思い付き小説倉庫   作:yakyo

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くΨシュールストレミング

 

 

國春「うぉおおおっ!!おい楠雄!!フリスビー投げる時は手加減しろよ!!僕の首が飛ぶところだったぞ!!」

 

 

これでも手加減してるつもりだ。

 

 

國春「うひゃ!!絶対にっ嘘だっ!!明らかにっ、僕の、命狙って、いるだろ!!」

 

ヒサメ「フリスビーってこんなに殺伐した遊びなんだ・・・。」

 

カンナ「あーし生き延びれるかな・・・。」

 

國春「ほら!!2人が勘違いして怯えてるじゃないか!!」

 

 

それもそうだな。

父さんで遊ぶのはこの辺でやめて普通にしよう。

 

 

國春「やっぱりワザとじゃないか!!」

 

久留美「パパ~。くーちゃ~ん。ヒーちゃ~ん。ナーちゃ~ん。お肉焼けたわよ~。」

 

 

僕らは今、家族全員で公園でバーベキューをしていた。

 

発案者は父さんでヒサメとカンナは喜んで行きたいと言い出した。

僕は遠慮して留守番したかったが母さんの圧に負けて付いて行く事になった。

 

まぁ外で食べる食事も悪くはない。

 

 

久留美「あなた。あ~ん。」

 

國春「あ~ん。」

 

 

いい年して未だのラブラブぶりに呆れる。

こんなの見せられる子供の身にもなってほしいものだ。

 

 

ヒサメ「お、お兄ちゃん。あ、あ~ん。」

 

カンナ「あーしのもあ~ん。」

 

 

こら。両親の真似をするんじゃない。

まったく、2人に悪影響を与えてる事に気付いてほしいものだ。

 

 

モブ男「公園に来たぞ!ここならいくら汁が飛んでも平気だろ!」

 

 

ん?あそこに居るのはモブ男と死亡フラグ?

 

あいつらもここでバーベキューしに来たのか?

 

 

カンナ「くー兄ぃ。あの人達誰~?」

 

 

・・・知らない奴だ。

 

しかし、いつも引き籠ってるモブ男がこんな家族や恋人たちが居る公園に来るのは珍しい。

何しに来たんだ?

 

僕は透視でモブ男のカバンの中を覗いてみた。

 

そこにはシュールストレミングが数十個ほど入っていた。

ってか中身全部それだけしか入ってないのかよ。

 

 

おい。

まさかここでテロ行為するつもりじゃないだろうな。

 

 

死亡フラグ「近くでバーベキューをしてる方がいますし、臭いが迷惑にならないようちょっと離れた所で・・・。」

 

モブ男「よし!ここで開けよう!」

 

死亡フラグ「どっ、どうしてですか!?」

 

モブ男「フラグちゃん、知らないの?男女でワイワイバーベキューを楽しむ奴らには、いくらでも迷惑をかけていいって法律があるんだよ。」

 

 

あるわけないだろ。

お前それただの嫉妬じゃねーか。

 

 

モブ男「いよいよシュールストレミングを開けるぞ~。」

 

 

こっちに臭いが来ない様にしておこう。

 

 

モブ男は缶切りでシュールストレミングを開けた。

その瞬間激臭が飛び出し、悶え苦しみだした。

 

 

モブ男「ぐおっ・・・。」

 

死亡フラグ「く・・・臭すぎます・・・。」

 

モブ男「腐敗臭が強烈すぎる・・・。食べ物からしていい臭いじゃない・・・。」

 

死亡フラグ「こんな臭いものが美味しいわけないです!」

 

 

2人して何馬鹿やってるんだか。

 

 

モブ男「いや、こういうものこそが美味しいんだよ。」

 

 

涙と鼻水垂らしながら何がしたいんだよお前。

 

 

モブ男「俺はグルメだからちゃんと分かってるんだ・・・。ではさっそく・・・ブェーッ!!しょっぺ!!」

 

 

そりゃそうだ。

シュールストレミングはニシンの塩漬けだからしょっぱいのは当たり前だ。

 

 

カンナ「あの人さっきから変な事してんね。」

 

ヒサメ「通報した方が良いかな?」

 

 

やめて差し上げろ。

 

 

死亡フラグ「そのまま食べると言うよりはパンや野菜と一緒に食べる人が多いみたいですよ。」

 

モブ男「確かにここまでしょっぱいと単品で食べるのはキツイな・・・。何か付け合せるようなものを用意しないと。」

 

