ニチアサの世界に転生とは聞いていたが…! 作:よく酔うエンジン
タイトル回収回です。てか、1話までに十万字以上書いてるってマジ…?今回は文字数調整のためにいつもより短めです!逆に今までが長すぎた…()
ちょっと忙しい中書いたので、後々結構な修正を加える可能性も…すみません!
雪森さん。トリアーエズBRT2さん。誤字報告ありがとうございます!
「今……なんて……言った…?」
俺は、震えながらキャンディに問いかける。
「キャンディは、桃太郎さんが
「えっ…キャンディ?そうなの?」
「キャンディは、桃太郎さんからハッピーと似た様な力を感じたクル!でも、詳しいことはキャンディもわからないクル!だから聞きたいクル!」
………プリ……キュア………だと………?
「プリ………………キュア………?」
「そうクル!キャンディ達の世界に伝わる伝説の戦士プリキュアクル!!」
「………………………え?」
待て、待て待て待て待ってくれ。
え?どう言うこと…ここって、仮面ライダーとかスーパー戦隊の世界じゃないの…?だって…神様ニチアサの世界に転生させてくれるって言ってたよね…?
いや…ん…?あっ…あーそういうこと?仮面ライダーとかスーパー戦隊とのプリキュアコラボ回が存在する作品の世界で、それのおかげでプリキュアがいるってこと…?あっあー…え?でもそんな回あったっけ…?
いや、ポスターとかCMとか二次創作で共演ってのはあったと思うけど…アニメキャラとコラボするやつなんてあったか…?
"釣りバカ日誌"と"爆竜戦隊アバレンジャー"のコラボ回くらいしかパッと思いつかないけど…あと、"クレヨンしんちゃん"と"仮面ライダー電王"とか…プリキュアなんてあったっけなぁ…?あれ、でもなんか"魔進戦隊キラメイジャー"とかと踊ってたような…あれぇ…えぇ…?
「あれ…?どうしたの?桃太郎さん…あ!そうだ!えーっと…私もよくわかってないんだけど…私もプリキュアなの!名前は星z…」
「わーっ!!駄目クル!プリキュアの正体を言っちゃいけないクル!!」
………………………待って、なんか喋ってるけど耳に入ってこない。
プリキュア…プリキュア…プリキュア?
いやだって…ここニチアサの世界なんだよな…?神様言ってたもん…
あっ……いや……あっ……あっ…あっ…
「ぁっ…ぁっ………ぁっ………あっ……!!」
「モゴモゴ…!ふぇ?桃太郎さん?どうしたの…?」
「クル?」
ハッピーとか言われていた少女と、その口を押さえていたキャンディの二人が、こちらを心配そうに除いてくる。
おそらくアバター越しだしサングラス越しだからよくわかってないだろうが…俺の顔は多分誰がみても心配するくらい真っ青に染まっていた。
(点と点が全て繋がった…!いや…まさかっ…そんな……そんな………!!!)
「っ…!す、すまん!急用だ!失礼する!」
「わっ!?も、桃太郎さん!?」
「えっ!?待ってクル〜!!」
俺は、その場から居ても立っても居られなくなり、駆け出してしまう。
慌ててハッピーとキャンディが追いかけてくるが、俺は曲がり角に入った瞬間サングラスを擦り、付近にあった一軒家のドアを脳人レイヤーのワープドアへと変化させ、その中に飛び込んだ。
「桃太郎さんっ!…あれ…?どこ行っちゃったんだろう」
「クル!?確かにこっちに行ってたのに居なくなっちゃったクル!!」
***
「待て待て……待ってくれ……」
ドアを通り抜けた先で、俺は変身を解除してサングラスを取り外す。ここはさっきとはかなり離れた河川敷…彼女達がドアの存在を知らない限り来ることはないだろう。
彼女達には申し訳ないが…いや、ちょっとショックが大きすぎて今は一人で考える時間が欲しかった。
「っ……よくよく考えれば…なんか見覚えある…あの女の子…!」
そういえば…確か、"仮面ライダーフォーゼ"が放送されていた世代の時…!俺がオーズの途中から見出して、まともに一話から見始めた世代…!"特命戦隊ゴーバスターズ"が始まったあたりの頃…!CMで時たま流れて来ていた記憶がある…!
