転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は? 作:スウェーデンクラス
オデッサ基地
――それは、ジオン地球方面軍の心臓とも呼ぶべき、重力下における最大規模の戦略拠点であった。
大地を裂くように広がる鉱脈群。
果てしなく続く採掘坑の網。
地下深くから汲み上げられる希少鉱石は、精製ラインを経て軍需工場へと運ばれ、やがて戦場を駆けるモビルスーツや艦船の血肉となっていく。
この地に根を張る巨大な鉱業複合施設と、それを守るモビルスーツ部隊、司令部、補給拠点群――オデッサ基地は、戦争機構そのものを支える巨人であり、ジオン公国の武威と栄光を象徴する場所であった。
その中枢、分厚い装甲に囲まれた基地司令室の一角。
ゲルハルト・アイゼンベルク大佐は、整えられた軍装のまま、一歩の隙もなく立ち、正面の人物に深く礼を述べた。
「この度は急遽の受け入れ、誠に感謝いたします。マ大佐」
だが、その礼を受けた男は、忌々しげに眉をひそめたまま、皮肉を含んだ言葉で返す。
「困りますな、アイゼンベルク大佐。何の連絡もなく押しかけてきて、やれ負傷兵の手当て、やれ機体の整備――こちらも資源には限りがあるということを、ご理解いただきたいものですな」
不機嫌を隠すこともせず吐き捨てたのは、この基地の司令官、マ・クベ大佐。
キシリア・ザビ配下の突撃機動軍に属し、地球降下作戦以降、オデッサ地域を掌握し、豊富な資源の運用と輸送、さらには基地防衛の任を一手に引き受ける男である。
その見かけは優雅で知的、しかし内面は計算高く狡猾――
任務遂行のためには部下をも道具と見なし、手段を選ばぬ非情さを軍内に知られていた。
ゲルハルトはその態度にも一切表情を変えず、淡々と事情を語る。
「……申し訳ありません。中東戦線基地が奇襲を受け、基地の放棄を余儀なくされ、撤退行動の一環として無線封鎖を実施しておりました。通信の再開は、貴基地に到着する直前となってしまいました」
だが、マ・クベはその説明に鼻で笑う。
「ふん……噂の“狼部隊”も、底が知れたものですな。敵の攻撃を許し、基地を放棄せねばならぬほどの損耗とは。しかも、負傷兵など治療してもすぐには戦えません。その場に捨て置けばよろしい。今回の援助は、あくまでキシリア様に仕える者同士の情け。それをお忘れなきよう」
その一言一言が、あからさまな侮蔑で塗り固められていた。
ゲルハルトは、内心で燃えたぎる炎を外には全く出さず、静かに一礼する。
「……今回の措置、重ねて感謝いたします。それでは私は、艦に戻り部下の指揮を執ることといたします」
そう言い残し、踵を返し、無言で扉へと歩き出す。そして――
ドアノブに手をかけたところで、彼はふと立ち止まり、ゆっくりと振り返った。
鋭い灰色の瞳が、マ・クベの眼を真っ直ぐに射抜く。
「マ大佐。私は、これまで一度たりとも部下を見捨てたことはありません。それは、軍人としての私の使命であり、誇りです」
凛と響くその声には、幾多の戦場を生き延びてきた者の、確かな信念が宿っていた。
「今、彼らは私の命令であれば、喜んで死地に赴くでしょう。信じ、従い、戦い抜く部下たち――得難い自慢の部下たちです。私は彼らを誇りに思っています。さて、マ大佐。貴官には、そのような部下がどれほどおられますかな?」
一瞬、マ・クベの顔に微かな緊張が走る。
「貴官のために命を捨て、戦ってくれる兵士がどれほどいるのか……。あまり、出世のことばかり考えていては、いずれ足元を掬われますぞ」
そう言い残し、ゲルハルトは一切の躊躇なく部屋を後にした。
マ・クベは、なにかを言い返そうとしたが、言葉は喉の奥で凍りつき、ついに一言も発することができなかった。
ーーーーーー
ヘルヴォル艦内 モビルスーツ格納区画
重厚な鋼鉄の骨組みに囲まれたハンガーでは、戦火の匂いがまだ色濃く残っていた。
死線を潜り抜けたモビルスーツたちが、今、無言で並び立っている。
