ゼインとBanG Dream!   作:侍魂

2 / 3
二話BanG Dream!の世界

ダブル〜ジオウまでの平成ライダー後期……ゼロワン〜ガヴァまでの新たな時代、令和ライダー

15のライダーの世界を巡り、ワールドショッカーの世界征服という野望を阻止し、最終的に全ライダーと協力してワールドショッカーを壊滅させた少年と少女たちは自分たちの世界に帰ってきた。

 

喫茶PLANET・・・

 

世界を移動した瞬間、少年たちの活動拠点、喫茶PLANETの中に飾られてある背景ロールの絵が変化する。

沢山の少女たちが大きなドームでライブしていて、近くにはプログライズキーと指輪、錠前、カードが描かれている。

 

「ここは……俺たちの世界……」

 

「これって俺たちの変身アイテムだよな?」

 

「私の指輪に、銀河さんとゼインさんのプログライズキー、コウタさんのロックシード、海人さんのライダーカード……それに……女の子たちがライブですか……一体この絵はどういう意味なんですか?」

 

金髪の少年、弦巻銀河の呟きに、銀河と一緒に旅に出た空色の髪の少女、氷川紗夜と鎧武の世界で仲間になり一緒に旅をしてきた黒髪の少年、錠前コウタの二人は何時も状況を理解している銀河に視線を向け問いかける。

 

「知らん」

 

「珍しいですね。いつもなら大体分かったって言うのに」

 

「今ゼインが調べてる。ただ一つ分かったことは……俺たちの旅は終わったって事だ」

 

楽しくもあったが苦しい旅でもあった世界を巡る旅、銀河たちはついに自分たちの世界に辿りついたのであった。

 

「そうですね……終わったんですね」

 

「そうだね!」

 

紗夜は旅を終えた事にほっと息を吐き、コウタは笑顔でサームズアップした。

 

「お前は何時まで着いて来るつもりだ?」

 

「せっかくだし紗夜ちゃんと銀河の世界を見ていこうかなって~」

 

「コウタさん、私や銀河さん以外にこの世界には仮面ライダーは存在しないですよ」

 

「そうなの!?まあ二人の世界だしゆっくりしていこうかな〜それにさ、あの絵、俺のロックシードも描かれてるの気になるしさ〜」

 

銀河の問いに考えながら答えるコウタ。

紗夜はそんな彼にこの世界について教えると、コウタは驚いた仕草を見せたが直ぐに笑みを浮かべた。

 

「銀河♪」

 

世界を巡る旅の中で時には争い、協力した銀河最大のライバルである銀髪の少年、次元海人。

海人は銀河の名を上機嫌に呼び、銀河が視線を向けると海人の持つ黒色のプログライズキーを見て驚きの表情をする。

 

「いつの間に……」

 

「銀河、キミという程のものが随分と油断していたみたいだね。キミたちとの思い出の為にこのお宝は頂いていくよ」

 

海人の手には銀河が所有していた悪意を乗り越えた事で生み出されたダークライダーたちの力を使う事が出来る最終形態に変身するためのアイテム、アークゼインプログライズキーが持たれていた。

 

「海人さん……またですか……」

 

「それは銀河とゼインちゃんの物だ!!」

 

紗夜とコウタは、銀河とゼインの為に取り戻そうと手を伸ばすが海人は何食わぬ顔で伸ばされた手をヒラリとかわす。

 

「全くお前って奴は……そいつを持って次の世界にさっさといけ」

 

銀河はため息を吐きながら虫を払うように手を振る。

 

「良いのかよ!!あれは銀河とゼインちゃんの力なのに……」

 

コウタは銀河とゼインが苦しい思いをして手に入れた力なので問いかけるが銀河は気にした様子もない。

 

「ああ。俺もゼインも仲間を……ライダーたちを助けたいから手に入れた力……平和になったなら必要の無い力だ……

 

「ふふ……ですね」

 

銀河の戦いを背中を何度も見てきた紗夜は微笑む。

 

「銀河が素直だと拍子抜けだね……明日は槍でも振るんじゃないかな?」

 

「うるさい。だが必要になったら返せ……その意味お前なら分かるだろ?」

 

「……仕方ないね……今は僕が預かって置いてあげるよ。光栄に思いたまえ」

 

「海人」

 

銀色のオーロラを呼び出し旅立とうとする海人を呼び止める銀河。

 

「お前は泥棒で、人の物を盗むどうしようもない奴だが……一応お前にも友情を感じてる……さっさと何処にでもいけ」

 

「……!?キミは相変わらず素直じゃないね……また会おう銀河、コウタ、紗夜」

 

銀河の言葉を聞いた海人は笑みを浮かべると指鉄砲で撃つ仕草をして銀色のオーロラの中に消えていく。

 

「海人さんは何処に行くんでしょうか?」

 

「さあな……他のライダーの世界のお宝でも盗みに行くんじゃないか?」

 

「あはは!確かにな!」

 

紗夜の問いかけに銀河は予想した答えを言うと、コウタは今までの行動からあり得そうで笑っていた。

 