 

なんでそんなに必死なのか分からないが、どうせろくでもない理由だろう。

 

 

恋愛フラグ「大正解。」

 

 

また唐突に来やがったなトラブル製造機。

 

 

恋愛フラグ「流石の僕も傷付くよ!?」

 

 

本当の事だろう。

 

 

久留美「あら、恋愛ちゃんも来てたの?」

 

恋愛フラグ「はい!暇なので来たらたまたま楠雄くんが居たので。」

 

久留美「まぁそーなの。じゃあ一緒にバーベキューしましょ。」

 

恋愛フラグ「いいですか?では遠慮なく。」

 

 

遠慮しろよ。

 

 

國春「いや~。恋愛ちゃんが楠雄の彼女になってくれればなぁ~。」

 

恋愛フラグ「や、やだもう國春さんったら!ぼ、僕と楠雄くんはそんな関係じゃないですよ!」

 

ヒサメ「む~・・・。」

 

カンナ「む~・・・。」

 

 

そんな事は一生無い。

お前らも父さんの言葉を真に受けるな。

 

 

それで、モブ男の事情を知ってそうな素振りみたいだが?

 

 

恋愛フラグ「あぁ。今のモブ男君の行動だけど、雑誌で「グルメの男はモテる」ていう記事を読んだみたい。」

 

 

それでどうなったらシュールストレミングを選択するんだよ。

 

 

恋愛フラグ「それはほら。モブ男君だから。」

 

 

・・・そうか。モブ男だからか。

納得した。

 

 

ヒサメ「それで納得するの!?」

 

恋愛フラグ「いい?ヒサメちゃんにカンナちゃん。あのモブ男君って人はね、胸の大きい女性にモテるためなら何でもする所か斜め上な行動するような人なの。」

 

 

つまり馬鹿って事だ。

だからあまり近付くなよ。

 

 

ヒサメ「う、うん。」

 

カンナ「は~い。」

 

 

はぁ・・・せっかくの食事がモブ男のせいで台無しだな。

 

 

モブ男「というわけで、しょっぱさを誤魔化すために甘いケーキを買ってみたよ。」

 

死亡フラグ「グルメの才能なさすぎません?」

 

 

まったくだ。

 

 

モブ男「う、うん!シュールストレミングの臭さとしょっぱさ。濃厚な生クリームの重たさが、最低のハーモニーを奏でていて、向こう一生忘れない味だなぁ。」

 

 

つまり不味いって事だろ。

 

 

モブ男「お、俺はグルメなんだ・・・味の分かる男なんだ。そんな風に単純に味を表現したりしない・・・!食べられないなんてそんなのグルメのプライドが許さない!」

 

 

プライドどころか資格すらないだろ。

 

 

死亡フラグ「モブ男さんのモブ舌では無理ですよ。」

 

モブ男「ていうか割と高かったから食べきらないと勿体無いし!!」

 

 

それが本音だろ。

 

 

モブ男「まだシュールストレミングは沢山あるし。美味しい組み合わせはいくらでも探せるはずだ!」

 

 

もう諦めろよ。

 

 

國春「あれ?モブ男君じゃないか!こんな所で何してるの?」

 

モブ男「あ、おじさん!」

 

 

しまった、父さんがモブ男に気付いて話しかけていってしまった。

 

 

死亡フラグ「知り合いですか?」

 

モブ男「斉木のお父さんだよ。いつも編集長の足を舐める仕事をしてるんだ。」

 

國春「いや、舐めるのが仕事じゃないけど・・・。」

 

 

あながち間違ってないだろ。

 

 

國春「そこのお嬢ちゃんは初めましてだね。もしかしてモブ男君のこれかな?」

 

 

小指立てる父。

表現が古臭いぞ。

 

 

死亡フラグ「ちち、違います!!別にモブ男さんとは・・・!!」

 

モブ男「そうだよおじさん。俺貧乳には興味無いから。」

 

死亡フラグ「ふん!!」

 

モブ男「ぐぼっ!!」

 

 

こいつにはデリカシーというスキルは付属されてないのか。

 

 

恋愛フラグ「あったらもっとマシになってるよ。」

 

 

それもそうか。

 

 

國春「そ、そうなんだ・・・。あ、今、楠雄達と一緒にバーベキューやってるんだよ。君らも一緒に食べないかい?」

 

 

おいやめろ。

そいつを呼ぶんじゃない。

 

 

モブ男(そうだ、斉木家が持ってきてる食材で組み合わせを試せるかもしれない!シュールストレミングの新しい食べ方を開発して、世の中に広めたら俺は美食家として有名になってモテモテな上にそのレシピで大儲けできるかも!俺は金もモテも手に入れるぞ~!)

