転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は?   作:スウェーデンクラス

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第76話 奇襲作戦

まだ夜の帳が降り、日すら昇らぬ時刻――深夜と呼ぶに相応しい静寂の中、彼らは作戦地域の上空にいた。

シーウルフ隊旗艦、ザンジバル級機動巡洋艦《ヘルヴォル》。

その鋼鉄の巨体は漆黒の空を切り裂き、推進器の微かな唸りだけが虚空に響いている。

 

艦内の格納庫には、出撃待機を示す緑のランプが灯り、並び立つモビルスーツの影を神秘的に浮かび上がらせていた。

その光に照らされる巨人たちは、まるで無言の兵士のように沈黙を守り、いまかいまかとその時を待つ。

コックピットに身を収めるパイロットたちもまた、己の鼓動の高鳴りを押し殺すように静かに息を潜めていた。

 

やがて通信回線が開き、艦長ゲルハルトの低くも力強い声が全機に届く。

 

『総員、聞いているか。こちらは艦長のゲルハルト。現在、本艦は作戦地域の空域に差しかかった。間もなく降下ポイントに到着する。降下後は予定通り、連邦軍の予想侵攻ルートに潜伏し、待機に入る。その後は作戦通りに行動せよ。……出撃前にも言ったが、諸君らの帰還を私は待っている。誰ひとり置き去りにはするな。……諸君らに神の加護があらんことを』

 

短くも重いその言葉が、全員の胸にずしりと響いた。

格納庫の空気が一瞬張り詰めるが、それを破ったのは、いつもの軽口だった。

 

「……堅物艦長が、こんなこと言うなんてな」

 

乾いた笑みを浮かべて呟くハンス。

 

「それだけ、この作戦がやばいってことだろ」

 

肩を竦めるように応じるエーリッヒ。

 

「やばくない作戦なんて、あったかい?」

 

シーマがくすりと笑う。

 

「ないですね」

 

イオリも笑って答え、思わず格納庫に和やかな空気が広がる。

 

そのやり取りに、シーウルフ隊の仲間たちは皆、無言で口元を綻ばせた。

まるで恐怖や緊張を打ち消すかのように――いや、それを共有するからこそ、彼らはこうして笑えるのだった。

 

やがて艦橋からの通信が再び格納庫を満たす。

 

『管制よりシーウルフ隊。降下ポイントに到達。順次降下せよ、繰り返す――』

 

その瞬間、クラウスの声が雷鳴のように響き渡った。

 

「よーし、聞いたな!お前ら!早く出たくてウズウズしてたろうが!これより降下するぞ!!」

 

その檄に応えるように、格納庫に並ぶ全機のモノアイが一斉に紫電のごとく点灯する。

鋭い光が闇を裂き、巨人たちはまるで生を受けたかのように唸りを上げた。

 

「待ちすぎて寝るところだったぜ」

 

呆れたように言うハンス。

 

「ばーか、もう寝てただろ」

 

すかさず茶化すエーリッヒ。

 

「さぁて、いっちょ暴れるとするか」

 

グスタフが獰猛な笑みを浮かべる。

 

「アンタたち、準備はいいね?ついて来な!」

 

シーマが自らの小隊員を鼓舞するように声を張り上げた。

 

「いよいよっすね!ちょっと緊張してきた!」

 

若さゆえの高揚を隠しきれないカール。

 

「大丈夫だ。俺たちには小隊長がいる。それに……緊張してるのは皆同じだ」

 

落ち着いた声で支えるエリック。

 

「その通りだ。いつも通りやればいい。……俺が絶対にカバーしてやる」

 

イオリの言葉は、確固たる自信と仲間への誓いに満ちていた。

 

その時――格納庫の巨大扉が重々しい音を立てて開き始める。

緑に灯っていたランプが赤に変わり、出撃の合図を告げる。

艦内の空気が一変し、血潮のように熱を帯びる。

 

「――全機、降下だ!!」

 

クラウスの咆哮が合図となり、シーウルフ隊は一斉に漆黒の大空へと飛び出した。

鉄の巨人たちは重力に身を委ね、地球の大地へと落下していく。

まるで戦場へと舞い降りる死神の群れのように。

 

