでも出撃可能な状態を保て。解散」
ーーーーーー
格納庫への帰路
ブリーフィング後、各小隊長たちはそれぞれの部隊へと戻っていった。
「聞いたな。各小隊長は部下に内容を伝え、機体の整備と休養を徹底しろ」
クラウスの一声に全員が応え、足早に去っていく。
「よっしゃ、とりあえず寝るか」
「ばか、まずは部下に説明してからだろ」
ハンスとエーリッヒがいつもの軽口を交わす中、イオリは隣を歩くシーマに声をかけた。
「中尉はこの後どうします?」
「アタシも一度小隊に戻るとするよ。その後は機体を整備して、少し休もうかね」
そう言って、彼女はイオリの隣を通り過ぎる……その瞬間。
ふと立ち止まり、小声で呟いた。
「……もし、夜に寂しくなったら、部屋で待っててあげるよ」
その声は真剣でも冗談でもなく――ただ優しかった。
イオリは一瞬ぽかんとした顔を見せ、すぐに苦笑する。
「じゃあ、夜は甘えさせてもらいましょうかね」
シーマは肩をすくめるように笑い、何も言わず去っていく。
残されたイオリは、その背を見つめながら、心の奥底に小さな火が灯るのを感じていた。
(……俺も小隊に戻って、このことを伝えるか)
そう決意し、再び歩き出す。
そこには、次なる嵐の予感が確かにあった。
ーーーーーー
ジオン軍前線基地は、夜の帳が静かに降りようとしている。
夕暮れを過ぎた空は濃い藍色へと変わりつつあり、遠くに響く整備音と発電機の唸りだけが、静けさの中で確かに戦の気配を感じさせていた。
格納庫の一角。
イオリのもとに、カールとエリックが集まっていた。
出撃の疲労がまだ身体に残る中、三人は休憩の隙間を縫って、ブリーフィングで告げられた重大な情報を共有していた。
「連邦が……オデッサを攻める?」
エリックの声には、素直な驚きと、信じたくないという一抹の不安が滲んでいた。
「それマジっすか?」
続けてカールが言う。
彼もまた、普段の飄々とした態度は鳴りを潜め、張り詰めた表情でイオリの言葉を待っていた。
イオリは、黙ってうなずいた。
背筋を伸ばし、静かな声で言う。
「――ああ。おそらく、連邦は本気だ。この重力戦線を一気に巻き返すつもりなんだろう」
その言葉は静かだったが、重かった。
言葉の端々に、前線指揮官としての責任と、誰よりも現実を直視している男の重みが滲んでいた。
カールが口を開く。
「でも……オデッサには、大量の友軍が集まってるはずっすよね? モビルスーツだって、連邦よりは俺たちの方が――」
若い兵士の、その言葉を、イオリは静かに制した。
首を横に振りながら、口を開く。
「……カール、よく考えてみろ。地球は広い。いや、広すぎる。俺たちは、その地球全土に戦線を張ってる。維持するだけで、ジオンはもういっぱいいっぱいだ。そこに……連邦が本気で攻勢をかけてきたらどうなると思う?」
彼の言葉に、カールとエリックの目が次第に真剣味を帯びていく。
「連邦の国力は――絶大だ。工業力も、生産力も、人の数も桁違いだ。時間さえ稼げば、奴らは好きなだけ物資を投下して、戦線を立て直すことができる。それが現実だ。俺たちが、いくら今、勝ってるように見えても……この流れは、いずれ逆転する」
イオリの瞳は、どこか遠くを見ているようだった。
整備中のイフリートの背後、夜の闇に沈む戦場の果てを、思い描いているようでもあった。
カールは、黙り込んだままうつむき、声を絞り出す。
「……オデッサは、大丈夫っすかね……?」
イオリは、その問いにすぐには答えなかった。