その装甲には銃弾の痕、焦げ跡、割れたフレーム、漏れ出すオイル――すべてが、生還の代償を物語っていた。
「……こりゃ、新しい機体を回してもらった方が早ぇな」
煙草をくわえながら、整備長クルト・ヘルツァーが溜息混じりにぼやいた。
酒の匂いを纏いつつも、その手は黙々と部品を仕分け、修理計画を立てている。
「無理を言わないでくれ、整備長。この基地の資材を使わせてもらってるだけで、艦長にはかなり頭を下げてもらったんだ」
クラウス少佐が、少し疲れた声でそう応じる。
クルトは顔をしかめながら、やや語気を強めた。
「だがなぁ、隊長。あんたや小隊長たちの機体はまだマシなほうだ。ほかのザクどもはもうボロボロだ。瓦礫の下敷きになったせいで、フレームからいじらなきゃならねぇ……とてもじゃねぇが数日じゃ直せねぇぞ」
クラウスは短く頷き、手に持っていた紙袋から一本の酒瓶を差し出す。
「そこをなんとか頼む。あんたにしか任せられん。……期待してるぞ、整備長」
クルトは一瞬、眉を上げると、にやりと笑う。
「へっ、まったく、おだてんのがうめぇよ隊長は。……しゃーねぇ、やるだけやってみるさ。なにせ、俺ぁあの若造どもがまた無事に戻ってくる姿を見るのが一番の楽しみでね」
クラウスはその言葉に、わずかに口元を緩めた。
「ありがとう、クルト。アイツらは自慢の部下なんだ。頼んだ」
そう言いながら、軽く整備長の肩を叩くと、彼はその場を静かに後にした。
整備ハンガーの奥では、再び火花が飛び交い、命を繋ぐための闘いが続けられていた。
ーーーーーー
オデッサ基地 ― 通路にて
巨大なオデッサ基地の内部は、まるで蟻の巣のように複雑な通路が張り巡らされ、鉄骨と鋼板で構成されたその構造体の中では、数百人に及ぶ兵士や作業員たちが慌ただしく動いていた。
緊張に満ちた空気は基地全体を包み込み、どこか苛立ちすら帯びた雰囲気が漂っていた。
イオリとシーマは、無言でその中を歩いていた。
向かうは基地北ブロックにある資材置き場。
シーウルフの弾薬補充や、損耗品等、必要な資材を申請しに行く途中だった。
廊下をすれ違う兵たちはみな目に疲れを浮かべ、しかしそれを隠すように歩を速めていた。
顔には汗と油の混ざった汚れ、背中には数か月の戦場が刻んだ重みが見て取れる。
イオリは歩みを緩め、低く、そして静かに言葉を漏らす。
「開戦当初は、あれだけ優勢だったのに……今じゃいつ来るかわからない攻撃に備えて、皆が疲弊している。……これじゃ、どっちが攻めてるのかも分からない。この基地が落ちれば、ジオン軍は地球侵攻の足場を失う……」
その声には、焦燥と苦悩、そして戦局の現実を見つめる冷静な視線が込められていた。
横を歩いていたシーマは、鼻で笑うような声音で応じた。
「はん……でも、上の連中はそこまで危機的な状況だなんて、思っちゃいないんだろうさ。後方で椅子にふんぞり返ってる奴らにとっては、戦場の現実なんてただの報告書の数字でしかないのさ」
彼女の言葉には、激しい皮肉と、幾度も裏切られてきた兵士としての苦い経験がにじんでいた。
「だから、私らはこうして戦い続けるしかないのさ。いつだって犠牲になるのは、下の者たちさね……」
その言葉が静かに通路に消えた瞬間、イオリはふと歩みを止めた。
シーマは戸惑いながら振り返る。
「……どうかしたのかい?」
イオリは目を伏せたまま、重く言葉を吐く。
「……シーマ中尉。この戦争……勝てると思いますか?」
その問いは、どこか投げやりで、それでいて真剣だった。
シーマは一瞬だけ沈黙した後、小さく、でも確かに微笑んだ。
「そんなこと……私に分かるわけないだろ? でもね、私にとって大事なのは、勝つか負けるかじゃない。私は“仲間”が、“家族”が戦ってるから戦うんだよ。シーウルフは、私にとって家族同然なのさ。そういうの、戦ったこともない奴らには分かんないだろうけどね……」
イオリはその言葉に目を細め、そして微かに笑った。
