ニチアサの世界に転生とは聞いていたが…! 作:よく酔うエンジン
どうも。初めましての人は初めまして。お久しぶりの人はお久しぶりです。
こちらは、スマイルプリキュアとカ◯ジのMADを見て、プリキュアも捨てがたいなと思った特撮ファンが描いてみた作品です。
気が付いた時に読んで、気軽に楽しんでいただければ幸いです。
まずは、序章で本編前の主人公のお話を書いていきます。
序章が終わるまでは毎日投稿したい所存…!
てんせい
きっかけは、親父に勧められて見た「仮面ライダーオーズ」だったと思う。
俺はヒーローに憧れていた。
テレビの向こう側に映し出されていた、仮面ライダーやスーパー戦隊、ウルトラマンといったヒーロー達に俺は幼い頃から釘付けだった。
そのハマりっぷりは、レンタルビデオ屋に足を運んで過去に放送された作品をあらかた見尽くすほどだった。
持っている力の大小に関わらず、どんな困難が来ても挫けず、誰かを助けようとする。そんな男達に俺は幼い頃から憧れていた。
かっこいい、俺もあんなふうになりたい。
そう思って、俺は幼い頃からヒーローになろうと努力をし続けた。
武道を習い、欠かさず筋トレを行い、勉強にも力を入れた。
曲がったことを嫌い、困っている人がいたら助けることを心がけ、余計なお節介を焼いてしまい煙たがれることもあったりしたが、俺は自分なりにヒーローであろうとした。
とはいえ、自分磨きをする為に必死だったり、思考が頑固なところもあったりであまり周りと馴染めず、ヒーロー志望にしちゃお粗末な人間関係だったと思う。周りから見ても、変人だって思われていただろう。
でも俺はそれでもなりたかった。憧れのヒーローという存在に。
そんなこんなで俺が17歳になりたての時、事件は起きた。
春頃、信号を無視して突っ込んでくるトラックから、親子を庇って俺はポックリ逝ってしまった。
親子が危ないと気づいた時、体が勝手に動いていた。
最期くらい、俺が憧れたヒーローになれただろうか。
両親に早く先立たれて、面倒見てくれていた祖父母も天に昇ってしまったのと、友達もほぼ居ないも同然だったので、俺が死んでも悲しむ人がいないのが唯一の救いか。
そう考えていると、俺は見知らぬ空間に来ていた。
「ここは…」
目に広がるのは、殺風景で真っ白な空間。
ドアや窓が一つもなく、壁も天井も床も何もかも真っ白な部屋だ。
死後の世界というやつだろうか。
「お、キタキタ!…ようこそ!死後の世界へ!」
後ろの方から俺の名前が聞こえたので振り返ってみると。金髪で白い衣を身に纏った幼い少年が立っていた。
背は小さいが、神々しい雰囲気を身に纏っており、直感でなんとなくだが、俺らとは格が違う何かの存在だとわかった。
この状況…もしかして神様だろうか。
「お!よく分かったね!察しがいい人間は大好きだよ!さ!座って座って!君に頼みたいことがあるんだ!」
気がつくと、そこにはちゃぶ台と座布団が置いてあった。お茶も置いてある。
俺は誘われるがままそこに座ると、目の前の神様?が話してくれた。
曰く、君の親子を救う姿に感動したと。
そんな善人をこのまま殺すのは勿体無いと。
神様は不老不死だから娯楽に飢えていると。
最近神様の世界では、異世界に息がかかった人間を送り込んで、その人間がどんな物語を紡ぐかを観察するのが流行っていると。
目の前にいる神様もそれをしてみたいと。
で、俺という殺すのは勿体無いちょうどいい人間がいると。
なので、俺を異世界に転生させてあげてその物語を観察して見たい。と
「つまり…俺に神様の娯楽の一部になれ…と?」
「そそ。君は第二の人生を送れる。そして、僕も面白そうな人間の生涯を、ドキュメンタリー映画のように楽しめるから暇を潰せる。悪くない話だと思わない?」
「ふむ…」
俺は、その話を承諾することにした。
先立たれた両親や祖父母と再会したい気持ちもあるが、やっぱり17歳と言う若さで死んだのは流石に悲しい。やり直せるチャンスがあるならやり直したい。
「今なら、ニチアサ作品の世界に転生させてあげるよ!(ま、プリキュアの世界だけど)」
「ほ、本当ですか!?」
俺はその言葉を聞いて舞い上がった。
ニチアサ作品に転生できると言うこと…すなわち、俺が憧れた仮面ライダーやスーパー戦隊といったヒーロー達に会えると言うことだ。
ニチアサ…というのは、他にも当てはまるものはいくつかあるが、基本的には日曜日の朝8時半から10時までの間に放送されているヒーロー作品群のことだ。
仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズ、そしてプリキュアシリーズが当てはまる。
俺は、昔っから仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズを見てきたので、こう見えて割と知識はあるつもりだ。
しかし、唯一プリキュアだけは全然見たことがない。戦隊とかライダーを見てきた分なんか女の子しか戦う子がいないのが違和感あると言うか…ともかく心の中でどこか敬遠してしまっているところがあるのだ。
まあ、それはそれとして、仮面ライダーやスーパー戦隊作品のファンとしても、単純に一人の男としても、俺は彼らと実際に会って見たかった。
「すげえ…小さい頃から憧れてた仮面ライダーやスーパー戦隊に会えるなんて…本当に夢じゃないんだよな…!ん?」
待てよ…?具体的にはなんの作品の世界に行けると言うことなのだろうか。
「そのー…ところで、なんの作品の世界にいけるんです?具体的には」
「ンー…なんの作品か…は言わないでおくよ。それ言っちゃうとつまらないからね〜。きっと、時が来たらわかると思うし、自分で転生したあと当ててごらんなさい。まあ、君にとっていい世界だと思うよ」
「うっ…わ、わかりました」
なんの作品の世界にいくか気にならないと言えば嘘になる。
でも、俺はあくまでも転生させてもらう側…とやかく文句を言える立場ではないからな…
まあ、神様も俺にとっていい世界と言ってくれてるし…多分大丈夫…だと信じたい。
「まあ、危険な世界に行くことには変わりないだろうから、なにか特別な力を授けようじゃないか。転生特典ってやつだ」
「特別な…力…?」
マジか…?転生させてもらえるだけでなく、向こうで生きていくための力をくれる…というのか?
