思い付き小説倉庫   作:yakyo

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「全力回避フラグちゃん!の世界に斉木楠雄が居る話」


全力回避フラグちゃん!×斉木楠雄のΨ難
斉木楠雄はΨ難に巻き込まれる


 

僕の名前は斉木楠雄。

 

超能力者である。

 

テレパシー、サイコキネシス、透視、予知、テレポート、千里眼、etc。

数え上げればきりがない。全部だ。大抵の事は何でもできる。

たった3日で人類皆殺しする事なんてわけない。

 

まぁそんなことはするつもりはないがな。

僕は目立つのが嫌いだ、だからこの力は親ともう一人以外誰も知らない。もちろん使うつもりもない。

 

平凡に暮らし平穏に生きたいのだ。

 

 

??「おい斉木!!銃を持て!!敵兵にやられてしまうぞ!!」

 

 

 

   そう思ってた時期も僕にはあった。

 

こいつのせいで。

 

 

今僕は現在、戦争のど真ん中に居る。それもこれも全て、僕の隣に銃を構えている戦場には似つかわしくないTシャツにジャージズボンを着たモブ顔。

 

モブ男によって巻き込まれたのだ。

 

 

??(俺はモブ男。故郷から相棒の斉木と共に戦場に送り出されて一週間、今のところ何とか生きている。というか絶対に死ねない!必ず生き残ってやる!なぜなら、この戦争が終わったら俺・・・。幼馴染のモブ美と結婚するんだ!!)

 

 

テレパシーでモブ男の長い思考が聞こえた。

僕は無意識の内に人の思考を読めるのだ。

 

っというか、いつからお前の相棒になった。僕らは赤の他人だ。お前が無理矢理申請したせいで僕まで参加する羽目になったんだぞ。

 

あとお前の幼馴染のモブ美だが、今現在イケメンと一緒にホテルに入っていったぞ。

 

 

それと、ベタな死亡フラグを立たせるな。

 

じゃないと、「奴」が来るぞ。

 

 

??「立ちました!」

 

 

やっぱり来たか。

 

 

モブ男「え?なんだ君・・・誰なの?」

 

??「私はあなたの死亡フラグです!」

 

 

そう、このいかにも子供のような少女は創造神によって生み出された見習の死神だ。

 

なぜ、見習の死神が僕ら・・・というよりモブ男の前に現れたのか。

それは、死亡フラグを立てたからだ。

 

よくドラマや映画とかでフラグというものが存在する。

それは特定の言動や行動をとった事で発生するものだ。

 

有名なのが「この戦いが終わったら結婚する」とかだ。

それらの台詞を言ってしまえばそいつの死が濃厚になる。

 

いわば死への伏線。

この少女が目の前に現れたという事は、今のモブ男は死亡する危険性があるという事になる。

 

つまり、彼女が目に前に居る限りモブ男は死から逃れられない。

 

 

モブ男「俺はこのまま死ぬ運命なのか?」

 

死亡フラグ「はい!死亡フラグが立ったわけですから私が隣に居る限りあなたは死にます!」

 

 

笑顔で物騒な事言いやがったよこの女。

 

 

モブ男「嫌だ!まだ死にたくない・・・!か、代わりに斉木を差し出すから俺は見逃して!」

 

 

相棒と言って置きながら僕を身代わりにしやがったよこのクズ。

 

 

死亡フラグ「友達を売るとか最低ですよ!」

 

 

友達じゃない。ただの赤の他人だ。

 

 

モブ男「なんとでも言え!生きれるなら友だって売ってやる!!」

 

 

よく本人の前で堂々と言えたもんだ。

 

そもそも僕は死亡フラグは立てていない。

身代わりにしたらそれこそ死亡フラグが濃厚になるだろ。

 

 

モブ男「それに俺はまだ童貞なんだ!!」

 

 

何のカミングアウトだ。

 

 

モブ男「どうやったら死亡フラグが下がるのか教えてくれ!」

 

