思い付き小説倉庫   作:yakyo

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混血のカレコレ
カゲチヨは元魔界出身


西暦2000年。

突如として地球は丸ごと“異宙”と呼ばれる異世界へと転生してしまった。

 

地球の外は宇宙から異宙に変容し、異宙の住人たちの文化が流入し、世界は混乱に包まれた。

 

というのも19年前の話。

西暦2019年の現在は、人類はこの世界に適応した。

 

そんな世界で、俺こと「カゲチヨ」はシディとヒサと共にカレコレ屋という何でも屋を営んでいる。

 

 

カゲチヨ「ただいまー。シディー?ヒサー?」

 

 

あれ?居ないのか?

 

 

カゲチヨ「ん?」

 

 

テーブルの上に・・・・あれは置手紙か?。

 

 

『私とシディは強力な異宙人の暴走を止める依頼が入ったので暫くカレコレ屋を空けます。今回の依頼の異宙人は凄く協力らしくて、カゲは足手纏い・・・じゃなくて、危険だから2人だけで行く事にしました。カゲは留守番よろしく。』

 

カゲチヨ「ふざけんなっ!!なんだよ足手纏いって!!俺の事舐めやがって!!俺だって本気出せばカレコレ屋最強なんだぞ!!」

 

 

なんの相談もなく勝手に決めやがって、そっちがその気なら俺だって好きにするからな!!

 

 

「あ、あの~・・・。カレコレ屋さん・・・でよろしいですか?」

 

 

ソファで寝そべってたら依頼人がやって来た。

 

 

カゲチヨ「え、ア”ーはい。合ってますよ。」

 

「あの、助けてほしいんですっ!」

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「じ、実は数ヶ月前に、友達数名と肝試ししたんです。そこは電球が付かないトンネルで、入ったら死んでしまうと言う噂のある有名な心霊スポットで、俺ら酒飲んでテンション上がっちゃって、行ったんですよ。最初は特に何も異変が無くて、興冷めして帰ろうとしたんですけど、急に一人の友達の頭が無くなったんです。」

 

カゲチヨ「・・・・・・。」

 

「俺らは友達の首から上が無くなった事で身動きが取れなかったんです。そしてまた一人、また一人と友達の頭が何かに食べられた様に抉り取られたんです。俺は必死で逃げました。逃げて助けを呼んだんです。近くに警察が通りかかって、調べて貰ったんですが、そこに友達の遺体は無かったそうです。ですが地面や壁には血が大量に流れていたそうです。」

 

 

カゲチヨ「・・・・。」

 

「お願いします!これ以上犠牲者を出さない様に、あのトンネルの謎を暴いてください!!」

 

カゲチヨ「・・・・分かりました。その依頼、引き受けましょう。」

 

「あ、ありがとうございます!・・・それで・・・。」

 

カゲチヨ「ん?」

 

「他の2人はいないのですか?」

 

カゲチヨ「あぁ、別の依頼で居ないっすよ。」

 

「そう・・・ですか・・・。」

 

カゲチヨ「ま!俺が居れば、全て解決できますので安心してください!!」

 

「よろしくお願いします!!」

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

入ったら死ぬと言うトンネルに着いた。

 

 

カゲチヨ「ここっすか?」

 

「は、はい。」

 

 

奥の方も見るも全く持って見えない。

 

 

カゲチヨ「それじゃあ、さっそく入ってみるので待っててください。」

 

「じ、自分も行きます!!」

 

カゲチヨ「・・・危険っすよ?外で待ってた方が・・・。」

 

「お、俺の友達を襲った奴がどういう奴か、この目で確かめたいんです!!邪魔はしませんのでお願いします!!」

 

カゲチヨ「・・・分かりました。」

 

 

そのまま依頼人と共に暗闇の中、奥、更に奥へと進んで行った。

 

 

カゲチヨ「ところで、肝試しには何人来られたんですか?」

 

「え・・・俺含めて6人・・・くらいですかね。」

 

カゲチヨ「へー、5人が食われたのに、そこから生き残るなんて運が良かったすね。」

 

「え、えぇ。自分も必死だったもので。」

 

カゲチヨ「大体どの辺で襲われたんですか?」

 

「もっと奥です。」

 

カゲチヨ「へー・・・・懐中電灯もつけてないのによく位置がわかりますね。」

 

「!!」

 

 

まったく。

 

罠を張るならもう少し考えてほしいものだ。

 

 

カゲチヨ「殺された人たちは、あんたが誘い出したんだろ。」

 

「な、何を言うんですか?俺が友達を殺すなんて・・・。」

 

カゲチヨ「『友達』じゃなくて『エサ』なんだろ。妖怪のお前からしてみれば。」

 

「・・・・。」

 

 

カレコレ屋に来てからずっと怪しかった。

 