ーーーーーー

 

その日――人類史に刻まれる大規模会戦「オデッサ作戦」がついに決行された。

地球連邦軍は、東西南北に複数の軍団を展開し、一斉に進撃を開始。

鉄と炎の奔流は地平線を覆い尽くし、オデッサを中心とする広大な大地は、やがて血と火に塗り潰されようとしていた。

 

――俺は、その大軍の一兵士にすぎなかった。

 

地球に侵攻してきたジオンの軍勢を追い払い、奴らを宇宙に叩き返すために連邦軍に入隊した。

志願したのはモビルスーツのパイロットだった。

だが適性試験であっけなく弾かれ、俺に与えられたのは戦車の操縦席だった。

 

「全く、なんで俺が戦車なんだよ。俺ならモビルスーツを誰よりも巧みに操り、ジオンの宇宙人どもを叩き潰せるってのに……」

 

愚痴が漏れる。

コントロールハンドルを握る掌に、悔しさが滲んでいた。

 

「はん、お前なんかがモビルスーツに乗れるかよ。戦車を任されただけでもありがたく思え」

 

同じ車内で大砲を扱う砲手――伍長が鼻で笑ってそう言った。

 

「……了解、伍長殿」

 

階級が上の相手に逆らえるはずもない。

だが、こいつだってどうせ俺と同じ、パイロット試験に落ちた負け犬だ。

 

そう心の中で毒づいた時だった。

 

行軍の隊列を進む俺たち戦車大隊のすぐ脇を、連邦軍のモビルスーツ部隊が悠然と追い抜いていく。

 

巨躯を揺らしながら進むその姿は、ただの兵器ではなく、人知を超えた「戦場の巨神」

にすら見えた。

 

俺の胸の奥に渦巻く嫉妬と羨望は、もはや隠しようがなかった。

 

「……やっぱすげぇな。あれがモビルスーツ……これからの戦場の花形だ」

 

視線を釘付けにしながら、俺は心に誓う。

次の適性試験では必ず俺の力を証明してみせる。

俺はただの兵士ではない。

他の有象無象とは違う――必ずモビルスーツに乗ってみせる。

 

しかし――その野望は、数えきれぬ兵士たちの群れの中に埋もれていた。

連邦軍の大軍はあまりに膨大で、一人の兵士の夢や誓いなど、砂粒に等しい。

 

「それにしても……すごい数だな」

 

俺は車外の光景に息を呑んだ。

果てしない列。

後方は土煙に霞み、前方には無数の車両の群れが連なっている。

 

「当たり前だ。これは上層部の肝煎りの作戦だぞ。地球全土を揺るがす大戦だ」

 

伍長が得意げに言った。

 

「この作戦で結果を出せば……俺のパイロットへの道も広がるはずだ」

 

俺は野心を隠さず口にする。

 

「まだそんな夢見てんのか? 子どもかよ」

 

伍長が鼻で笑う。

 

「俺がパイロットになったら、伍長の推薦だけは絶対にしてやりませんよ」

 

挑発気味に言い返すと、伍長は顔を真っ赤にして噛みついた。

 

「なっ!? てめぇ今なんつった!」

 

一触即発の空気が戦車内に充満する。

 

「やめろ!お前ら!!もうすぐ敵と接敵だ!無駄口を叩く暇があるなら目を開いて周囲を見ろ!!」

 

車長の怒号が飛び、俺と伍長は不満を飲み込むように舌打ちをして索敵に戻る。

 

ーーその直後。

 

先頭を進んでいた連邦軍モビルスーツの一機が、轟音と共に爆散した。

 

「な、なんだ!?」

 

閃光、黒煙。

俺は狼狽し、手が汗で滑る。

 

「敵襲だーー!!迎撃体制を取れ!!」

 

車長の声が震えながらも響き渡る。

 

突然の攻撃に、巨大な行軍の足並みが一気に乱れる。

膨大な兵力はその数ゆえに柔軟な対応ができず、再編には時間を要した。

その間にも、見えざる敵からの猛攻は容赦なく降り注ぐ。

 