「この世界について少しだけ分かりました」

 

ヘッドホン状のパーツと体に刻印されたバーコードが特徴の長い白髪の少女が銀河たちに話しかける。

 

「ゼインさんどうでしたか?」

 

金髪の少女はゼインであり、ゼロワンの世界で譲られた、ヒューマギア(人口知能搭載人型ロボ)に意識を宿して現実でも行動出来るようになった。

 

「はい。分かった事をお伝えしますね」

 

紗夜の質問に答えていくゼイン。

 

「俺たちは行方不明者扱いか。まあ他の奴らに原因は分からないだろうがな」

 

「私と銀河さん以外は……やはり亡くなったんですね」

 

一年前……銀河と紗夜を含む多くの人たちが行方不明扱いになっていた。当事者であり事情を知る二人には怪人たちが殺害した事が原因な事は簡単に理解出来る。

 

「紗夜ちゃん……仕方ないって!!紗夜ちゃんも銀河も被害者なんだし。悪いのはこの世界を襲わせたワールドショッカーだ!!」

 

「コウタさん……」

 

「紗夜……俺たちは亡くなった人たちの事を覚えておかなければいけない。そうすれば」

 

「銀河さん……そうですね。二人ともありがとうございます。」

 

顔を曇らせていた紗夜は二人の言葉を聞き元気を取り戻す。

 

「さて俺は帰るとするか。コウタ、お前も来るだろ?」

 

「ああ!銀河の妹や家族に会えるの楽しみだ!!」

 

久しぶりに帰る事が出来るので顔が緩む銀河だがコウタの言葉を聞くと眉を細めた。

 

「お前……妹が可愛いからって手を出すなよ」

 

「出さないよ!?」

 

銀河のジト目に全力でツッコミを入れるコウタ。

 

「あ、あのう銀河さん……私もご自宅にお邪魔させてもらってもいいですか?」

 

「そうだね!紗夜ちゃんも行こうよ!」

 

上目遣いに問いかける紗夜にサームズアップするコウタ。

 

「勝手に決めるな。それにお前にはやるべき事があるだろ?」

 

「それは……」

 

銀河の問いかけに妹の事が脳内を過り言葉を詰まらせる。

 

「銀河……少しぐらい良いんじゃないかな?紗夜ちゃんも妹や家族に説明するために整理する時間も必要だと思うし……」

 

「お前な……こいつはやわな女じゃない……紗夜は危険な俺たちの旅に最後まで着いてきた女だ。それに絶望を希望に変えた魔法使いだぞ」

 

「うん……紗夜ちゃんが強いことは知ってるよ。俺たちを何度も助けてもらったしね」

 

ウイザードの世界でファントムの仕業で絶望しかけたが、銀河や仲間のお陰と妹に謝罪し仲直りするために絶望を乗り越え、魔法使いになった。

 

「銀河さん……コウタさん……」

 

二人の言葉に勇気づけられ、曇っていた顔が晴れる。

 

「おい、間違ってるぞ。お前たちはそうかもしれないが、俺様は助けられた事は一度もねえ」

 

「あはは!相変わらずだな銀河は」

 

「そうですね」

 

銀河の俺様発言に呆れる二人。

 

「銀河さん、コウタさん。ありがとうございます。家族やヒナに会ってきます」

 

「うん。頑張れ紗夜ちゃん」

 

紗夜の覚悟にサームズアップしながら応援するコウタ。

 

「ああ何だ……着いて来たいなら着いてくれば良い。もし暇だったら俺とコウタもお前の家に着いて行ってやるよ」

 

「相変わらず素直じゃないんだからな」

 

「銀河様ですからね」

 

銀河の性格は旅の中で嫌というほど知っているので、紗夜の事を気遣ってるのは丸分かりであり呆れるコウタと微笑むゼイン。

 

「銀河さん……ありがとうございます」

 

「おう」

 

紗夜はそんな彼の好意に礼を言い、銀河は頷いた。

 

「さて行くか」

 

「おう!」

 

「はい!」

 

銀河たちは喫茶PLANETの外に出る。ゼインはフューマギアからドライバーに意識を宿らせ、ヒューマギアを喫茶PLANETに置いていく。

 

銀河は外に出ると、白色のスマートフォン型のアイテムゼインフォンにゼインプログライズキーを読み込ませ目の前に投げる。

するとゼインフォンはバイクモードに変形して白色のバイク、マシンジャスティスが現れた。

コウタも続く様に錠前を取り出して目の前に投げると、錠前はバイク、サクラハリケーンに変形する。

 

「紗夜、自分のバイクがあるんだ自分のに乗れよ」

 

「たまにはいいじゃないですか。それよりも安全運転でお願いしますね」

 

「へいへい」

 

紗夜は不機嫌そうに呟く銀河の背中に抱きつきながら話す。

 

(相変わらず仲が良いんだからな。二人とも早く付き合えば良いのに)

 

銀河たちの後ろに並んでバイクを走らせるコウタはいつも通りのやり取りであるが、二人の仲睦まじい姿を眺めながら心の中で呟くのであった。

 