 

 

碌でもない考えだ。

 

 

死亡フラグ「あれ?恋愛フラグさんも来てたんですか?」

 

モブ男「ホントだ!何で師匠もここに?」

 

恋愛フラグ「やっほー。僕はちょっと暇つぶしでね。」

 

 

まったくさっきより一層に騒がしくなった。

 

 

モブ男「あれ!?そこに居る幼女!!特に青髪の子・・・どっかで見たような・・・。」

 

ヒサメ「ひっ!」

 

 

モブ男に怯えてヒサメは僕の後ろに避難した。

 

 

カンナ「ちょっと、ヒサメちゃんを怖がらせないでよおっさん!」

 

モブ男「おっさん・・・。」

 

久留美「駄目よナーちゃん。そんな汚い言葉使っちゃ。」

 

 

いくらモブ男相手でも流石におっさん呼び失礼だからな。

しっかり注意した方が・・・。

 

 

久留美「おっさんじゃなくておじさんって言ってあげなきゃ駄目よ。」

 

 

え、注意する所そこなの?

 

 

死亡フラグ「え・・・ヒサメさんって・・・。」

 

 

そーいえば、こいつらもヒサメという人の知り合いだったっな。

 

流石に同じ人間。

しかも小さい時の姿が目の前に居るんだ。

動揺はするだろ。

 

どういいわけしようか・・・。

 

 

恋愛フラグ「実は別世界からこの世界に迷い込んで帰れなくなったヒサメちゃん達を斉木君が保護してね、今では家族同然で過ごしてるんだよ。」

 

 

いや、まぁ間違ってはいないが・・・・。

こんなので騙されるか?

 

 

死亡フラグ「そうでしたか・・・いつか自分の世界に帰れるといいですね。」

 

ヒサメ「?」

 

 

騙されちゃったよ。

 

 

モブ男「って事はいつか将来巨乳美少女になるのか・・・早めに仲良くしておくのも・・・。」

 

死亡フラグ「モブ男さん最低です。」

 

恋愛フラグ「流石にそれはないかな~。」

 

カンナ「ヒサメちゃんに近付いたら、あーしが許さないから!」

 

モブ男「あれ!?何で心の声が聞こえたの!?」

 

 

普通に声に出してたぞ。

 

 

國春「ところでモブ男君。その大量の缶はいったい何だい?」

 

モブ男「あ、これシュールストレミングなんですよ。沢山あるので一つ差し上げます。」

 

國春「あ・・・う、うん・・・どうも・・・。」

 

 

要らないなら素直に要らないと言え。

 

 

僕が呆れてるとき、凄い風が吹きだした。

 

すると炭火が風邪で舞い、モブ男が持ってきたシュールストレミングの缶が燃え出した。

 

 

モブ男「うわあああああ!!」

 

國春「かかか、火事だ!!」

 

ヒサメ「うぅ臭い・・・。」

 

カンナ「鼻もげそう・・・。」

 

 

やれやれ、碌な事しないな。

 

 

恋愛フラグ「シュールストレミングは発酵食品だからガスが出て燃えやすいんだよ。」

 

死亡フラグ「説明してる場合ですか!?」

 

モブ男「ヴェっ・・・それに煙に巻かれて、あの臭いが拡散されていく・・・。オ”ゥ”エ”!!」

 

 

やれやれ、仕方がない。

 

 

僕は超能力で火を消した。

 

これ以上面倒な事は嫌だからな。

僕がいてよかったな。

 

 

恋愛フラグ「さっすが楠えもん!」

 

 

誰が楠えもんだ。

僕はあの国民的青だぬきではない。

 

 

モブ男「よ、よくわかんないけど・・・助かった・・・。」

 

 

 

その後、火事は僕によって消されたが、誰かが消防車を呼んだらしく警察まで来た。

モブ男はシュールストレミングを持って来て、人様に迷惑をかけたため警察に連行されてしまった。

 

 

結局、バーベキューはお開きになってしまった。

 

この時、ヒサメはモブ男の事が苦手になり、カンナはモブ男を敵視するようになった。

 

 

可哀想だが自業自得だな。

 

 

 

 

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