転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は?   作:スウェーデンクラス

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第7話 喰らい付く

士官学校の訓練は地獄だった。

 

毎朝、起床ラッパと同時に布団を跳ね飛ばし、決められた時間内に身支度を済ませ、駆け足で訓練場へ向かう。

 

その中で一際目立っていたのが、シャア・アズナブルだった。

 

どんな訓練も完璧にこなし、走り込みではトップを譲らず、格闘戦でもほぼ無敗。

 

(原作の登場人物ってのはみんなこんななのか?)

 

最初のうちはシャアの動きにただ圧倒されていたが、イオリは次第に違う感情を抱くようになった。

 

(絶対に食らいついてやる……!)

(シャアに負けてるようじゃ、絶対に生き残れないよな!)

その日から、イオリはシャアを意識し、全ての訓練で彼に追いつこうと努力し始めた。

 

 

ある日の格闘戦訓練。

 

「次、クローネ対アズナブル!」

 

「……またお前か」

 

シャアが木製のナイフを持ちながら呟いた。

 

「今度こそ……一本取ってやる」

 

息を整え、シャアの構えを観察する。

 

(他の奴らと何が違う?)

 

シャアは隙がない。

攻めればカウンター、守れば崩される。

 

だが、何度も戦っているうちに、わずかだが彼の動きに規則性があることに気づいた。

 

(左のフェイントから……右へ回り込む癖がある)

 

次の瞬間——

 

「ッ!」

 

俺は意識的に一歩下がり、シャアの動きに合わせて回り込む

 

「ほう……?」

 

シャアの動きが一瞬、止まった。

 

(読めた!)

 

俺は全力でナイフを振り下ろした——が、

 

「……甘い」

 

シャアは寸前で回避し、カウンターでナイフを叩きつけた。

 

「……くそっ……!」

 

「今のは悪くなかった。次はどうする?」

 

シャアはわずかに口元を緩め、再び構えを取る。

 

この瞬間、俺も笑みがこぼれる

 

(やっと俺を見やがったな!)

 

 

 

「持久走10キロ! 途中でバテたやつは夕食抜きだ!!」

 

教官の怒声が響く。

 

士官候補生たちは、息を切らしながらも前へ進もうと必死だった。

 

しかし、俺の視線は一人の背中だけを追っていた。

 

「ハァ……ハァ……」

 

その人物——シャアは、まるで歩くようなペースで走っていた。

 

(なんであいつ、あんな余裕なんだよ……!)

 

俺は歯を食いしばり、ペースを上げる。

 

「……おい、アズナブル……!」

 

「ん?」

 

並びかけた瞬間、シャアがこちらを向く。

 

「俺……お前に……負けねぇぞ……!」

 

「そうか」

 

シャアは微笑んだ——そして、

 

「なら、ついてこい」

 

次の瞬間、シャアは急加速した。

 

「——ッ!」

 

(こいつ……!)

 

無我夢中で食らいつく。

 

この日を境に、俺は「アズナブルの隣を走る男」として教官たちの目に留まり始めた。

 

 

士官学校に入学して初めてのモビルスーツ(MS)シミュレーター訓練の日がやってきた。

 

「本日より、諸君らには基本的なモビルスーツの操縦を学んでもらう」

 

教官が説明しながら、候補生たちをシミュレーターに案内する。

 

「まずは基礎操作から始める。機体はザクⅠを想定している」

 

俺は座席に深く腰掛け、操縦桿を握った。

 

(俺の知識じゃ、こいつをどう動かすかなんてほとんど知らねぇ……)

 

しかし、やるしかない。

 

(落ちこぼれたら、ここで終わりだ)

 

最初の訓練は歩行、旋回、スラスターの調整といった基礎操作。

 

「おいクローネ、動きが固いぞ!」

 

「す、すみません!」

 

一方、隣のシャアのシミュレーター画面を見ると——

 

(……もうあんなにスムーズに動かせるのか)

 

シャアはスムーズに操縦し、まるで本物のパイロットのようだった。

 

「ふむ……意外と簡単だな」

 

「なっ……」

 

「クローネ、もっとスラスターを調整しながら旋回してみろ。機体を慣性で流せばスムーズに動く」

 

「お、おう……」

 

(差ばかりつけられるな……)

 

イオリは再び操縦桿を握り直し、試行錯誤しながら動かし始めた。

 

(……負けるかよ!)

