ニチアサの世界に転生とは聞いていたが…!   作:よく酔うエンジン

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さあて…うん…なんで私はいつも気づくと一万字以上書いてるんだぁぁ!!!!

そういえば、スマプリ以外にも映画編書くために予習しようとスイートをとりまま始めました。理由は…響ちゃんのデザインが好きだったからです(!?)

雪森さん。リリカルイリアさん。笹乃木寸さん。誤字報告ありがとうございます!


熱血!キュアサニーやで!

 

『ウガァァァァァッ!!』

 

「正々堂々剣で戦おうぜ!勝負勝負!」

 

 

 騎士竜鬼は鬼険棒を持ってこちらへと襲いかかってくる。なかなかに勇ましく、勢いだけなら一級品だ。足がすくんでもおかしくない…が

 

 

「勢いだけだな!」

 

『アガゥッ!』

 

 

 そのまま鬼険棒の一撃をザングラソードで受け止める。太刀筋も間合いもぶれぶれもいいところ。女子中学生を憑代にしているからなのか、大した手応えもなく簡単に受け止められた。

 

 

「ほらほらどうした!おらおらおらおらぁ!!」

 

 

 鍔迫り合いの格好のまま、足に力を入れて思いっきりヒトツ鬼を押し出してそのまま体制を崩させる。そして、そのままザングラソードのトリガーを長押しする。

 

 

『秘技……!』

 

「これでも……喰らいなぁ!!」

 

『キアイ!イサイ!イアイ斬!!』

 

 

 ザングラソードのレインボーフラッシュが眩く光りだし、巨大な光の波がヒトツ鬼を襲った。

 

 

『アガァッ!!?』

 

 

 急な光の斬撃に反応しきれず、ヒトツ鬼は大きく体を斬り裂かれながら後方へと吹き飛んだ。

 

 今のは"イアイ斬"。七色の光と共に相手を一閃する技だ。

 

 俺がキュアハッピーと邂逅する前から、ヒトツ鬼と何度も戦う中で体得した技の一つだ。

 

 "快桃乱麻"と違って、火力が劣る代わりに明確な隙がなくても簡単に打ち出せる手軽な技である。

 快桃乱麻は、相手が怯んだところに刀を添えて、スクラッチギアを回すという面倒臭い手順を踏む必要があるものの、こちらはトリガーを長押しするだけだ。必殺技とは言わなくても強い一撃を与えたい時に打ってつけの技である。

 

 

『ウグゥ…アッ…』

 

 

 (スキン)に大きな傷がついて、ヒトツ鬼も地面に倒れ伏している…側から見れば強力な一撃を叩き込めて優勢ってことで嬉しがるべきなのだろうが…

 

 

(この手応え…妙だな)

 

 

 俺の反応はあまりいいものではなかった。というのも

 

 

(…こいつ…ダメージを受けてねぇな…)

 

 

 ド派手に斬り裂いたはいいものの、刀に伝わるその手応えは渋く、相手に思った通りのダメージが通った気がしなかった。

 

 

『ウッ…ウガァッ…アッ…』

 

(おそらく…あの鎧のせいだな…)

 

 

 吹っ飛ばされた衝撃は受けており、倒れ伏してはいるもののあまり痛がってはいない…痛くて立ち上がれないのではなく、あくまでも吹っ飛ばされた衝撃のせいで倒れ伏してるだけだろう。やはり攻撃がしっかり通ってないようだ。

 

 なぜかを考えると…俺が斬り裂いたのはあいつの肉体ではなく(スキン)だからだ。おそらくあの鎧が俺の一閃を防いだのだろう。こいつ…かなり硬いな。

 

 別に今まで戦ったヒトツ鬼は鎧に攻撃したところで普通にダメージは通ったのだが…今回は一筋縄じゃいかなさそうだ。

 

 今回のヒトツ鬼は鎧が()()()()()()()()()()()()だけでなく、しっかり本来の西洋にある様な()()()()()()()()()として機能しているのだろう。

 

 そのスキンは歪だが鎧の様な見た目をしている。the鎧の機能を持っていてもおかしくはない。

 

 原作だと思いっきりドンモモタロウにボッコボコにされていたのでこんなことになるとは考えてもいなかったが…

 

 とはいえ、原作にない能力や原作にいない種類の鎧を纏ったヒトツ鬼と今まで出会ってきているのだ。俺の知るヒトツ鬼と同じだと食ってかかるのはやめた方がいいな。

 

 

『アカネェェェニィィィ!!カツカツカツカツ勝ツ勝ツ勝ツ勝ツ勝ツ勝ツ!!!』

 

「はっ!その程度じゃ当たらんぞ!」

 

 

 呑気に考察していると、今度は素手で騎士竜鬼が殴りかかってきた。剣で無理なら拳で勝負という事だろうか。

 

 

「ハーッハッハッハ!!乗ってやろう!今度は武器無しで勝負だ!」

 

 

 ここはあえて乗ろう。剣が効きにくいなら今度は徒手空拳でどうだ!