あの特徴的なピンクの髪…子供ながらに可愛いなってどこかで思った記憶が…!名前は確か…
「
よくよく考えればおかしいと思った。
ニチアサの世界と言っておきながら、全く俺が知るニチアサ作品の地名やら用語が出てこないし、原作エピソードも全く発生しない。
神様に転生する前に聞いた時も、やけにはぐらかされたなと今思えば感じる。
「ははっ…なんで忘れてたんだろう…」
そうだよ…神様、ニチアサの世界に転生とは言ってたけど…ニチアサといえば…仮面ライダーとスーパー戦隊に加えてもう一個あるだろう…!プリキュアという名のご長寿ヒーロー…いや、ヒロイン作品が!!彼女達も立派な子供達のヒーローじゃないか!!
(いやいやでもでも待て待て待て待て待ってくれ!)
たった今、俺が今まで、この世界だったらこの人に会ってみたいだとか、この世界に転生していたならばこうするだとか、そう言った計画が音を立てて崩れ去った。
俺は、今までずっと妄想していた。
歴代の戦隊レッドに並んで戦ったり、その戦士の姿に変身して二人の同じ力を持つ戦士として巨悪に立ち向かうとか、仮面ライダーと戦隊レッド夢の共演ってことで一緒に暴れたりだとか…
まあ、そんなことこの世界で起きる事などないのが確定した。
ここは、戦う少女達の物語が織りなす世界。俺が知っている仮面の戦士や五色の戦士達は存在しない、女の子達の世界。
ここは、全く知らない原作の世界だということに、俺は思わず膝をついてしまう。
「ニチアサの世界に転生とは聞いていたが……
プリキュアの世界かよぉぉ!!!」
バッドエンド空間もすっかり解除された空の元、俺はドデカい悲鳴を出して項垂れるのだった。
***
「ぷっはっはっはっは!!その顔が見たかったぁ!!」
金髪の神様のドデカい笑い声が天界中に響いた。
ここは天界のどこか、神秘的な雲の上の極楽浄土…かと思えばそんな事もない。シンプルな真っ白い部屋にソファとテレビ、そして開けられたポテトチップスが床に置かれた、一人暮らしの部屋にありそうなゴロゴロするのにぴったりな空間、そのテレビの前にその神様はいた。
「いやー…咄嗟に思いついちゃった案だったけど…ライダー戦隊好きの子をプリキュアの世界に送り込んで正解だったなぁ」
そう、この神様、物語の序章にてとうごにドンモモタロウの力を授けて転生させた張本人である。
「あんなにヒーロー志望だったのなら、ひろプリの世界に連れて行っても面白かったかなぁ…いやでも、そうなるとソラちゃんとキャラ被りそうだしなぁ…もっと成熟してから送り込んだ方が良さそう。ふっふっふ…」
いやらしい笑みを浮かべながら、地上の様子を映し出すモニターの前でポテトチップスを開けて寝っ転がりながら見ていたこの神は、お腹をさすっていた。笑いすぎて痛いからである。
「でもなぁ…あんな純粋な善人を望んだ世界に送り込まずに、騙すような形で望まない世界へ送り込む…って今思い返してみたら普通に罪悪感が湧いてくるなぁ…人間の詐欺師となんら変わらないし」
しかし、いくら神様だろうと罪悪感自体はあるようだ。なんやかんやで、彼の憧れを嘲笑った行動であることはいくら神であれ否定できない。
「でも…
ポテチを頬張りながら、神様は独り言を続ける。
「あの世界…誰のせいなのか知らないけど、
さっきまで爆笑していた神様の顔は、打って変わって真剣なモノになっていた。
「はあ…まあ、これもあの世界の運命だって受け入れるべきなのかもだけど…もし仮にあの世界には
けど、と神様は続けて呟いた。
「そのまま僕があの世界に直接介入できたら一番良かったんだけど…天界の掟で過度な干渉は禁止されているからなぁ…でも、こうして
そう言って、ニヤリと微笑んだ。
「いやー…そう考えると天才かもな僕!死んだ人間に力を持って転生させて、大元の世界の物語を壊さないように新しい要素を含んだ新しい物語にすることで、世界の本来の結末を知ってる僕も未来が予測不能で楽しめる!なおかつ、不安な存在をその死んだ人間に退治してもらう!悩みも解決できて娯楽としても楽しめる!」
神様は、そう言いながら少年と出会った時のことを思い出す。
親に先立たれ、面倒を見ていた祖父母も死んでしまい、友達もいなかったので天涯孤独のはぐれものになってしまった哀れな少年。その最期は見知らぬ親子のためにトラックに身を投げる…神様は、その光景をたまたま見た時に、久々に高揚した。
