ニチアサの世界に転生とは聞いていたが…!   作:よく酔うエンジン

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 に……日間ランキング23位…う、嘘でしょ…!

 こんな拙い小説を読んでいただいて、皆様、ほんっっとうにありがとうございます!評価やお気に入り登録をくれた方も、ほんっっとうにありがとうございます!

 赤バーになってから一気にUAの数も増えたし…こ、これがハーメルンか…前作書いてた時もよく分かってなかったけど…(震)

 とにかく、皆様に引き続き楽しんでいただけるよう、マイペースながら頑張って投稿させていただきます!

 今日は少し文字数少なめです。逆に今までが長すぎたのかもしれない()

 ようやく、本編1話になりました…!


ドン1話『はじまりハッピー』
始まる物語


 

 あれから半年くらい経って、俺はもう中学二年生になっていた。

 

 あれ以来、特に目立った事件などは起きず、あいも変わらず現れるヒトツ鬼を狩ったり、バイトしたり、剣道の大会に出たり…とまあ、今までと変わりない日常が続いている。

 

 今の所、この世界の大元の原作エピソードは始まっていないと思われる…いやまあ、ヒトツ鬼云々がそれに含まれてるならとっくのとうに始まってるけど。

 

 ちなみに、(スキン)持ちのヒトツ鬼にはやはり最初に変身した時の動物鬼以外遭遇していない。プレーンのやつばっかりだ。

 

 

(結局、なんでアイツらがこの世界にいるのかもよくわからんし…はぁ)

 

 

 にしても、中学2年生…いろいろな意味で華のある時期だと俺は思っている。

 

 思春期や厨二病といった、自分なりの思考を持ち、大人になろうとしたり、我が道を行こうとする非常に多感な時期。なおかつ、3年生とかではないので受験などとか気にせずに青春を楽しめる。そんな貴重な時期である。

 

 今の季節は春…出会いの時期なんて言われる、一年の始まりである大切な時期。この時期に出会い育んだ縁が、時が経つにつれどんどん深まり、かけがえのない縁へとなっていく…そう考えると、とても大切な時期と言えるだろう。

 

 

「うぉぁぁああ!!遅刻遅刻!!」

 

 

 んで、そんな大事な時期の朝っぱら、全力で自転車を漕いでいた。

 

 なんでこんなことになっているかと言うと、朝の新聞配達のバイト中、散歩中に草むらの中にコンタクトを落としたおばあちゃんが居るのを発見したのだ。

 放って置けなくなった俺は、仕事もそんなに残っていなかったので、探すのを手伝うことにした…のだが、捜索は難航した。

 しかも、見つけたは見つけたが、排水溝の中に落ちており、しかも鍵付きの外からじゃまず開けれないタイプの排水溝に落ちていたせいで、街のお偉いさんに電話を…とか色々やっていたのだ。

 

 おかげで想定よりも時間がかかり。今や遅刻寸前である。

 

 

「だが…自転車を貸してもらえてよかった…」

 

 

 バイトの雇い主である"佐崎ぽんぽこデリバリー"の佐崎さんの厚意で自転車を貸してもらえた。

 本来は俺は通学に自転車は使わないのだが、遅刻しそうだと言うなら走るよりこっちを使ったほうが早いと思ったので、そのご厚意に甘えさせていただいた。

 で、俺は今遅刻しないために自転車で爆走中だった。

 

 

「おーっと…この先は坂だな…歩きで行くしかないか…」

 

 

 思いっきり自転車を漕いでいると、大きな坂の前に来た。別に本気を出せば自転車一本で登れないこともないが、超絶疲れるのでやめておく。

 

 とはいえ、この時間にこの坂まで来れたのなら全然学校には間に合うだろう。坂を登り終えたら自転車使えばいいし。

 

 

「ふーっ…にしても、いい眺めだな…相変わらずここは…」

 

 

 ふと、自転車を転がしながら坂を登っていると、坂の横に広がる景色に目が奪われる。ここは丘の上から満開の桜を一望できるスポットであり、the春といった景色が見える。

 

 綺麗だ…どこぞのお猿のお供の風流人の様に、俳句を一句読みたくなってしまうほど…

 

 

(それに、今日は天気もいい…満開の桜にピッタリ…ん?)

 

 

 空を眺めていた俺は、目をキュッと細める。

 

 

(なんだあれ…鳥か…?)