 

 

『ァァァァッ!!』

 

「そこっ!」

 

 

 ヒトツ鬼が放ったストレートをしゃがんで避けて、そのまま懐に入り込みそのストレートを放って伸び切った腕を掴む。

 

 

「とりゃぁぁぁぁああ!!」

 

『アカネェェェェァァァァッ!!!』

 

ガシャァァン!

 

 

 そして、そのまま一本背負の要領で地面へと叩きつけた。

 

 

『オッ……ァッ…』

 

 

 イアイ斬の時と違って、明確に痛そうにしている。斬撃攻撃は効きにくいけど打撃なら効果はあるみたいだな。

 

 俺は強くなるために昔から剣道だけでなく柔道や空手と言った体術も身につけて来た。剣の勝負でなくても戦える。

 

 

『コウァッ!』

 

「おっと!まだまだ元気だな!!」

 

 

 勢いよく飛び起きた騎士竜鬼から一度距離を取り、徒手空拳の構えを取って相手の様子を伺う。

 一本背負の後にあのまま押さえつけられたらよかったのだが…腐ってもヒトツ鬼、向こうのほうがパワーは高いだろうしここは大人しく相手の出方を待つとしよう。

 

 

『ゥゥ…ァァァァッ』

 

「見合って見合って…」

 

 

 さあさあ次はどう来るか…と考えていた時だった。

 

 

『アッ…ァァァァッ!!ァァァァアアア!!!』

 

「おっと…なんだ?」

 

 

 ヒトツ鬼が、何かに気が付いたかの様に俺の後方を見ながら大声を上げている。

 

 

『アカネェ!!アカネェェェェェェ!!!』

 

「あかね…?」

 

 

 そういえば、さっきからこいつ、あかねに勝つとかなんとか連呼してたな…あかねと聞いて思い浮かぶのは茜色と友人である日野あかねだ。

 バレー部の部室前に居たし…日野と関係あるのか…?ただ連呼してるだけなら別になんでもないのだが…

 

 

(いや待て…様子がおかしい)

 

 

 そしてこのヒトツ鬼の様子…そして言葉…まさかとは思うが…!

 

 

「っ…!?ここは…やばい…無意識にバレー場まで近づきすぎてたか…!」

 

 

 周りを見渡してみれば、バレーボール場付近に来ていたようである。イアイ斬で大きく吹っ飛ばしたり、一本背負で大きく投げ飛ばすだのしていつの間にか大きく移動していたようだ。

 

 

(この場所…そしてあの反応…!)

 

 

 俺は慌てて後ろを振り返ると、そこには白い巨大なボールの化け物ことアカンベェと、キュアハッピーがいた。

 

 

「ぐっ……ううっ…!」

 

『ベェッ…!』

 

 

 キュアハッピーはアカンベェの手に拘束されており、苦戦しているのがわかる。

 

 

(っ…!今すぐ助けにっ…!いや…それよりも俺の予想が正しければ…あっ!あれは…!)

 

 

 反射で苦しむ表情のキュアハッピーを助けなければと体が動いたが、それと同時に()()()()()()()()()()()()()()()()()が視界に入ってしまった。

 その存在とは、おそらくこのヒトツ鬼に最も見せてはいけないであろう存在であり、俺の後方のすぐ近く。そしてキュアハッピー達のすぐ近くにいた。

 

 

 

 

 

 

 

「ウチは…エースになんかなれん…みんなの助力を無駄にするんや…」

 

 

 そこには、()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

『アカネェェェェェェ!私ハァッ!!オ前ヨリ強イ!私ガッ!!エースダァァァァッ!!!

 

「っ…!?まずい!!」

 

 

 日野を視界にとらえた騎士竜鬼がとてつもない勢いで日野に突っ込み始めた…!

 

 こいつ…言動的に、日野の実力に何らかのコンプレックスでも抱いていて、それに関する欲望がヒトツ鬼に取り憑かれたことで爆発したってところか。

 

 ヒトツ鬼は、憑代の欲望を満たそうとする性質を持ち合わせている。

 

 "いろんなものをたくさん食べたい"という欲望があれば飲食店を次々に襲ったり、"誰かに勝ちたい"という欲望があればその誰かを執拗に狙って襲いかかる。つまり、この状況…

 

 

(……日野が危ない!)

 

 

 おそらく、憑代が勝ちたいと願っていた相手である日野あかねを目の前にしたことで一種の暴走状態に陥っているのだろう。こうなって仕舞えば、黒いオーラをだして行動不能になっている日野に問答無用で襲いかかっても何らおかしくない!

 

 俺はそう考えて、慌てて突っ込んで来る騎士竜鬼の進行方向に立ち塞がって騎士竜鬼の侵攻を食い止める…が

 

 

「コイツッ…何てパワーだ……!!!」

 

 

 コイツにとっての因縁の敵を前にしたせいなのか…さっきよりもパワーがあがってやがる…!

 こいつのことなど構わずに原作介入とか今はその時じゃないとかそう言うのを一旦無視してでもキュアハッピーを助けにいきたかったが…目の前の騎士竜鬼の突撃を止めるので精一杯だった。

 

 

『邪魔スルナァ!!』

 

「うおぁぁっ!!?」

 

 

 さっきの一本背負と逆に、俺はそのまま奴に投げ飛ばされてしまう。

 

 

『ッアァァァァガァァァ!!!』

 

「まずい!!」

 

 

 俺は慌ててドンブラスターを召喚して騎士竜鬼に向けて発砲した。

 

 

ドドン!ドドン!!

