ニチアサの世界に転生とは聞いていたが…! 作:よく酔うエンジン
フォレスト643さん。雪森さん。誤字報告ありがとうございます!!
「とりゃああああ!!」
『アカン…ベェ!!』
原作にもあった神輿の演出にて登場する真っ赤な鳥をモチーフにした超高速神輿型多機能ビークル”エンヤライドン”から飛び降りた俺は、勢いそのままに目の前にいるレンガの家の形をした化け物にザングラソードを持って飛び掛かる。
レンガの化け物は狼男を守るかの様に前に出て、俺の剣を受け止めた。
(っ……図体に相応しい位はパワーは高いな…!)
化け物の腕とザングラソードが交差し、俺は腕にヒリヒリと相手のパワーを実感する。
自分の体の数倍はあるであろうその図体に相応しいパワーがザングラソード越しに伝わってくる。
(だが…パワーの高い敵との戦いは…何度もしてきてるんだよ!!)
「とりゃああ!!」
『ベェッ!?』
こちとらパワーに優れるヒトツ鬼相手に何度も今まで戦って戦ってきた。ここで馬鹿正直にパワー勝負に付き合うのもこっちが不利になるだけで無駄だ。
俺はすぐさまザングラソードを振り抜いて目の前の化け物に斬撃を喰らわせた。
『ベェッ…!』
「チッ…ふざけた登場にしちゃ結構やるようだな…どこの誰だか知らねぇが…邪魔するなら喰ってやる…!」
「ハーッハッハッハ!!」
先手を取ったのはこちら側だが、俺の心は困惑していた。
(何者なんだコイツらは…!)
目の前にいる存在……この赤っ鼻のピエロのようなレンガの化け物と、白髪の女性人気が高そうなかっこいい狼男は何者だと。
俺は今までこの真っ暗な空間で戦ったことがあるのはヒトツ鬼のみ。
そして、ヒトツ鬼は
「にしても…お前らもお前らで見かけない顔だな…何者だ?」
「ハッ…いいぜ、教えてやるよ。」
ザングラソードを構えながら目の前の狼男に話しかけると、案外あっさりと目の前の狼男は名乗ってくれるようであった。
「ウルッフッフ…!俺の名前は”ウルフルン”!バッドエンド王国の誇り高きオオカミだ!」
「
聞いたことないあからさますぎる王国の名前に首を傾げる。
そんな王国、世界地図になど載っていただろうか。特撮関連地名探しのため地図帳とはよく睨めっこしていた俺からすれば、そんな王国など世界中のどこにも存在していなかったはず。
「オマエは…いや、どうせ今この場で負ける奴の名前を聞くのも面倒だ…やれ!アカンベェ!!」
『アカン!ベェ!!』
なるほど、あのレンガの化け物はアカンベェっていうのか…なんというか…めちゃめちゃ覚えやすそうな名前だなお前ら。
と思っていると、空高くアカンベェと呼ばれた怪物が飛び上がり、俺の場所へと向けてダイナミックなボディプレスを行い、俺をそのまま押し潰そうとしてくる…が随分と舐められたものだ。これくらい簡単に避けられる。
「おっとぉ…!せっかちな奴らは…嫌われる…ぞっ!!」
『アカンッ…!』
(耐久もかなりある…成程、ヒトツ鬼くらいの強さはあるな…これは…!)
「せいやぁっ!!」
『ベェェッ!!』
バックステップで回避し、そのままザングラソードを振るうが、レンガのような見た目をしているだけあってか、かなり硬い。とはいえ、斬れない程厚い装甲でもなさそうだ。
俺は、そのまま蹴りを放って、アカンベェを突き飛ばし、一度距離を離す。本当はもっと相手にペースを掴ませないように勢いよく戦いたいのだが…後ろにいる存在がそれを許していなかったのだ。
「わぁ…!すごいすごい!!あの桃太郎さんすっごく強いよ!」
「クル〜!!でも、あの人結局誰クル?」
「きっと私達を助けに来てくれたスーパーヒーローだよ!しかも桃太郎さん!私が大好きな!すごいすごい!かっこいい!」
そう、このピンクの髪のめちゃめちゃ可愛い魔法少女みたいな女の子と…よくわからない羊のちっこい生物が後方の物陰から俺が戦っている様子を観察していたのだ。
なんでこの空間の中で動けているのか、よくわからないそのちっこい生物のこととか…というか、なぜそのちっこい生物は普通に日本語を喋れているのか色々気になりはするのだが、この二人に近づけさせないように立ち回らなければならないので、思う様に攻めにいけないのだ。
「おい!そこの女!さっさと逃げろと言っただろう!!」
ここは一声飛ばさせてもらう。
1対2とはいえ、普通に戦うならまだしも、彼女たちを守りながら戦うのは流石に勝てる保証はない。
相手もよくわからない敵だ…先ほどから対峙しているのはあのアカンベェのみだが、ウルフルンは全く自分から動こうとしていない。何か秘策がある可能性がある。
そうなってしまうと、初見の俺では対応しきれず、彼女達を巻き込む可能性がある。
「あっ…!そうだ!行こうキャンディ!」
「クルゥ!?ハッピーは戦わないクル!?」
「今は桃太郎さんがいるんだもん!今のうちに逃げないと!まずはキャンディの安全が第一だよ!!」
そう言って、キャンディ…と呼称された生物を抱き抱えて、あのやけに大きなピンク髪の少女…ハッピーは後方へと走って行った。
…随分と変わった名前だな…外国人か何かか?そいで…あのキャンディとかいうやつは何者だ…?あんな可愛らしいデザインのマスコットキャラ戦隊やライダーでいたっけか…?
