ニチアサの世界に転生とは聞いていたが…! 作:よく酔うエンジン
フォレスト643 さん。誤字報告ありがとうございます!
誤字部分だった”桐太郎”という部分なのですが、解説いたしますと桃冴の設定を作っていたときにつけていた最初の名前です。桃太郎の”桃”の字を”桐”に変えて桐太郎だったのですが、色々あって今の名前になりました。で、下書きから清書する時に直し忘れて…ということです。
色々とお騒がせしてすみませんでした!
今日はいつもより長めです。ノリに乗って書いてたら色々詰め込み過ぎてしまった()
くそっ…早く本編に行きたいから、もうこの際序章までのストック一気に放出しようかなとまで思い始めている…なんでこんな序章が多いんだ…私…!!(自業自得)
「よし…今日も終わり……こい!ドンブラスター!!」
日課の鍛錬が終了し、俺は天高く手を伸ばして、いつものように叫ぶ…が、何も来ない。
「むう…本当に俺には変身する力があるのだろうか…」
なんかもう、ここまで来ると不安になってくる。神様が嘘をついていたなんてこともありうるだろうし…
(ここまでくると…そう信じたくなってくる…一体、俺は何をどう成長すれば。変身能力を会得できるのだろうか…)
成長したら変身能力が手に入る。とは言われてはいるが、本当かどうかさえ疑わしくなってきた。
体もかなり成熟してきたつもりだ。多分大人一人くらいなら投げ飛ばせるんだけどな…まだまだという事なのだろうか。
「おはよう桃冴!今日も朝から気合い入ってんな!」
「あ、
そう考えていると、庭へ出る扉から、桐治の親父さんが出てきた。ちなみに言い忘れていたが、俺は拾ってくれた恩も含めて
「
「まあ、俺は頑張って一人前のヒーローみたいな男になりたいからな!」
「偉いなぁ…ま、それはそうとて、一つお前に相談事があるんだが…今ちょっといいか?」
「ん?」
***
「バイト…?」
「そそ、俺の知り合いの所が何やら人手不足らしくてな。もし、良かったらやってみないか?別にやべぇ肉体労働とかじゃなくて、新聞配達とかそういう運搬系だ」
ふむ…新聞配達か。
俺がいた世界では、新聞は電子化して、昔に比べれば廃れつつある文化だったが、この世界はスマホといった電子機器が全員に普及している程でもない。
そのためか、昔ながらの新聞配達業務も、普通にあったりする。
「お前、確か前世じゃ17歳で死んだんだよな?それじゃあ働いたこととかないだろ?」
「え?あ、あぁ、まぁ」
「なら、いっちょ働いてみたらどうだ?お金を自分の手で稼げるようになる…っていうのも立派な成長の一つだって俺は思うぜ?」
もちろん、無理強いはしないがな。と
(確かに…一理あるな)
前世では、俺は働いたことはない。
本当は家計の負担になりたくないと働きたかったが、引き取ってもらった祖父母からは"働くよりも家事を手伝って欲しい"と頼まれたので、家事の方をよくしていた。
まあ、過ぎた前世の話は置いておいて…だ。
原作の桃井タロウも、配達員として働いている。俺も、力の元ネタである彼と同じように配達系の仕事をすることで、何か得るものがあるかもしれない。
それに、確か同作品の追加戦士である桃谷ジロウが上京する前の職業も新聞配達だったはずだ。これは何か縁があるに違いない。
「ちなみに…会社の名前は?」
「えーとな…『佐崎ぽんぽこデリバリー』ってところだ。ちゃんと七色ヶ丘市公認だから、小学生でも働けるぞ」
「……やっぱり縁があるな」
なんだその、会社が非公認でも働きたくなるような名前は。
不思議な縁を感じた俺は、こうして、俺は小学生の身ながらバイトをすることになった。
***
「ふむ…意外と天職かもしれんな」
数日後、俺は"佐崎ぽんぽこデリバリー"にて初出勤日を迎えた。
社長さんは優しそうなお爺さんであり、いろいろ説明を受けて、すぐ仕事…ということになったのだが。
「えーと!次の家は…こっちだな!」
大量の新聞を持ちながら、町中を駆け回るのはいいトレーニングになる。おもりを持ってランニングしているようなものだからな。
俺は鍛錬の一環として、ランニングを昔から行っていたので、街を駆け回るなどお茶の子さいさいである。
「ふう…帰って来いって言われた時間まで、まだ一時間以上あるな…」
ノリノリで仕事を行っていると、あっという間に時間が過ぎ去り、ほとんどの家に配達が完了した。
いい鍛錬にもなるし、これでお金も貰える。一石二鳥とはまさにこのことか。
まあ、このままちゃっちゃと終わらせてしまうか。
「おや?朝から偉いねぇ…佐崎さんの所の新しい新聞配達員さんかい?」
「ん?縁ができましたね!どうも!赤峰桃冴って言います!初めまして!」
「おやおや、変わった挨拶だねぇ」
とある家のポストに新聞を入れていると、玄関ががちゃっと開いて、新聞を取りに来たであろうご老人と鉢合わせた。
(…!そうだ!時間もあることだし…)
俺は、おばあさんを見て、原作でタロウがやっていたことを思い出した。あれをやってみてもいいかもしれない…!