死亡フラグ「そんな事教えると思いますか?」

 

 

それはそうだ。

 

せっかくのフラグ回収って時に助かる方法を教えるなど、そんなのお人好しかアホの子がすることだ。

 

 

モブ男「そこを何とか!」

 

死亡フラグ「逆に“死ななそうなキャラ”の行動をとればいいなんて絶対に教えられません!」

 

 

・・・アホの子だ。

 

 

モブ男「ありがとう死亡フラグちゃん!なるほど“死ななそうなキャラ”の行動か・・・。つまりは主人公感を出せばいいんだな?」

 

死亡フラグ「主人公感?」

 

モブ男「だってどんな物語も基本主人公は死なないだろ?」

 

 

どういう理論を出したらその考えに至るんだ。

 

 

死亡フラグ「あの斉木さんって言いましたっけ?この人大丈夫ですか?」

 

  頭の方は出会った時からすでに駄目だな。

 

モブ男「辛辣すぎない!?」

 

死亡フラグ「モブ男さんの頭はともかく、どうやって主人公感を出すつもりなんですか?」

 

モブ男「まぁ見ててくれよ。」

 

 

そう言ってモブ男は岩陰からと見出し始めた。

 

おい、防具着ずに出たら蜂の巣にされてフラグ回収されるぞ。

 

 

モブ男「俺は・・・海賊王になる!!!!」

 

 

・・・・もう一度言うが、僕は人の思考を読める。

 

思考の読めない人間なんて存在はしない。例えば顔が傷だらけの硬派な不良だが歯医者が苦手だったり、心を無にしようとするお坊さんだがエロい妄想をしていたり、しまいには動物すらも読めてしまう。

 

僕の隣に居るこの死亡フラグの少女も例外ではない。

 

 

死亡フラグ(何ですかこの人?馬鹿なんですか?こんな戦場で漫画の名台詞を大声で言って恥ずかしくないのですか?)

 

 

っという具合に無意識に聞こえてくる。

 

普段のモブ男にも思考は聞こえる。

だが、極たまにだが読めない時がある。

 

理由はすぐに分かっている。

 

 

モブ男「とりあえず「ドン」ってやっとけば主人公感出たでしょ!」

 

 

この男がバカだからだ。

 

こういう奴は考えるより行動するため、思考が読みづらくなるのだ。

ついでに言うと、こいつが考えてる事は女と胸が大半である。

 

 

死亡フラグ「モブ男さんって浅はかですね。」

 

   想像力の欠片もないな。

 

死亡フラグ「それに著作権的な色々危険なんでやめてもらっていいですか?」

 

   訴えられた責任は1人で取ってくれ。

 

モブ男「フラグちゃん、斉木。先に俺の心が死にそうだよ・・・。」

 

 

そうか、死への道に一歩近付いたな。

 

 

モブ男「死ななそうなキャラの行動・・・いまいちいい案が思い浮かばないんだけど。」

 

 

そもそもの話、今更そんな行動1つで死亡回避できるとは思わないがな。

 

 

死亡フラグ「例えばあえて危険な事をするとかどうでしょ。」

 

モブ男「あえて危険な事をする?」

 

 

ふむ。逆にいい発想かもしれない。

ドラマや映画だと危険と分かりながらも構わず命掛けて突っ込んで行くキャラほど生存してる事が多い。

 

死亡フラグがフラグ立てた相手にアドバイスるのは些かどうかと思うがな。

 

だがこの策には問題がある。

それはモブ男が強運の持ち主ではないっモブだって事だ。

 

そんな事すれば普通に死ぬ。

 

まぁこの少女も分かって言ってるようだしな。

 

 

死亡フラグ「例えば武田鉄〇!あの人はわざわざトラックの前に飛び出しても死にませんでした!」

 

 

なぜ武田鉄〇を例えに出した。

あれはトラックの運転手役がプロだからだ。もしあれが新人か殺意を持った人間だったら武田鉄〇はどっかの異世界に転生していたと思うぞ。

 

 

死亡フラグ「だからモブ男さん!敵軍の前に「僕は死にましぇ~ん」と言って立ちはだかりましょう!」

 

モブ男「俺をハメようとしてない?」

 

 

馬鹿でも流石に気が付くか。

 

 

モブ男「まぁでも、これで死亡フラグが回避するなら俺はやってやるぜ!!」

 

 

やっぱ馬鹿だ。

 

 

モブ男「僕は死にましぇ~ん!!」

 

 

ズドドドドドドドドド!!

