ニチアサの世界に転生とは聞いていたが…! 作:よく酔うエンジン
色々ひと段落ついたので、また私生活に負担にならない範囲でマイペースに投稿していこうかなと思います!
更新が止まっていた間も待ってくださった皆さま、本当にありがとうございます。長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。
勢いで書いてるせいで文字数が毎度とんでもないことになるこの小説ですが、これからも付き合ってくれたら、少しでも楽しんでくれたら嬉しいです!
場所は変わって、学校内のとある中庭にて…
「「「「いただきまーす!」」」」
「いただきますクル!」
いつもみゆき達が食べるベンチにて、少女達4人はお弁当を仲良く広げて箸を進める。
プリキュアに新しくなおが加わったことで、昼休みの弁当の時間もかなり賑やかになった。
「わー!やよいちゃんの卵焼き美味しそう!」
「よかったら交換する?」
「キャンディも食べたいクル!」
「すご…さすがやよいだね!アタシの卵焼きより美味しそう…」
やよいは、漫画研究部と掛け持ちの形ではあるが、家庭科部に所属していることに加え、家が母子家庭である為、家事を手伝うことが多く、母が多忙な際には代わりに自分で調理する機会が多い。
そんな彼女の料理の腕は4人の少女達の中では頭ひとつ抜けている。
多くの弟妹達の為に家事を率先して手伝うことも多く家事は慣れてるなおや、実家がお好み焼き屋ということもありことお好み焼きに関しては素晴らしい腕前を持つあかねも絶賛するほどだ。
「なおちゃんのだってすっごい美味しそうだよ!」
「なんかもう、交換するのが当たり前になりつつあるなぁ…」
仲良く今日の授業などについて談笑しながら、少女たちは憩いの時間を過ごす。
いくら伝説の戦士プリキュアとはいえ、彼女達は華の中学二年生。戦いが絡まなければ普通の少女。そこにはキャピキャピした空気が流れ出す。
「「「「ご馳走様ー!」」」」
そうしてお弁当も食べ終えた頃…キャンディがなおに向けて話しかける。
「なお!デコルでおめかししてクル!」
「この前のこれ…?」
「そうクル!」
そう言って取り出すのは、先日、なおがキュアマーチへと初変身して戦った際に浄化、獲得したちょうちょデコルだ。
ピカーン!
『Let's GO!”ちょ・う・ちょ”!』
なおは、スマイルパクトをとりだしてそのデコルをセットする。
すると、大きな光がキュアデコルを中心にスマイルパクトから溢れ出し、蝶々のアクセサリーがついたヘアゴムが生み出され、ポスッとなおの掌の上に乗った。
キュアデコルは対応するデコルに応じて色々なことができるようだ。
「へぇ〜!すごい!」
「お耳につけてクル!」
「よーし…!」
すると、なおが器用にヘアゴムをキャンディの大きな黄色いもふもふの部分を広げて…
「「お〜!!」」
「可愛い〜!!」
「クル〜!」
あかねとやよいが目を輝かせる。
キャンディの髪型(?)がいつもとはちょっと違い、可愛らしく大きくくるんと巻いた髪型から、まるで蝶の羽がくっついてるようなヘアスタイルに早変わりした。
「毎日、妹達の髪を結ってるからね!」
「ありがとクル〜!」
キャンディが気に入ったとばかりに自身の耳をもふもふとする。見ててとても可愛らしい。
「あっ…そうだ、みんなに聞きたいことがあったんだけどさ」
「ん?どないしたんや?なお?」
そんなこんなでこれから教室に戻ろうかと思った傍ら…お弁当をしまいながらなおが話を切り出した。
「えっと、桃太郎さんのことなんだけどさ」
なおは、ひとつ確認したいことがあった。
それは、先日の彼女の初陣での出来事。
あの時彼女達を助け出した、あの大きなサングラスや不思議な形の丁髷、赤い装束を見に纏った派手な戦士…そう、ドンモモタロウこと桃冴のことだ。
「ヒーローさんのこと?何かあったの?」
「うん、ちょっとね…」
「桃太郎さんなぁ…今だにウチらあの人が誰かよくわかってないしなぁ…」
