思い付き小説倉庫   作:yakyo

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面倒くΨ恋愛のフラグ

 

やれやれ、社会人になったり学生に戻ったりと。

この世界は忙しいな。

 

まぁそんなもの僕にとっては関係ない事だ。

目立たずに平和に暮らせばそれでいいのだから。

 

 

モブ男「さ、斉木!早く学校に行かないと遅刻しちまうぞ!」

 

 

アホか。

歩いても十分に間に合う時間だ。

 

どうせ、目覚まし時計が壊れて時間を間違えたんだろう。

 

それに食パンを加えて走ると誰かにぶつかってまたフラグが立つぞ。

 

 

モブ男「うわ!」

 

??「キャ!!」

 

 

言わんこっちゃない。

 

 

モブ男「いってて・・・。あ、ごめん!」

 

??「うぅ・・・。こちらこそ、ごめんなさい!転校初日から遅刻しそうで急いでたの!私行くね!」

 

モブ男「・・・・。」

 

 

どうやら、転校生の彼女にトキメイてしまったようだ。

 

やれやれ、またベタなフラグを立てたもんだ。

 

 

また面倒な奴が来るぞ。

 

 

??「それって僕の事かな?斉木君。」

 

   お前以外に誰が居る。

 

 

 

そう、彼女「恋愛フラグ」の事だ。

 

ラブコメ漫画の展開とかで現れるフラグだ。

 

モブ男の様に食パンを加えながら走って曲がり角を曲がったら異性とぶつかるとかがベタだな。他には「席が隣同士」「体育倉庫で2人っきり」「両片想いの犬猿の仲」とかな。

 

 

恋愛フラグ「女の子に面倒とか言っちゃダメだぞぉ~。」

 

 

本当の事言って何が悪い。

 

一応言って置くが、この女は恋愛フラグと名乗ってるが中身は腹黒の悪魔だ。

こいつは恋愛の手伝いと称して、新しいおもちゃを探して楽しむ事が趣味の女だ。

 

こいつは僕の超能力の事を知っている中の一人だ。

 

どうやら、創造の神が口を滑らして聞いてしまったらしい。

そしてたまに僕にちょっかいを掛けてくる面倒くさい女だ。

 

変な道具を使って僕で実験しようとしてくる事がある。

まぁ僕にとってはそんなもの効かなかったがな。

 

 

まったく。

変なのに目を付けられたもんだ。

僕もモブ男も。

 

 

恋愛フラグ「仏頂面でそんな態度してると、モテないぞ~。」

 

 

うるさい。

僕はモブ男と違って恋愛なんて興味ない。

 

これは無理してるわけでも言い訳してる訳どもなく本気だ。

僕はこの超能力のせいで恋愛に興味を示さなくなったのだ。

 

 

男子生徒「愛してるよ~。」

 

女子生徒「私も~。」

 

 

例えば、今僕らを通り過ぎた学生カップル。

 

傍から見たら仲がいいカップルだろう。

 

 

男子生徒(こいつ全然ヤらしてくれねーし、別の女に乗り換えようかな。)

 

女子生徒(こいつ金全然ねーし、息くせーんだよ。)

 

 

これでも恋愛したいと思うか?

 

 

恋愛フラグ「こ~ら!他の人の心読まないの!」

 

   勝手に聞こえてくるんだから仕方がない。

 

 

ちなみに、恋愛フラグの思考は読めなくなってる。

 

っと言うのも、天界のアイテム「無心の指輪」とやらで聞こえなくしてるらしい。

 

なんだその便利なアイテムは。

この世界の人間全員に身に着けてほしいものだ。

 

まぁそれは置いといてだ。

 

 

  そろそろ自分の責務を全うしたらどうだ。

 

恋愛フラグ「おっと、そうだった。・・・そこの君立ったよ?」

 

 

やれやれ、やっと話が進む。

僕と話してる暇があるならとっととフラグを回収すればいいのにな。

 

 

モブ男「君は・・・一体誰なの?」

 

恋愛フラグ「僕はモブ男君の「恋愛フラグ」つまり、恋が生まれる可能性が高い時に立つ新しいフラグなんだ!あの子は今日モブ男君の学校に転校してきた女の子。僕の言う通りにすればあの美少女と付き合えちゃうかもよ?♡」

 

モブ男「ま、マジで!?」

 

 

さて、恋愛フラグが説明してる所で僕はとっとと学校に向かおう。遅刻してしまうからな。

 

 

恋愛フラグ「ちょいちょい。何処に行くんだい?君はモブ男君の親友としてここに居なきゃダメじゃないか。」

 

   モブ男?知らない子だな。僕にそんな変態でクズな親友は居ないぞ。

 

モブ男「ひ、酷い!!俺にあんな事こんな事したくせに!!」

 

   気色悪い事言うな。

 

恋愛フラグ「君にも手伝ってもらうよ。恋愛漫画の主人公には友人キャラが必要だしね。」

 

モブ男「なるほど!」

 

 

なるほど!じゃない。

 

くっ、この女。僕を巻き込もうとしてきやがった!