まあいい。一先ず目の前の敵に集中だ。
「チッ!テメェ!逃すかっ!」
「追わせるとでも思ったか?」
俺はすぐさま追いかけようとするウルフルンと彼女の間に立ち、ザングラソードを構えて立ち塞がる。
少なくとも、彼女達がこの場から離れられるだけの時間は稼ぐ…そう思った時だった。
「チッ…邪魔クセェ…仕方ねぇな…
やはりコイツ…なにか隠してたと言うのは正解だったと言うわけか。俺は、何が起きてもいい様にザングラソードを構え直す。
そして、どこからともなくウルフルンは
「私…このまま…親の言われるがままの人生…なんだ…」
「お…アイツでちょうど良いじゃねえか…」
そういうと、ウルフルンは付近に座っていた金髪の少女の方を見て、大胆不敵な笑みを浮かべる。その少女、おそらくこの空間の毒気にやられてしまっているのだろう。目に精気がない。
「ん…?貴様っ……!そ、それは…!!」
俺は、今気がついたがそのボールに見覚えがあった。何故ならば、それは
「アァン?知ってんのか?こいつの存在を…あ、テメェ
「逃げた…奴ら…?」
「まあいい…テメェの相手はこいつで十分だ!!」
そういうと、ウルフルンは天高くその球を天に掲げた!
「いでよ!ヒトツ鬼!!」
瞬間、ボールから禍々しいオーラが飛び出て、その地べたに座ってネガティブな発言を繰り返していた金髪の少女へとそのオーラが集結する。
ビビビッ
「あっ……あっ……アアァ」
「っ…!なんだっ…!おい!おまっ……うわっ…!?」
瞬間、その少女の体から、
辷?ク頑姶髫
まるでパソコンの基盤に流れるような線が流れ始め、円形の七色に光るトランポリンやドアが周囲を浮き始め、禍々しくもサイバーパンクな風潮の空気に彼女の周りが移り変わった。
『イヤ…だっ…モッと…アゲアゲ…爆上ゲな…服作り…タイ…!コト…シタい…!親に…ハンドる…握らレ…タク…なイ…!!」
「これはっ……!脳人レイヤー…!?」
少女がうわ言の様に呟き始め、もがき出した瞬間、さらに周囲の空気が変わった。
すなわち、俺がよく知る脳人レイヤーのような空間へと世界が変わり始めたのだ。それと同時に、その女の子へと、周囲を浮遊していたデータがまるで肉体を形成するかの如く集まりだし、実体化し出したのだ…!
『バクアゲダァァァァァァアア!!!!』
「なっ…なんだ…あれは…!」
肩まで覆うほどの巨大なタイヤのような、侵入禁止の看板のような顔。
ギロリと光るヒトツ目の妖怪の様なその円形の鎧の中心に存在するライト。
背中にこべりついた巨大なハンドル。
「テメェの相手はそいつだ!やれ!ヒトツ鬼!!」
『ァァァァゲェェェェェェッ!!!』
「うわっ!!?」
ウルフルンが命令を飛ばすと、足にタイヤのオーラを纏いながらとてつもない勢いで目の前のヒトツ鬼こちらに体当たりをして来る。こいつ…めちゃめちゃ速い!
スピードが乗った体当たりで俺は大きく後方へと吹き飛ばされてしまう。
「くっ…こいっ…つ…!」
先ほど浮かび上がったクレスト…そして俺が見たことないと言う事実…おそらく、あいつの名前は…!
「
『アァァゲェェ……!!』
あいつは、暴太郎戦隊ドンブラザーズの放送後の戦隊達のパワーを持ったヒトツ鬼だろう…というのも、劇中でのスキンを持ったヒトツ鬼は基本、過去に放送された戦隊のパワーを持つ(例外はあるが)ヒトツ鬼なのだ…が、目の前にいるのはその2年後に放送された戦隊の力を持っている。
何故わかるかと言うと、ヒトツ鬼出現の際に、その2年後に放送された戦隊である"爆上戦隊ブンブンジャー"のクレストが浮かび上がったからだ。だが、そんなヒトツ鬼もちろん劇中には出てこなかった。
(しかも…今ウルフルンが召喚したのを見るあたり…コイツら、やっぱり俺が知るヒトツ鬼じゃない…何か別の…!)
「何…今の声…って!!うわぁぁあっ!!今度はタイヤのお化けぇ!しかも気持ち悪くて怖いぃ!!」
ハッピーと呼ばれた少女は、悍ましい雄叫びを耳にして慌てて振り返るが、アカンベェとは違うさらに悍ましい存在に驚愕や恐怖を隠せなかった。
「まずいクル…!あれはヒトツ鬼クル…!」
「な…何それ…?アカンベェとか言うやつじゃないの!?」
「違うクル!アレは…悪い魔物クル!」
「魔物…?それってどういう…?」
「ウルッフフフ!もうお前を守ってくれる存在は何もいなくなったなあ!!」
「きゃあああああっ!!!」「クルゥ!!」
そう言って、俺と言う厄介な存在をヒトツ鬼に押し付けたウルフルンはとてつもない速度でハッピーへと近づいていく。見かけによらず、とてつもないスピードだ…!