炸裂するバズーカ弾。

マシンガンの掃射。

見えぬ高台からの狙撃。

 

炎に包まれ倒れていく味方の戦車、吹き飛ぶジムの破片。

 

「急げ!!稜線に回り込んでハルダウンだ!!」

 

車長の指示が飛ぶ。

 

俺は必死に操縦桿を操作し、戦車を傾斜地へと走らせる。

その横を、陸戦型ジムが胸部を撃ち抜かれ、悲鳴を上げる間もなく崩れ落ちていった。

 

「ひ、ひぃ……!? ふざけんな……こんなとこで死にたくねぇ!!」

 

恐怖が理性を圧倒した。

 

俺は稜線に出るのを拒み、ジムの残骸の裏へと戦車を走らせる。

 

「おい!上等兵!!何をしている!?そっちは違う!」

 

車長が怒鳴る。

 

「ふざけんな!これじゃ攻撃できねぇだろ!」

 

砲手の叫びも耳に入らない。

 

「うるさい!!俺はこんな所で死ぬ奴じゃない!俺はパイロットになるんだ!!こんなとこで死ぬもんか!!」

 

半狂乱の叫びと共に、戦車は味方の残骸の陰へ滑り込もうとした。

 

ーーその瞬間。

 

戦車の前方に、黒い影が落ちた。

頭上を掠める重圧。大地を揺らす着地の衝撃。

 

「は……はは……なんだよ、なんだよこれ……ふざけんなよ……この…!」

 

震える声で呟いた声は言い終えることなく、掻き消える。

漆黒のモビルスーツが眼前に立ち塞がり、灼熱のヒートサーベルを振り下ろし、戦車に抵抗も許さず、一刀のもとに斬り裂いたからだ。

 

炎と断末魔が空に響く。

 

「こちらクラウス。シーウルフ隊全機――前に出ろ。狩りの時間だ」

 

無線に響く冷徹な声。

狼たちが、連邦軍の大軍を前に姿を現したのだった。

 

ーーーーーー

 

鳴り止むことのない銃声と、地を揺らす爆発音。

硝煙は視界を覆い、赤黒い炎が戦場のあちこちで咲き乱れていた。

 

オデッサ基地を目指して進撃していた連邦軍は、膨大な数を誇っていたが、その規模ゆえに隊列は大きく間延びし、統制が乱れやすくなっていた。

 

その隙を突き、ジオンの狼達――シーウルフ隊は牙を剥いた。

最初の奇襲は完璧に成功し、先頭を進んでいた連邦軍モビルスーツや戦車部隊に壊滅的な打撃を与えた。

 

しかし今、戦場に広がるのは絶え間なき攻防。

 

圧倒的な物量を誇る連邦軍の反撃はすでに始まっており、シーウルフ隊はまるで蜘蛛の糸を渡るような、極限の緊張を強いられていた。

 

ほんの一瞬でも気を抜けば、四方八方から包囲され、圧殺されるのは明白だったからだ。

 

「くそがッ!! 隊長! 狩りの時間だって言ったが、数は半端じゃねぇぞ!!」

 

吠えるような声を上げたのはハンスだった。

ザクを操る彼は、トリガーを引き絞り、連邦軍の戦車隊へとマシンガンの雨を浴びせる。

 

閃光が閃き、装甲車両が次々と炎上していくが、その数は減る気配を見せなかった。

 

「ちっ……! 敵後方から新手が出てきた! 二番機、一度下がれ! 新手を砲撃しろ、俺が援護する!」

 

エーリッヒが低く唸るように命じる。

彼の対艦ライフルが火を吹き、遠方に陣取っていた連邦軍モビルタンクを正確に撃ち抜いた。

爆炎が地面を抉り上げ、土煙が空を覆う。

 

「第2小隊! アタシについて来な! 敵の横腹を噛み千切ってやるよ!!」

 

獰猛な声で笑ったのはシーマだ。

艶やかな女の声が戦場に似つかわしくなく響くと同時に、彼女の機体はブーストを全開にして突進する。

 