 

 

モブ男「うぁああああああああああ!!」

 

 

まぁ予想した通りだな。

 

モブ男は傷だらけになりながら僕らの居る岩陰に隠れた。

 

 

 

死亡フラグ「大丈夫ですか?」

 

  肩に血が出てるけど大丈夫だろう。

 

モブ男「大丈夫じゃないよ!!」

 

死亡フラグ「全然大丈夫じゃないですか。」

 

モブ男「いやいや死ぬ死ぬ!」

 

死亡フラグ「私というフラグを立てておきながら運がいいですねぇ。」

 

モブ男「あぁもう肩が焼けるように痛い。」

 

 

無防備に戦争のど真ん中で低クオリティの武田鉄〇の真似したら撃たれるに決まってるだろ。

 

むしろ肩だけで済んでよかったじゃないか。

 

 

死亡フラグ「銃で撃たれても人は簡単に死にましぇーん!」

 

 

まだ武田鉄〇引きずるの?

 

 

死亡フラグ「それに掠っただけですし、止血さえしておけば大丈夫です!ちょっと傷口を見せてください。」

 

 

そう言ってこの少女はモブ男にハンカチを巻いて応急処置をした。

 

全く、フラグ回収しに来た死神が何やってるんだか。

お人好しもいい所だ。

 

 

死亡フラグ「これでどうですか?」

 

モブ男「ありがとう・・・。」

 

死亡フラグ(あれ?私この人の命奪いに来たのに何やってるの?)

 

 

・・・本当に何やってるんだ。

 

まさかこの少女、モブ男に恋でもしてるのか?出会って数分だぞ?

まったく、フラグ回収するのならしっかりして貰いたいもんだ。

 

そんな中、敵軍の攻撃は続く一方だ。

正直帰りたい所だ。

 

 

モブ男「しかし困った・・・。敵軍半端ないって!!」

 

 

それは見ればわかるだろ。

 

 

モブ男「しょうがない最終手段だ!死んだふりをするしかない!」

 

 

なぜそうなる。

 

 

モブ男「もし完璧な死んだふりをしたら死神も騙されてフラグが消えるんじゃないかな?」

 

 

その前にお前の命が消えそうだ。

 

 

死亡フラグ「仮にそうだとしても死神の私に教えちゃダメですよね?」

 

モブ男「あ・・・!」

 

 

「あ・・・!」じゃねーよ。

 

 

死亡フラグ「それに完璧な死んだふりって一体・・・。」

 

モブ男「実は俺、死んだふりには自信があるんだ。小学生の頃、いじめっ子に死んだふりで一泡吹かせた事がある!」

 

 

自信満々に悲しいエピソードをぶっこんできやがった。

 

 

モブ男「見せてやるよ!真の死んだふりリストの実力を!!」

 

 

死んだふりで自信満々になれるのは世界中探してもこの男だけだな。

 

 

モブ男「どうだい・・・?」

 

 

モブ男が見せたのはサイ〇イマンの自爆にやられたヤ〇チャのやられ姿だ。

 

人の物をパクってよく堂々と死んだふりリストを名乗れたな。

というか死んだふりリストってなんだ。

 

 

死亡フラグ「・・・斉木さん。私はこの状況をどうすればいいのでしょうか?」

 

  とりあえず愛想笑いでもしておけ。

 

モブ男「いや、死んだふりの出来栄えを言ってほしいんだけど・・・。」

 