 

『ゥゥッ!ァァァァ!!鬱陶シイ!!』

 

 

 鎧に阻まれたようで、あまり大きなダメージは入っていないようだが、奴をイラつかせるのには十分だったようで、日野から進行方向を変えて俺へと襲いかかってくる。

 

 

『ァァァァッ!!』

 

「おっとお!!ぐっ…いいパワーしてやがる…!」

 

『ァァァァッ……!』

 

 

 ザングラソードを使って攻撃を受け止めるも、さっきも感じたがパワーが段違いだ…!

 

 

『ケッボォォォン!』

 

「うおっ!?がっ…」

 

 

 そのままザングラソードによる防御を跳ね飛ばされ、腹に強烈な拳が突き刺さる。踏ん張りきれずに俺はそのまま吹き飛ばざれてしまう。

 

 

『ァァァァッ…ァァァァッ…!!』

 

(ちっ…このパワー…そしてこの場所…このまま戦い続けるのはまずい…!)

 

 

 この場で戦い続けるのは、日野に危害が及ぶ可能性が生じるだけでなく、拘束されてしまっているキュアハッピーにすら危害が及びかねない。

 

 あの状況…日野のことに注視しすぎて忘れていたが、相当苦戦している様である。

 この後の原作での展開を知らないのでなんとも言えないが、何かイレギュラーが発生して原作と違っていま大ピンチに陥っているというのなら…いますぐ救援に行かなくてはいけない。

 

 というのに…このままヒトツ鬼を自由にさせたら日野を襲うついでにハッピーの方にまで騎士竜鬼が襲いかかる可能性がある。同じ方角にいるし。

 

 本来ならさっさとこいつを浄化して、そのままキュアハッピーに助太刀するのがいいのだろうが…あの防御力とこのパワー…すぐには片付かなさそうだし……かと言ってヒトツ鬼を放っておくわけにもいかない…!

 

 

(また任せる形になっちまうけど…!ハッピーはハッピーで今はどうにかなると信じるしかないか…!)

 

 

 一先ず…こいつをすぐ倒さないと話は始まらない…!!

 

 だが、俺が今変身しているドンモモタロウのメイン戦法は剣術…今のアバターじゃ倒せはするだろうが時間がかかりかねん…

 

 

「だったら…ギアを変えるか…!」

 

 

変速(トランスミッション)とでもいきますか…!

俺はパカっとドンブラバックルを開けた。

 

 

「借りるぜ…届け屋の力…!」

 

 

俺はドンブラバックルから最近爆上鬼を倒して入手したばかりの"ブンブンジャーギア"を取り出して、ギアデーブルにセットする。

 

 

『どーん!!』

 

『どんどーーん!!』

 

『どんぶらこぉぉぉぉ!!!』

 

 

 ブンブンとかき鳴らされるエンジン音の如く、合いの手がスクラッチギアの回転につれて鳴り、読み込みが完了した。

 

 

『ブンブンジャー!!』

 

大先輩!大先輩!大先輩!大先輩!

 

「ドンブラザーズ目線後輩だけど音声は大先輩なんだな…ま、俺に取ってはどのヒーローも大先輩か…!」

 

 

 俺は、腕を大きく回して、ドンブラスターを胸の前に持っていき、腕を組むように交差させて構える。

 

 

「ブンブン…アバターチェンジ!!」

 

 

 そう言って腕でスクラッチギアを回転させながらトリガーを引いて、バクアゲなデータが詰まった弾丸を射出する。

 

 

キキィィィッ…!

 

 

 その弾丸が巨大なアバタロウギアへと変化し、まるでタイヤかの如く回転し出して、赤と青の炎を纏いながら俺の周りを飛び回る。

 

 そして、"ブンブンシグナル"と呼ばれる特殊な音波を出しながら、ギアが二つのタイヤを回転しながら生み出した。

 

 その二つのタイヤは俺の背中に着装されて、俺にバクアゲなパワーを送り込んでくる。

 

 

『バクアゲタイヤー!!!』

 

 

 そして、ギアが真っ赤なスピードメーターの様なオーラを生成し、激しく回転しながら俺の体にはりついた。

 

 そして、それと同時に全身に燃える様なバクアゲなエネルギーが満ちていくのを感じる。

 

 

『 GO GO GO!!!』

 

『いよっ!爆上戦隊!!』

 

 

 最後に、赤い星の様なタイヤが俺の顔面へと装着され、俺の体は49番目の地球を守ったバクアゲな戦士の姿へとアバターチェンジした…!