「桃太郎さん!!助けてぇっ!!!」
「っ…!!今行くっ…うおっ!?」
『最高ノオオォォォバクアゲェェェ!!!』
「お前っ…くそっ…!このっ…!!」
悲鳴の元へと駆け出そうとするが、目の前の爆上鬼は俺を彼女の元へと届けさせまいとしがみついて攻撃してくる。しかもかなりのパワー…!マズイ、抜け出せない…彼女が危ない!!
「やれぇ!アカンベェ!!」
『アカンベェ!!』
「きゃあああぁぁぁぁっ!!」
「まずい!後ろだ!!逃げろぉぉ!!」
俺は大声で叫ぶ。このままではハッピーにアカンベェのボディプレスが当たる…!そう考えていた時だった。
「助けてえぇぇぇぇっ!!!」
バシューン
「何っ…!?」「なっ……?」
なんと、あの少女、空に向けてとてつもないジャンプをしたのだ。
(な、なんだぁ!?あの馬鹿げた跳躍力!!?)
何がどうなっている…?…なんだあの高さ!!?
目視換算でも余裕で30、40mは超えているぞ……!?俺でもあんな跳躍できない…普通の人よりも身体能力は確かに強化されているが…あれほどの跳躍力は無い…!
あの子…逃げ遅れた子かなにかじゃなかったのか…?いや…やけに派手な格好とは思ったが…魔法少女とかそういうやつか…!?
「嘘…だろ…!?」
「えっ……うわああああぁぁぁ!!なんじゃこりゃああああ!!!」
「ハッピーすごいクル!!」
遠すぎてよく見えないが、空の慌てた彼女達の様子を見る限り、おそらく彼女達もよくわかっていないのだろう。
「どうなってんだ…チッ!!アカンベェ…!」
『ベェッ!!』
ウルフルンがすかさず命令を出し、大空に浮遊しているハッピーと呼ばれた少女を追撃するように指令を出した。
「っ…!させるk…うおっ!?」
『ブンブン言ワスゥゥゥ!!』
「このっ…しつこいっ……!」
『アカンベェッ!!』
「っ…まずい!!」
させまいとドンブラスターの照準をアカンベェに合わせ、キビ弾丸を発射しようとするが、しがみついていた爆上鬼の妨害により、照準が定められず、アカンベェの追撃を許してしまった。
「ちょっとキャンディ!これ!どうやって降りるのよ!」
「あ…アカンベェ来たクル!」
『アッカンベェ!!!』
「えっ…?ふああぁぁぁっ!!!?」
見かけによらず俊敏なようで、アカンベェは大空を飛び、ハッピーを地面に叩き落とそうとする。が、
「きゃあああっ!!来ないでぇっ!!」
べちぃぃぃん!!
しかし、ただ伸ばした両手のみで、その少女は自身の何十倍も大きいであろう化け物の図体を止め、それどころか逆に地面へと打ち返してしまったのだ。
「なん…だと…!?」「なっ…!?」
俺とウルフルンは、互いに目の前の光景に絶句していた。
目の前の、守るべきだと思ったか弱い少女が、すぐさまくたばるだろうと思っていたアホなガキが、自身と同じ…いやそれ以上と言えるかもしれないパワーを秘めている事実に言葉が出なかったのだ。
「チッ…あの野郎!!テメェは後で相手してやる!ヒトツ鬼!そいつの相手をしていろ!」
そう言って、ウルフルンはキュアハッピーの元へと走り出す。この場に残ったのは、俺と爆上鬼のみだった。
『モットォォ!!アゲアゲニィ…!!』
「っ…!くっ…あのパワー…ひとまずあっちはどうにかなると信じるしかないか!!」
『ブイブイィ…言ワセタイヤァァァァ!!』
俺は、しがみついていた爆上鬼を蹴っ飛ばし、改めて対峙しなおす。
彼女のあの身体能力ならば、撃破できるか…はわからないが、自衛はできるはず。
本来ならば、先ほどからずっと泣き叫んでいるあの少女を今すぐ助けに行きたかったが…よくよく考えればそれすなわち目の前にいるこいつを野放しにするということに等しい。
ウルフルンとアカンベェは、あの少女と手に持っていた小さい生物に夢中だったが…この爆上鬼は別だ。
恐らく、関係なしに町中を駆け回り、少女どころか動けなくなってしまっている他の一般人達を襲いかねない。ヒトツ鬼は本能のまま暴れ回る性質も持ち合わせている、先ほど命令に従っていたとはいえ、急に一般人相手に襲い掛かってもおかしく無いのだ。
それに、どのみち俺が彼女を追いかけようにも、この爆上鬼はそれを許さないだろう。
一人の少女と小さい生物の二つの命と、他の何十人もいる動けなくなってしまっている一般人達の命を天秤に乗せ、俺は後者を選択した。
ひとまず、彼女が自分の身は最低限守れると信じて俺はまず目の前の敵を浄化し助けることを優先するのだった。
「お前の相手は…俺だ!今元に戻してやるぞっ!」
『ァァァッ…!!』
***
「うわぁ!!うわわわ!!!グベッ…!」
「クルゥ…!」
アカンベェを吹き飛ばせたはいいものの、思いっきりキュアハッピーとキャンディは顔面から着地してしまう。本日3度目である。