「……そうですね。勝ち負けなんて、所詮は紙の上の話かもしれません。仲間のため、家族のため……それは、十分すぎるほどに“戦う理由”です」
その優しい笑みに、シーマは目を見開き、ふいに頬を赤らめると、少し照れたようにそっぽを向いた。
「……ふん。なに笑ってんだい。……私はね、戦場で死ぬなら、家族のために死にたいのさ。それが、私の戦い方ってだけさ」
その時だった。
イオリの笑みが消え、顔が真剣な表情に変わる。
「……イオリ?」
シーマが怪訝そうに問いかけた瞬間、イオリは彼女の肩を掴み、通路の脇にあった資材コンテナの影へと、ぐっと押しやり、壁に身体を押し付ける。
「ちょっ……な、なんだい、急に――」
言葉を遮ったのは、イオリの表情だった。
そこには明確な怒り――いや、強い想いと、焦燥が宿っていた。
「……死ぬなんてこと、絶対に言わないでください」
その声は震えていた。しかし、決意に満ちていた。
「俺は、あなたに死んでほしくない。……あなたが目の前で死ぬなんて、考えたくもないんです」
シーマは、その言葉に押し黙った。
「イオリ……」
「俺はあなたを守る。何があっても。これは、1人で誓ったことです。――あなたを、絶対に守ると」
それは、ただの言葉ではなかった。命を懸ける覚悟がこもっていた。
だが、シーマもまた、同じ戦場を歩む者の1人だった。
「前も言ったけどね、私は……誰かに守られるようなお荷物にはなりたくないんだ。……それに、私を守ってあんたが傷つくのなんて……もう、見たくないんだよ……!」
言葉が震え、溢れる感情が目尻から一筋の涙として頬を伝った。
その涙は、かつての戦いで瀕死のイオリを傍で見守ることしかできなかった、自責と痛みの証だった。
二人は、ただ黙って互いを見つめ合った。
通路の向こうから聞こえる、兵士たちの足音と金属音だけが、時間の流れを伝えていた。
やがて、イオリが彼女の顔に手を添え、涙を指で拭うと、再び口を開く。
「シーマ……これだけは言わせてください。俺はあなたを、何があっても守ります。これは絶対です。あなたが何を言っても、無駄です」
シーマは、何かを言い返そうとしたが、言葉が喉で止まった。
そのまっすぐな瞳。迷いのない声。
胸が高鳴った。
それが、付き合って初めて名前で――“シーマ”と呼ばれたからなのか。
それとも、「守る」と真っ直ぐに言ってくれた男の言葉が、あまりにも温かく、嬉しかったからなのか。
彼女自身にも、もう分からなかった。
「……〜〜ッ! はぁ、分かったよ。じゃあ精一杯、王子様に守ってもらうとするかね」
シーマは頬を赤く染めながら、わざとらしく肩をすくめる。
イオリは、ふっと微笑んだ。その笑顔は穏やかで、どこか安堵を湛えていた。
だが、シーマはすかさず指を突きつけて言う。
「でもね!私を守って死ぬなんて真似は絶対に許さないよ。分かったね? あんたも、生き残るんだ」
その目は真剣だった。
イオリはしっかりと頷く。
「分かってます。……あなたを、ひとりにはさせません」
その言葉に、シーマはわずかに笑い、そして口元に妖艶な笑みを浮かべた。
「……よろしい」
そう言った次の瞬間、彼女は唐突に制服の胸元をはだけさせ、イオリに身体を預けるように擦り寄る。
イオリは困惑した様子で、資材庫の薄暗がりのなか、立ち尽くした。
「シ、シーマさん……?」
彼の声は戸惑いを隠せなかった。
だが、その問いかけに対し、シーマは微笑を浮かべながら、そっと彼の手を取り、自らの制服の中へと誘導する。
「付き合って初めて……呼び捨てにしてくれたね。嬉しいじゃないのさ。おかげで身体が熱くなっちゃったじゃないか」
その瞳は、いつもの戦場での鋭さではなく、どこか柔らかく熱を孕んでいた。
イオリは手に感じる柔らかな感触に頬を赤らめながら、周囲を見回した。
「な、何言ってるんです……!?どこだとおもってるんです……!?」