深く息を吸い、短く、しかし重たく答える。
「……わからない」
その一言には、将来を見通す冷静さと、若き兵士たちに嘘を言いたくないという誠実さがあった。
エリックが、少し間を置いて口を開く。
「……少尉は……ジオンが、負けると?」
その問いは、答えるには重すぎるものだった。
だが、イオリは真正面からそれに向き合った。
「……そこまでは言わない」
イオリは一歩、二人に近づき、背筋を正して言う。
「そうならないために、俺たちがいるんだ。お前たちも、俺も――ここにいるのは、戦局を食い止めるためだ。前線が崩れないように踏ん張る。それが俺たち、シーウルフの役目だ」
その目に宿る光が、エリックとカールの胸に何かを灯した。
言葉にできない覚悟のようなものが、確かにそこにあった。
「了解です、少尉」
「……了解っす!」
二人は強く頷き、イオリもまた、少しだけ安堵したように小さく微笑んだ。その時だった。
凄まじい轟音が、基地全体を貫いた。
直後、地面が唸るように揺れ、格納庫の鉄骨が軋む音が響き渡る。
「っ……!」
イオリは即座に反応し、周囲を確認する。
カールもエリックも臨戦体制に入っていた。
「外か……いや、近い。直撃じゃないが、何かが爆発した」
警報が、甲高い音で基地中に鳴り響く。
緊急事態発生を告げる赤色灯が、格納庫内を不気味に染める。
基地が揺れたのは、まさに雷鳴のような轟音と共にだった。
瞬間、赤い警報灯が天井に点滅し、鋭く刺すような警報音が施設内に鳴り響く。
まるで、夜を貫く咆哮のように。
いつの間にか、日はとっぷりと沈み、周囲は漆黒の闇に包まれていた。
戦慄が、足元から這い上がる。
「襲撃っすか?!」
カールの若い声が驚愕と恐怖を乗せて跳ねるように響く。
エリックも眉をひそめ、低く唸った。
「くそ、今度は直接基地を狙ってきたか!」
イオリは舌打ちを一つし、鋭く叫んだ。
「すぐに機体に搭乗!出撃準備!!走れ!!」
言葉と同時に、三人は格納庫の奥へと駆け出していた。
薄暗い格納庫の中に響く足音と金属の軋み、緊張に濡れた空気が肌を刺す。
イオリは素早くイフリートのコックピットに飛び込むと、両手で慣れた操作を次々にこなしていく。
スイッチ類が次々と起動音を上げ、灰色の獣がゆっくりと目覚め始めた。
「こちら、シーウルフ隊。イオリ・クローネ少尉!司令部、応答願います!」
息を荒げながら無線を叩き込む。
すぐに、沈着な男の声が応えた。
『こちらヘルヴォル艦長、ゲルハルトだ。分かっていると思うが、当基地は現在、敵の攻撃を受けている。そちら、出撃可能か?』
「可能です!敵の規模は?!」
すぐに問い返す。コックピットの中でも、彼の声は一瞬の迷いもなかった。
『詳細は不明だが、現時点で確認されているのは長距離ミサイル攻撃だ。おそらく、時間差で本隊が迫ってくるだろう。他の小隊は、出撃まで少し時間がかかる。貴官ら第3小隊が先行して迎撃にあたってくれ。クラウスたちが機体に乗るまで、基地防衛の時間を稼ぐんだ』
イオリは頷き、迷いなく応えた。
「了解。シーウルフ第3小隊、ただちに出撃する!」
背後でエリックとカールの機体も起動音を立て始めていた。
ーーーーーー
その頃、遠く離れた丘陵地帯。
連邦軍の観測部隊が冷静に報告を続けていた。
「こちら観測班。ミサイル着弾を確認。着弾点、やや南に逸脱。北方向へプラス3ポイント修正。次弾、効力射を実施せよ」
緊張のない声で指示を飛ばす観測兵。