 

電球もついてない暗いトンネルの中、首から上が「食べられたかの様に抉られた」って所だ。例え見えてたとしても、混乱してそんな悠長に例えられる状況下じゃなかったはず。

 

そして警察が調べて、血が付いてるのであれば調査し、ニュースになっているはず。

 

 

そして何より、こいつから妖気が漂っていた。

 

つまりこいつは、人間に化けて人間を誘い出し、5人と警察を食い殺した。

 

 

「あぁ~あ。まさかこんな陰キャ野郎に正体がバレるとはなぁ~。」

 

カゲチヨ「カレコレ屋に来たのは、俺、そしてヒサとシディを食べるためか。」

 

「はは!頭は周るようだな。そうさ。普通の人間を食べるのも飽きてたんでな。味偏したかったのさ。そしたら、お前らカレコレ屋は人間の姿をしていながら異宙の能力が使えるらしいじゃねぇーか。特にあの狼野郎と女、特にあの女は美味しそうだったからな。骨の髄まで舐め回したくなる。」

 

 

妖怪が動画なんて見るのか。これは意外だったな。

 

 

「さて、俺の正体もバレてしまったわけだし、前菜としてお前を食ってやる。」

 

カゲチヨ「そんな事出来ると思ってるのか?」

 

「粋がるなよ。知ってるぜ!お前3人の中で最弱なんだろ?言って置くが、俺はカレコレ屋の狼野郎よりも最強の妖怪様だ!俺に狙われたら最後、逃げられないぜ!!」

 

 

まったく。

ヒサと言いこいつと言い。

 

どいつもこいつも。

 

 

カゲチヨ「お前に言いたい事が三つある。」

 

「あ?」

 

カゲチヨ「先ず一つ。」

 

 

真っ暗だった洞窟が急に明るくなる。

 

 

「なっ!電球が無いのに明るく・・・。」

 

カゲチヨ「照光樹(しょうこうじゅ)。暗い道端でも懐中電灯の代わりになってくれる魔界の植物。」

 

「ま、魔界・・・だと!」

 

カゲチヨ「そして、お前の身体を見ると言い。」

 

「な、何だこれは!!」

 

 

妖怪の身体には植物の枝が巻きつけられ身動きが取れなかった。

 

 

「い、いつの間に!!」

 

カゲチヨ「お前が長々と会話してくれたおかげで十分に拘束が出来た。これでお前は動けない。その植物は見た目より頑丈でな簡単には解けない。」

 

「お、お前!これは異宙の力か!!お前は血の能力しか使えないと聞いたぞ!!」

 

カゲチヨ「そいつは俺自身の力だ。」

 

「っ!!」

 

カゲチヨ「そして二つ目。お前は俺を最弱と言ったが。俺は本気を出していない。いや、出せないの間違いだな。少しでも調整を見すれば、簡単に殺せてしまうからだ。」

 

 

パーカーのポッケから薔薇を取りだした。

 

その薔薇をひと振りした瞬間、棘の付いた植物の鞭へと変わった。

 

 

「そ、その薔薇を変化させる能力・・・き、聞いた事がある・・・。昔、魔界で全ての植物を自由自在に使いこなす『伝説の極悪盗賊のA級妖怪』が居たって!ま、まさかお前・・・!!」

 

 

 

 

カゲチヨ「そして三つ目。」

 

「や、やめろ!やめてくれ!!死にたく・・・っ!!」

 

カゲチヨ「俺はヒサやシディの様に甘くはない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カゲチヨ「2人を守れるなら、いくらでも手を汚す覚悟だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぎぇええええええええええええええええええ!!」

 

 

鞭で奴を真っ二つにして消滅させた。

 

これでもう犠牲者は出ないだろう。

 

 

 

 

 

それにしても、死んでもなお、「昔の俺」を知っている奴が居るとはな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カゲチヨ「ただいまー。」

 

シディ「む、カゲチヨ。お帰りだ。」

 

ヒサ「ちょっと!留守番お願いって手紙に書いてあったでしょ!」

 

カゲチヨ「うるせー!2人で俺をのけ者にしやがって!」

 

ヒサ「だって、カゲが居たら絶対に足手纏いになるじゃん。」

 

カゲチヨ「おまっ!包み隠さず言うなよな!!」

 

シディ「心配するな!弱くてもカゲチヨは俺達の大事な仲間だ!」

 

カゲチヨ「弱いっていうなぁー!!」

 

 

 

 

もう俺は『妖狐蔵馬』じゃない。

 

今は人間の夫婦から生まれた、『カレコレ屋のカゲチヨ』だ。

 

 

 

 

 

 




「もしもカゲチヨが元魔界出身の妖怪、妖狐蔵馬だったら」

雑でごめんよ。
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