「きゃぁ!!」

 

「か、怪物だ!!」

 

バイクを走らせていると銀河たちが巡って来た世界で戦ったオーズの世界の怪人、ヤミーとエグゼイドの世界の怪人、バクスターが人を襲っていた。

 

「ヤミーにバグスター!?何故この世界に!?」

 

「紗夜ちゃん!!とにかくあの人たちを助けないと!!」

 

「ええ!!そうですね!!」

 

「ここは俺一人で十分だ。お前らはそいつらの避難でもするんだな」

 

紗夜は指輪をはめ、コウタは錠前を持ち変身しようとするが、銀河が二人の行動を阻止しながら指示を出す。

 

「ゼイン」

 

<はい。銀河様>

 

銀河はゼインドライバーを装備して相棒に呼びかける。ドライバーから返事が聞こえると、ゼインプログライズキーのボタンを押しキーモードにした。

 

「変身!」×2

 

掛け声と同時にゼインプログライズキーをゼインドライバーに装填した。

 

<ゼイン! ジャスティス!ジャッジメント!ジェイル!ゼイン! サルヴェーション・オブ・ヒューマンカイン>

 

この世界に仮面ライダーゼインがもう一度爆誕したのである。

 

ゼインは右側に装備されているライズブッカーを取り出すと、ガンモードに変形させて怪人たちを狙い撃つ。

 

「がっあ!?……何者だ貴様ら!!」

 

怪人たちは突然の銃撃に怯みターゲットを人間からゼインに変更した。

 

「俺は仮面ライダーゼイン。世界の救済する者「です」らしい」

 

怪人の問いかけにゼインは答えるのである。

 

「ここからは俺のステージだ!」

 

「それ俺の台詞!……って!?無視かよ!?」

 

怪人に立ち向かうゼインにコウタは自身の決め台詞を取られた事にツッコミを入れるが返事は当然帰って来ない。

 

 

「コウタさん。私たちはあの人たちを避難させましょう!!」

 

「う、うん!!」

 

二人は銀河の指示通り恐怖からか動けなくなっている人たちを避難させていく。

 

「ヤミーかならこの力だ」

 

ライズブッカーから一枚ライダーカードを取り出してドライバーに装填しレバーを引き能力を発動させる。

 

<オーズプトティラコンボ!……執行!ジャスティスオーダー!>

 

タカ・トラ・バッタ三枚のコアメダルの力を使い戦う仮面ライダーオーズ。

その最終形態であるプトティラコンボの武器、ティラノサウルスの頭を模したメダガブリューを地面から引き抜き装備した。

 

<プットッティラノヒッサーツ>

 

「セイヤ!!!」

 

メダガブリュー バズーカモードからセルメダルのエネルギーを凝縮した強力な破壊光線を放ちヤミーは叫び声と共に爆破した。

 

「ひ、ひぃ!?ば、化け物!?」

 

「おいおい、化け物だと?救済者に対して随分な言いようだな」

 

先程までは人を狩る側であったバグスターが今度は自分が謎の存在に狩られる側なので悲鳴を上げながら全速力で逃走する。

そんな姿を見たゼインは呆れていた。

 

<テレポート!ナーウ!>

 

「銀河さん!!遊んでないでとどめを刺してください!!」

 

指輪をドライバーにかざし空間魔法で残りの人たちを安全な場所に避難させていた紗夜は銀河の行動に気づくと注意する。

 

<紗夜様のおっしゃる通りですよ>

 

「はいはい、家のお姫様たちは厳しいな」

 

紗夜とゼインの言葉に銀河は軽口を叩きながらもライズブッカーからライダーカードを取り出してドライバーに装填してからレバーを操作して能力を発動させる。

 

「はあ、はあ。ここまで来れば……か、体が動かない!?」

 

逃走していたバグスターはゼインの姿が見えなくなったのでほっとするが?突然体が動かなくなる。

 

<エグゼイドムテキゲーマー!執行!ジャスティスオーダー!>

 

ゲームの力で戦う仮面ライダーエグゼイド、最終形態、エグゼイドムテキゲーマーの力を発動させた。

 

「ノーコンティニューでクリアーしてやるぜ!」

 

突然バグスターの目の前に現れたゼインは、バグスターを空中に打ち上げ、エグゼイドムテキゲーマーの能力でショートワープを繰り返して、右ストレートや跳び蹴りなど猛烈な打撃の連打を浴びせる。

 

HIT! great! perfect!究極の一発!完全勝利!

上空にエフェクトが発生しバグスターは消滅した。

 

「ふん余裕だったな」

 

「銀河さん!!」

 

「流石だな!」

 

怪人たちを撃破したゼインは変身を解き少しすると紗夜とコウタが追いつく。

 

「さて行くか」

 

「はい!」

 

「おう!」

 

三人は目的地である弦巻家に向かってバイクを走らせていった。

 

 

「おねーちゃん……?……あ、ああ!!!!!」

 

銀河がバイクを走らせて行くと、後ろに乗る紗夜の横顔を見た空色の髪の少女が泣き崩れていた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。