とんでもない話題が出て来た。僕の思考はそっちに持っていかれてしまった。
「そそ、仮面ライダーに変身できる力…とかね。あ、言っとくけどオーマジオウの変身能力とかウルトラマンキングの力とかそういうぶっ壊れ能力はやめてね?つまらないから」
「うーむ」
悩む、すごい悩む。
何の世界に転生するかとかもう今はいいやってなっちゃうくらい悩む。
憧れのヒーローに変身できる力をくれると言うのか…何が良いだろう…
いや待て。超人的な身体能力だとか、天才的な頭脳だとか、そういうあまりぶっ飛んでいないものでもいいのだろうか…そっちの方が第二の人生を平穏に送る上では活躍しそうだが…
いや、やっぱり憧れの戦士に変身できる能力は捨てられない。
上二人は、世界を軽く滅ぼせるとんでもない人たちだが、それほど強くなく…かと言って…弱くもないヒーロー…うーん…
悩んだ末に、俺はこう答えた。
「『ドンモモタロウ』の力をくれませんか?」
理由は三つほどある。
一つ、単純に好きな戦士だから
二つ、理論上全ての戦隊レッドに変身できるから
三つ、シンプルに強いから
「ドンモモタロウ」
俺が好きな戦士の一人だ。
彼は「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」と呼ばれる、スーパー戦隊シリーズ第46作品目の戦隊の赤い戦士。
名前の通り、桃太郎をモチーフにしたその風貌、歯車の様なちょんまげである「ドンまげ」や、桃の葉のようなサングラス、巨大な額の桃のマークが特徴的なスーパーヒーロー。
縁を大切にし、傍若無人な態度が目立つが、根っこはしっかりお人好し。そんな男だ。
そして、彼の特徴の一つとして、「とにかく強い」というのがある。
その強さは、敵の幹部格二人と怪人一人をまとめて3対1で戦ったにも関らず圧倒したり、相手の能力を『だが効かん!』の一言で無効化したりと、枚挙にいとまが無い。
さらに、他には「アバターチェンジ」と呼ばれる能力を持っており、条件はあるが歴代戦隊の戦士の姿になって、その戦士の力を使って戦うことができるという凄まじい能力も持っている。
俺の中で戦隊レッド強さランキングの様なものを作ったら間違いなく上位に来る存在だ。
彼が出ていた『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の作品内ではトップクラスの戦闘力ではあるが、上二人に比べればそんな世界をぶっ壊す激ヤバチート能力者というわけでも無い。
「お、良いセンスしてるねぇ君。気に入った。まあ全体的に見てかなり強めだと思うけど、世界観ぶち壊すレベルじゃないだろうしいいよ」
どうやら神様目線でもOKのようだ。
ほっと安堵すると同時に心の中で憧れのヒーローに変身できるとガッツポーズしていると、神様が指をパチンと鳴らす。
すると、手の中に赤いサングラスが出現した。
「それが君の所望する力さ…君の知ってるドンモモタロウとそう大差ない筈だよ。」
「ありがとうございます!」
「そのサングラスがあれば、変身アイテムとか念じれば勝手に出てきてくれると思うから。まあ、原作見てたし使い方、なんとなくわかるでしょ?」
うーん…まあ、ドンブラザーズという作品自体色々カオスで説明不足な部分があるから、完璧に理解してます…とは言えないけど多分大丈夫だろう。
「まあ、なんか自信ないようだし、自分でメンテナンスとかできるように、色々教えといてあげる。ほら」
また神様が指をパチンと鳴らすと、頭の中に自分の手に持ってるサングラスについて情報が流れ込んでくる…すごいな、神様こんなこともできるのか。
「さて…あ、なんか質問あるかい?ないならこのまま転生させちゃうけど」
神様が、指をパチンと鳴らしながらそう問いかける。
すると、いつの間にか足元に魔法陣のようなものが現れた。なるほど、この魔法陣のようなものを通って転生すると見た。
「うーん…なら1つ…俺って、転生って言ってましたけどどこの家庭に転生させてもらえるんです?」
俺がそう聞くと、神様はこう答えた。
「あぁ、せっかくなら原作のドンモモタロウこと桃井タロウリスペクトで、桃型のカプセルに入れて、誰かに拾ってもらおうかなってね」
「ほうほう…え?」
原作のドンモモタロウの変身者である桃井タロウは、モチーフの桃太郎のように、桃型のカプセルに入れられて、川の中をどんぶらこ、どんぶらこと流れて、とある青年に拾われるところから物語は始まる。
つまりそれ、最悪の場合、誰にもその桃型のカプセル見つけられなかったら、野垂れ死ぬことにならない?