「すみません!今、何か困ってることとか、何かありませんか?」
「え?どうしたんだい?急に…あるにはあるけど…」
「もし良かったらなんですけど…!」
***
「よーーーいしょ…!ふんっ!!」
俺は、力一杯込めて、大きなタンスをどかす。
すると、ぽろっと一枚の写真が出てきた。
「わぁ、すごい!力持ちなのねぇ…若いのにすごいわぁ」
「ふふ、鍛えてますから!」
「あらあら…本当にありがとうねぇ。大切な夫との写真がタンスの裏に入っちゃったけど、この老体じゃどうにも退かせなくて…独り立ちした息子に頼まないといけないかもと困ってたのよ」
これは、原作の桃井タロウも行っていた行いである。荷物を届けた相手に困っていることがあれば、その悩みもオールマイティなその能力でついでに解決していってしまうタロウの奉仕活動だ。
「何か…お礼をしないとよねぇ…よかったら、息子が帰ってきた時に貰った和菓子があるんだけど、食べて行かないかい?」
「いえ、大丈夫です!仕事もありますし!代わりになんですが…もしよければなんですが…一つ、尋ねたいことがあるのですが、いいですか?」
「おや?なんだい?」
タロウは、幸せというものがわからないから、人をこうして助けることで幸せを学ぼうとしていた。
俺も、タロウのように、一つ学びたいことがある。
「ヒーローに必要なものってなんだと思います?」
ずっと悩んできたが、俺はわからなかったことを聞いてみる。
俺はヒーローになりたい。だが、俺の内に秘められたドンモモタロウの力は、俺をヒーローとして認めてくれない。
だから知りたい、人にとってのヒーローとはなんなのか。
「おや…随分と大きな話だねぇ…私にとっちゃ、写真を取ってくれた桃冴君は十分ヒーローだと思うがねぇ…そうやって、些細なことでも助けてくれるのが、わたしゃヒーローだって感じちゃうわねぇ…」
「成程…ありがとうございます」
些細なことでも助ける…か…
こう見えて、俺は昔から何か困ってそうな人がいたら助けるようにしてきた。
その定義で言えば俺はヒーローに相応しい男だろう。
それでも、ドンブラスターは応えてくれなかった。そう考えると…
(まだ何か…あるはずだ…俺の足りないものが…俺がヒーローになるのに…必要な何かが…)
***
そして、数日経って、仕事も慣れてきた頃だった。
「よし、今日はうちの近辺担当だから、周りやすくて助かる」
俺は、あいも変わらず新聞をたくさん詰めた鞄を片手に街を駆け回っていた。今日の担当はうちの周り…つまり馴染みのある場所なので、抜け道や近道を知り尽くしている。
ノルマの時間よりも遥かに早く終わりそうだった。
(あれ以来…色々な人に聞いてるが…わからないな…)
色々な困っている人を助けて、あの時おばあちゃんにしたような質問をして来ているのだが、貰った回答は失礼ながらどれもいまいちしっくりこない。
「お節介焼き」やら「強い人」やら「悪を打ち倒す者」やら、俺自身がすでに行っている事であったり、やろうと努力していることが回答として返ってくることが多く、俺の求めている回答は得られていない状況だった。
まあいいや、とりあえず今は仕事だ。
「で…次は…って、ここって…」
俺は、到着した次の配達先の家で止まってしまう。庭に池があるレベルのそこそこ大きな和式の家、俺はこの家に見覚えがある。いや、見覚えどころか…何回か来たことある。
表札を見れば…うん。やっぱりだ。この家は…
「あら?桃冴君?どうしてうちの前にいらっしゃるのですか?」
背後から声がしたので振り返ってみると、俺が見知った顔が二人いた。
「よ!縁があるな!れいか、それに淳之介さんも!今バイト中でたまたま配達先がここだっただけだ」
そこには、ランニングジャージを身に纏った二人の少年少女がいた。
彼女の名前は青木れいか。
家が近いのと年齢層が近いと言うことで昔一緒によく遊んでいた、いわゆる幼馴染というやつである。
なおとれいかと俺は共通の幼馴染であり、何度かなおと一緒に家に上がらせてもらったことがある。
才色兼備で、うちの小学校だと生徒会に入ったりもしている。一言で言えば優等生である。
で、隣に居るのはれいかのお兄さんの淳之介さんだ。柔道をやっているらしく、よく朝にランニングをしている。俺も朝ランニングをしている時に鉢合わせたことが何回かあり、友人の兄にしては割と仲がいい方だと思う。
「まあ!桃冴君が新聞配達員として働いているというのは本当だったのですね!」
「れいかと同い年だろうに、この歳から働くなんて立派だね、桃冴君」
「まあ、色々ありましてね…にしても、二人とも服装を見るあたり、ジョギングにでもいってたんですか?」
「ああ、れいかを誘って少しね」
「最近、お兄様に誘われて、私も朝走る事を習慣づけてみようと思ったのです」
「成程な。朝に走る事は鍛えるだけではなく、免疫や精神的にもいい事だ。続けて困る事はないだろう」