「みんな、自分のことで手一杯さ。誰もここには来やしないよ。……それに、埃をかぶった資材ばかり。ずっと放置されてたんだろうね」
シーマの声は、落ち着いていて、それでいてどこか寂しげでもあった。
「でも……」
イオリが何かを言いかけたその唇を、シーマの指がそっと塞ぐ。
「…ほら、来なよ。最近忙しくて相手してあげれてなかったろ?」
その言葉に、イオリは息を呑んだ。
自分に向けられる熱い感情を、彼は感じ取っていた。
そして、自分の理性が音を立てて崩れ去るのを感じた。
「…バレても知りませんよ…!」
と言いながら、シーマを資材の上に押し倒す。
シーマは妖艶に笑い、
「…頑張って声を我慢するよ…」
と耳元で囁くと、その言葉を聞いたイオリは我慢できずに覆い被さる。
聞こえるのは、慌ただしい足音と微かな軋む音だけだった。
ーーーーーー
オデッサ基地――。
灰色の空の下、喧噪と振動が基地全体を包んでいた。大型の車両が資材を運び、サイレンのような音が遠くで短く鳴る。
迫る決戦を前に、兵たちの動きは目に見えて慌ただしさを増していた。
そんな中、イオリとシーマは、基地奥の資材置き場からようやくヘルヴォルへと戻ってきた。
表情にわずかな疲労と――それを覆い隠すような、何処か火照ったような気配をまといながら。
艦のハッチをくぐった瞬間、待ち構えていたかのように、整備服姿のクルト整備長が立ちはだかる。
「やっと帰ってきたかよ、まったく……。部隊の連中はな、ブリーフィングルームに集合命令が出てて、もう全員とっくに行っちまったぞ!」
イオリとシーマは顔を見合わせると、返事もそこそこに小走りで艦内を駆け抜け、ブリーフィングルームへと急いだ。
ドアが開くと、すでに部屋には部隊の全員が揃っていた。
見知った顔ぶれが並ぶ中、イオリとシーマは気まずさを隠すように空いていた席へと滑り込む。
するとすかさず、ハンスがにやついた顔で声を上げた。
「おーい、遅えぞ!資材庫に行くだけだったのに、何でこんなに時間かかってんのー?……いやぁ〜、こりゃあ油でも売ってたんでしょうなぁ?」
その隣でエーリッヒが笑みを浮かべながら言う。
「怪しいなぁ。二人してそんなに遅れるなんてよ。ねえ?」
イオリは思わず言い訳を口にしようとしたが、それより早く、グスタフがすっと横に寄ってくる。
「で?なにがあったんだよ。素直に言えって、あ?」
イオリは慌てて手を振る。
「ち、違いますよ!基地が……広くて、それで……」
だがグスタフはニヤニヤと笑いながら、彼の首筋を指差す。
「へぇ〜?ふ〜ん?そんな赤いマークつけてて、“なにもない”って言うんだ?」
その瞬間、イオリの手が反射的に自分の首を覆った。
するとグスタフは堪えきれずに爆笑する。
「うわ、図星じゃねえか!分かりやすすぎるぞ!お前!」
その笑い声が場を包んだ時、ハンスが懲りもせず、シーマの座った席に近づいてきた。
「おやおや?なんか中尉の髪が乱れてるような〜?日頃あんなにビシッとしてるのに、珍しいですね〜?」
しかしその冗談も、次の瞬間、ピタリと凍りつく。
「……うっさいね。撃つよ?」
腰のホルスターにそっと手を添えながら、シーマは冷ややかな目を向けた。
ハンスは真っ青になって両手を上げる。
「は、はいぃっ!すみませんでしたっ!」
そのやりとりに、部隊の面々からドッと笑いが起きた。
誰もが慣れた様子で、どこか微笑ましさすら感じている。
イオリとシーマの関係は、もはや公然の秘密。
そしてそれを部隊が揶揄うのも、もはや日常の一部だった。
しかし、和やかなその空気は、艦内の扉が開いたことで一変する。
ゲルハルト大佐とクラウス少佐――2人の軍服姿が、場の温度を静かに下げるようにブリーフィングルームに足を踏み入れた。
瞬時に全員が背筋を伸ばし、表情が引き締まる。
演壇に立ったゲルハルトが、低く重たい声で口を開いた。
「諸君。連戦が続く中、肉体的にも精神的にも、疲弊は否めぬだろう。だが、今しがた重大な情報が入った。……単刀直入に言う」