 

 

 ふと見上げた青空の先、不思議な見たこともない鳥がばさばさと翼を羽ばたかせ、向こうの丘の方へと飛来しているのが見えた…のだが、なんか鳥にしては…やけにデザインがゴツゴツしてる気がする…

 

 

「いや待て…あれは……"本"か?」

 

 

 目を細めてよく見てみると、本のように見えた。

 

 え?なんだあれは…なぜ本が空を飛んでいる?

 

 自分でも何を言っているのかわからないが、本当に本がバッサバッサと体を上下させて飛んでいるのだ…なんか…段々と降下してきてないだろうか。

 

 

(気になるな…あの落ち方だと、この坂の上で落ちそうだ…少し見に行って…おっと?)

 

 

 気になったので、その本を目で追いながら、多分落ちてくるであろう場所を見ると、一人の少女が視界に入った。

 

 なんか、ルンルンとスキップしている。

 ピンク色…というより、マゼンダ色とでもいうべきだろうか。濃いピンクのツインテールをしている。

 

 

「見たことない子な気がするが……ん?待てよ…」

  

 

(…あの本、あの子に向かってないか!?)

 

 

ベチーン!

 

 

 気がつけば、丘の上に立っていた女の子の顔面に、その本が激突しているのが見えた気がする。

 

 

(……って!ええ!?ちょ!!え!?何ぃ!?嘘だろ!?本当にぶつかりやがった!!しかも思いっきり顔面に当たってないか!?アレ!?)

 

 

 坂の下から見ているのでよくわからない…何かが本から飛び出た気がするが…いや、今はそれどころじゃない!

 人間の一番大事な頭部に落下のエネルギーが伴った物体が正面衝突など…鼻が折れててもおかしくないぞ!

 

 

「だっ…大丈夫か!!おーい!!」

 

 

 あまりに突然のことだったので、反応が遅れてしまうが、俺は慌てて自転車に乗って、その女の子の元へと急行した。

 

 

***

 

 

 慌てて自転車を漕いだ先、そこには、一人の少女が飛来物であろうピンクの絵本を持って地べたに座っていた。

 

 その少女の姿を見てみると、まるでチョココロネを二つくっつけたような特徴的な髪型をしており、アホ毛を一本生やしている。

 その特徴的なマゼンダの髪に付いた黄色のリボンが目を引く、一度見たら忘れられないような可愛らしい見た目をしていた。

 

 服を見る限り…うちの中学の子だと思うが…

 

 

(こんな女の子いたっけか…?)

 

 

 俺は、あの学校の人間とは大体縁を結んだつもりだが、あんな特徴的な女の子、見かけた記憶がない。まあ、今はそんなことよりも…

 

 

「おい、お前!大丈夫か?」

 

 

 自転車から降りて、急いでいるためかちょっと乱暴めに蹴ってしまうが、ストッパーを下ろして、その女の子の元へといく。

 

 膝を屈んでその女の子の顔を覗いてみる…見たところ、少し腫れているが一時的な軽いものだろう。とはいえ、本人的にはそれでも激痛な可能性がある。一応確認しなくては

 

 

「………えっ…?」

 

「……あっ…すまない、通りすがりのものだ。今空から降ってきたものとぶつかっていたように見えてな…怪我はないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きゃーっ!メルヘンな妖精さんに加えて、かっこいい人に出会えるなんて!本当に夢じゃないんだよね!絵本みたいな素敵な出会いが2回も!しかも今度は王子様とお姫様みたい!やっぱり今日はウルトラハッピーかも!」

 

「…………………………はい?」

 

 

……こいつヤバい奴かもしれない。

 

 

 え?何この子…何急にウルトラハッピーとか言い出して…なんかトリップしてない?いや、俺もある意味出会い頭に縁を結ぶやばいやつだから人のことは言えないけど…

 

 え?いやなんかそれは置いといても変な興奮の仕方してない…?これどう反応すればいいの…?

 

 小5の頃から色々な人を見て縁を結んできた俺だが…初めて見る部類の人だったので完全に困惑してしまった。

 

 

「……はっ………」

 

「……うぇっ……?」

 

 

 なんか、ツインテールの子が"あ、やってしまった"と言わんばかりの顔をしてこちらを向いてきた。

 

 その時、俺の頭に電流が走った。

 

 

(はっ…まさかっ…今さっきの飛来物で頭を打ってしまった…とか!?)

 

 

 ありうる…人の頭…と言うより脳というのはいまだに未解明な領域が多い未知の部分…さっきの衝撃で、予想できない影響を受けててもおかしくない…!

 それで頭がおかしくなった可能性も十分ある…!