「いててて…って…何今のスーパーパワー…!!」
彼女は目を光らせる。いつもじゃ出来ないようなとんでもないジャンプに、目の前のアカンベェを吹き飛ばす超怪力。そして、高所から顔面に思いっきり着地したにも関わらず怪我一つない自分の防御力。飛躍的に進化している己の身体能力に彼女は驚愕を隠せなかった。
「プリキュアは!世界を守る戦士クル!」
「おぉ…!わかった!これって、テレビの前のスーパーヒーローね!」
「ええっ!?そんなんじゃないクル〜!」
そんなキャンディの悲鳴とは裏腹に、彼女は徐に立ち上がり、やる気のある目キャンディに問いかける。
「任せて…!私、やってみる…!で、次…は…?」
さっきの桃太郎さんのように、自分も戦ってみよう。
そう思って足元にいるキャンディを見ようとした…時だった。
「びゃあああっ!!?」
『ベエッ…!!』
アカンベェと目が合った。なぜならば、自分のスーパーパワーの感動に夢中でまる気がついていなかったが、
先ほど地面に向けて突き飛ばしたアカンベェに思いっきり着地していたようである。
「うわぁぁぁっ!!!怖いよぉ!!!助けて桃太郎さぁぁん!!!」
反射的に逃げ出してしまう。ぴょんぴょんとその強化された脚力でアカンベェの体から素早く飛び降りて、なんとかしてアカンベェから涙目になりながらも距離を取ろうとする。
咄嗟に先ほど助けてくれた桃太郎の名前を叫ぶが、自分がとてつもない距離を飛んでしまったせいで、その悲鳴が聞こえるほど彼は近くにいなかった。
「逃げちゃダメクル!桃太郎さんみたいに戦うクル!」
「なんだぁ…?アイツは…アカンベェ!!」
「そんなこと言われたって…!はっ…!きゃああっ!!追いかけてきたよぉ!!!」
しかし、アカンベェも負けじとその脚力について来て、彼女を追撃しようと後ろから追いかけて来ていた!
「
「何…それ…?」
「プリキュアの癒しの力クル…!」
「かっこいい…!わかった…!やってみる!!」
そうして、彼女はズシャリと急ブレーキをかけて、目の前の化け物に向き直る。
「覚悟しなさい…!」
「今度はなんだぁ…?」
彼女は精一杯力を込めて、大きな声でその技の名前を叫ぶ……!!
「ハッピーハッピー…!ハッピーシャワー!!!」
しかし 何も起きなかった。
「って…ちょっと…!どうなってんのよ…!///」
小声でキャンディに問いかける。彼女の顔は真っ赤に染まっていた。かっこいい必殺技を放つ場面だと言うのに、何も出なかったので、単純に恥ずかしいのだ。
「ハッピーシャワー!!ハッピーシャワー…ハッピー!!シャワー!!HAPPYSHOWER!!」
「なんだこりゃ…」
しかし、ただ変なポーズをしながら奇声を発し続けているキュアハッピーを前に、ウルフルンはどうすればいいのかわからなかった。
先ほどから自分は何を見せられているのだろう。とウルフルンは思う。急に馬鹿げた跳躍や馬鹿げたパワーを見せたかと思えば、目の前で変なポーズをしながら変な掛け声を連発している。
思い出せば、それどころか、よくわからないサングラスをつけた奴が神輿になってよくわからん登場をしてきたりして、どこぞの漫画家高校生が"もう訳わかんねぇ…"と呟くくらいにはカオスな状態だったであろう。側から見れば異常すぎる様子に、もはやウルフルンの脳は理解を放棄していた。
とりあえず、さっさとコイツをとっちめてあのグラサンを処理しに行こう。そう考えてアカンベェに命令を出す。
「はぁ…アカンベェ!さっさとやっちまえ!」
『アカンベェ…!!』
「ひぃ!!きゃあああぁぁぁ!!!!」
そして、逃げるハッピー。追うアカンベェ。と、数秒前となんら変わりない構図へと戻った。
「何も出ないじゃないぃぃ!!」
「気合いが足りないクル!!」
「絶対嘘!私!超やる気だったもん!!!だから今ちょー恥ずかしいもん!!!」
『アッカン…ベェッ!!』
逃さないと言わんばかりに、アカンベェの舌が伸びてまるで槍の様に彼女達に襲い掛かってくる!
「きゃあっ!!」
『ベェッ!!』
「わあっ!!」
『ベエェッ!!』
「きゃああっ!!?」
アカンベェの伸ばした舌による追撃により、ついに回避に失敗して転んでしまい、ずしゃしゃと、顔面から滑り込む形で転んでしまう。本日4回目の顔面負傷である。
「駄目駄目ハッピー…!逃げてばっかりじゃ…ハッピーが逃げちゃう…!桃太郎さんも言ってたもん…!こんな時こそ…笑わないと…!」
自分はついさっき、戦う覚悟を決めたのだ。確かに怖いが、逃げてばかりでは結局どうにもならないと、なんとか自分の心を奮い立たせて立ち上がる。
「それに…悪いオオカミさんなんかに…!絶対負けたくない!!」
そう、彼女が涙を目に浮かべながらも口にした瞬間だった、
キュワン!