シーマ小隊のモビルスーツが地響きを伴いながら敵戦車の群れへ突入、火線をかいくぐり、至近距離で次々に火を噴かせていった。

敵戦車は味方を巻き込むのを恐れて満足に反撃できず、その隊列はたちまち混乱の渦に叩き込まれる。

 

「エリック! 後方から援護しろ! カール! 俺に続け! 突出してる敵部隊を叩くぞ!」

 

灰色のイフリートを駆るイオリが短く的確に指示を出す。

 

「了解、援護します」

「いつでもいけるっす!!」

 

エリックとカールの返事は、戦場の爆音の中でもはっきりと届いた。

 

イオリのイフリートを先頭に、カールのザクが追走し、さらに後方からエリックのザクが対艦ライフルで射線を通す。

息を合わせたかのような布陣が、突出してきた連邦軍モビルスーツを的確に叩き潰していく。

 

ーーシーウルフ隊の真骨頂。

 

各小隊が有機的に連携し、まるで一つの生き物のように動いていた。

火線の隙間を縫い、時には強引に突破しながら、連邦軍の戦力を削っていく。

 

だが。

 

連邦軍の数は減るどころか、逆に増していくように錯覚するほどだった。

敵の大軍は、次から次へと押し寄せる潮のように尽きることがなかった。

 

「……予想以上だな」

 

漆黒のグフ・カスタムを駆るクラウスは、シールドガトリングを掃射しながら思案する。

 

マズルフラッシュが咲き乱れ、戦車が次々と爆散する光景を前にしても、その眼差しは冷徹だった。

 

『この規模の軍団で、同時に多方向侵攻……? 冗談のつもりかと笑いたいところだが……本気でやっているのか』

 

次の瞬間、敵の陸戦型ジムが不用意に接近してきた。

クラウスの手元がわずかに動く。

グフの腕部から放たれたヒート・ワイヤーが蛇のように走り、ジムの腕を絡め取った。

機体を引き寄せられたジムのパイロットが悲鳴を上げるより早く、灼熱のヒートサーベルが突き立つ。

一閃ーーコックピットを貫いた刃が、敵の命を一瞬で奪った。

 

「隊長!」

 

その横に、右肩を黒く塗った二機のザクが滑り込む。

ハンスとエーリッヒだ。

 

「敵後方からモビルスーツ部隊が接近中!」

 

「イオリたち第二小隊と、シーマの第三小隊が迎撃に動いてる!」

 

矢継ぎ早の報告に、クラウスは小さく頷いた。

 

『……ここまでだな』

 

彼の心中に冷静な結論が下る。

すでにこの戦闘は十分な威力偵察を果たした。

このまま粘れば戦果を上げることもできるだろう。

だがーーシーウルフ隊の命を賭してまで得る価値はない。

 

「全隊に告ぐ!」

 

クラウスの声が全周波数に響き渡った。

 

「もう十分だ! これより作戦通り、遅滞戦闘に移る! まずは第四、第五小隊が後退、残りは援護しろ! 第四、第五は下がった後、後続の支援を忘れるな!」

 

その声は、混沌の只中にありながらも澄み渡る鐘の音のように響いた。

狼たちは、隊長の声に従い、秩序ある動きで戦場からの離脱を開始する。

 

ーーーーーー

 

クラウスが撤退の判断を下す少し前――。

戦場の一角では、シーマとイオリ率いる第二・第三小隊が、連邦軍新手のモビルスーツ部隊に牙を突き立てていた。

 

「カール! 左に展開してくれ!! 俺は右からやる!!」

 

灰色のイフリートに乗るイオリの指示は、戦場の轟音をも突き抜ける鋭さを持っていた。

 

「了解っす!!」

 

若さを隠さぬ声で応えるカール。

その瞬間、イオリのイフリートはヒートサーベルを両手に握り締め、獣のように吠えながら前進。

閃光のような軌跡を描き、陸戦型ジムの腕を瞬時に切断した。

 