俺は、軽い雑談を重ねながら、ポストに新聞を入れた。手渡しでもいいと思うが、一応ポストに入れる決まりになってるからな。
「これも何かの縁だ。二人とも、何か困ってる事とかないか?もし良ければ手伝うぞ」
「えっ…?困っている事…?ですか?特には無いですが…強いて言えば…これ、ですかね?」
そう言って、れいかが自分のランニングジャージを指差した。
そこには、れいかの白いジャージに泥っぽい汚れがあった。しかも割とガッツリ頑固にへばりついてるタイプだ。
「実は、さっき車が近くを通った時に、泥が飛び散ったみたいなんだよね…近くの水道で洗ったんだけど落ちなくて…」
「せっかく買ってもらったばかりだったのですが…」
「成程…」
この汚れ方…そこそこ時間が経っているが…普通に落とすなら手間がかかるだろう…よし!
俺は、思い立ったかのようにれいかに話しかける。
「よし、れいか!脱げ!」
「…………えっ?ええっ!?///」
顔を真っ赤にしてれいかが少し後退りをする。
なんか淳之介さんも驚いてる。
ん?なんか変なこと言ったか?俺?
***
「ここをこうすれば…よし!取れたぞ!」
青木家の水道を少し借りて、俺はれいかのジャージについていた汚れを完璧に落としてみせた。
「わぁ!買ったばかりと見間違うくらい綺麗だ…!」
「こんなに早く…!桃冴君は昔から手先が器用とは知っていましたが…ここまで綺麗に…!すごいです…!」
ドヤァ!としたいところではあるが、素直に喜べない。
おばあちゃんのタンス動かしのような肉体系労働なら純粋に俺の鍛錬の賜物なので誇れるが、こう言った繊細な事はタロウの才能をお借りしてやっているにすぎないからだ。
「クリーニングに出さないといけないと思っていたけど…!ありがとう!わざわざこんなに綺麗に!」
「まあ、これくらいお安いご用ですよ。淳之介さん」
「本当にありがとう!あ、ハンガーを取ってくるね。どのみち干さないといけないから」
そう言って、淳之介さんは家に入って行ってしまった。そして、この場にはインナーウェアの白いシャツ一枚のれいかと、配達員の制服を着た俺だけになった。
「脱げ!と言われた時はびっくりしましたが…わざわざすみません、ここまでしていただいて」
「逆にれいか、お前はどこまで連想したんだ…公衆の面前で、そんな顔が赤くなるほど破廉恥なこと頼むわけないだろう」
「うう、すみません…いくら幼馴染とはいえ、殿方に言われてしまうと…我ながら恥ずかしい限りです…///」
赤くなった顔を隠すかのように手で覆う。なんか、申し訳ない事をしたな…
前世からの癖と、桃井タロウ補正も相まって随分とストレートに簡潔にバッサリとモノを言ってしまう。レッドバスターこと桜田ヒロムじゃあるまいし…と、それはそうとて。
「そうだ、一つ聞きたいことがあるんだ。洗濯のお礼として、良ければ答えてくれないか?」
「…?はい、なんでしょうか?」
ここで、俺はまた同じ質問をする。
「なあ、れいか、ヒーローに必要なものってなんだと思う?」
「必要なもの…ですか?」
「あぁ、ヒーローはどんな人!とかでもいい」
れいかが、顎に手を当てて考え始める。
「ふむ…桃冴君のことですし、きっと、ありきたりな回答じゃ満足しなさそうですし…そうですね…」
彼女は、少し考えるそぶりをしてから、口を開いた。
「私にとっては、自分の"道"を持って、それを示してくれる人だと思います。」
「……道?」
俺は思わず聞き返す。予想していなかった言葉が飛び出たからだ。
「あくまでも持論ですが…ヒーロー…というより、一般的に英雄と呼ばれているような人たちについてですね。私が思うに、そう言った人たちは
「……”己が信じる道”…?」
彼女…というより、この一家は”道”という言葉を大切にしている。なんというか、れいからしい着眼点だといえばそうなのだが、俺はその言葉に何か響くものを感じていた。
「はい、例えば"正義"とでも言いましょうか。そういった、己が信じる信念や主義を行動に反映し、他者に行くべき道を照らす…そんな人こそヒーローだと思います」
「……道を照らす…か」
「そう言った人達が歴史に名を残し、尊敬される英雄に至ったのではないか。と言うのが私の意見です」
俺は、全く予想していなかった意見を耳にして、自身の行動を掘り返してみる。
なんか、"スーパーヒーロー"の"ヒーロー"よりも"英雄"の"ヒーロー"の定義に聞こえるが…れいかが語るヒーロー像について考えてみる。
(俺は…誰かに道を示していただろうか)
そう考えると…俺は何もしてきてないなと考える。
がむしゃらにヒーローになろうと努力して、他者を助けることはあっても、他者にこうあれと道を示した事はない。
「…なるほどな…」
「他には…自身が敵対する別の正義を持つ人達や、悪と呼ばれるような人達に向けて、それは違うと言って正しい道を示す。と言うイメージもありますね」
……確かに。いや、そうじゃないか…!