最近の人間は戦争だの誹謗中傷だの欲望にまみれ、互いを傷つけ合うことを良しとする存在に成り果ててしまったか…と思っていた。
しかし、彼は違った。
彼は、常人よりは恵まれない環境にいた。しかし、誰も恨むことなく、いくら自分が辛くても憧れを目指し、自己犠牲で他人を助けようとする姿を見たことで、神様は心を打たれていた。それは事実だった。
「…そして…面白そうな人間の成長の物語を楽しめる!一石三鳥って訳だ!君が転生する前に言っていた通り、娯楽としても確かに期待してるけど…僕としては君のヒーローとしての物語も期待させてもらってるよ♪それに、あの世界に転生させたのもある意味で
ふふんと上機嫌に、そのまま神様は新しいポテチの袋を手に取ってテレビの前にどすっと座った。
「ま、何はともあれ…これの為に今までしていた干渉はもう要らないな…むしろあったら彼の物語の邪魔だ。ここからは正真正銘君の物語だ。本来のハッピーエンドに行くのか…それとも最悪なバッドエンドに行くのか…それすら関係ない
そう言って、神様は可愛らしい笑みを浮かべるのだった。その顔はまるで成長する子供を見守るような、無垢な子供を馬鹿にするような、でもどこか憧れの存在を目の前にする少年のような不思議な微笑みだった。
「あれっ…待って、袋が開かない…!ふんっ……!ぬぬぬ…」
パーン
「わーっ!!?やばい!飛び散っちゃったぁ!!」
***
「………おっ、遂に邂逅したみたいだな」
とある喫茶店のカウンターにて、一人の男が笑みを浮かべた。
「全く…神様から手紙を受け取った時は本当に驚いたが…どうにか、立派に育ってくれて何よりだ…」
コトコトと自分で入れたコーヒーを淹れながら、彼はカウンターに広げていた手紙を再度見つめる。
「ったく…なんの縁だと思ったよ。
ぶつくさと怒りっぽい独り言を続けるも、ふうとため息を吐きながら、自分の淹れたコーヒーをごくりと飲む。
「うえっ…まっず…我ながらよくこんなの淹れられるよなぁ…まあそれはそうとて…これからはようやくまともに色々喋れるな…」
彼は、机の上に置いてある
「頑張れよ…未来のヒーロー…」
そう呟く彼は笑みを浮かべていた。己が来た世界に対し絶望する少年を差し置いて、着々と、物語は進み始めていた。
***
「良かった…!街の人たちにスマイルが戻って!」
場所は変わり、先ほど狼や悪鬼と激闘を繰り広げた商店街の一角。空を覆っていた暗い空気や満月はすっかり消え失せて、元の活気のある街に戻っていた。
アカンベェを倒したことで、世界も元に戻ったのだろう。
「クル…結局桃太郎さんどこ行っちゃったかわからないクル…」
「ね…友達になりたかったのに…」
あの後、実を言うとしばらく消えた桃太郎を探していたが、彼女たちは見つけることができなかった。彼女達は、ワープドアの存在をまず知らないので、見つけることはほぼ不可能に等しい話ではあるが。
「ところで…色々説明してほしいんだけど!」
あの場ではノリや勢いで凌いだものの、よくよく考えてみれば今日起こった出来事は全て普段の日常からは乖離している。いくら妖精の存在をすぐ信じた彼女でも、流石に色々と聞かないと頭の整理が追いつかないのは当然といえば当然だろう。
プリキュアについて、伝説の戦士について、キュアデコルについて、キャンディについて、アカンベェについて、オオカミさんについて、桃太郎さんについて…他にも山ほど聞きたいことはあるだろう。
その問いに答えるが如く、ぴょんとキャンディがみゆきの肩から飛び降りる
「プリキュアになって"キュアデコル"を集めるクル!」
キュアデコル…あのアカンベェを倒した時に出てきたバッジのようなあの物体だろう。
「そして!キャンディの世界を救ってほしいクル!」
「ええーっ!?…全然わかんないけど…面白そう!!」
みゆきは、正直な話、キャンディ達が置かれている状況や事の大きさを完全に理解できているわけではない。よくわからないが、楽しいことなのかもしれないし、辛く苦しいものなのかもしれない。
でも、彼女の直感が告げていた。
この子と関わる先に自分が求める”ハッピー”があるのではないかと。
きっと、楽しい未来が待っていると。
きっと、最高のハッピーエンドな物語が待っていると。
「本当クル?」
「うん!」
(なんだろう…とびきりハッピーなことが始まっちゃったかも…!)
