4月▼日
クラス代表決定戦から一夜明け、結局引き分けでどうなるのかと思っていたクラス代表は空野春樹に決定した。
千冬先生曰く「試合順が遅い程、情報の有利を得る」との事で辞退の権利は1試合目の勝者である一夏、2試合目の勝者であるセシリア、最期の試合の勝者である空野、という順番だった。
当然一夏は辞退、セシリアも原作通りに辞退、結果として辞退する権利すら無くなり空野が代表となった。
その後セシリアが侮辱したことについて謝罪したが、ここでまさかの一夏と春樹もセシリアに対して馬鹿にしていたことを謝った。
何でも、セシリアが本当に凄いことを戦いを通じて分かったのだとか。
結局、お互いに謝罪を受け取った三人は和解。
で、そのまま時間は過ぎていき放課後にクラス代表決定パーティが行われた。
食堂でそれぞれが菓子やジュースを持ち寄っての小さな物だったが、それでも楽しいのは楽しい。
その中で一夏、箒、春樹の三人が私に礼を言ってきた。
私が言った「三次元的な動き」というアドバイスのおかげでここまでやれたと言う。
……そう言われればなんか、一夏に対して半分寝ながらそんな事を言った気がしなくもない。
その後全員から「名前で良い」と言われたので今後の日記では下の名前で書くことにする。
まあ、春樹以外は前×n世の影響でガンガン書いてたが、本人からの許可が出たということで。
4月▽日
昨日のお祭りから一夜、今日の朝は一夏と春樹のIS操縦練習についてだった。
原作通りにセシリアが自分がレクチャーすると提案していたが……その熱っぽい視線は一夏に向けられていた。
彼女のハートを射止めたのは一夏らしい。
その後は原作通りに箒が突っかかって、4人全員出席簿を喰らっていた。
授業では専用機持ちによる実演が行われた。
武器の呼び出しと飛行についてだ。
こちらも基本は原作通り。
違いとして、セシリアの接近武器の取り出しが上げられる。
原作では織斑先生に急かされるまでしなかったが、今回はある程度無言呼び出しができなかった時点で名前呼び召喚を行っていた。やはり彼女のプライドに関して変化があったようだ。
一夏と春樹がクレーターを作って授業は終了。
放課後には主要メンバーの練習風景を野次馬に混ざって観戦。
箒とセシリアはそれぞれの狙いが違うことを把握したのか喧嘩は無かった。
箒は春樹と、セシリアは一夏とマンツーマンで練習していた。
春樹は箒と模擬戦形式、一夏はセシリアに完璧な姿勢(物理)を教えられていた。
4月/日
今日は午前中は何事もない普通の授業。
放課後には集まっている4人を野次馬の中からを観察……のつもりだったのだが。
一夏に野次馬の中から見つかり、一緒に練習しようと声をかけられた。なんでそうなる。
訓練機が無い事を理由に断ろうとしたら、余りががあるとの事で逃げられなかった。
予約無しで乗れるものでも無い筈なんだが……と思ってたら、どうやら野次馬の一人が男性操縦者に近付こうとしたが、セシリアに見事撃退され自信喪失して置いて帰ったらしい。
アホなのか?
せめて時間一杯まで使え、勿体ない。
結局一夏と二人でセシリアのmm単位レベルの完璧な飛行の姿勢を教わって、実践して、最後に全員総当たりの模擬戦をして終わった。
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4月!日
本日は4月の末、/日から変わった事は余りない。
授業受けて、放課後は4人の練習を観察。そして何故か時おり私も参加する。
最近は男性操縦者が思う程では無いのが広まったのか、野次馬も減ってきた。
そう考えると彼らの練習に混ざりながら観察できるし、今の状況はアリなのかもしれない。
嘘である。
私の役割は転生者である春樹が起こす変化を観察することであって、私達観測者が影響を与えるのは基本的に良くない。
そう考えると最近は絡み過ぎな気がする。
どうにかして一旦距離を取りたいところだ。
もうそろそろ、例のイベントが起こるだろうしそこが狙い目か。
5月〇日
今日から5月、それに会わせて新イベントであるクラス対抗戦の始まりである。
そして同時に新たなる原作ヒロイン、凰鈴音の登場だ。中国の代表候補生にして、原作では箒に次ぐセカンド幼馴染。
彼女が原作通りに登場し、2組のクラス代表の座を掴み取り、こちらの代表である春樹に宣戦布告していた。
私としては彼女が一夏と春樹、どちらのヒロインなのかが重要だったが……
結論から言うと、彼女は一夏のヒロインだった。
1組の代表が一夏ではなく春樹と知ると露骨に残念そうだったし、なにより夜に部屋に突撃してくる例のイベントが一夏(と私)の部屋で行われた。
部屋の交換は私としては別に問題は無いのだが、寮のルールとして簡単にはできないことを一夏が必死に伝えていた。
そして例の酢豚のくだりになったのだが……ここで驚くべき原作変化があった。
