──それはある日の昼下がりの出来事だった。
黒髪に制服の上にパーカーを羽織った少女が、街を歩いていた。
彼女は杏山カズサ。トリニティ総合学園一年生、放課後スイーツ部に在籍する、甘いもの好きの女子高生だ。彼女は棒つきのキャンディを舐めながら、歩道を歩く。
今日は休日で学校は休みだ。だからこうして、D.U.地区へ遊びに来ていたのだ。
カズサが舐めている飴は、いつも食べているものとは違う味だった。最近出た新味らしいそれを楽しみながら、カズサは道を歩く。
交差点の信号が青である事を確認し、横断歩道を渡ろうとした時だった。
すると──。
大きな音と共に車が一台、カズサの目の前に急停車した。
驚きとともに肩掛けにしていた銃──軽機関銃の〈マビノギオン〉を構えたが、次の瞬間には銃口を下に向けていた。
「ようやく見つけました! 杏山カズサ!」
「宇沢……あんたどうしたの、この車?」
「話は後! さあ乗ってください!」
「いや、乗れって……」
カズサは躊躇する。しかし車から降りてきた──星形の髪飾りが印象的な少女だ──宇沢レイサが強引に彼女の手を引き車に乗せた。
そしてそのまま車は急発進し、走り始めた。
「ちょ、ちょっと?!」
「行きますよ! 杏山カズサ!!」
そんなレイサの運転で車はどんどん進んでいく。
やがてビル街を離れ、辺りはのどかな風景へと変わっていった。そこは自然溢れる場所だった。緑が生い茂り、川が流れている。
そんな穏やかな場所でカズサはレイサに質問した。
「で、宇沢さあ……この車、どうしたのよ?」
「買いました!!」
「買ったって、どうやって?」
「お手伝いして!」
「いったい何を手伝ったら、車が買えるわけ?」
「アビドスの皆さんのお手伝いです!」
カズサはため息をついた。確かにここ一ヶ月ほど、宇沢の姿を見ていなかったような気がする。何をどうしたらアビドスくんだりまで行って、アルバイトに精を出すのだろうか?
そんなカズサの疑問をよそに、レイサは話を続ける。
そして車がしばらく走った後、とある店の駐車場に停まった。車の通りは少なく、辺りは閑散としている。そんな場所にその店は建っていた。
看板を見ると、どうやらそこは喫茶店のようだ。カズサはレイサに促されるまま、店内へと入る。そして案内された席に座るとメニュー表を開いた。
そこには様々な料理が載っている。しかしカズサはそれらには目もくれず注文をするのだった。
そして注文した品が運ばれてくるまでの間、彼女はレイサと会話をしていた。
「でさ、宇沢。確かに甘いものは好きだよ? 車に乗って、あちこちに行くのもいい。でもあんた、自警団の仕事は?」
「お休みです! 明日から復帰します!!」
「ちょっと、静かに」
「あ、ごめんなさい……」
カズサが注意すると、レイサは慌てて口を手で押さえた。そして辺りをキョロキョロと見回している。
「それで、宇沢。なんでここ?」
「はい! 一人じゃ入りにくかったので!」
「ふーん……まあいいけど」
カズサは改めて店内を見渡す。
落ち着いた雰囲気で、客層も悪くないようだ。反面、元気の塊に手足の付いたような雰囲気を放つレイサとは、相性が悪そうにも感じとれた。
そこへ「お待たせしましたー」と店員がやってきた。そして注文した品を置いていく。レイサは目を輝かせてそれを見ていた。
「さあ、食べましょう! いただきます!」
「いただきます」
二人は手を合わせると、料理を食べ始めた。そしてしばらく経った頃だろうか、カズサはふとある疑問を口にした。
「そういえばさ、宇沢」
「はい?」
「なんであの車にしたの? なんか古くない?」
「い、いえそれはですね……その」
言いよどむ様子のレイサに、カズサは首を傾げる。
「何?」
「その……あの車、実は……」
「うん」
「……中古です」
「はい?」
カズサはレイサの言葉の意味がわからなかった。しかしレイサは構わず続ける。