 

 

ブーーーーン!レッド!!(BUNRED)

 

 

真っ赤なレーシングスーツ

 

足や背中に取り付けられたタイヤ

 

そして、頭の赤い星のような"バクアゲタイヤ"

 

 

 スーパー戦隊シリーズ第四十八作"爆上戦隊ブンブンジャー"にて登場した49番目の悲鳴を聞いたらじっとしてられないバクアゲなレーサー戦士"ブンレッド"の姿となった。

 

 

『ァァァァガァァァッ!!』

 

「おりゃぁぁあっ!!」

 

 

 俺は、相撲の要領で真正面から突っ込んで来るヒトツ鬼と正面からぶつかる。

 

 

「悪いけど…今の日野に…今のお前を…届けさせる訳には…いかねぇんだよ…!」

 

キキィィィッ…!

 

「タイヤブンブン…ブン回せ!!

 

 

 俺は、足に力を込めて赤いタイヤのオーラを生み出す。そして、そのタイヤがブンブンと高速回転を始め、俺の体に推力をもたらす…!

 

 

「はぁぁぁああああっ!!」

 

『ァァァァッガッ!?』

 

 

 俺はその推力を利用して、日野がいる方向とは逆方向へと騎士竜鬼を押し出す!

 

 

「悪いけど…日野やプリキュア が気にならない場所まで一緒に来てもらうぞ!!!」

 

ドゴォォン!

 

『ガガッァァガァァネェァッ!!』

 

 

 校舎の壁をその勢いのままぶち破り、学校の外へと俺達は出た。

 そこは開けた通りであり、バレーコートからは大きく離れた場所である。

 ここならば日野やキュアハッピーを巻き込む事態を気にする事なく戦闘を継続できるだろう。

 

 

『ウゥッ…』

 

「第二ラップといこうか…"ブンブンハンドル"!」

 

 

 俺は円形のハンドルの様な物体を取り寄せる。コイツの名前は"ブンブンハンドル"。ブンブンジャーが使用する多機能ステアリングツールの一つだ。

 

 プラスドライバーのような形状をしたロッドモードへとブンブンハンドルを変化させ、前に屈んでスタートダッシュの体制をとる。

 

 

『エース……!エースゥゥ!!』

 

「どこぞの怨念がすごい異次元人みたいだな…それはそうとてっ…行くぜ!」

 

キキィィィッ…!

 

 

 俺は、再度力強く踏み込んで騎士竜鬼の懐に踏み込む。

 

 

「加速一閃…!とりゃあっ!」

 

『グウッ…!』

 

(勢い乗っててもやっぱ鎧には斬撃は効きにくい…なら!)

 

キキーッ!

 

 

 進行方向斜めに推力を生み出して急加速。そのまま片足を少し上げて、もう片方の足を軸に推力を利用する角度を狭めてコマの様にそのままその場でスケートのスピンの様に高速回転を始め…!

 

 

「これでも…喰らいなっ!!」

 

ブーン……!!!

 

 

 足に赤いタイヤのオーラを纏いながら、生み出した推力をそのままに、奴の頭部にボレーキックの要領で蹴りを叩き込んだ。

 

 

ギャリリリ…!

 

『ギッ…!?』

 

 

 鎧の表面を削り飛ばしながら、強烈な衝撃が奴の頭に突き刺さった。

 そして、そのタイヤの回転を利用しながら奴の顔から足を滑らせて体勢を戻す。

 

 

「かーらーのぉぉぉぉぉ!!!!せいやぁ!!!」

 

ガキィン

 

 

 ブンブンハンドルの持ち方を変えて、キックの衝撃が伝わり切る前にメイス状になったブンブンハンドルを思いっきり回転の勢いそのままにブン回す。

 そして、キックの勢いそのままに遠心力が乗った持ち手の部分を再度一回転しながら叩きつけた!

 

 

『アガァッ!!』

 

ドゴォン!

 

 

 キック+ブンブンハンドルの一撃が短期間に騎士竜鬼の体に襲いかかった。

 二つ分の超スピードで叩き込まれたとんでもない勢いの打撃攻撃に耐えられるはずもなく、そのまま騎士竜鬼は大きく吹き飛ばされて、付近の民家の壁に叩きつけられた。

 

 

キキー……ッ!

 

「ふーっ…今度は手応えありだぜ」

 

 

 逆方向に急加速を掛けつつ回転を停止させながら、俺は壁に叩きつけたヒトツ鬼の方を見る。

 今のは、ブンレッドの仲間である”ブンピンク”が使用していた戦法を参考にした戦い方だ。

 

 彼女はブンブンハンドルの本来ならば武器となるロッドの部分を逆に持ち手にしてまるでメイスのようにブン回して戦うことがある。そこから着想を得て、キックとブンブンハンドルを短時間に2回叩き込んで2回分の衝撃をまとめて食らわせてやったのだ。

 

 その作戦はうまく行ったようで、奴の頭部の鎧にヒビが入っており、脳が震えて立てなくなっているのだろう。

 

 

(このままトドメだ…!)