これが、後に五つの光と一人のあばたろうが紡ぐ、一つの伝説とも言える奇跡の物語の始まりの1ページであることを、彼女はまだ知らなかった。
「あっ…!そうだ!赤峰君!!どうしよう…心配させちゃってるよね…もう帰っちゃったかな…?と、とにかく戻らないと!!」
「クル?どうしたクル?」
「友達を心配させちゃってるかもなの!えーと…学校は…こっちだ!」
「ふぁくしょん!!……うう…俺、どうすればいいんだ…」
なお、その物語の大切な登場人物である少年は、いまだに一人でいじけていたのだった。星空みゆきが無事に帰還しているか見に行く。そんなことなど忘れて、座り込んでいた。
「どうなっちまうんだ…俺のセカンドライフ…!!これから…どうしていけばいいんだ俺……!」
世界がハッピーエンドになっても、彼はまずハッピーエンドになるだろうか…?ハッピーエンドと彼に縁があることを願うばかりであるが…それは、彼がこれから紡いでいく未来と縁次第だろう。
ちょっと短めだし、オリキャラが語りの大半占めてるけど…許して!!!
ちなみに、とうごはひろプリについてはソラの変身後の姿くらいしか知りません()
完全に話題は変わるのですがみなさん戦隊大投票何に入れました?ぜひよければコメント欄でお聞かせください!私は
作品
・救急戦隊ゴーゴーファイブ
・快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
・暴太郎戦隊ドンブラザーズ
戦士
・パトレン1号
・ドンモモタロウ
・デカマスター
ロボ
・ビクトリーロボ
・ドンオニタイジン
・ブイレックスロボ
に投票させていただきました!
サイレンパトカイザーがあったら私は間違いなくサイレンパトカイザーに入れていた(?)
じかーいじかい…
「キャンディ!プリキュアってすごいね!」
「プリキュアは全部で5人クル!」
「そんなに…!?あ、さっきの桃太郎さんも含めてあと3人ってこと?」
「それはわかんないクル!でも、きっと桃太郎さんも戦士の一人クル!」
「うう〜!また会いたいなぁ…私、あの人といっぱい話してみたいことがあるんだもん!けど、なんであんな逃げる風にどこかに行っちゃったんだろう…」
「とにかく、今度会ったら聞いてみるクル!またきっと会えるクル!一先ず、他の仲間探しと桃太郎さん探しクル!」
「成程!任せてキャンディ!」
「あ、星空さんおはよ〜!」
「あ!日野さん!はっ…うん…そう…そう、そう!この感じ!!この雰囲気!日野さん!一緒にプリキュアやらない?」
「えっ!?どないしたんや急に!?てか…今なんて?」
「わーっ!!プリキュアのことは内緒クル〜!!」
「おわあっ!?羊が喋ったぁ!?」
「羊じゃないクル!妖精さんクル!」
「おい待て!今なんかリュウソウケンの音がしなかったか!?」
「わあっ!?赤峰君!?どうしてここに!?てか、何!?りゅう…そう…?」
「そう、その感じ」
「ふぇ?」
「クル?」
「次回!ドン2話『サニーはのぼる』!ウチの活躍見てってな!」
『みんな笑顔でウルトラハッピー!』
『さあ楽しもうぜ!』
感想お待ちしています!
単純に興味で聞くのですが、この中で誰が一番好きですか?
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星空みゆき
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日野あかね
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黄瀬やよい
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緑川なお
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青木れいか