「ですから中古なんです!」
「いやそれは聞いたけど」
「つまりですね、あの車はもう十年以上前に作られたものでして……」
「……だから?」
「つまり! あれが一番手頃だったんです!!」
カズサは沈黙した。そしてしばらく考えた後、ため息とともに苦笑した。
「ま……いいんじゃない?」
「……はい」
「で、なんでわざわざアビドスまで行ってアルバイトして、車買ったの? しかも中古の型落ち」
「それは……」
レイサは口ごもった後、意を決したように口を開いた。
「車雑誌を見た時に、かわいいなって思いました!」
「なんか、あんたらしいわね。確かに可愛らしい形だけどさ」
レイサは嬉しそうにニコニコと笑う。そんな姿にカズサは少し呆れながらも、釣られて笑ってしまった。
そして食事を終えた後、二人は車に乗って帰路についた。そしてカズサは車の中でレイサに質問した。
バイトならどこでもできると言うのに、なぜアビドスに行ったのか? という疑問だった。
するとレイサはこう答えた。
シャーレ当番の日、一緒だったアビドスの生徒と掃除をしていた時の事だ。
§
「あれ、宇沢さん? そこはもう終わりましたよ?」
「うう……すみません……」
レイサは恥ずかしそうに謝る。
紅い縁の眼鏡をかけた少女──奥空アヤネはそんな様子に少し呆れながらも微笑んだ。そして掃除を再開しようとした時だ。レイサが何かを見つけたように声を上げた。
それは中古車雑誌だった。
「あれ? これって」
「本のようですが……?」
アヤネがその本を手に取りながら答えると、レイサが目を輝かせて言った。
「これ、欲しいです!!」
「はい?」
アヤネは思わず聞き返してしまった。しかしレイサは興奮気味にまくしたてる。
「この車! 私欲しいです!!」
その豹変ぶりに気圧される中、アヤネは思った。
そういえば彼女は度々一緒になるけど、こういう人だったなと……そんな彼女を落ち着かせようと、アヤネはその中古車雑誌に目を通した。
そこにはレイサが指さした写真の車について書いてある。
「走行距離13万キロ、フル装備、現状渡し、乗り出し60万……」
アヤネはその値段を見て絶句する。しかしレイサは目を輝かせて、「これ買います!」と言っている。そんな彼女にアヤネは言った。
「宇沢さん、この車……もう販売してませんよ?」
「え」
雑誌は古いものらしく、店の場所もアビドスの一角。
記憶が正しければ、つい最近廃墟になっていた筈だ。途端に落ち込むレイサ。そんな様子を哀れに思ったのか、アヤネはこう続けた。
──しかし、同じ車ならある。と……。
後日、レイサはアヤネの案内でアビドス自治区のとある場所へとやってきた。そこは大きな倉庫のような場所で、中には様々な車が並んでいた。
レイサは目を輝かせてそれらを見ていたが、ふと疑問を口にする。
「ここにあるのは一体?」
するとアヤネはこう答えた。
ここに置いてある車はアヤネが砂に埋もれたアビドス市街地から個人的に回収し、共食い整備やジャンクから剥ぎ取った部品の現物合わせで走れるようにしていると言う。
そこで見つけたのが写真に載っていた車だった。それはとても綺麗な水色で、車体は丸みのある可愛らしいデザインだった。
レイサはその車に一目惚れしたらしく、アヤネに購入できないか相談した。
しかしアヤネは少し困った顔をしながら言った。
「この車──スターレットと言うんですが、直して走れるようにするにはお金がかかります」
「ど、どのくらいですか?」
レイサの問いに、電卓を弾きながらアヤネは答える。
「そうですね……ざっと、部品だけで130万円くらいでしょうか」
「ひえっ」
その金額にレイサは言葉を失った。しかしアヤネはこう続けた。
「でも宇沢さんがどうしても欲しいというなら、私も少しくらいは援助しますよ?」
「い、いえ! そんなご迷惑を……」