 

そんな馬鹿な会話していると、上空からミサイルが飛んできた。

 

 

モブ男「え?」

 

死亡フラグ「つまり0点って事ですね・・・。」

 

モブ男「えぇ~・・・じゃなくて爆弾!?」

 

   戦争中なんだ。ミサイルが来てもおかしくは無いだろ。

 

モブ男「いや、そうだけど何でそんなに冷静なの!?くっそぉ・・・死んだふりをした矢先に・・・こんなの絶対に死んだ。」

 

死亡フラグ「良いんですか?諦めたら試合終了ですよ?」

 

 

安〇先生?

 

 

モブ男「諦めるとか諦めないとかじゃなく絶対に死んだろこれ・・・。」

 

 

モブ男には悪いが、僕は一足先に家に戻るとしよう。

画面の向こうの読者諸君。最低な人間とか思わないでくれよ。

 

僕は正義の味方でもないんだからな。

 

 

モブ男(でも本当にいいのか?)

 

 

ん?

 

 

モブ男(俺はこの戦争が終わったら結婚するんじゃないのか?というかそれ以前に男としてこんな終わり方でいいのか?せめて・・・。)

 

死亡フラグ「え、モブ男さん?」

 

 

まさかモブ男が少女の前に出て身を挺して守ろうとしていた。

 

 

 

まったく、仕方がない奴だ。

 

 

 

ドォォォン!!

 

 

 

モブ男「あ、あれ?」

 

死亡フラグ「ミサイルが上空で爆発してしまいましたね。」

 

モブ男「なんで?」

 

死亡フラグ「おそらく、ミサイルの内部に異常が起きたんだと思われます。」

 

モブ男「って事はこれって死亡フラグ回避って奴!!やっほー!!神様ありがとー!!」

 

 

やれやれ。呑気な奴だ。

 

そんな都合よく異常がきたされる訳ないだろ。

 

僕の超能力でミサイルを破壊してやったのさ。

 

 

死亡フラグ(まったく。私は死神ですから爆発じゃ死なないのに・・・。あぁ・・・また失敗しちゃった・・・。)

 

 

彼女はそう思いながらもどこかモブ男が生きてホッとしたような表情で消えていった。

 

 

モブ男「あ、あれ?斉木、彼女どこ行ったんだ?」

 

 

さぁな。

家に帰ったんじゃないか?

 

 

モブ男「彼女はいったい何だったんだ・・・?」

 

 

さて、モブ男の死亡フラグも消えた事だし帰るとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっと、言い忘れていたが、この僕らが住む世界は作られた世界。いわば仮想世界だ。

 

あの見習いの死神、死亡フラグという少女がフラグを回収できるように作られたトレーニングシステムだ。

 

つまり、モブ男も僕も創造の神によって作られた存在だ。

 

 

なぜそんなこと知ってるかって?

 

僕が突然変異で生まれてしまったからだ。

この超能力と共に。

 

なので瞬時にこの世界は作り物だとわかった。

 

僕の頭には強大過ぎる超能力を押される制御装置が付けられている。

子供の頃はコントロールが上手くできなくて苦労していた。

 

だから創造の神に直談判しに行き、この装置を作ってもらったのだ。

 

それと共に、創造の神に頼み事をされた。

 

 

神『死神No.269がフラグ回収できる様に手伝ってほしいな。』

 

 

制御装置を作ってもらって悪いが、僕は手伝うつもりはない。

 

僕がフラグ回収の手伝ってしまえば数秒で出来てしまう。

それでは彼女のためにもならない。

 

あくまで傍観者で居るつもりだ。

 

だが今回は僕の目の前で周囲の人間が死なれては目覚めが悪いからな。

力を使わせてもらった。

 

決して2人のために助けたかったわけではない。

モブ男はともかく、彼女はこの仮想空間内では死なないけどな。

 

 

やれやれ、今度はモブ男に巻き込まれない様にしなくちゃな。

 

 

 

 

 

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