腰のポーチに入れていたスマイルパクトが突如として光出したのだ。
「はっ…!“スマイルパクト”クル…!スマイルパクトに気合いを込めるクル!!」
「っ…!そっか…よぉし…!」
彼女は、アカンベェに対して向き直り、声を出して力を集中する。
「気合いだ!気合いだ!気合いだ!気合いだ!!気合いだぁ!!!」
そう顔が赤くなるほど念じる度に、スマイルパクトの光がドンドン強まっていく。
「ぅえ…?力が吸い込まれていく…?何これ…力が抜ける…?」
「休まずに力を込めるクル!!」
「ううっ…!うおおおぉぉぉぉ!!!」
言われた通りに、ハッピーはその感覚に身を委ねて、ありったけの気合いをスマイルパクトに注入していく。
「チッ…茶番は終わりだ…!アカンベェ!!」
『アカンベェ!!!』
「気合いだ!気合いだ!気合いだぁっ!」
そして…桃色の光がハッピーを包み込んだ…!!
***
「アゲアゲェェェ!!!!」
「さぁさぁ!!祭りだ祭りだ!!」
俺は、目の前にいる爆上鬼にドンブラスターを向けて、トリガーを引きキビ弾丸の雨を喰らわせる。
『アゲェッ……!ブアッアッ……!!』
ヒトツ鬼との戦いの中で、俺のお粗末だった射撃技術はかなり向上した。今も、的確に相手の眼球部や足に向けて当てることで相手を怯ませて、こちらに近づけないようにしている。
じゃあ、あの時の大空を飛んでいた動物鬼に正確当てられるか…と言われると微妙だが、だいぶマシには間違いなくなっていた。
「アアッ!!アガルゥゥゥァァ!!!」
「捨て身か…?悪いがそれに付き合っている暇はない!!」
「アアッ!!?」
すると、ヤケクソと言わんばかりに突っ込んできたので、もう片手で構えていたザングラソードで横薙ぎに一太刀喰らわせる。
自衛はできるだろうからこっちを優先する…とは言ったものの、やはり女の子一人を放っておくわけにはいかない。早く片付けて彼女の元に駆けつけなければ。
『ァッ…ァァッ!!バクアゲタイヤァァ!!』
キキィッ…!
『ゴーゴーゴーォォ!!』
瞬間、先ほどと同じ様に、足にタイヤの様なオーラが纏いだし、こちらに向けて高速突進して来る…!
「っ…平面での高速移動ができるのかっ…!!」
『ァァァァゲェッ!!』
「このっ…!うおぁっ!!」
(さっきも思ったが…速過ぎる…!)
俺に対し真正面からの直進。本来なら普通に返り討ちにして終わりなのだが、爆上鬼の場合、スピードがあまりにも違い過ぎる。
迎え撃とうとザングラソードを振るうが、擦りもせず一方的な攻撃を許してしまう。
(っ……!!目で追いきれん…!)
前に戦った動物鬼の飛行能力も確かに速かった。だが、目では追える速さだった。しかし今は違う。目で追うのも困難なほどの超加速で奴は襲いかかってきていた。
『アゲアゲェェェェェ!!』
「のわあっ!?」
そして、急な方向転換から再度体勢が崩れた俺に爆速で突っ込んでくる。今度はモロに攻撃が入ってしまった。
このままだと、対応できずにこっちのダメージが蓄積していくだけ…
(くっ…目で追いきれないから反撃もままならない…けど…!)
「…これなら…どうだ?」
俺は、そう言ってドンブラバックルをぱかっと開けて、一つのギアを取り出す。
刻印されしは『動物戦隊ジュウオウジャー』の大空の王者『ジュウオウイーグル』。
この星を守った王者たちの物語が詰まった、俺が初めて己の手でヒトツ鬼を倒したことで入手したギアである。
俺は、ドンブラスターのギアテーブルからドンモモタロウのギアを取り外し、そのジュウオウジャーのギアをテーブルへと代わりにはめた。そして、そのまま顔の横に銃を構え、大きく叫ぶ。
「さぁ…祭りだ!アバターチェンジ!」
『いよぉ〜!!』
『どん!』
『どん!』
『どん!』
合いの手と共に、スクラッチギアを回し、銃にギアの王者たちの物語のデータを読み込ませる。
『どんぶらこー!!!』
『ジュウオウジャー!!』
「はあっ!!」
そして、引き金を引くことによって巨大なジュウオウイーグルの顔が刻印されたアバタロウギアが俺の身を包み込んだ…!
『アーアーアーアアーッ!!』
瞬間、アバタロウギアから漏れ出たデータがまるで
ピィヤアアアーッ
そして、その立方体は赤い光を放ちながら俺の体へ
空を自由自在に飛び回る大空の王者である
「本能覚醒!」
そして、金色の嘴が特徴的な鷲を模した頭部が形成され、胴体に黒い大空の王者の顔が刻印され、母なる大地の偉大なる力が体へと流れ込んでくる…!