「あ、あと言い忘れてたけど、君のドンモモタロウの力なんだけど、君が歳を取ったり、心身的に成長することで能力が解放されてく感じだから」
What?
「つまり、君が強くなろうとしない限り、現時点じゃ変身すらできないから。向こうでも修行は怠らない様にね!」
え?ちょっと待って?何それ?つまり、向こうに転生しても、俺歴代の戦隊レッドに変身どころか、通常形態にすら変身できないってこと?
え?待って?ちょっと待って!?ストップ!誰か!!この魔法陣止めて!なんかもうこの魔法陣転生準備OKと言わんばかりに光ってる!!
「じゃ、頑張ってねー!いいセカンドライフを!」
「いやいや待って!ちょっと!?神様!せめてどれくらい成長したら変身できるようになるかだけでもぉぉぉぉぉぁぁぁ!!!???」
慌ててやめてもらおうと口を開いた瞬間、足元に魔法陣のようなものが出現し、僕の意識は暗闇の中に消えた。
***
「ふーっ…今日はいい天気だな…!」
とある昼下がり、河川敷に一人の男が気ままに歩いていた。
時期は春、まだまだ暖かい時期であり、周りには誰もおらず、良い散歩日和であった。
(おー…雲一つないとは、ずいぶん心地いいねぇ…ん?)
ふと、川の方を見てみると、赤いカプセルのようなものがぷかぷかと浮かんでいるのが彼の目に留まった。
(なんだアレ…桃?)
普通なら見かけない、そこそこ大きな漂流物が気になって、彼は河岸まで足を運んだ。すると、その桃型のカプセルは都合よく、自分の目の前に流れ着いてきたのだ。
そして、彼がカプセルの目の前に来た瞬間。ポンと音が鳴り、カプセルの蓋がなくなり、元気な赤ん坊が産声をあげたのだ。
「おぎゃああああ!!!」
「おいおいおい…!マジかよ…!」
夢でも見ているのだろうか。と彼は思ってしまった。
どんぶらこと流れてきた桃の中から赤ん坊が出てくるという現実的に考えてあり得ないことが目の前で起きている。
誰もが知ってると言っても過言ではない絵本の一つ、桃太郎の導入のようだ。
「……これは…手紙…?」
彼は、赤ん坊のそばに手紙が添えられていることに気がついた。そして、それを読み上げてみる。
「えーと…なになに…?
『彼は、別の世界からやってきた子供です。前世では優れた行いをしたものの、可哀想に死んでしまいました。なので、私が特別な英雄となる力を持たせて、彼をこの世に転生させたのです。しかし、この世界では彼が頼る先はありません。拾い上げてくれた貴方様。もし宜しければ、彼を育ててあげてくださいませ。 神様より』
だと…?なんだこれ…」
どこからきたかもわからない子供。
神様からと書いてある胡散臭い手紙。
どう考えても関わらないほうがいい案件だと普通なら考えるだろう。
しかし、彼は、こう言った。
「お前…一人なのか?」
「………(コクっ)!」
「そうか……うーん……よし!なら俺が面倒見てやる!感謝しろよー?この赤ん坊め!」
しかし、彼は変わり者の一人だった。彼は、この少年を受け入れると言ったのだ。
こうして、少年は、とある世界の物語の登場人物として、迎え入れられたのであった。
しかし、彼がこの世界が憧れの仮面ライダーやスーパー戦隊が存在する世界ではなく、彼が全くみたことのないプリキュアの世界だということを知ること。
そして、縁を紡ぎ、物語に交わっていくということを。
まだ彼は知らないのだった。
主人公は、この世界がプリキュアの世界かもしれないとは今の所思ってすらいません。テンション上がって勝手に戦隊やライダーの世界だと思っています。
Q.なんでドンモモタロウとスマプリ掛け合わせたの?
A.(その1)ドンモモタロウのモチーフが、みゆきが好きな絵本の一つである桃太郎だから。
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