「でも、私達の頼れる仲間だよ!」
「いやみゆき、そもそもウチらあの人が誰かすらわかってへんで」
現状、彼女達の認識としては桃太郎さんことドンモモタロウは"味方"だと思ってはいる。
なおことマーチの大切な弟を取り戻すべく助力してくれたり、やよいことピースの危機に颯爽と駆けつけて助けてくれたりと、普通に考えれば味方と考えるのが普通だ。
だが…それと同時に得体の知れない存在でもあるのだ。
ドンモモタロウ自体は今の所何度もピンチの時に駆けつけてはくれているが…素性が何一つわかってない。
正体は一体どこの誰なのか、そもそも何で味方してくれるのか、というか本当に味方なのか、それすらわかっていないのだ。
「うっ…でも、何度も助けてくれてるし…」
「まあそれはそうなんやけど…なあなあキャンディ、あの人もプリキュアなん?」
「違うクル!桃太郎さんはプリキュアじゃないクル!きっと別の戦士さんクル!」
「別の戦士…?むむむ…ますますわかんなくなってきた…あ、そうだ…別の戦士といえば…」
「それなんだけどさ…」
みゆきが何やら黙って下を向く、それと同時になおは、自分が助けてもらった時のことを思い出しながらこう話す。
「アタシ、
「ええっ!?そうなん!?」
「赤峰君が!?」
「……………」
あかねややよいが驚愕の顔を見せる。全く想像していなかった名前が飛び出たからだ。
ちなみに、なぜかみゆきは何もリアクションをなぜか見せていない。
「って…俄かに信じがたいなぁ…ちなみになおはなんでそう思ったん?」
「それは…幼馴染の勘っていうか…桃太郎さんの言動が、まるっきりとうごに似てたり、とうごしかしらないようなことを言ってたりしたような気がしてさ…」
本人は無意識だったが、事実とうごは超新星鬼との戦いの時に、これでもかとベラベラ自分の正体に繋がるようなことを喋っていた。
例えば、なおのことを幼馴染と言ったり、緑川家で禁止されているチャンバラのことを口にしたりと、それは様々である。
「んー…でも、とうごにしては、やけにテンション高くあらへん?」
「赤峰君って、もっと冷静なイメージがあるけど…」
「……確かに」
そう言われると、なおも言い淀む。
あの時の桃太郎さんの姿を想像してみる。
「ハーッハッハッハ!!」
やけに派手な色の刀と銃を携えて、扇子を仰ぎながら高笑いしてお神輿に乗っているその風貌。
知らない天女のような人が紙吹雪を散らせ、6人くらいの大男が楽しそうに神輿を担ぎ、バイクにまたがるその姿。
明らかに住んでいる世界が違うとしか思えないその異様な光景は、幼馴染≠桃太郎と考えるのには十分な光景だった。
「とうごは…確かに昔はもうちょい活発だったけど…あそこまでは…」
「よなぁ…いくら妖怪縁結びといえども…」
これは、変身後は原作ドンモモタロウのように、江戸っ子レベルに明るく破天荒になる性質があるからではあるのだが…無論彼女達はそんなこと知らない。
「だったらさ…この後みんなで聞きに行くってのはどう?」
「せやな!それが一番手っ取り早いやろ!」
そういって、お弁当をしまったあかねが立ち上がる。直接聞く方が早いだろうと彼女達は判断した。
「なあなあ、みゆきはどう思う?」
「…………」
「あ、あれ…?おーいみゆきー?そういえばさっきから一言も喋ってへんけど…」
彼女の目の前であかねがやや大袈裟に手をブンブン振った。
みゆきは先ほどの会話から一言も喋っていない。何か考え事をしているようだったが…
「あ、あれ?みゆき…?」
「みゆきちゃん…?」
「クル…?」
他のメンバーも気になり出した…その瞬間、みゆきが立ち上がったのだ。
「よしっ!決めたっ!!」
「え?」
「うぇ?」
「ん?」
「クル?」
急にみゆきが何かをひらめいたような顔つきでこちらを振り向いてくる。
「みんな!ちゅうも〜く!!」
「み、みゆき…どないしたん?」
あかねがみゆきに尋ねる。