 

 

 

士官学校の生活が始まって数週間が経ち、イオリは毎日の訓練と授業に追われる日々を送っていた。

 

「今日の訓練は基礎戦闘技術か……」

 

スケジュールを確認しながら、イオリはグラウンドへと向かう。

そこではすでに訓練が始まっており、教官が鋭い声を飛ばしていた。

 

「貴様ら、戦場に出たら一瞬の判断ミスが命取りだ!基礎がなっていない者は死ぬぞ!」

 

模擬戦闘が始まると、イオリは自然とシャアを目で追っていた。

彼は周囲の生徒たちと比べても、明らかに動きが洗練されている。

素早く的確に相手の動きを見極め、一瞬で隙を突くその技術。

 

「……やっぱりつよいな」

 

イオリは息を飲みながら、次は自分の番だと気を引き締めた。

 

 

訓練が進むにつれ、俺はシャアの実力を認識するだけでなく、強く意識するようになった。

 

――どうしても勝ちたい。

 

そんな思いが強くなるにつれ、訓練では常にシャアを相手に選ぶようになった。

 

「また君か、クローネ」

 

シャアは苦笑しながらも、毎回真剣に相手をしてくれる。

だが、何度挑んでも彼には敵わなかった。

 

「……くそ、また負けたか」

 

倒れ込んだ俺に、シャアは手を差し伸べた。

 

「随分と俺に執着するな。理由を聞いてもいいか?」

 

「お前が強いからだよ」

 

俺は素直に答えた。

シャアは少し驚いたような顔をしたが、すぐに笑った。

 

「ふふ、単純な動機だな。しかし悪くない。君は他の連中とは違うな」

 

それが、シャアが俺を意識し始めた瞬間だった。

 

 

日が経つにつれ、二人の間には自然と友情が芽生えていった。

 

食堂で並んで食事をすることも増え、寮の部屋では夜遅くまで語り合うこともあった。

 

「イオリ、士官学校に入る前はどんな生活をしていた?」

 

シャアの問いに、一瞬考えた後、孤児院で育ったことを話した。

 

「ふむ……意外だな。だが、君の根性の強さはそこから来ているのかもしれない」

 

「そっちは?実家が軍人だったんだろ?」

 

「まあな」

 

シャアはそう答えながらも、それ以上は詳しく話さなかった。

 

(……何か隠してるな)

 

そう感じたが、無理に聞くことはしなかった。

 

 

そうして時が経ち、シャアはガルマと親しくなるようになった。

 

「シャア、今日もガルマと訓練か?」

 

「ああ。奴はまだまだ未熟だが、飲み込みは早い。お前も一緒にどうだ?」

 

「……いや、俺は遠慮しとくよ」

 

俺は適度な距離を保つことにした。シャアとガルマの間に、どこか違和感を感じたからだ。

 

(まあ、気にしすぎか)

 

そう思いながらも、どこか引っかかるものを感じていた。

 

 

士官学校での日々はまだまだ続く。

 

イオリはシャアと競い合いながら、確実に成長していた。

そして、数年後に訪れる激動の時代へと向かっていく――。

 




だーめだ、
文章がむずかしぃ!!

ヒロインは誰でしょうー!

  • ニナ・パープルトン
  • トップ 08小隊のザク部隊の隊長
  • モニク・キャデラック
  • ケルゲレンの女性オペレーター
  • シーマ・ガラハウ
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