レイサが慌てて断ろうとするとアヤネは首を振りながら笑う。
「私も、ちょっと後学のために触ってみたいですし」
「……えっと?」
レイサは首を傾げる。どういう事だろうか? アヤネはそんなレイサにこう続けた。
「私がこの車を直します。そこで宇沢さんは私の代わりに、部品の代金を稼いできてください!」
「ええ──っ?!」
レイサは思わず声を上げた。しかしアヤネはニコニコしながら言う。
「大丈夫です! 宇沢さんならきっと出来ますよ!」
「そんな無茶なぁ……」
そんなやり取りの後、アヤネの紹介を受けたアビドス高校廃校対策委員会の面々と共に、レイサのアルバイトが始まった。
──うへー。宇沢ちゃんもショットガンなんだねえ。おじさん、親近感わいちゃうなあ。
──ん。レイサはもっと足を鍛えるべき。盾を持たないなら、素早さで勝負。
──バイトで稼いだお金でお買い物! うーん、青春ですね♣
小鳥遊ホシノ、砂狼シロコ、十六夜ノノミがそれぞれ口々に言う。それに対してレイサはこう返した。
「あ、あはは……皆さんほどうまくないと思いますけど、よろしくお願いします!」
アルバイト開始から数日。最初は緊張していたレイサだが、今では随分と打ち解けている様子だった。
その様子を見てツナギ服姿のアヤネは小さく笑う。そしてバイトをする中で、レイサはある事に気づいた。それは皆がとても優しいという事だ。うまく連携を取るためのアドバイスや、修理の手伝いもしてくれる。
また、休憩中は一緒にお菓子を食べたり談笑したりと楽しい時間を過ごすことができた。最初は不安だったが、なんとかこなしていく内に自信をつけていった。
そして一か月後……。
「はい、これがあんたの取り分。アヤネちゃんの紹介とはいえ、他の学校の子とバイトしたのは初めてよ」
「ありがとうございます!」
猫耳で、どこか強気の態度をとる、同い年の少女──黒見セリカから封筒を受け取ったレイサは嬉しそうにお礼を言う。
そして隣にいたアヤネにもお礼を言った。
「奥空さん、本当にありがとうございました! おかげさまで車を買うことが出来ました!」
「いえいえ、どういたしまして。はい、これが車のキーです」
レイサはバイト代の入った封筒と引き換えに受け取った車のキーを見て、目を輝かせる。そんな彼女にセリカは微笑みながら言った。
「でも、宇沢さん? この車で、本当に大丈夫なの?」
「はい! 大丈夫です!」
レイサは元気よく答えた。
そしてバイト代で購入したスターレットのドアを開けて乗り込むと、キーを捻った。スターレットのエンジンは軽快な音を立てて始動した。
「それじゃあ、行ってきます!」
レイサが元気よく挨拶すると、セリカも笑顔で答えた。こうしてレイサは車を手に入れ、ドライブに出かけたのであった。
そして現在に至る。
§
「なるほど、そんなことがあったのね」
路上に出た二人。レイサは頷きながら、カズサに話を続ける。
「はい。この車も私のバイト代とセリカさんや、セリカさんの学校で仲良くしてもらっている皆さんのおかげで買うことが出来ました」
「ふーん。でも、中古車でしょ? 整備とか大丈夫?」
カズサが心配そうな様子で尋ねると、レイサは笑顔で答えた。
「大丈夫です! アヤネさんに整備を教わりましたから!」
「そっか。まあ、あんたなら大丈夫よね。……ところでさ、宇沢」
「なんですか?」
「あんた、車の登録は大丈夫なの?」
「あ」
キヴォトスでは生徒が個人所有の車両を運転する際、車両情報を学生証に紐付けすることが義務付けられている。
それを忘れていた事を思い出し、途端に慌てだしたレイサ。カズサはそんな彼女を落ち着かせる。
そして二人を乗せた車は一路、シャーレへと向かった。車内で先生へ連絡を入れるカズサ。事情を説明すると、彼は駐車場で待ってくれると言う。
「宇沢、先生は駐車場で待ってるって」
「はい! 急ぎましょう!」