彼の横顔には、何の感情も浮かんでいなかった。
「観測班より、モビルスーツ部隊へ。次の着弾後、即座に基地内へ突入。敵モビルスーツの排除及び施設の制圧を実施せよ。完了後は所定の手順に従い行動せよ」
通信の向こうから、威圧感を含んだ男の声が応えた。
『こちら、シルバーバレット隊・ライリー中佐。観測班、了解した。観測ご苦労』
無線が切れる。
赤目のガンダムに搭乗したライリーは、後方の部隊に向けて命じた。
「ジョゼフ大尉、ガンタンク部隊に支援射撃を。残りは俺に続け。敵基地を蹂躙するぞ」
「了解だ!」
「了解!」
戦意高く応じる部下たちの声が、暗闇の中に響いた。
赤き目の機体が唸りを上げて前進を開始する。
ーーーーーー
基地内の隊員たちは格納庫を目指して走っていた。
「どういうことだい?!こんなに接近されるまで気づかなかったってのかい!」
シーマの声は苛立ちと焦りに満ちていた。
「ジャミングだ。微弱な電波でレーダーを欺いていたらしい。巧妙な手だな」
クラウスが低く言う。
「そんなこたぁどうでもいい!モタモタしてたら、やられちまうぞ!!」
グスタフが怒鳴るように言い、走りを加速させた。
シーマが顔を上げて叫ぶ。
「イオリ達は?!」
「第3小隊は、もともと格納庫内にいたらしい。既に出撃準備中と大佐から連絡を受けた」
その言葉に、シーマの胸の奥がきゅっと締めつけられた。
格納庫が目前に迫ったその時だった。
「見えたぞ!!」クラウスが叫ぶ。
だが、次の瞬間――
閃光と爆風が辺りを焼き尽くした。
ミサイルが格納庫の屋根を直撃し、鋼鉄の梁が崩落していく。
「う、嘘だろ……」
誰のものかも分からない呟きが走る。
一瞬の沈黙の後、グスタフが叫んだ。
「くそが!!これじゃ乗れねーぞ!!」
ハンスが歯噛みしながら唸る。
「1回目のミサイルで着弾誤差を修正したか……ってことは、奴らもう近くにいるぞ!」
「イオリ達は……!?まだ中にいるのかい?!」
シーマの声が震えていた。
立ち尽くす仲間たちを押しのけて、崩壊した格納庫へ駆け出そうとする。
「待てシーマ!!今行ったら巻き込まれるぞ!!」
クラウスが彼女を必死で制止する。
「離しなよ!!あいつが、またあいつが、あの中で苦しんでるかもしれないんだよ!!」
彼女の叫びに、誰もが言葉を失った。
その時――
「おい!!あっちを見ろ!!」
エーリッヒの声が場の空気を切り裂いた。
全員の視線が、基地外縁の闇を裂く光の列に集まる。
そこには、あの部隊がいた。
赤いツインアイ。赤いバイザーを煌かせるモビルスーツの列。
「……シルバーバレット隊……」
シーマの瞳が、獣のような怒りに染まる。
その時だった。
倒壊した格納庫の奥から、低く、重い駆動音が響いた。
「……この音は……」
シーマが振り向く。崩れた瓦礫の奥、聴き慣れた駆動音がこだまする。
いつのまにか笑みがこぼれていた。
「……まったく、心配ばかりさせるね……」
ーーーーーー
「隊長、敵基地からの反応は限定的です。どうやら混乱してるようですね」
ジョゼフの報告に、ライリーは唸る。
「油断するな。奴ら――“狼部隊”がいる。必ず、飛び出してくる」
そのとき、部下の一人が声を上げた。
「敵MS確認!ザクです!」
ライリーの視線が動く。
「……狼のエンブレムはねぇな。ミサイル攻撃で既にやられたか……?」
彼は鼻で笑いながら、命じた。
「構わん、任務は同じだ。施設でも人員でも片っ端から破壊しろ」
連邦のジム部隊が、漆黒に沈むジオン基地を蹂躙していた。