なんと、あの一夏が、酢豚の意味を理解していたのである!! これはとてつもない事だ。
ここまでの変化は……珍しいが無いとは言い切れないラインだろう。
ともかく、理解している一夏の答えに私も久々にわくわくしていたがその答えは「今の俺じゃ応えられない」だった。
そこからはまぁ……鈴が暴れまわり、結局寮長の千冬先生に止められるまでは嵐のようだった。
流石に自分が何故悪いのかは理解しているらしく、一夏も暴れる鈴の被害をを自分だけにしようとはしていたが、鈴の暴走を止めはしなかった。
まあ、あれでも原作通り暫くの間は話は聞かないだろう。彼女はそういう意味では未熟だ。でも今回は流石に一夏が悪い。
結局私は「ヘタレですね」と止めを刺すだけにしておいた。私としても結構楽しみにしていたから興ざめと言えば興ざめだ。
とは言え、これは大きな原作との変化である。
楽しみだ。
5月✕日
本日は朝から露骨に調子が悪い一夏をセシリアと箒が心配していたが、放課後の練習時に昨日の事を話すと二人とも虫を見るような目で一夏を非難していた。
自分が悪いと理解していても、それでもやはりダメージを負っている一夏に対して「でも当時中学でそれは重いだろ」と茶化そうとした春樹は箒によって沈められた。
結局、今日の練習は私と箒の二人がセシリアに教えて貰う形となった。
夜、鈴ときちんと話し合いをしたいという一夏だったが、やはり避けられているようでどうしようと泣き付かれた。
何故私なんだと思ったが、どうしようもないだろうと伝えて私は振り切った。
うん、このぐらいの距離感が適切だろう。
とは言え、きちんと受け止めている辺りは原作一夏からの進化、と言えるだろう。
まあ受け入れるなり振るなりの決着が取れない辺りは一夏らしいか。
私を選ぶ時も15年以上かかってたし。
らしくない感傷だ、やはり年相応の恋愛を真横で見せられるのは来るものがある。
5月△日
今日、昼食時に鈴の様子をチラ見してみた。
まさに暴食、といった感じでかなり精神的にきているようだ。
かと思えば一夏が近付いたと知るや即退散していた、未だ男性操縦者を見れば騒ぐ生徒がいるのですぐに分かる。
それを見る様子は嫉妬や憤怒、それから哀しみ、だろうか。そういう感情が読み取れた。
とりあえずあの量を一気に食べるのは健康上よろしく無い……あれが若さということだろうか。
放課後、本日は訓練機の余りは無いので遠くから観察のみ。一夏もなにか決めたようで、練習に集中していた。
寮でも昨日のように鈴を探し回らず、部屋でISの勉強をして過ごしていた。
珍しかったので何事かと聞いてみた。
どうやら原作通りに鈴が絶対にいるタイミング、クラス対抗戦で話をするらしい。しかし一夏が戦うわけではないのでは? と質問すると2組の待機部屋に鈴が戦っているタイミングで入るという。
そんな無茶なと思ったが、どうやら千冬先生も一枚噛むようだ。
ついでに鈴との関係についても話された、どうやら酢豚を理解したのは春樹の影響らしい。
ついでに春樹に対して一夏がかなり暗めというな重めな感情を持っていることも分かった。
「春樹の方が千冬姉の弟に相応しい」なんて言われてたし自分でも思っていたようだ。それを鈴によって拭ったとの事。
まさかの闇落ちフラグが知らぬ間に立ってたし、折られていた。これはヒロインレースでは鈴がかなり強そうである、セシリアに勝ち目があるか無いかで言ったらかなり怪しい。
これは面白くなってきた。
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5月?日
一夏と鈴が喧嘩を始めて二週間、明日がクラス代表戦の本番である。
明日鈴と仲直りするために一夏は張り切っていたし、春樹も鈴に負けられないと息巻いていた。
しかし……クラス代表戦と言えばアレが来る。
春樹は知っているのかどうか……いや知っているとは思うが。覚えているだろうか。
それにあのイベントは私の仕事が起きやすい。この世界ではどうなる事やら……
私も早めに寝るとしよう。
5月%日
本日のクラス対抗戦は……何と言うべきか。
波乱万丈と言えば波乱万丈だったが、予定通りと言えば予定通りに終わった。
最初の春樹対鈴はお互いに接近戦を得意としつつ、中距離からの攻撃も可能な二人の戦いは……まぁまぁと言ったところ。
鈴がかなり攻撃的だったのは……八つ当たりだろう。試合前にそういう話をしてたし。
逆に春樹は全体的に攻撃は控えめ、恐らくは後に来るゴーレムへ余裕残したという所だろう。
結局、ゴーレムの乱入で試合はおじゃん。
突然の侵入者に会場はパニック、ゴーレムにより扉がロックされて更にパニック。
私としては観測の為に見続けなければいけないので、ちょっとチートを使って扉前から遠い所でアリーナの中を見させて貰った。
ゴーレムの異常事態に戦っていた鈴と春樹は共闘、春樹は温存していた零落黒夜を存分に使いゴーレムを撃破。