僕がモブ男の前で超能力が使えない事知ってて言ってやがるな。

何て腹黒い女だ。

 

 

モブ男「で!?で!?俺があの美少女転校生と付き合えちゃうって本当!?」

 

恋愛フラグ「うん!でも、僕の恋愛指南を無視したらフラグが下がっちゃうかもしれないよ?だから、気を付けてね。」

 

モブ男「わ、わかりました!!「師匠」と呼ばせていただきます!!」

 

 

やれやれ、面倒くさい事に巻き込まれた。

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

さて、なんだかんだで転校生「モテ美」は僕とモブ男が居るクラスに転校してきた。

その事にモブ男はニヤけ面で鼻の穴をこれでもかと大きくし、鼻の下を伸ばして気持ち悪い顔になっていた。

 

恋愛フラグが助言するも全て裏目。

 

せっかく隣の席になったのに、印象を残すため小林〇子張りのド派手な衣装着て転校生をドン引きさせてしまった。

 

モブ美達女子に絡まれている所を助けようとしたが、格好が完全に変〇仮面で登場したせいでモブ美に殺されそうになる。

そのせいで、死亡フラグと生存フラグが同時に来てしまった。

 

生存フラグに至っては暇だから来たらしい。

いや来るなよ。

 

それでなんだかんだで、女フラグ3人が僕のクラスの転校生になって同じ教室で授業受ける事になった。

 

 

ん?色々端折り過ぎだって?

特にこの辺は千里眼で見ただけで僕は関わって無いからな。

 

そんなに詳細が知りたければ本家を見に行くといい。

 

しかし、恋愛フラグ(あの女)の腹黒さにも困ったものだ。

彼女は玩具を見つけて遊んで面白がる趣味があるからな。

 

標的にされたモブ男も可哀想だが、本人も満更でもなさそうだし問題ないだろう。

 

 

しかし、転校生4人教室に居るのに少しは周りも違和感持ってほしいものだ。

 

 

さて、僕も含め作戦会議した所、この授業でモブ男の凄さを見せるようにすると言う作戦だ。

これで上手くいくとは思わんがな。

 

 

教師「この例文を日本語に訳せる人いるかしら?」

 

 

黒板に書いてある英文には

 

Please take off your panties and send that to me by express so I don`t feel alone(私が孤独を感じないように、あなたのパンティを脱いで、それを速達で私に送ってください。)

 

っと書いてあった。

 

何故それを書いた。

もっと他に良い例文があっただろ。

 

こんなの分かってても誰も答えたくないだろ。

 

 

モブ男「答えは『僕が寂しくならない様にパンツを脱いで速達で送ってください』です!!」

 

 

居たわ。

堂々と立って胸張って答えだす馬鹿が。

 

内容はあれだが正解は正解なので、教師以外はドン引きしながらモブ男に拍手を送った。

 

 

生存フラグ「こやつは凄い男じゃ!特にパンツへの執念がすごい。さっきも女子のパンツ被って気色悪く校舎をうろついておったもんな。」

 

 

凄さ見せる所か最低な所を周りに知らせちゃったよ。

 

本人は至ってモブ男を褒める様に努力してるみたいだが逆効果だぞ。

 

 

女子1「え、さっきのお稲荷仮面モブ男君だったの?」

 

女子2「キモ・・・モブ美知ってた?」

 

モブ美「うん、最低よね。」

 

 

死亡フラグちゃん(こ、ここは私をフォローしないと!)

 

 

やめろ。余計にややこしくなる事は目に見えてるから。

 

 

死亡フラグ「本当にモブ男さんは凄いです!!パンツを触ればそれが美少女の物か判別できるんですよ!」

 

 

それは前回の機内テロの時に話してた奴だな。

まさかここでその事を言われるとはモブ男も思っていなかっただろう。

 

もう周りの女子は更にドン引きだな。

一部の男子は羨ましがられてるが。

 

おい、恋愛フラグ。影でニヤついてるんじゃない。

この騒動は元はといえばお前のせいだからな。

 

 

恋愛フラグ「僕のせいじゃないよ。僕はただモブ男君に助言しただけ。その助言を遥かにズラしたのはモブ男君本人だよ。」

 