「私!5人目のプリキュア!見つけちゃったかも!」
手を広げて、みゆきはそう宣言した。
彼女は先ほどから、どうやら桃太郎ではなく五人目のプリキュアについて考えていたようだ。
その話題は、先ほどまで話していた桃太郎さんの話題を忘れるくらいには十分驚きあふれるものであった。
「五人目のプリキュア…!?」
「えっ!誰…?」
「どんな人なん?」
「ふっふ〜それはね〜!」
みゆきは指を立てながら、自身が今朝見た、あの水の妖精と見間違うほど美しい少女を思い浮かべる。
「やっぱり…最後のプリキュアは…責任感があって!」
「「「うんうん!」」」
そう言いながら、みゆきはある景色を思い出す。それは、真面目に古文の授業で教科書を皆んなの前で音読する1人の青い髪の女の子の姿だ。
「賢くて…!優しくって…!」
そして、加えて思い出すのは今朝見た景色…花壇に水をやる、綺麗な彼女の幻想的な光景…
「えへへ…水の妖精さんみたいな人…!」
「「「水の妖精さん…?」」」
唐突にスピリチュアルな言葉が飛び出て首を傾げるみゆきを除くプリキュア一行。正直、誰のことを言っているのか見当もつかない様子だ。
「何それクル…?」
「兎に角!私見つけたの!早速後で会いに行こ!!」
こうして、みゆきの言葉により、桃太郎探しよりも先に最後の五人目探しに彼女達は赴くのであった。
***
「プリキュアに…正体をバラすなぁ!?」
『イェース、その通り』
俺は神様から予想していなかった要求を聞いて、驚愕の声を上げた。
ホログラム上でカードの上から腕を組む神様はそんなことを言ってくる。
「どういうことですか!?プリキュアに正体を言うだけ…人々を守る者同士で親睦を深めようとしているだけですよ!?何が問題あるんです!?」
『んー、そうしたい気持ちはよーくわかるんだけどねぇ』
俺は慌てて反論するが、まぁまぁ慌てるなと諌めながら神様は続けた。
『結論から言うと、可能な限りは避けて欲しいって感じだね』
「……はい…?」
『まぁ、大前提、君って存在がこの世界には本来存在しない人間っていうのはいいね?』
「ふむ…」
ここは一度話を聞くか…俺はうなづいた。
まぁ、それはそうだ。むしろそのせいで今までどうするか悩んだからな。自分が本来存在しない存在故に原作にどれほど影響を与えるのかわかったもんではないからな。
変な影響与えて本来ならハッピーエンドのところを自分がなんかやったせいでバッドエンドになりましたとかシャレにならん話だし。
『君をこの世界に送り込んだ理由の一つに、この世界の結末がバッドエンドに置き換わっちゃった理由を調査して欲しいってのがあったじゃない?』
「あぁ、だけどそれは…先日あったあの"ソノゼロ"とかいう女でしょう?」
俺は、あの羽ペンを持った黒いのっぺらぼうの少女を思い浮かべる。発言的にあいつがこの世界に悪影響を及ぼしてるイレギュラーで間違いないだろう。
『うんうん、僕も天界越しにみさせてもらったんだけどね〜…僕はどーもそいつだけじゃないと思うんだ、異物の存在はね』
「ふむ…?」
つまり…
「あの子…確かに大きな力を持ってるみたいだけどねぇ…なんか僕には
…まぁ、それは確かにそういう可能性もあるか。あのソノゼロとやら1人で世界の運命を書き換えるなど確かに無理のある話だろう。
仮にそんな物語の結末を書き換える能力を持っているのだとしても…それにしては…
(あいつ1人…河川敷の時は、なおがあんな状態だったし苦戦するのも止むないが、ポテンシャル的には別にプリキュアが遅れをとるとも思えんからな…)
俺があいつと戦った時の印象…ぶっちゃけると、そこまで強くない印象だ。
いや、そこらの有象無象に比べればはるかに強いし持っている能力も厄介だが、一対一ならまだしもあんな出鱈目パワーやスピードを持つプリキュアが4人もあの場にいたんだ。彼女たちが遅れを取る奴とも思えない。
いや、状況的にプリキュア達はあの時、ヒトツ鬼に手一杯でソノゼロは相手できてなかったのかな…?