 

 

 そう思って、俺はドンモモタロウのアバターへと戻り、ザングラソードを取り出した…その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『リュウ……ソウ……!』

 

ピカッ…

 

 

 壁に打ち付けられて動いていなかった怪しく騎士竜鬼の体が光り出した。

 

 

「っ…!なんだ!?」

 

 

 嫌な予感を察知して、俺は慌ててその場から飛び退いた。

 今まで戦ってきた鎧持ちのヒトツ鬼は何かしら俺の知らない特殊能力を披露してきている。

 

 鎧だけでなく別のもっとやばい隠し玉を持っていてもおかしくない。

 

 

『ソウ…ソウ!コノカンジィィァァアアア!!』

 

 

 人々から漏れ出ている黒いオーラが、騎士竜鬼に集まり出すと同時に、そのオーラが鎧に纏わりついていく。

 そのオーラは新しい巨大な鎧となり、筋肉となって、ムクムクと大きくなり出していく。

 

 

『アッ……アカネェァッ!!』

 

ドクン…ドクン…!

 

 

 原作にて騎士の誇り高き心を持った青年達が奮った騎士竜の記憶が禍々しく目の前に再現され、うなうなと蠢きながら一つの形を形成し始めた…

 

 

『アァァガァァネエェェェェエ!!』

 

「おいおい……!」

 

 

 あっという間に、俺の目の前にいたはずの瀕死のヒトツ鬼は巨大な咆哮を上げて、俺の知らない化け物へとなったのだ。

 

 まるで恐竜に鎧を無理やり被せたかの様な。禍々しい5メートル程はある鎧を着込んだ巨人へと変貌したのだ。

 鎧は歪ながらも噛み合っており、一眼見て正義を貫く騎士とはかけ離れた存在だとわかる悍ましい存在だった。

 

 原作だと、"ヒトツ鬼ング"と呼ばれる巨大化形態があるのだが…それとは全く違う恐ろしい鎧を纏った竜にしか見えなかった。

 

 ブンレッドにチェンジして、この場所までこいつを運んで正解だったと心底思った。こんな巨体とこんなでかい声…すぐさまキュアハッピーに気づかれ、彼女の戦いの場にさらなる混沌を生み出していたに違いないからだ。

 

 

『ケボァァァァァァッ!!!』

 

 

 そんな安堵…そして驚愕の感情に包まれた俺のことなどどうでもいいと言わんばかりに、邪魔なお前を踏み潰すと言わんばかりにけたたましい咆哮を目の前の化け物は上げたのだった。

 

 

***

 

 

 一方その頃。ドンモモタロウがヒトツ鬼と対峙し始めるあたり…バレー部のグラウンドではアカンベェとキュアハッピーが対峙していた。

 

 

『ベェッ…!』

 

 

 自身が先ほど行った強烈な飛び蹴りでアカンベェの体勢は崩れており、キメ技を叩き込むのには最高のチャンスだ。

 

 

「ハッピーシャワーで浄化するクル!」

 

「うん…!って、どうするんだっけ?」

 

「"スマイルパクト"クル!」

 

「おっ、そうでした!」

 

 

 ポンっと手を叩いて、両手に握り拳で前と同じ様に顔が赤くなるほど念じて力を込める。

 

 

「んぬぅ!気合いだ気合いだ気合いだぁ!

 

 

 そして、こもったパワーを両手に収束し、大きなハートを描いてアカンベェに向けて放射する…!

 

 

「プリキュア…!ハッピーシャワー!!」 

 

 

 勢いよくその光なアカンベェへと向かい、聖なる浄化の光がアカンベェを包み込む…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュオオオ…

 

『アカ…?』

 

 

 ことなく、アカンベェの巨体に掠ることすらなく空へと飛んでハッピーシャワーは星になった。

 

 

「嘘……!!!外しちゃった…」

 

 

 なんと、せっかくのチャンスを棒に振ってキュアハッピーは技を外してしまったのだ。

 追尾機能なんていう親切設計などあるはずもなく、光線はあらぬ方向へと飛んでいってしまったのだ…そして…

 

 

「ううっ…疲れた…」

 

 

 ありったけの気合いを込めたせいか…始めて撃った時と同じ様に彼女の体は疲労の限界に達してしまった。

 

 

「頑張るクル!もう一回クル!」

 

「もう一回!?しょうがないなぁ…!」

 

 

 キャンディの言葉を受けてなんとか疲れ切った体に鞭打って立ち上がり、もう一度気合いを込める…!

 

 

「ううっ……うおおお!!!」

 

 

 今度こそ決める…!今度はしっかり狙いをつけて外さない…!その想いと共に、彼女はありったけのパワーを手から放出した…!が。

 

 

ポスッ…

 

 

 しかし、現実は非情だった。今度は、小さなハートが空気砲程の弱っちい勢いで可愛い音を出しながら小さく出ただけだった。

 

 

「「ぇぇぇぇええええええ!!!??」」

 

「もしかして!変身一回につき一回しか出せないクル!?」

 

「そ、そんなの聞いてないよ!!」

 

 

 そもそも、ハッピーシャワーは彼女が思いっきり気合を込めて撃つ技である。現段階のハッピーではそう何度もポンポン連射できなくてもおかしくはなかった。

 

 

『アッカン…ベッ!』

 

「はっ…!うっ…ぐうっ…!」

 

 

 そのまま驚愕して動けていないプリキュアをみすみすと見逃すほどアカンベェも甘くはなかった。

 勢いよく拳を振り下ろして、キュアハッピーに攻撃を仕掛けてくる。

 