「大空の王者…!」
ピィヤアアアーッ
「ジュウオウイーグル!!」
『いよっ!動物戦隊!!』
胸に刻まれた鷲の顔
金色の嘴
鷲を模した頭部
縁を守るアバタロウが、大空を守る王者へとアバターチェンジが完了したのだ。
「っ…!くううぅぅぅっ…!何度か変身したことあるとはいえ、やはり憧れのヒーローに自分が変身できるなんて…!最高すぎるぜ全く…!!」
今俺が変身しているのは、戦隊40作目記念で作られたスーパー戦隊である、“動物戦隊ジュウオウジャー”の、初期メンツでは唯一の地球人の変身者である風切大和が変身した鷲の力を持つスーパー戦隊の“ジュウオウイーグル”という赤き戦士だ。
それぞれが秘める地球上の動物達の野生の力を解放し、惑星の危機に立ち向かった偉大なる先輩である。
「爆上ェェェ!!」
「おっと…この俺を舐めるなよ!!」
そう言って、俺は改めて突っ込んでくる爆上鬼に向き直る。奴は目で追いきれないほどの超加速で、こちらを着実と追い詰めているつもりだろう…が。
「見えてんだよ…!野生解放!」
バサァッ!
『アゲッ!?』
俺は、スキンに秘められた地球を守る獣人達が秘めていた野生の力を解放する。それにより、俺の胸にあるワシの顔のマークの両眼が光だし、動物鬼も使っていた様な巨大な真紅の翼が背中から出現し、俺は大空へと舞う。
それにより、爆上鬼の攻撃は空振りしてしまう。
「ハアッ!!」
『ァァァァガッ!?』
そして、そのまま馬鹿正直に真正面から突っ込んできた爆上鬼に獲物を掴んで離さない猛禽類の力を持った力強い蹴りを食らわせた。
その蹴りにより、爆上鬼は後方へと吹き飛んだ。
「ハーッハッハッハ!!悪いが今の俺は目がいいぞ!」
『グッ…ァッ…!』
ジュウオウイーグルは、鷲の力を持つ戦士である。動物のような見た目を持つ獣人“ジューマン”が秘める野生のパワーを解放することで空を飛べる様になるのはもちろんなこと、俺の視力や動体視力は小さな獲物を狩る隙を見逃さない猛禽類の如く何十倍にも強化されていた。
その視力を以ってすれば、奴の高速移動など、簡単に目で追える。
『ァァァァッ!!ァァァァッ!!』
キキーッ!
すると、爆上鬼は俺とは違う方向に高速に走り出した。逃げたのかと一瞬思ったが…どうも様子がおかしい。俺から距離を離すのではなく、俺の周りを一定の距離を保ちながらぐるぐると回っている。
キキーッ!
(成程…正面だと見切られるから撹乱して攻めに来たか…)
キキーッ!
建物の壁を破壊しながら、タイヤの音をかき鳴らしつつ超高速で俺の周りを移動し始めた爆上鬼は、どうやら周りを高速で移動して俺が混乱したところの隙をついた攻撃したい様だ。
成程、ヒトツ鬼にしては頭は回るらしいな。
「ドンブラスター!!…ちっ、やはり横に高速に動いているから当てにくいな…!」
俺は、ドンブラスターで高速で動いている爆上鬼に対して発砲する。さっきと違って目で追えている分、当たりそうではあるのだが、変幻自在に高速移動されているので何発撃っても避けられてしまう。
これではゼンカイザーにチェンジして弾をばら撒いても当てられないだろう…大空と違って、破壊された建造物の残骸や瓦礫という名の遮蔽物もあるし。
『ァァァァゲェッ!!』
「うおっと危ない!」
そう考えていると、背後から急に方向転換して襲い掛かって来る。俺は慌てて空を飛んで回避するが、このままだとジリ貧だ。
この高速移動、何度も連発できるモノでも無いだろう。向こうの体力が尽きるまで待つ…と言う手もあるが、そうなるとハッピーと呼ばれた彼女が心配だ。早急に勝負を決めなくては…
(どうにかしてコイツの動きを止めないと…はっ!そうだ!)
「こい!"イーグライザー"!!」
俺は、ジュウオウイーグルの力を解放し"鳥獣剣イーグライザー"を呼び出した。それと同時に、赤い翼の様な鍔が特徴的な西洋刀の様なものが俺の手元に出現する。
コイツの名前は"鳥獣剣イーグライザー"、ジュウオウイーグルの専用武器であり、剣と鞭二つの形態へと変化して使い分けられる蛇腹剣の様な性質を持った剣だ。
「あの走り方…ここだなっ!!」
そして、俺は爆上鬼の走る方向から、次どこへ来るかを予測して、ある方向の地面スレスレにイーグライザーを鞭の様に伸ばし、付近にあった電柱に巻きつける。その瞬間だった。
『ァァァァッ!!?』
爆上鬼が、そのピンとピアノ線の如く張り詰めたイーグライザーによって、超高速で移動していた足が引っかかり、顔面からモロに爆上鬼が転んだ。
「終幕だ」
『アグァッ…!』
俺は、アバターをドンモモタロウの姿へと戻し、ザングラソードを突きつける。
そう、俺がやったのはアナログなピアノ線による転ばせ罠である。これは、原作ブンブンジャーでも主人公の大也が、のちに相棒となるシャーシロに向けてやった罠でもある。
それにより、完全に体勢が崩れてくれたので、俺は簡単に爆上鬼に近づけると言うわけだ。
「さぁ…元に戻ってもらうぜ…!」
俺は、すっ転んだ爆上鬼にまたがり、トリガーを引きながらザングラソードのスクラッチギアを回す。
『へい!』
『へい!』
『へい!』
『へい!かもぉん!!!』
回し終わると同時に、浄化の光が刀へと集まっていく…!