こうして二人は無事にシャーレへとたどり着いた。車から降りると、先生が待っていた。
レイサが車の登録をお願いすると、先生は快く引き受けてくれた。
「うん、わかった。じゃあレイサ、この書類に必要事項を書いてくれるかな?」
「はい! わかりました!!」
レイサは元気よく返事をすると、書類を受け取り記入を始めた。
その様子を飴玉を舐め舐め見ていたカズサだが、ふと呟いた先生の一言に驚いた。それは、レイサの車についてだった。
どうやら先生はレイサが買った中古車の事を知っているようだ。
「うー……!」
レイサが書類に悪戦苦闘しているのを横目に、カズサは先生に尋ねた。すると先生は少し困った顔をしながら答えた。
「このスターレット、結構手が入ってるみたいだ。ここまで行くとピーキーで乗りにくい筈なんだけど、大丈夫だった?」
「そんな事はないようにも思えたけど」
「さっきボンネットを開けさせてもらったけど、中身がカリカリにチューンされていたんだ」
「中古だって言ってたし、そういうもんじゃないの?」
「いや、確かにそういうケースもあるんだけど、これは出来上がってるよ。それこそサーキットで走らせたら、いい成績出せるくらいに」
「へえ……」
レイサの乗る車──スターレットは元々、もっと静かな車だったらしい。レイサのようなうるさ──もとい、元気な音を奏でる車とは程遠いと言う。
それは買い物に出かける時に乗るような、日常の足として使われるような車であって、サーキットや峠道をすごいスピードで駆け抜けるようなものではないのだとか。
「うーん……」
先生は腕を組みながら考えるような仕草をした。そしてしばらくしてから口を開いた。
「まずエンジンだけど、これは確実に排気量アップされてるね。元々1.3リッターだったのが1.5リッターになってる。それに合わせて吸排気系もチューンされてるから、エンジン音が大きくなってるんだ」
「へえ……」
「次に足回り。サスペンションは全交換されてる。純正よりかなり硬くなってるだろうから、乗り心地は悪くなってる筈」
「なるほど」
カズサは先生の説明に興味深そうに耳を傾ける。先生はスターレットの前輪の前にしゃがみ込むと、部品を一つ一つ指差しながら説明を続けた。
「タイヤも、スポーツタイプに変えてある。ハイグリップタイヤだ。燃費や静粛性は悪いけど、いざって時の安心感は違う」
「変わった形の溝ね。魚のうろこみたい」
「それからブレーキも強化されてるね。パッドもディスクも純正よりグレードが上がってる。制動力が増してるのは良いけど、その分ペダルの感触が硬くなってる筈だ」
「先生……それはどういうこと?」
一通り説明を──車のことに関してあまり興味がない為か、実はちんぷんかんぷんなのだが──聞いたカズサが質問すると、先生は立ち上がり、ほほえみながら答えた。
「簡単に言うとね、この車は元々の性格から離れてる。静かで快適な日常の足から、スポーツ志向のバトルマシンに変わってるんだ」
「ここまで言い当てられるって。先生、昔何をしてたの?」
「……ちょっとだけ、車いじりが趣味でね」
カズサの問いに先生は少しだけ、遠い目をして答えた。
そうしている間にも、レイサの書類記入は終わっていた。先生はそれを受け取ると内容を確認する。どうやら不備は無いようだ。
一通り見た後で、先生はレイサに目線を合わせて言った。
「レイサ。今日登録した車は、間違ってもアクセルを全開にしてはいけないよ」
「な、何でですか?」
「レイサは、まだ乗り始めたばかりだよね? だから、今日登録した車を大事にしてあげて欲しいんだ」
「はい、わかりました!!」
レイサは元気よく答えた。それを聞いた先生は笑顔になった。そして書類にサインを入れると、レイサに渡した。その時、カズサも見ていたのだろう……忠告をしてきたのを覚えている。
そして手続きを済ませた後、レイサにこう告げた。