 ハッピーは慌てて受け止めるものの、ありったけの気合いをハッピーシャワーで放出してしまった後のハッピーにはそのアカンベェのパワーを受け止めるのに精一杯で、その場に踏ん張ることしかできなかった。

 

 

『ベェッ…!』

 

「きゃぁっ!!」

 

 

 その隙を逃すものかと、もう片方の手が彼女に迫り、そのままアカンベェの手に収まり拘束されてしまった。

 

 

「うっ……ぐうっ……!」

 

「所詮この程度か…泣き出すのも時間の問題だな」

 

 

 いつのまにかウルフルンが宙を浮いて、拘束されたキュアハッピーの背後に来た。

 

 

ドゴォォン!

 

「ァン?何の音だ…?ま、そんなことはどうでもいいな。それよりもどうだ?今の気分は…今のうちに降参すれば痛い目には合わせないようにしてやるよ…」

 

 

 ブンレッドがヒトツ鬼を校外に運んだ音がウルフルンの耳に入るも、本人は気にせずにプリキュアに気を向ける。

 アカンベェに拘束されて、必殺技も撃てずに何もできないキュアハッピーを嘲笑しつつ、降参を勧めた。

 普通なら、この万事休すの状況、泣きながら命乞いをしてもおかしくなかった。

 

 

「……これくらいのことで泣かないもん!」

 

 

 だが、星空みゆきという女の子は強かった。

 

 

ハッピーが逃げちゃう…!スマイルスマイル…!」

 

 

 アカンベェもウルフルンも恐ろしいし、戦うなんて怖い。この場に桃太郎さんがいれば泣きついてただろう。

 

 だが、それでも笑顔は絶やすまいと彼女は無理にでも笑顔を作った。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。その言葉を信じて、友達を守りたいと戦う彼女には、泣いて降参なんていう考えなど存在しなかった。

 

 

「ハッ…くっだらねぇ…」

 

 

 ウルフルンは心底どうでもいい様子とばかりに鼻を鳴らした。

 さっさと降参して仕舞えば面倒臭くないのにと軽く睨んでいた。

 

 彼には、ただの痩せ我慢にしか見えなかった。現に、このキュアハッピーにはこの状況を打開する手段などないのだから…

 

 

「…………スマイル…?」

 

 

 しかし、一人その言葉に反応を示すものがいた。

 バッドエンドに沈んでしまった日野あかねである。

 

 

(………スマイル………)

 

 

 沈んだ瞳の奥底で、思い出したことがある。

 

 

『泣いているとハッピーが逃げちゃうよ!スマイルスマイル!』

 

 

 みんなに内緒で河川敷で一人特訓していた時に、地面に滴り落ちた自分の汗を涙と勘違いした星空みゆきがかけてきた言葉が、頭の中に響いた。

 

 

 

その時、不思議なことが起こった!

 

 

 

(スマイル……笑顔……)

 

 

 キュアハッピーがはなった言葉を思い出したことで、彼女のバッドエンドに沈められた燃えるような真っ赤な意志を呼び起こしたのだ…!

 

 

「星空…………星空さん…?」 

 

 

 そして、日野あかねの目に()()()()()のだ…!

 

 

「えっ…ええっ!?なんやこれ…!?」

 

 

 そう!この少女、バッドエンド状態を己の力で打ち破ったのだ…!!が、バッドエンド状態から戻ったはいいものの、彼女は目の前の状況に理解が追いつかなかった。

 

 暗い空に夜でもないのに浮かぶ満月、目の前に大きな白いバレーボールの化け物に、見たことのない獣人の狼男。そして可愛らしい魔法少女のような桃色の髪色をした女の子。

 

 目の前にいる女の子など見たことないが…先ほど”ハッピー”と呟いていたことを彼女は思い出す。

 それが口癖の女の子をあかねは一人知っていた。

 

 

「なんやこのでっかいバレーボール!!ていうか…星空さんなん…?」

 

 

 そう、その心当たりのある少女は”星空みゆき”だった。

 

 

「あ、はい!って!返事しちゃった!それは秘密なの…!」

 

「ぁぁぅそれそうですって言ってるようなもんやん…!てかその怪物なんなん!!?」

 

 

 星空みゆきはプリキュアに変身してアカンベェに捕まっているにも関わらず、いつも通りのテンションだった。

 おそらくプリキュアの格好をしていても日野には目の前の少女が星空みゆきだとわかっただろう。

 

 元々みゆきは、キャンディからプリキュアに関することは言うなと口止めされているが、秘密の特訓と言っておきながら大声でその存在を素で喋ってしまうような女の子である。隠し事は苦手なのだろう

 

 

「とにかく逃げて!」

 

 

 だが、今はそんなことよりも日野さんが危ない。とキュアハッピーが叫ぶ。

 バッドエンド状態を打ち破ったのは素晴らしいことだが、目の前には子供一人なんざ簡単に踏み潰せる化け物や、喰い殺せる狼男ことウルフルンがいる。

 ()()()()()()プリキュアでもなんでもない日野あかねがこの場にいること自体危険極まりなかった。

 

 

「なんだぁ…?アイツ…?」

 

 

 そして、その危険な狼であるウルフルンは、目の前にいる少女に困惑していた。

 この状況、ウルフルンにも覚えがあった。

 

 そう、キュアハッピー誕生の時である。

 

 あの時は言葉に表せばよくわからん少女が何故かバッドエンド状態に陥らず、不思議な力を持ってアカンベェを浄化したのだ。今でもはっきりとそのことについて思い出せる。

 そして、たった今よくわからん少女がバッドエンド状態を解除している…何かの運命を感じずにはいられなかった。

 

 

(チッ…よくわかんねぇが…放置しておいて前みたいなことになると面倒だ…!)