まぁ、何がいいたいのかというと、ソノゼロがそんな出鱈目な力を持っているほどの存在とは思えないのだ。
現にあいつは俺のドンブラスターの銃撃を見抜けないレベルだ。現に俺はあいつの帽子や肩に銃弾を叩き込めてる。
もしそんなやべぇ力が奴にあるのなら銃弾なんて撃ち込めないし、俺は初めて相対した時に普通にボコボコにされててもおかしくない。
そう考えると、他に協力者がいるって可能性も確かに考えられる。
「……で、それが俺が正体をバラすなってことと何が関係あるんです?」
『簡単だよ、君って存在はある意味では奴らのカウンターとして最高峰の切り札だ。なるべく君の情報を敵側にバラしたくないのさ』
「ふむ…?」
『言ってしまえば、君の存在は多分向こうはしっかり認識できてないだろうけど、君は一番の脅威だ。君の正体を知られれば…向こうは何してくるかわかったもんじゃないよ。奴らの強さや脅威度は未知数だしね』
「何してくるかわからない…?というと…」
『そそ、例えばの話だけど…
それは……確かに避けたいな。
可能性としても十分ありうる。
『まぁ、しょーじきこれはプリキュア達の本来の敵…まぁ、バッドエンド王国の連中でもやってくる可能性はあるから、そのイレギュラー達だけに言えたことじゃないんだけど…とは言え、そいつらが何の目的を持ってて何ができるかわからないし、警戒しとくに越したことはないでしょ?』
ふむ…なるほど。
俺が今日まで戦えてきたのは、縁を結んだ人たちの笑顔を守りたい。その気持ちが胸にあるからだ。
だというのに…それではむしろ危険に晒してしまう。それでは本末転倒だろう。そのリスクがあるのなら、確かに正体を見せないほうがいいかもだな。
「でも…だからと言ってプリキュアに正体バラすなってのは少し話が飛んでいるような…」
俺はそう口にした。
一応言っておくが、別にこの話を聞く前から俺は今まで周りに正体をバラさないように立ち振る舞ってきた。
これは、俺が見てきたヒーロー作品では大体ヒーローの正体バレは碌なことになってないからだ。
市民を守れなかったことに対するバッシングやら、国の管理下に置こうとするやら…正直、めんどい事態ばかりである。
よくよく考えて欲しい。今の俺はとんでもないよくわからん超パワーを持った変人中学生だ。
正体が一度バレて色んな人間が俺に注目して、いろいろアクションを起こしてくるだろう、絶対面倒くさいことになる。
だから、俺は元から周りに正体をバラす気はないし、むしろ賛成なのだが…だからといってプリキュア達にバラすなっていうのはちょいとまた話が違う気がするのだ。
彼女達もこの世界を守る戦士だ。戦士同士でなら正体を知っていても、周りに口外しなければ別に問題ないだろうと思ったからだ。
『んー?なんでだい?』
「や、別にそれはその敵どもに正体バレないように気をつければいいって話でしょう?って考えれば…プリキュア達に正体を言い、敵側に情報を漏らすなって言っといて、親睦を深めるほうがいいと思うんですけど」
『ふむふむ、まぁ普通はそう思うか』
「正直、俺的には物語に多少は関わると決めた以上プリキュア達と縁を深めれてない方が問題だと思うんすけど。ヤバい事態に陥った時に、信頼の欠如で取り返しのつかない事態になりかねないこともあるし」
味方との信頼というのは戦闘において結構大事だったりする。
例を挙げるとするのなら…通常戦闘。
実際に斬り合い殴り合ってる時は1秒の差、一つのミスで最悪勝敗が決まるシビアな命の取り合いだ。そんな時、咄嗟の判断を"信頼"に任せて行うことがある。
この人なら何も言わずとも攻撃を合わせてくれる。
こいつなら安心して背中を任せれる。
この人間ならこの局面を乗り切れる。
そんな信頼の上で作戦を組み勝利を収める…そんなこともあるだろう。