   まぁそう言われると確かにモブ男の思考回路が変なのは認めよう。

 

恋愛フラグ「それにさ。こういう刺激的なのも悪くないんじゃない?」

 

   ふざけるな。僕はそんなもの求めていない。僕は普通な生活が送りたいんだ。

 

恋愛フラグ「その超能力がある時点で無理だと思うけどな~僕は。」

 

 

うるさい。

 

 

モテ美「モブ男君って頭はいいけど、控えめに言って・・・気持ち悪いよね。」

 

モブ男(気持ち悪いよね・・・気持ち悪いよね・・・気持ち悪いよね・・・。)

 

 

あ、モブ男の心が割れた。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

放課後。

 

屋上のフェンスに頭を乗せて心を沈めているモブ男。

 

モテ美に気持ち悪いと言われてショックを受けたのだろう。

 

いや、普通に考えたらそう言われても仕方が無いだろ。

 

 

モブ男「終わった・・・俺、完全にモテ美ちゃんに嫌われちゃった・・・。」

 

恋愛フラグ「しょうがないなー。モブ男君、「恋の矢」使う?」

 

モブ男「恋の矢?」

 

恋愛フラグ「この「恋の矢」は僕専用のスーパーアイテムだよ。この矢を刺された2人はね、一時的に相思相愛になるの!」

 

 

そんな物があるなら最初っから使え。

っと言いたいがこいつの事だ。あえて出さなかったんだろう。

 

 

恋愛フラグ「効果は1時間くらいだから、あくまで「きっかけ作り」だけど、これをモブ男君とモテ美ちゃんに刺してあげようか?」

 

モブ男「マジで!?」

 

 

モブ男が喜ぶ反面、一緒に屋上に来ていた死亡フラグ、生存フラグ、モブ美が怒りをあらわにした。

 

 

モブ美「は?あんたひょっとして道具に頼るの?」

 

死亡フラグ「私もそれはちょっとどうかと思います・・・。」

 

生存フラグ「私利私欲のために人の心を操るなんて、やはり貴様、人間のクズじゃな・・・。」

 

 

散々な言われようである。

まぁ言われても仕方がないとは思うけどな。

 

生存フラグはともかく、残りの2人は嫉妬で言っている。

 

 

モブ美(まったくこのクズは。そんな道具に頼らずに自分でやりなさいよ。それに何よ転校生の事ばかり。前までは私の事見てたくせに・・・。)

 

死亡フラグ(そんな人の心を蔑ろにしようとするのは良くないです!それに会ったばかりのモテ美さんの事ばかり見るなんて許せません!)

 

生存フラグ(こやつは本当にクズじゃの。あぁ・・・帰りたくなった。)

 

 

それは僕も同感だ。

 

 

モブ男(あれ?ちょっと待て・・・。こんなあからさまに不機嫌な態度をとるなんて・・・ひょっとしてこの3人も俺がモテ美ちゃんがくっつくのを嫌なのか・・・?つまり裏を返せば俺に史上最大のモテキが到来している・・・?)

 

 

なんでこんな時にだけ冴えるんだお前は。

 

その考えは心の中に留めておけよ。

 

 

モブ男「わかった。やっぱり「恋の矢」を使うのはやめるよ。」

 

恋愛フラグ「え?いいの?」

 

 

流石の恋愛フラグもモブ男が断ったのは予想外の様だった。

 

 

モブ男「あぁ。今気づいたんだ。」

 

「「「「??」」」」

 

 

おい、その辺でやめておけ。

 

 

モブ男「もしかしてだけど・・・もしかしてだけど・・・俺がモテ美ちゃんを選んだら悲しむ人がいっぱい出てくんじゃないの?だから3人とも安心して!俺はみんなの「モブ男」だから!!」

 

 

あぁ・・・言っちゃった。

 

 

まぁ予想通り、般若化とした3人に恐怖しモブ男は逃亡し、3人はモブ男を追いかけていった。

 

まったく。

救いようがないなアイツは。

 

 

恋愛フラグ「アハハハ!やっぱりモブ男君で遊ぶのは面白いなー。」

 

   ほどほどにしておけよ。流石の僕も可哀想になって来た。

 

恋愛フラグ「それは時と場合によるかな~。」

 

   やれやれ。何を考えてるのやら。お前の思考が読めないのは厄介だな。

 

恋愛フラグ「言って置くけど、アイテムは手放さないからね。」

 

   そんな事だろうと思った。

 

 

さて、教室に戻ろうか。

 

まったく。今日は騒がしい1日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恋愛フラグ(指輪外したら君に対する思い、バレちゃうじゃん・・・・。)

 

 

 

 

 

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