……ここまでなら原作通り、だが転生者による変化は敵味方関係ない。
ゴーレム2体目の乱入である。
正直予想していたが、実際にそうなるとげんなりだ。IS世界に置いて男性操縦者が増えたら大体ゴーレムも増える、最早鉄板だ。
2体目は予想外だった春樹は1体目の様に零落黒夜を使えず苦戦を強いられていた。そんな状況で集中が切れたのか鈴がビームの回避にワンテンポ遅れるという致命的な隙を晒す。
ビーム砲を向けるゴーレム、まさに絶体絶命。
そんな鈴を救ったのは一夏だった。
2組の待機部屋にいたのが功を奏したらしく、アリーナへのゲートロックを零落白夜で無理矢理切り開いてやってきたらしい。
まさしくヒーローの登場、かと思いきや参戦の為に使った零落白夜でエネルギーは既に半分を切っている状態。
鈴に責められていたが……良い感じの事を言ったのか鈴の機嫌は良くなり、3人で共闘となった。
作戦としてはどうにかして二人の零落白夜/黒夜を当てること、その隙をどう作るかを考えていたが……ここで原作通りに箒が音声で参戦である。
ゴーレムが箒を狙ったタイミングで一夏は鈴の力を借りた瞬時加速でゴーレムを攻撃。
更に、恐らく無意識だが春樹が二重瞬時加速で箒とゴーレムの間に入って零落黒夜でビームを受け止めた。
春樹が先かゴーレムが先かの勝負となったが、春樹が黒夜の特性である斬撃飛ばしでビームごと右腕を両断、タイミング良く一夏がゴーレム本体を両断という、非常にカッコいい絵面で勝利した。
その後、勝利を喜んでいた3人目掛けてゴーレムが残っていた左腕でビームを発射。原作通りに鈴に向かい、一夏が庇う……結果として鈴の目の前で一夏はIS強制解除と気絶、タイミングよく入ってきた救助班に保健室へ運ばれていた。
で、最後に保健室での一夏と鈴の会話だが……その前に私も大仕事をして疲れたのもあり、チートを使って盗み聞きさせて貰った。
青春してたので要約すると、鈴が中学生の時に言ったのは『千冬の名声について回る悪意から一夏を守るから結婚してくれ』で、昔はそれでもよかったが今の一夏は『自分で自分と、回りの全員を守れるようになりたい。だから鈴に守ってという貰う以前の約束には応えられない』という気持ちを伝えてた。
結果、二人はどっちが守る側になるか勝負することになり、そこには扉越しに聞いていたセシリアが突撃、自分も参戦すると宣言した。
なお、驚いた二人のうち早く再起動した鈴が「あんたも一夏が好きって事?」と質問した結果、墓穴を掘った事を認識したセシリアが動揺しまくった後に好意があることを認めるという、まさか過ぎる展開を見せた。
3人はヒロインと書いてライバルと読む関係へと変わったようだ。
最後に3人とも千冬先生から出席簿を貰って解散したが、どうやらこれから一夏の回りは鈍感ハーレム物ではなく純愛熱血ハーレム物らしい。
凄い原作からの変化である、これが転生者1人によるバタフライエフェクトなのだから興味深い。
しかし今日1日なのに大変長くなった……色々疲れたし早く寝よう。
簡単キャラ紹介
セシリア・オルコット
原作同様一夏にコロッと堕ちてしまった。だが一夏に敗北したことで初心に帰り春樹戦で意地を見せ勝利。
一夏ヒロインになるも鈴のヒロイン力が53万位あるので危うい。
墓穴を掘ってなし崩しで告白しちゃった色々と不遇な子
凰鈴音
中国からやってきたヒロイン力53万の女。
中学生でプロポーズするも、一夏自身の変化によって断られたが決して振られた訳ではない。
一夏の言葉を受け入れ、その上で自分が守る側になれるように努力を続けるだろう。
中学生時代、助けてくれた一夏を気に掛け、闇堕ち仕掛けてた一夏と春樹を正面からぶつからせ、和解させる。
(ヒロインとして)強い(確信)
織斑一夏
原作より鈍感力は低め、中学に悪意の感情をよく向けられていたから自分に向けられる好意には鈍感と疑惑によって気付きにくい。
が、好きだと伝えられたらしっかりと自分なりに応えようとする男。
中学生時代、「千冬の弟」としてよく春樹と比較されるも、春樹もその周囲に苦しめられていると知って和解。
まだ若干闇堕ちのフラグが残っている。
空野春樹
ゴーレム一機目は予想してたのでバッサリ撃ち取ったが、二機目は予想外であたふたしてた所で一夏参戦。原作通りの流れに。
二重瞬間加速を無意識にやった。
中学生時代に「千冬の弟」として見られるのが自分自身を否定されるみたいで嫌いだった。
一夏と川原で殴り合いをしてお互いの辛さをぶちまけ合い、ギクシャクしてた関係を和解。
更に一夏に酢豚の真の意味を教える。
繰空廻
本人は「距離近いよなー、影響出したくないなー」とか思ってるが今更過ぎる女。
なんなら上司(娯楽の神)もそれを楽しみに送り出してるし、娯楽を楽しむ神々からもそこが人気。
日記では1日分の内に納めたが、「仕事」は実際の所体感時間で3週間くらいかかった。詳しく(?)は次回。