敵の脅威度が未知数なのはわかった。
なら尚更プリキュアと親睦を重ね信頼を勝ち取っていく方がいいだろう。
俺はこれでも前世から格闘技や武道を積極的に習得し、鍛錬を積み重ね、初変身の時から戦闘経験を積み重ねてきた。
まだ戦士になりたてのプリキュア達より強い自信がある。まぁ、成熟したプリキュア相手ならわからないけど。
正直、俺1人でも全然今後とも対ヒトツ鬼に限れば戦っていけるとは思う。
だが、個の力ではどうしても限界が生じる。
どんなに俺が強くても、1人で世界全員の人間を守れるかと言われれば首を横に振る。自分1人の処理能力じゃどう考えても対処できない事案だって起こることもありうる。
しかし、自分と同じくらい強い人間が集まれば、話はわからなくなってくる。
敵はただでさえ未知数の敵…ならば、他のこの世界の戦士であるプリキュアと信頼を重ね、仲間となってそれに立ち向かうのが一番良いだろう。
プリキュア達と仲間になることに抵抗なんて何ひとつない。それどころか…可愛い女の子達と一緒にいれるしむしろ…おっとこれ以上はいけない。
とにかく、プリキュア達と仲間になった方が今後を考えると、神様の話を踏まえても良いだろう。と俺は考えているのだ。
『いやー…まぁねぇ?仲間になった方がいいって思うのはわかるけどねぇ…その…』
「なんだ?」
すると神がため息を吐きながら喋り出す。
『じゃあさ、こんな状況があるとしよう。プリキュア4人と君が仲間で一つのチームとしよう。で、正体は共有し合ってる』
「うんうん」
『で、敵が襲ってきて…めちゃくちゃ強くて狡猾な敵が、君の正体を話せってプリキュア達に迫ってきたとするよ? 』
「ほう」
まぁ、ありそうなシチュではあるな。
『ここでさ、君が会ってきたプリキュア達…みゆきちゃん、あかねちゃん、やよいちゃん、なおちゃん、4人とも…君の正体を敵に隠し通せると思う?』
瞬間、俺の脳裏に4人の顔がよぎる。
その脳裏の景色を見て俺は自然と口を開いた。
「うん、無理だな」
俺はジト目になりながら答えた。
正直、無理だ。確実に無理だ。
あのメンツに隠し事は無理すぎる。
まず初めに俺の幼馴染のなお。あいつは根っから真っ直ぐの正直者で、曲がったことは大嫌いなタチだ。頭良くて冷静なれいかならまだしも、そんななおが、敵から俺の正体を聞かれても嘘をつくなりして躱せるとは思えない。
次に黄瀬さん。彼女も無理だろう。根っこは強いところもあり、仲間を売るかと歯を食いしばれるかもしれない…が、正直敵が強めに聞くだけで泣いて口走る可能性を捨てきれない。
日野も…多分無理だろう。なおほどじゃないけど、嘘をつける人間ではない。戦闘のノリやツッコミでうっかり言うなり、敵が狡猾なら、誘導とかに乗ってしまってしゃべる可能性はある。
そして星空さん…一番無理だろうな。日野との特訓の時も秘密の特訓とか言ってぽろっと口から出てるのを現に目撃してるし、無意識にうっかりばらしそうだ。あの子、ところどころでうっかりしてる面が日常生活でも見受けられる。
どう考えても俺の正体を知った上でそれを隠し通せるとは思えないメンツばかりだ。
「………合点が行った、なるほど、そりゃプリキュアに正体バラすなとも言いたくなる」
『そゆこと、リスクを考えるなら言わない方がいいかなーって感じ』
プリキュアが口が硬いのなら、プリキュア達に正体やら俺のことやら色々喋って親睦を深めれたが…こうなると確かにプリキュア達に何も言うなと言いたくなる気持ちもわかる。
『とはいえ、君が思ってる通り、親睦もまた必要…だから、可能な限りバラすなって感じでいいよ。ただ、やむを得ない時は仕方ないし、必要ならやるべきではあるけど自分からはバラさないで欲しいなってだけ』
「ふむ…」
そうなると…正体を言うのはやめた方がいいかもな。
