脇役として頑張るだけ   作:ラン乱

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色々修正します。


異世界ニューヨーク、ポメラニアン救出作戦

マックの道案内に導かれ、数分も走れば学校の前にたどり着いた。

 

フウト「はい、着いたよ。」

 

その瞬間、背中に乗っていた3人の子供たちが一斉に声を上げた。

 

シュウ「お前すげえな!車より速かったんじゃねーか!?スッゲー!!」

 

メグ「は…はや…速すぎ……っ。う、うえぇ……ちょっと酔ったかも……」

 

マック「メグ、大丈夫なんだな?」

 

メグ「な、なんでアンタ達は平気なのよ……」

 

地に足をつけても、まだふらついてるメグ。

その様子を心配そうに見守るマックと、何も気にせずはしゃぎ続けるシュウ。三者三様の反応に思わず笑ってしまう。

 

フウト(若いっていいな……って、僕も一応まだ若いか。26だし)

 

フウト「じゃあ、機会があればまたな」

 

メグ「できれば……さっきのは“無かったこと”にして欲しいな……」

 

シュウ「なんでだよメグ! すっげー楽しかったじゃん!あの風!あのスピード!また乗りてー!」

 

マック「まあまあ、急いでたから仕方ないんだな」

 

シュウ「だろ? なあ兄ちゃん、あんたの名前は?」

 

フウト「風翔だ」

 

シュウ「オッケー!ありがとなーフウト!」

 

マック「助かったんだな、ありがとなんだな」

 

メグ「……ありがと」

 

彼らとのひとときは短かったが、妙に印象に残った。

特にマックの言葉遣いと、メグの真面目そうな雰囲気。

そしてトラブルメーカーのシュウ。彼らとまた再会することがあれば、その時は少しだけ“普通の出会い方”をしたい。

 

フウト(さて……この学校の屋上、確か柵がある構造だったはずだな。裏から回って……)

 

歩を進め、人気のない場所からそっと屋上へ。

 

フウト「ここならいいか」

 

軽く空を飛び上がり、屋上に静かに着地する。風が気持ち良い。

 

フウト「うん、やっぱ高いところはいいな……って、ん?」

 

視線の先で、道路を走る軽自動車が異様なスピードで蛇行していた。

 

フウト「暴走か。……怪我人が出る前に止めないと」

 

髪が逆立ち、金色に輝くオーラを纏う。スーパーサイヤ人に即変身。

 

フウト「よし、行くぞ」

 

0.5秒。暴走車の目前に立ちはだかる。

 

運転手「なっ……!? どっから湧いたあああ!?」

 

フウト「急ブレーキ踏め。……って、もう間に合わないか」

 

車体が迫る瞬間、片手でボンネットを受け止める。ギィッとタイヤが悲鳴を上げる。

 

フウト「……おい。怪我人が出たらどうすんだ?」

 

男「う、うるせえ! 前の車がトロトロ走ってんのが悪いんだよ! わかったらどけぇ!」

 

フウト「……ったく、仕方ねえな」

 

男「ふん! 分かりゃいいん……」

 

フウト「君の車を先にどかしておくよ」

 

男「……は?」

 

軽々と、片手で車を持ち上げる。

 

男「なあああああっ!?」

 

フウト「では、お一人様警察署までごあんなーい」

 

そのまま軽く飛び上がり、最寄りの警察署まで直行。

警官に引き渡し、「この人、道路で暴走してました。後ろの車のせいとか言ってたけど、どう考えても本人が一番危ないので」と軽く説明。

 

フウト「……うん、今日も社会貢献できた。俺、偉い」

 

だが──

 

フウト「あ、財布……持ってないんだった」

 

現代地球、いや、レジェンズの世界では紙幣文化が健在だった。

金無しじゃゲーセンも行けやしない。

 

フウト「めんどくせえ……働くか」

 

歩きながら求人票を探していると、目に入ったのは派手な格好の老婦人。手に宝石がびっしり詰まった指輪。目の前で何か探しながら叫んでいる。

 

マドンナ「ポメちゃーん!! 私の可愛いポメちゃーん、どこ行ったのぉ!」

 

周囲の人間は、見て見ぬふり。

誰も近寄ろうとしない。

 

フウト(これは……聞いてみるか)

 

フウト「どうかしましたか?」

 

マドンナ「あなた! ああ、聞いてくださる? 私のポメちゃんが……逃げちゃったのよぉ!」

 

フウト「いつ頃いなくなりましたか?」

 

マドンナ「ついさっきよ! 新しい可愛いお洋服を着せようとしたら、びっくりして家から飛び出していったの。ポメちゃん……お洒落が嫌いなのかしら……?」

 

フウト(犬からすれば服は異物だろ……)

 

マドンナ「お願い! 見つけてくれたら、報酬として30万円払うわ!」

 

フウト「やりましょう」(`・ω・´)キリッ

 

はい、人助けとか言って即決です。お金は偉大。

 

フウト「その前に……少しだけおでこ、触れてもいいですか?」

 

マドンナ「……? ポメちゃんのためなら構わないわ」

 

彼女の了承を得て、そっと手を額に添える。

ピッコロさん直伝、記憶読み取り能力──意識を集中すれば、ポメちゃんの最後にいた場所や行動が映像のように脳裏に浮かぶ。

 

フウト「……そこか」

 

地面に手を当て、【気】の感知を広げる。

微弱な、小動物特有の気配が数十メートル先の公園に反応した。

 

フウト「見つけた」

 

──次の瞬間。

 

マドンナが瞬きする間に、フウトはポメちゃんを抱えて戻ってきた。

 

フウト「はい、ポメちゃん捕獲完了」

 

マドンナ「ポメちゃん! 一体どこ行ってたのよぉ! ママ心配してたのよおおお!」

 

ポメちゃん「きゃんきゃん!!」

 

フウト(……ちょっと泣いてる? すまん、もう逃げんなよ)

 

マドンナ「ありがとう、本当にありがとう! ほら、これが約束の30万!」

 

フウト「ありがたく頂きます」

 

マドンナ「それじゃあ、お気をつけてね。さようなら〜」

 

──去っていくマドンナとポメちゃん。

去り際、ポメちゃんが一度だけ振り返ってフウトを睨んだ気がしたが、気のせいにしておいた。

 

フウト「ふう……さて、ゲームセンター行くかぁあ!!」

 

今度こそ遊び倒してやる。

ああ……こういう平和な時間がずっと続いてくれたらいいのにな。

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