転生先はガンダムの世界?え?生き残れ?は? 作:スウェーデンクラス
これは、イオリがシーウルフ隊に配属されて間もない頃のことである。
宙域訓練を終えたばかりのカールとエリックは、並んで自室へ向かっていた。
訓練の緊張が解けた後特有の、少し浮ついた空気。
二人は同じ時期にシーウルフ隊へ配属され、さらに同じ部屋をあてがわれていたことから、自然と行動を共にする時間が増えていた。
エリックにとって、年下のカールはまるで実の弟のような存在になりつつあった。
「新しい少尉さん、なかなか気さくないい人っすね!」
カールはいつものように人懐っこい笑顔を見せながら言う。
「ふっ……ああ。悪い上司じゃないことは間違いないな」
エリックは肩を竦めて答える。
「エリックもそう思うっすか?」
期待するように覗き込んでくる年下の瞳。
その真っ直ぐさに、エリックはつい笑みを零してしまった。
しばらく歩いた後、エリックはふとカールに声を掛ける。
「カール、シャワーに行くか?」
訓練でかいた汗を早く流したかったのだ。
だが、返ってきたのは少し慌てたような声だった。
「……あ、いや。自分は自室のシャワーで浴びるっすよ。着替えも用意してないし」
エリックは首を傾げたが、それ以上深くは考えなかった。
「そうか。じゃあ俺は基地のシャワールームに行ってくる。そこにはバスタブもあるらしいぞ? 今度一緒に行くか」
「そ、そうなんすね!いやー、俺もゆっくり浸かりたいっす。また今度っすね!」
安堵の笑みを浮かべるカールの顔は、どこか不自然に見えたが――エリックは気にも留めず、軽く手を振って別れた。
だが、廊下を進む途中でふと気づいた。
「……あー。着替え、部屋に忘れたな」
仕方なく踵を返し、再び共同の部屋へ戻ることにする。
扉を開けると、部屋の中にカールの姿はなかった。
しかし、簡易シャワー室からは水音が響いていた。
『カールはシャワー中か。俺も着替えを揃えて、さっさと浴びに行くとするか』
そう思い、ロッカーに手を伸ばしたその時――
水音が止まり、シャワー室の扉が開く音がした。
「……え?」
驚いたような小さな声。
エリックは振り返りながら、
「着替えを忘れたんだ。間抜けだよな。もう用意したから、すぐにシャワー……ルー……」
その言葉は最後まで言えなかった。
振り返ったエリックの視界に飛び込んできたのは――
胸元からタオルを巻き、濡れた髪を肩に張り付かせたカールの姿だった。
ただ立っている。
それだけのはずだった。
だが、その細い体つきは、男のものではなかった。
タオル越しにもはっきりとわかる柔らかな曲線。
いつも軍服に隠されていた華奢な輪郭が、今はすべて露わになっていた。
エリックは言葉を失った。喉が乾き、呼吸すら忘れる。
「え……? お前……カール……か?」
カールの頬がみるみる赤く染まり、瞳が大きく揺れた。
次の瞬間、胸元を必死に押さえると――
「キャーーーー?! な、なんでここにいるんすか!? こっち見ないでくださいっす!!」
声を裏返らせながら、手当たり次第に近くのものを掴んでは投げつけてくる。
「す、すまない!! すぐ出る!投げないでくれ!」
エリックは慌てて身を翻し、部屋を飛び出した。
廊下に出て、背を壁に預ける。
まだ胸の鼓動は早鐘のように鳴っていた。
「……女……? カールが……?」
頭は混乱し、理解が追いつかない。
だがその一方で――
濡れた髪を滴らせ、タオル一枚で頬を真っ赤に染めたカールの姿が、どうしても脳裏から離れなかった。
涙目で抗うように叫んだ顔が、驚くほど愛らしく思えてしまったのだ。
『……すげぇ、かわいかった……』
自分の中に芽生えた感情に気づき、エリックは思わず目を閉じる。
だが、焼き付いた光景は瞼の裏で鮮やかに蘇り続けるのだった。
一方その頃。
部屋に残ったカールは肩で荒い息をつき、やがて両手で顔を覆った。
「あーー……絶対にバレたっすよね……よりによって、エリックに……どうしよう……」
声は小さく震えていた。
部屋の外と内。
二人の鼓動だけが、隔てられた扉越しに同じリズムで鳴り響いていた。
ほんとにすみません。魔が刺しました。
おまけなんで、クソ短編っす。
もしもシリーズ的なやつはどうですか?
え?先に本編を終わらせろ?
わかってます。ただ、構成を考えると、どうしても時間が(T . T)
てことで、箸休めのもしもシリーズでした!!
続編はありません!……たぶん!!
主人公の宇宙機体
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ビグロ…笑