 

「訳わからへん…!ふぇ?」

 

 

 そう思ったウルフルンは、状況が飲み込めていない日野あかねの後ろに瞬間移動した。

 

 

「ウルゥ…!」

 

「うわっ!!?」

 

 

 そして、ウルフルンは餌として喰らう子ウサギを睨むかのような鋭い目線を日野に向けた。

 

 

「っ!逃げて!日野さん!!ぐっ…!」

 

「星空さん!?」

 

「さっきコイツを友達とか言ってたな…くだらん…」

 

「え?」

 

 

 声を上げるもアカンベェの手の力が強くなり、思ったように喋れなくなってしまう。

 それを好機と言わんばかりに、ウルフルンが喋り出す。

 

 

「友達だの一生懸命だの…バッドエンドの世界にそんなの必要ないんだよ…!」

 

「っ……!」

 

 

 目の前に急に瞬間移動してきた狼の言葉に、体が震え上がってしまう。その目つきはただの中学生女子に向けられて良いものではなかった。

 その圧もあってか、言葉一つで、彼女の心は恐怖に染まってしまいそうだった。

 

 そう、ウルフルンはバッドエンドという名の恐怖を打ち破ったのなら、もう一度染めて仕舞えばいい。そう考えて、あえて彼女に恐怖を覚えさせて、バッドエンドに再び突き落とすために言葉を発したのだ。

 

 現に、状況がよくわかっていない日野も、その言葉と目線から本能的な恐怖を感じてしまっていた。

 だが、その言葉を遮るように大声が上がる。

 

 

「友達はくだらなくなんかないよ!」

 

「ぁぁん?」

 

 

 それは、キュアハッピーの声だった。

 

 

「楽しい時…嬉しい時…友達がいれば二倍も三倍もハッピーになれるし…悲しい時辛い時は側にいてくれる…!とっても大切なものなの!」

 

「っ…!!」

 

 

 その言葉が、恐怖する日野あかねの心の何かに触れた。

 

 

「つまりお前は、友達がいないと何もできない弱虫野郎ってことか…あのグラサン野郎がいないとこのザマだもんな。トドメだアカンベェ!」

 

『アカン!』

 

「きゃっ!」

 

 

 鬱陶しいと感じたウルフルンがキュアハッピーにトドメを刺すように指示を出す…が、その瞬間だった。

 

 

ポスッ

 

『アカン…?』

 

「アン…?なんのつもりだ?」

 

 

 そこには、震えながらもバレーボールをアカンベェに投げつけた日野あかねがいた。

 

 

「うちの友達に…何してくれてんねん!!」

 

 

 怖がりながらも、啖呵を切った。

 そしてそのまま、星空さんことキュアハッピーを助けるべくアカンベェの足にしがみつく。

 

 

「日野さんきちゃだめ!!」

 

 

 キュアハッピーが慌てて制止する。

 アカンベェはプリキュアに変身してやっと互角のパワーを持っているのだ。それなのに普通の人間が立ち向かうなど…危険極まりなかった。

 

 

「星空さんは…ウチを励まして応援してくれたんや…次は…うちが助ける番や…!」

 

 

 だが、日野あかねは離れない。

 

 危険?恐怖?だからなんだ。

 

 思い出すのは、河川敷で自分を励まして応援してくれて、練習にまで付き合ってくれたこと…友達が目の前で傷ついているのにじっとしていられるほど彼女の炎は燃え尽きていなかった。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「ハァ…そんな弱っちいの助けて何になる…?」

 

 

 目の前の無駄な事をする少女にウルフルンがため息を吐いた。

 普通の女の子がアカンベェに勝てるはずなどないのがわかっているからだ。

 

 

「弱っちいやとぉ…?ウチの大切なもん馬鹿にするんは…絶対許さへんで…!」

 

 

 友達を馬鹿にしたその言葉を、日野あかねは聞き逃さなかった。

 その言葉が、むしろあかねの心の火に油をそそいだ。

 意地でも離すものかと。意地でも諦めてたまるかとアカンベェの足にしがみつく力を強くする。

 

 

『アカン…!』

 

「うわっ…くっ…!」

 

 

 しかし、アカンベェにとっては蚊が止まった様なものだった。

 アカンベェが軽く足を持ち上げるだけで、日野の体はアカンベェの足に宙ぶらりんとしている状態になり、一躍危険な状況になる。

 必死にしがみつくが非常に危ない状態だ。このまま落ちれば骨が折れてもおかしくない。

 

 

「日野さん…!」

 

「人間如きがアカンベェに勝てると思ったか?」

 

 

 確かに、自分にはこの化け物を倒して、星空さんを助け出す力などない…それは、日野あかねにも分かりきったことであった。だがしかし…

 

 目の前に友達を傷つける化け物がいる。

 

 目の前に友達を悪くいう狼がいる。

 

 そして、傷ついている友達がいる。

 

 

(そんな中で…何もせずにじっとしてるなんて…絶対違うに決まっとる!)