『な、なんだこいつら!? 手練だ! 至急応援を――ぐあぁッ!!』

 

断末魔の叫びが敵機の無線を通じて響いた。

イオリは冷たく呟く。

 

「悪く思うな。自分も死ぬかもしれないと分かっていて軍にいるんだろ?」

 

ヒートサーベルが袈裟懸けに走る。

ジムは一瞬のうちに両断され、爆炎を撒き散らしながら崩れ落ちた。

その背後に立つ、灰色の巨人――イフリート。

炎に照らされ浮かび上がる姿は、まるで戦場に舞い降りた死神のようであった。

 

『ば、化け物め……!』

『アイツは……灰狼だ!! データにあった……!なんでこんなところに……?!』

 

恐怖に囚われ、足を止める連邦兵たち。

その姿を見てイオリは低く笑い、スロットルを踏み込んだ。

 

「来ないのか? ……なら、こっちから行くぞ!」

 

灰色の影は嵐のように敵陣へ雪崩れ込み、恐怖の悲鳴と爆発を撒き散らした。

 

――同時刻。

 

カールのザクはマシンガンを連射し、弾幕を張りながら敵ジムに迫っていた。

 

「はん! 今までやってきた奴らとは練度が違うっすね! 素人同然っす!」

 

自信満々に言い放ちながら、脚部ミサイルランチャーを発射。

爆音と共に敵機を吹き飛ばしたその瞬間――。

 

轟音。

カールの背後を狙っていた連邦軍戦車が突如爆散した。

 

「ひ、ひぇっ?! 助かったっす!」

 

驚愕の声を上げるカールの耳に、冷静な声が割り込む。

 

「……いつも言ってるだろ。気を抜きすぎだ」

 

それは後方支援に徹していたエリックの声だった。

 

「はいはい、気をつけるっす!」

 

カールは軽口を叩いてごまかす。

 

「ほら、援護してやる。他のやつをやれ」

 

そう言い残し、エリックは再び無線を切り、狙撃に集中する。

次の瞬間、遠方のジムがライフルの直撃を受け、爆炎に包まれた。

カールは苦笑しつつも、再び前線へ駆け出していった。

 

――一方。

 

「そんな狙いで当たると思ってんのかいッ!?」 

 

シーマのザクが機関銃を撃ち放ち、敵ジムのコックピットを正確に撃ち抜く。

血気盛んな声が響くが、その目は冷徹だった。

 

「姐さん! 敵機が多すぎるぜ!」

 

小隊の一人が攻撃を続けながら呻く。

 

「文句言ってる暇があるなら、撃ち続けな! 敵機を近寄らせるんじゃないよ!」

 

一喝するシーマ。

だが、内心では冷や汗を流していた。

 

『ここまで大部隊を差し向けるなんてね……。この数で押し寄せられたら、オデッサはひとたまりも無いよ……!』

 

シーマの胸中を読み取ったかのように、傍らに灰色のイフリートが舞い戻る。

周囲の敵を薙ぎ倒したばかりの姿は、凄絶な迫力を纏っていた。

 

「シーマさん! こっちは粗方やりましたが、どんどん新手が来ます!」

 

イオリの声には焦燥が混じる。

 

「分かってるさね……。このままじゃ、数にすり潰されるね……」

 

シーマは歯噛みしながら応じた。

 

その時――。

 

『こちらクラウスだ。全隊に告ぐ! これより作戦通り、遅滞戦闘を行いながら後退する!』

 

隊長の声が全員の耳に響く。

シーマとイオリは、互いに機体越しに目を合わせた。

無言のうなずき。

即座にそれぞれの小隊へ指示が飛び、後退の動きへと切り替わる。

 

戦場には、無残に破壊された連邦軍機の残骸、そして止まることなく押し寄せる新手の影だけが残された。




くっ、書書きたいことが多すぎて、書ききれない!
がんばります笑

主人公の宇宙機体

  • イフリート宇宙仕様。できんの?笑
  • ゲルググ高機動型
  • ゲルググM
  • ゲルググJ
  • ザクⅡ改
  • リックドム
  • ビグロ…笑
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