 

 

「頭を打ってしまったみたいだな…待ってろ!今救急車を…」

 

「わーっ!待って!待って!違う!違うの!い、今のはその…なんというかね、えーと、夢みたいな事がさっきまで起きてて、そのまますぐ色々妄想してたことが現実に起きて興奮しちゃったと言うか…それで、ついうっかり思ってたこと喋っちゃったというか…その…えーと…」

 

「えーと、119だよな!待ってろ!ひとまず安静にしてるんだ!」

 

「あわわわわ!!だから!待ってぇぇぇ!!」

 

 

***

 

 

「なんだ…急に王子だの妖精だの言い出すから、何事かと思えば…」

 

「えっと…私も取り乱しちゃってごめんなさい…心配してくれたと思うのに…」

 

「いや、気にするな。早とちりした俺も悪い。それに、君が無事なら何よりだ」

 

(キャンディのこと…わからないけど話さない方がいい気がする…信じてもらえるわからないし…けど、なんか嘘をついてるみたい…せっかく心配してくれたいい人なのに…ううっ…やっぱり話そうかなぁ…)

 

 

 本人曰く、空から本が落ちてくると言う普段じゃありえないことが起きて興奮していたらしい。で、その興奮の影響で思っていた事がそのまま口から飛び出たとか。

 まあ、そりゃ変に興奮してしまうよな。普通なら起きない様なこと目にしたら。俺も初めて戦った時そうだったし。

 

 

(にしても、王子様みたいにかっこいい…か…多分、ぶつかった衝撃で目がイカれてたって可能性もあるが…嬉しいな…)

 

 

 俺は、自転車の車体を確認しながら、ついそう思う。

 

 単純に容姿を褒められたのは嬉しい。これでも、ヒーローたるものカッコよくないと!と思って姉に教わりながら色々美容には気を遣ってたので、努力が実った気がする。

 

 ちなみに自転車は、さっき非常時とは言え乱雑に扱ってしまったから、傷の一つでもついているのではと思ったが、少し汚れてしまっただけのようだ。

 一応借り物だからな…この自転車。よかった傷がなくて。

 

 ちなみに、目の前の女の子だが、顔は確かに少し腫れてたが、ぶっちゃけ数分すれば直ぐに腫れはなくなるだろう。軽くあの本とぶつかっただけの様である。

 

 ちなみに、ギリギリ救急車を呼ぶ前にストップをかけてくれたので、救急隊員達に無駄な仕事を煩わせることはなかった。

 

 

「ところで…お前、見ない顔だな…制服はうちの中学のものだが…」

 

「あ、えっとね…実は私、転校してきたばっかりで、今日が初日なの!」

 

「そうだったのか…通りで縁を結んだ記憶がないわけだ」

 

 

 俺は、手を伸ばしていつも通りの挨拶を行う。

 

 

「俺は赤峰とうご!これでお前とも縁が出来たな!」

 

「私は星空みゆき!よろし…って、縁?」

 

「そう、縁だ!」

 

 

 まあ、案の定聞き返して来るよな…ここは一つ講釈を垂れるとしよう。

 

 

「この世は無数の縁と縁が絡み合って、奇跡が生まれ、幸せが生まれる。俺は縁を大切にしてるんだ」

 

「へーっ…そういう考えもあるんだ……奇跡かぁ…」

 

「まあな、大切にしすぎているせいでみんな俺を変人と呼ぶかな」

 

「でも、確かに、絵本の物語でも、色んな人たちが話したり遊んだらして、楽しいことや嬉しいことが起きてハッピーになっていくから少しわかるかも!」

 

「なっ…今の話を共感してくれるとは…!俺とお前はやはり縁があるみたいだ!」

 

 

 大体、今の話をすると"何言ってんだこいつ"と言わんばかりの目線を向けられることが多かったのだが…まさかこうも共感してもらえるとは!彼女とは色々波長が合うようだな…

 

 

「あっ…聞き忘れていたが、その本、空から落ちて来た様に見えたが…一体なんなんだ?」

 

「あ、えーっとね、これだよね…うーん、私もよくわからないけど…うん!やっぱり話しちゃおう!実はね!さっき夢みたいな事が起きてn

 

キーンコーンカーンコーン…

 

…えっ…あっ…今のって」

 

「…予鈴だな」

 

 

 本鈴が鳴っても教室にいなかったらそれ即ち遅刻である。

 しまった、星空さんと話しててすっかり学校のこと忘れていた。俺遅刻しかけてたんだったなそう言えば。

 

 

「わーっ!!どどどどどうしよう!このままじゃ転校初日なのに遅刻しちゃう!」

 