「幕引きと行こうか…!」
俺は、集まった七色の浄化の光…レインボーフラッシュを解放した…!
そして…暗い空が支配するこの世界にて、二つの光が街を照らす…!
「今クル!!」
「ザングラソード…!快桃乱麻!!」
「プリキュア…!ハッピーシャワー!!」
方や七色に光る浄化の斬撃が、
方や聖なる伝説の戦士の光が、
絶望に染まったこの世界で眩く光りだし、方や鋭いド派手な一太刀となってヒトツ鬼の体を切り裂き、方や桃色の光線となってアカンベェを浄化の光に包み込んだ…!
『ハンドリングゥゥゥドライブゥゥァ!!』
『アカン…ベェ……!』
ボガーン!!
そして、爆上鬼は大きな爆発を起こすものの、互いの浄化の力を受けた悪しき化け物達は浄化され、その肉体が光となって消えた。
「はぁ…はぁ…何…これ…ものすごい…疲れた…ぷはぁ…」
そして、スマイルパクトにありったけの力をこめたせいか、体力がゴッソリ持って行かれたキュアハッピーは、肩で息をし、そのままその場に座り込んでしまう。
「ハッピーシャワーはとてもパワーを使うクル!」
「先に言ってよぉ…!うわはぁ…!怖かったぁ…!ん?」
なんとか、震える己の心に打ち勝ち、勝利をもぎ取った少女の上から、何か小さなものが飛来してくるのが目に見えた。
それは、イチゴの形をしたバッジのようなものだった。
「何これ…?」
「"キュアデコル"クル!!」
「何…?あ、そういえば…あのオオカミさんと桃太郎さんは…?あと、あのタイヤのお化けも…!」
「……プリキュア…!それにあのグラサン…!」
そう吐き捨てて、いつの間にか宙を浮いてキュアハッピーを観察していたウルフルンはどこかへと消えてしまった。
「……よし、二つ目…だな」
俺は爆上鬼の腰についていた桃色のボールが浄化され、ドロップした品物をガッチリとキャッチする。
字は“ブンブンジャーギア”。そこには、タイヤ人間と形容されるような特徴的な見た目の、赤いタイヤが顔面にくっついた“ブンレッド”が刻まれていた。
よかった、ちゃんと原作にいないモデルのヒトツ鬼でもギアはドロップするようだ。
「一体…なんであのウルフルンとかいう奴がヒトツ鬼を…とと、そうだ、あのハッピーとかいう子、大丈夫だったかな…」
目の前にいるヒトツ鬼は倒したものの、あの少女を追いかけていったウルフルンとアカンベェはまだ放置したままだ。急いで行かないと…と考えていた時だった。
「おーい!!桃太郎さーん!!」
「ん…?お、あれは…!って、速っ!!?」
声が聞こえたので振り返ってみると、そこには先ほどのピンク色の髪の少女…ハッピーがすごい速度でこちらに走ってきた。
「はあっ…!はあっ…!ふひぃ〜!ごめんなさい!その…色々…お話ししてみたくって!」
「その様子…まさか、あのアカンベェとかいうやつを倒したのか…?」
「はひっ……はあっ…はあっ……!なんとかっ…あと、お礼をっ…助けてくれたお礼を言いたくてっ…!」
なんということだ…どうやら、俺は不必要だったらしい。この女の子、見かけに反して凄まじい力を持っているみたいだな…
あれか?スーパーパワーを持った魔法少女とかそういうやつか?でも、こんな子ライダーや戦隊にいたっけか…?こういう魔法少女系のキャラなど…カーレンジャーのホワイトレーサーくらいしかパッと思い浮かばないけど……いや、とりあえず、今は…
いや、気にしなくていいぞ。俺はあのヒトツ鬼の対処で精一杯だったからな…逆にピンチな時に行けなくてすまなかった…
と、謝ろうとした時、俺の手が急にガシッと掴まれる。
「わああぁっ!!やっぱり間近でみたら、サングラスとかあるけど、桃がおでこにくっついてるしちょんまげだしやっぱり桃太郎だぁぁ!!今風のデザインなのかな?きゃーっ!!今日だけで素敵な出会いが何回も!!ウルトラハッピーだよぉぉ!!しかも憧れの桃太郎さん!!きゃー!!!」
「え……えっと……」
……なんか、急に俺の手を握ってトリップし出した。何この星空さんみたいな子…え?どうしようこれ…手を離してもらおうにもかなりガッツリ握られてるし…とはいえ、よくよくみてみると…
(……すっごい可愛いな…この子…///)
俺の心臓は内心めちゃくちゃバクバクしていた。結構派手な衣装とはいえ、ピンクの髪にプリンセスのような可愛らしい見た目…それに、アバター越しとはいえ、女の子に手を握られる…
いやなんだろう、完全に思春期男子のような照れ臭い思考が俺の心を支配していた。
「桃太郎さん!一つ聞きたいことがあるクル!」
「ん?なんだ…?」
(できれば手短にすませて欲しいのだが…)
とりあえず、目の前のハッピーは頭ハッピー状態だと思うので一旦無視して、キャンディの方に目を向ける。この子も可愛いな…もふもふしてみたい。
まあ、それは置いといて、戦闘や目の前の可愛らしい少女のことで忘れていたが、俺は攫われたであろう星空さんが戻ってきているか確認しないといけない。
なので手短に質問は済ませて欲しいな…てか、俺もさっきの馬鹿げた身体能力とか色々聞きたいことがあるんだよな…キャンディと呼ばれるこの子もスルーしてたけどなんかちゃっかり人語喋ってるし…なんかの人工生命体?とかか…?そう考えていた時だった。
「その格好…そして、感じる浄化の力…
チミも伝説の戦士
「……………………………………………………何?」
今………なんて言った?