次々と戦車が爆炎に包まれ、無人のまま駐機されていた戦闘機が火柱と化して吹き飛ぶ。
その光景は、まるで戦争という名の巨大な焚火の中に、ありとあらゆる命と技術がくべられていくようだった。
「行け!燃やし尽くせ!」
ライリー中佐の咆哮が、闇夜に響く。
そのライリーの駆るガンダムが、正面の通路を警戒していたザクの1機へと肉薄していく。
ザクは慌ててマシンガンを構え、雨のような銃弾を浴びせかけた。
だが、その全てが空を切る。
ライリーの操縦は鬼神のように精緻で鋭く、瞬き一つの隙もなくジグザグに軌道を変え、弾幕の全てをすり抜ける。
「ふん、そんな腕で、よく今まで生き残ってこられたもんだな!」
ビームサーベルが抜かれた瞬間、閃光が闇を貫いた。
ザクは抗う間もなく、その胴体を縦に裂かれ、断末魔の咆哮を上げながら爆散した。
「張り合いがねえ……」
ライリーが吐き捨てるように言ったその横で、部下のジムたちもまた、着実に戦果を重ねていた。
3機で1機のザクを囲い込み、各機が一斉に火線を集中させて仕留める。
まるでハンターが網で獲物を縛り上げるような、冷酷で合理的な戦いぶりだった。
あるジムは、格納庫のひとつひとつを潰すようにチェックしていた。
ガレージシャッターを破壊し、中を覗き、残骸の中にモビルスーツが見えれば、その場で無慈悲にマシンガンやバズーカを撃ち込む。
その様子は、もはや戦闘というより「掃除」だった。
「隊長、格納庫内にはモビルスーツは複数確認。しかし、狼部隊の機体はありません」
無線越しに部下が淡々と報告を送る。
ライリーは眉をひそめた。
「そうか……。だが、しらみつぶしにしていけ。必ずどこかに潜んでいるはずだ」
「了解。念のため、倒壊した格納庫も確認します」
通信が途切れると同時に、ライリーは周囲に鋭い視線を走らせた。
空は曇り、戦火の煙で星も見えない。
風はなく、ただ火の粉が舞っている。
“いるはずだ……。あの獣どもが、この程度で沈むわけがない”
「ちっ……狼どもめ、どこに隠れやがった……?」
その時だった。
何気なく倒壊した格納庫の瓦礫を調べていたジムを見やると、突然、激しい爆発と共に吹き飛んだ。
轟音と衝撃が大地を揺るがし、破片が火花を散らして飛び交う。
「なにっ?!」
ライリーが咄嗟に目を凝らす。爆煙の奥、崩落した鉄骨とコンクリートを押しのけるように、何かが蠢いていた。
まるで死地の中から蘇るかのように、その機体は姿を現す。
格納庫の屋根を突き破り、灰色の機体が空へと躍り出たのだ。
それはザクではない。
重厚な装甲と機体シルエットは異質で、しかし紛れもなくジオンの魂を宿していた。
灰色に塗り上げられたそのボディ、そこに燦然と輝くは――狼のエンブレム。
胸部の意匠が、闇を裂くように浮かび上がる。
ライリーの口元が大きく歪む。ぞくりとするような歓喜が、戦場の熱と共に背筋を走った。
「やはり……いたか。ヘルウルフ!!」
彼の叫びと共に、戦場は新たな段階へと突入していく。
すみません
ちょっと間が開きました。
構想はできてるのですが、肉付けにだいぶ時間がかかりました。
あまり。皆さんシルバーバレット隊が好きではないようなので、早めに退場させるか迷っております笑
僕は好きなんですがねー、この手練感笑
でもウルフ隊の1機も撃破できないっていうかませ犬感笑
主人公とシーマのイチャラブの度合い
-
もっといれろ!
-
大人な描写がもっと欲しい
-
こんなもん
-
いらん!