追及されても嘘で躱すべきだろう。
向こうが確信を持って聞いてくるなら仕方ないが…疑問の段階なら、真面目に俺がドンモモタロウだと答えなくてもいいだろう。
『そういうわけ、じゃ、極力正体はバラさないようにね!じゃ!調査よろしくね!いいセカンドライフを!ポテチ食いながら見守ってるね!』
そう言ってカードの上に表示されていた神様のホログラムがプツッと消えた。
(よくよく考えれば…プリキュアに自分のこと話そうとした時、やけに縁もなかったしな)
さっきまで、何度もプリキュア達に自分の正体を話そうと接触を試みてきたが、なんか毎度折り合いが悪かったり不幸が重なって言えずじまいだった。
縁がないことをあんまりするべきではないのだろう。
むぅ、正直あの神様の言いなりになるのはなんとなく癪に触るが…まぁしょうがないな。
彼女達のためにも、俺が縁を結んだ人間達のためにも、余計なリスクを取るべきではないだろう。
隠し事一つでリスクを減らせるなら儲け物だろうし。
「んー…じゃあ今後の振る舞い方どうするかなぁ…」
俺は空を見上げながらそんなことを呟くのだった。
ちなみに前話で桃冴がプリキュア達にやけにコンタクトが取れなかったのは、言ってませんが神様が少し手心を加えてます。
彼曰く、これくらいの介入ならギリセーフらしいです(?)
Q.なんでこんなにプリキュアに主人公を絡ませようとしないの?
A.なんか、30話以上話数換算するなら進んでるのに、正直クロスオーバーにしては絡み薄いって感じてる人もいると思います。ですが実は一応理由はあります。
それは、桃冴…ドンモモタロウを追加戦士の枠にしたいからです。
どういう意味かと言いますと…ちと長くなるのですが…
まず、スマイルプリキュアの作品を書き始めたのは、理由の一つに、原作における追加戦士的な立ち位置のキャラがいないことから、新たにキャラが加えやすいのかなと思ったからです。
今作での今のスマイルプリキュアは4人…あと1人初期メンバーとも言える彼女がまだ加入できてない段階なんですけど…仮に、ガチの初期から桃冴をドンモモタロウとして思いっきり絡ませた場合、スマイルプリキュアの初期メンバーとして思いっきりドンモモタロウがいるみたいな状態になって、おおよそ追加戦士とは言えないと思うんです。
最後の正規メンバー加入してないのに味方ヅラして共闘してたら、なんか認識的には初期メンバーに見えそうで…それだと、気持ち追加戦士枠にしたい私としては、なんかやだなぁって思ったんすよね…
あくまでもスマイルプリキュアに、ドンモモタロウをプラスしたいのに、初めから絡ませると元からドンモモタロウも初期メンバーってことになって、それはなんか違うなぁ…と。
私の意見としては、スマプリはあの五人で完成されているので、スマイルプリキュアはこの5人なんだ、とみゆき達に思わせてから、桃冴を本格的に絡ませていこうかなと思ってます。
まあ、今無理やりプリキュアに本格的に絡ませないように桃冴にけっこうふわっとした立ち回りをさせてるのはそんな理由です。
私自身としても、プリキュアとはガチガチに共闘させたりしたいので、今後も頑張って物語を進めていきます!
感想お待ちしています!
海回あるじゃないですか…原作だと水着着ないじゃないですか…これ、二次創作ですし…折角だし着せてもいいですよね!?水着!プリキュア達に!!
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着せちゃえ!
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着せるな!
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作者の意向に任せる