 

 

 絶対に、友達を…星空さんを傷つけさせない!これ以上好きにはさせない!

 

 例え力が無くたって…友達を助けたい!

 

 

 

「関係…あるかーい!!」

 

 

 

 その真っ直ぐな思いが…奇跡を起こした。

 

 

パキーン

 

 

 その時、オレンジ色のまばゆい聖なる光が彼女を包み込んだのだ。

 

 

『ベェッ…!?』

 

 

 その光の衝撃は凄まじく、付近にいたアカンベェを吹き飛ばしてしまった。

 

 

「なにっ…?」

 

「あれって…!」

 

 

 キュアハッピーも、ウルフルンも、その光景に見覚えがあった。

 伝説の戦士が誕生した時の、聖なる光だった。

 

 

「えっ…えええっ!!?」

 

 

 あまりに唐突なことで、日野あかねも状況を把握できていなかった。

 そんな彼女などお構いなしに、伝説の戦士の証でる”スマイルパクト”が彼女の目の前に現れる。

 

 

「なっ……なんや…?」

 

 

 その中、光を掻き分けてキャンディが日野の元へと来た。

 

 

「クルー!!チミが二人目のプリキュアだったクル!」

 

「うぇ?ぬいぐるみが喋った…!?てか…なんやその…"きらぷり"って…?星空さんが言うとったやつか…!」

 

「プリキュアは!世界を悪から守る伝説の戦士クル!」

 

「伝説の戦士くる…?」

 

 

 よくわかっていないあかねを差し置いて、キャンディは希望に満ちた表情であかねに指示を飛ばす。

 

 

「さあっ!変身するクル!!」

 

「えっ…変身…?」

 

「キュアデコルをスマイルパクトにセットして、"プリキュア!スマイルチャージ"って叫ぶクル!」

 

「なんやようわからんけど…やってみるわ…!」

 

 

 何が起きているのか、全くわからない…けどそれで…目の前の脅威を退けられるなら…友達を守るための力が手に入るというのなら…!

 

 そう思い彼女は闘志を真っ赤に燃やしながら、その手に持ったキュアデコルをセットし大きく叫んだ…!

 

 

『Ready…?』

 

 

「プリキュア…スマイルチャージ!!」

 

『GO!!』

 

 

 瞬間、スマイルパクトから光が溢れ出し、一直線に天へと射出された。

 

 

『GO! GO! Let's Go Sunny!!

 

 

 その光が一箇所に集中し出し。化粧用具に扱うポンポンと軽く叩いて扱う”パフ”が現れた。

 それを手に取り、スマイルパクトに指をパチリと鳴らして真っ赤な炎の光を集約させる…!

 

 

PON!PON!PON!PON!

 

ボウッ!!

 

 

包み込んだ炎が彼女の両手足に次々と集まり、彼女に纏っていた光が、伝説の戦士の装束を形成していく。

 

 

 オレンジ色の綺麗な可愛い洋服。

 

 羽の様な肩の装飾。

 

 そして、大きなオレンジのリボン。

 

 

 そして、最後と言わんばかりに、まるで太陽が燃え盛るかの如く、髪が光り出して、オレンジ色の髪が燃え盛る炎を背後に光だした…!

 

 

PON!PON!

 

 

スチャッ!

 

 

「太陽サンサン熱血パワー!」

 

 

 真っ赤な炎が燃え盛り、また一人新しい伝説の戦士が声を上げる…!

 

 

「キュアサニー!!」

 

 

 この世の笑顔を守るスマイルプリキュアの一人…キュアサニーが誕生した瞬間であった。




本当は、BUNREDって大きく文字動かしたかったけど…私の技術力じゃ無理でした(泣)

てか、二局面で戦闘書くと…文字数がどんどん増える!投稿ペースのためにも…早く共闘させねば()

(あと、今話ではドンモモをサニーの前に出すともうサニーが状況理解不能でツッコミ過多になって収集つかなくなりかねないので、次話からまともに邂逅する言っておきますね())

Q.なんでドンモモタロウとスマプリ掛け合わせたの?

A.(その17)ドンブラのカオスなギャグには関西弁ツッコミ女帝、サニーことあかねが必須だと思ったから。


感想お待ちしています!

スマイルプリキュア 17話…ご存知かと思いますが、おもいっっっきり実在の人物が出てくるんですけど…ハーメルンって実在の人物は利用規約的に出せないんですよね…どうしましょう…やるべきかやらないべきか…

  • 少しだけその人達の名前変えてやろう!
  • リスクあるならやめときな
  • 筆者の判断に任せるわ
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