「レイサ、いい車だね」
その一言が嬉しかったのか、レイサは満面の笑みで返した。カズサも嬉しそうに頷きながら言う。そして無事に手続きを終えた二人は車に乗り、シャーレの駐車場を後にした。
レイサが寮の近くまで送ると言う事で、カズサはそれに甘える事にした。
「ねえ、宇沢」
「なんですか?」
「あんたさ……本当にこの車で良かったの?」
カズサはレイサに尋ねた。するとレイサは笑顔でこう答えた。
「はい! だって、小さくても輝いて見えてましたから!!」
「まさに"STARLET"、ね……。あんたらしいわ、トリニティの"小さなスーパースター"さん?」
「一言余計ですよ!!」
「いいじゃない」
カズサが笑いながら言うと、レイサは頬を膨らませた。そんな様子にまた笑うカズサ。
「ねえ、宇沢」
「はい?」
「……この車もだけどさ……あんたと一緒にドライブするの、悪くないわ」
「私もです! あ、でも……」
レイサは少し申し訳なさそうな顔をすると言った。
「私、まだ車の運転下手なので、あまり遠出しないでくださいね!」
「はいはい」
そんな会話を交わしつつ、二人は車を走らせるのであった。
§
「むにゃむにゃ……ぐおー」
「良く寝れるわね」
それから数日後の休日。
スターレットのトランクを開け、後部座席を畳んで大の字で横になるレイサ。そんな彼女に、カズサは呆れながらも微笑んだ。レイサが買った車は中古車だ。しかも、かなり古いモデルである。
その車を買った理由は、ただ単に欲しかったからだそうだ……しかしそのためにはお金のほか、車の登録や整備が必要だった。そして今、彼女は運転を終えてひと休み。
レイサはキヴォトス特有の事情──銃撃戦が喧嘩の一種である──からか急発進や急加速の荒業でこの車を走らせていた。そのためか彼女の愛車はそれに合わせ、少し元気になって運転する度にカズサがヒヤリとさせられるのだった……。
しかしその一方で、彼女の運転にはかなりの自信もあった。この車に愛着を持っているようで、手入れもしっかりしているようだし、ちゃんとナビもあってスマホ経由で音楽を聞くこともできる。だが同時に目を離せないのも事実だった。
そんなレイサを横目に見ながら、カズサは先ほど買ってきたコンビニスイーツを頬張る。ちなみにこれはレイサが買ったものの一部だ。そして、今食べているのは彼女が買った分。
それはつまり……。
「あー! それ私のプリンです!!」
「寝てるのが悪いのよ」
「なんですと?!」
起きたレイサが自分の分のプリンを食べられていることに気付き抗議する。
しかしカズサはそれを軽く受け流し、涼しい顔。そしてスプーンをくわえながら一言呟いた。するとレイサは頬を膨らませてそっぽを向いてしまった……どうやら拗ねているようだ。
そんな様子に思わず苦笑するカズサ。ふと彼女はスマホを確認すると、こう呟いた。
「15時……宇沢?」
「はいはい。今度は、自分のお金で買ってくださいね!」
レイサは起き上がると、運転席に向かって歩き出す。カズサがトランクのハッチを閉めて、車に乗り込んだ。そして運転席にはレイサ。
助手席に腰を下ろすカズサ。シートベルトを締めながら、彼女に声をかけた。
レイサは振り振り向くと笑顔で応える。その笑顔を見るとカズサも思わず苦笑い。そんなやり取りをしながら、車は走り出し始めた。
まるでレイサのように、元気よく。
宇沢レイサの髪飾りとヘイロー、車を見て思いついた。他意は無い。
・レイサが買った車
EP91型スターレット。ガワは5ドアのルフレ、但し中身はグランツァV。
色は水色系。どこまで手が入ってるかと言えば、伝説の"ピ○チュウスターレット"と同等。
だいたい共食い整備のせい。
先生
・フルネームは田中ジョン。誰でもないのでこの名前。
先生はスターレットの違和感に気づいています。
多分この辺りを気分で加筆するかもしれないし、しないかもしれない。