その場の空気が張り詰める。呼吸音すら聞こえそうな静寂の中、彼は言い放った。
「地球連邦軍によるオデッサ基地への攻略作戦は、11月7日をもって開始されると判明した」
その瞬間、会場がどよめいた。
「とうとう来たか……」
「規模はどれほどなんだ……」
「整備、間に合うのか……」
緊張と不安が、兵たちの間を駆け抜ける。
だが、ゲルハルトは一喝するように、片手を高く挙げて静止させた。
「動揺するな。ここが我々の正念場だ。この作戦を挫くことができれば、連邦は地上戦力の多くを失うだろう。これは、我々ジオン公国軍の“勝利”へと繋がる鍵だ。……各員、覚悟をもって任にあたれ。詳細はクラウス少佐から説明してもらう」
そう言い残すと、彼は背を向け、重々しくその場を後にした。
続いて演壇に立ったクラウス少佐が、兵たちを見回して口を開く。
「聞いた通りだ。俺たちに下された命令は、連邦軍先発部隊への奇襲作戦だ。整備は、クルト整備長以下、全力で進めてくれている。お前らは作戦までに、少しでも身体を整えておけ」
力強く言い切るその姿は、まさに狼の群れを導くリーダーの風格を漂わせていた。
「だが……この作戦は、これまでのどの任務よりも苛烈になるだろう。場合によっては――命を落とす者も出る」
その言葉に、室内の空気が一瞬だけ重く沈んだ。
だがクラウスは、静かに笑みを浮かべながら言葉を継ぐ。
「……戦場にいて、もし、いきなり視界が真っ暗になって、次に目覚めたら一面の花畑だったら。そこは天国ってやつだ。安心しろ」
笑いが漏れる。
緊張の中にも、少しの余裕と、仲間としての信頼が確かにあった。
ハンスが、ひょいと手を挙げて言う。
「いいっすね〜。でも、この部隊に花畑が似合う奴、1人もいませんけどね?」
それにすかさずエーリッヒが突っ込む。
「ばっか、お前が行くのは花畑じゃなくて、“地獄”だよ」
「なんだとコラぁ!?」
口論に見せかけた漫才のようなやりとりに、再び部隊全員が笑い声を上げた。
その光景にクラウスは目を細め、やがて、静かに語り始める。
「……いいか、俺たちは“群れ”だ。俺はその先頭を走る“群れのリーダー”だ。リーダーってのはな、常に前を走り、退くときは最後だ。……お前ら、必死に俺の背中を追ってこい。振り落とされたら、俺はお前らを咬んででも引き戻す。そういう部隊だ、うちは。いいな?」
その言葉に、誰もが黙って頷いた。
そして――
「了解!!」
その日一番の、全員の声がブリーフィングルームに力強く響き渡った。
それは、絶望に抗う者たちの決意の声だった。
死を覚悟してなお、仲間のために戦う者たちの誓いの叫びだった。
そして、嵐のような戦いの幕が、ゆっくりと、しかし確実に――上がり始めていた。
うぅーん、この絶望感!!
多分自分がジオン兵だったらちびってると思う笑
アンケートで結構主人公とシーマさんの絡みが欲しい意見があったので入れました!どうでしょう?(^◇^;)
主人公の宇宙機体
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イフリート宇宙仕様。できんの?笑
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ゲルググ高機動型
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ゲルググM
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ゲルググJ
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ザクⅡ改
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リックドム
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ビグロ…笑