ちなみに、神輿は彼の成長によって体得した模様。
本来のアバターチェンジは、アバタロウギアを身に纏うだけで、原作スーパー戦隊のような変身エフェクトは出ないのですが、せっかくなので演出のためにオリジナル要素として入れてみました!
設定として辻褄を合わせるのなら…彼の持つドンモモタロウの力はガチ本家ドンモモタロウの力ではなく神様が作ってくれたコピー品なので、ちょっと仕様変更されてるってことで…
ほら、オモチャでもセンパイジャーの変身音声は鳴るし…ね?
え?じゃあ8話のゼンカイザーへのチェンジはどうすんだって…?ッスー………えーと…設定的には、アバタロウギアに体通すだけの短縮変身と、演出まで全再現と完全変身二つ使い分けられるってことで…ほら、ゴーカイチェンジもそうだったし…ね?()
Q.なんでドンモモタロウとスマプリ掛け合わせたの?
A.(その14)
みゆき→
キュアハッピーに変身するハッピーを追い求める中学生
どこぞの総理大臣→
「ハッピイィィサンシャァァァイン!!!」
『怪人ファイル』
爆上鬼
身長/186cm
体重/210kg
スキン/ブンブン暴れタイヤ
むかしむかし/莉奈は親にハンドルを握られているのに反発してギャルになってバクアゲな気分だったそうな…
願望/『バクアゲなことをしたい』
外見/肩まで覆うほどの巨大なタイヤが顔面にくっついており、まるで輪入道かの様にそのタイヤの中心から顔が生えている。
そして、そのタイヤのデザインは侵入禁止の円に一本線を引いた看板の様であり、"宇宙のワルをかき集めたマフィアに必殺技を叩き込む時に出る看板"が顔に刻印されている様に見える。
タイヤの中心部分は原点である「爆上戦隊ブンブンジャー」には全くデザインとして取り入れられてなかったライトが一つ目の如くギラギラと光り輝いている。
背中には、巨大なハンドルがくっついているが、そのハンドルはあくまでもハンドルの様に見える装飾品でしかなく、"誰かにハンドルを握られている"と形容できるほどガッチガチに固まって回ることすらない。
概要/
原作暴太郎戦隊ドンブラザーズには出現しなかったこの小説オリジナルのヒトツ鬼。ウルフルンが使用した”桃っ鼻”を使用して誕生した個体。
取り憑かれたのは、街の豆腐屋の一人娘"来間莉奈"と言うギャルであり、家から口酸っぱく家業である豆腐屋を継ぐように言われていたが、それが、親に人生の”ハンドルを握られている”と嫌気がさして反発、黒髪清楚の真面目ちゃんだったのにとある日からギャルになって、本人にとって"バクアゲ"だと思うキラキラした若者らしいことを好き好んでやっていた。
本人の夢は、デザイナーになることであり、そのために"バクアゲな"服を作ろうとしたり、本人が思う”バクアゲ”なことをしまくって暴走する…はずだったのだが、召喚者のウルフルンには逆らえないのか、忠実にドンモモタロウの足止めを行った。
本人の欲望故か、どこぞのバタフライのような"アゲ"という単語を連呼する存在となってしまった。
車系スーパー戦隊の力を持ち合わせているが故か、原作ブンブンジャーのように目で追いきれないほどの超スピードを持っており、スピードが乗った勢いある攻撃で"ブンブン"言わせていたものの、ジュウオウイーグルにアバターチェンジした赤峰の強化された視力とシャーシロも引っかかってしまったようなイーグライザーによる罠にハマり転倒、隙を晒したところを浄化された。
浄化された後、親に反発していたことを反省して、暇な時は在宅のデザイナーとして働きつつ豆腐屋として普段は働くと言うハードなライフスタイルを取ることを決意。
親からも当然心配されたが、めげずに努力し続け、実家のお店は"揚げ"豆腐が最高に美味しいと評判に。行列ができて、天の道を往き、総てを司る男と自称する変人が来店するほどの優れた店となり、思春期の若者に大人気なデザイナーとしても高く評価されると言うのはまた別の話。
原作には存在しないオリジナルのヒトツ鬼ではあるが、設定上存在してもおかしくないだろうということで登場させました。
ちなみにだが、ハッピーやキャンディは、来間がヒトツ鬼に変貌するところを目撃していない。
感想、お待ちしております!
単純に興味で聞くのですが、この中で誰が一番好きですか?
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星空みゆき
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日野あかね
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黄瀬やよい
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緑川なお
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青木れいか