「あー…すまん、俺が喋りかけて足を止めさせていたから…」

 

 

 なんか、星空さんがガニ股ポーズに頭を掻きむしると言う、ギャグアニメでありそうなポーズですごい顔してる。

 

 

「転校初日に遅刻なんてしちゃったら…すっごい目立っちゃう!!急がなきゃ!!」

 

「いいんじゃないか?転校初日に遅刻して来たやつってことで、他のみんなにも目立った分早く名前とか覚えてもらえると思うぞ。まあ冗談だが」

 

「全然よくないよ!!そんなことでみんなと仲良くなりたくないよぉ!あっ!鞄!えーっと…さっきぶつかった時に落としちゃって…」

 

「ここに落ちてるぞ、ほら」

 

「あ、ありがとう!赤峰君も急がないと!!」

 

 

 持っていたピンク色の本を鞄にしまいながら、冗談を口にした俺に声をかけてくれる。

 自分も遅刻しそうでピンチだろうに、あって数分の俺も心配してくれるとは…さっきはやばいやつだと思ったが、普通にいい子なんだろうな。

 

 俺はちなみに焦ってない。こっちには自転車があるからだ。俺が本気で漕げば全然間に合うだろう。

 

 だが、星空さんはおそらく別だ。見る限り、多分徒歩通学だろう。そう考えると間に合うことを願って走るしかないだろうが、多分今から走ってもここからだと間に合わない。

 一年は通ってるわけだし、流石になんとなくここから学校までの距離感は掴める。

 

 

(ここは…喋りかけてしまった俺のせいで足が止まってたから遅刻…なんてなったら申し訳ないな…よし…)

 

「なぁ、星空さん。ここで会ったのも何かの縁だ。よければ俺の自転車に乗って行かないか?ここからなら今から俺が本気を出せば余裕で本鈴に間に合う」

 

 

 無論、乗りたくなければそれでいい。と付け加える。

 出会って数分の男の後ろになんて普通なら乗りたくないだろうしな。とはいえ、今は遅刻するか否かの緊急事態…人によっては願ってもないことだと了承する可能性があるからな。

 

 

「え!?いいの!?…じゃあ、お願いしてもいい…かな?」

 

「当然だ、乗り心地は保証しないからしっかり掴まってろよ!」

 

 

 俺は、後ろに星空さんを乗っけて、自転車に足をかける。ペダルに足を乗せるだけでわかるが、二人分の体重が自転車に乗っかっているのでペダルが固く感じる…が

 

 

(関係ねぇ!)

 

「うおらぁぁぁぁ!!!」

 

「きゃーっ!!わわわわ!速いぃ!お、落ちるぅ!!」

 

「どこでもいいから掴まってろ!あと喋るな舌噛むぞ!」

 

 

 俺は爆速で市街地を星空さんと共に駆け抜ける!二人分の重量を乗せて自転車を爆速で漕ぐなど、普段から鍛錬を積んでいる俺にとっては朝飯前だ!

 

 

「この先直進!マッハ全開でいくぜ!」

 

(わぁ…すごい…二人で相乗り…単純に遅刻しそうだから乗せてもらってるだけだけど、絵本みたいにロマンチックかも…!)

 

 

 さあて!急ぐとするか!ペダル漕ぎ全力全開だぁぁ!!!!




 みゆき、キャンディのこと喋るかなって思ったけど、割と人間関係においては思い立ったら一直線なところももちろんあるけど慎重なところもあるだろうし、こうしてみました(メタ的なこと言うと、まだとうごがキャンディの存在知るのは面白くないかなって)

 とうごは坂の下から必死に漕ぐのに集中していたせいか、おそらくすれ違ったであろうキャンディや、みゆきがキャンディと会話していたことには気づいておりません。アホかな()

 ちなみに、主人公の名前がひらがな表記なのはわざとです。

 みゆき、あかね、やよい、なお、れいかの5人に合わせて、彼もひらがなにしてみました。これは序章が終わったらやってみようと思ってたことです。

 原案の桐太郎から桃冴になった理由も、"とうたろう"と5文字だとなんか目立ってやだなってなったからです。

Q.なんでドンモモタロウとスマプリ掛け合わせたの?

A.(その11)笑顔がテーマのスマイルプリキュアに、よく笑うドンモモタロウは似合うと思ったから。

感想、お待ちしております!

単純に興味で聞くのですが、この中で誰が一番好きですか?

  • 星空みゆき
  • 日野あかね
  • 黄瀬やよい
  • 緑川なお
  • 青木れいか
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