俺はその言葉を聞いてはっとなった。
(何で俺はがむしゃらに強くだけなろうと…!)
俺は、今までの自分の考えと、今の話を比較して、途端に恥ずかしくなってきた。
今のれいかの話を聞いて、俺は色々なモヤモヤが一気に晴れたかのような感覚に陥った。だからこそ、今の自分が恥ずかしくなってきた。
「ま、まあとにかく色々ありがとな。参考になった!…ちょいと、時間的にやばいかもだからそろそろ俺は仕事に戻る。淳之介さんによろしく言っておいてくれ!じゃ!」
「あっ!桃冴君!…行ってしまいました…」
俺は、恥ずかしさを隠すように逃げるようにその場を立ち去った。
「あの顔…何かに気づいたのでしょうか…?どのみち、いつもの照れ隠しですかね?ふふっ」
***
俺は、残りの新聞配達業務を行いながら、さっきのれいかの言葉を頭の中で反芻する。
れいかのお陰で目が覚めた。
俺は、色々な意味で盲目になっていた。
れいかが言っていた通り、悪人に対して正しいあるべき道を諭すという行為の大切さ。
それを俺は今まで忘れていた。
何も悪を打ち倒すのがヒーローってわけじゃない。ウルトラマンコスモスとかでもやってただろうに。なんで忘れていたんだ…
(精神だけとはいえ30年ほど生きると…色々と忘れて思考が凝り固まってしまうのだろうか…)
きっと、成長という言葉に引っ張られ、強くなろうとしていた結果、こういった大事なことを忘れていたのかもしれない。
俺がヒーローになるのに必要だったこと…それ即ち"救える力"だ。
今までの俺は"倒す力"に執着してきた。
俺は、悪を打ち倒す強いヒーローに憧れていた。
悪をギッタンギッタンに打ち倒し、正義を貫き人々を守る。そんなヒーローだ。
馬鹿らしい。ただそれは力で相手に自分の正義を押し付けているだけに過ぎない。
いや、それも立派なヒーローではある。人々を守っているのだし。それは否定しない。
しかしだ、それだけがヒーローではない。
悪であろうと、心があれば改心してやり直せる可能性があるのだ。その可能性を信じて、たとえ悪であろうと人に寄り添える。そう言う人だってヒーローではないか。
それに、単純に悪を倒すだけでなく、危険なことに巻き込まれた人を救う力もそうだ。戦って守るだけではなく救う。これもヒーローとして大事な力だろう。
開花できてないとは言え俺がもらった力の源、ドンモモタロウも敵を消去するではなく、怪人化してしまった人達を元に戻すことをメインとしている。
俺が憧れた人達には、そう言った"倒す"より"救う"ことを重視したヒーロー達もたくさんいる。
(ヒーローとは元来、人を救うもの…ただ悪を倒すだけの存在ではない…)
ヒーローとして大事であろう、"救う"ということ。
俺はそれを忘れてしまっていた。
れいかのお陰で思い出すことができた。
彼女が言わんとしていたことはこうではないのかもしれない。だが、気づきは気づきである。
「俺が進もうとしていた道は…随分とお粗末だったのかもしれないな」
れいかの言葉を聞いた今、自分がやってきたことに色々思うことがある。強くなることに固執するはいいものの、結局どんなヒーローを目指せばいいのか。言ってしまえば、俺は道の目的地を定めずに色々無茶苦茶とやってきていたような気がする。
「それに…道を照らすのがヒーロー…か」
その言葉にも、ハッと気付かされた。俺は確かに誰かに道を示す事はできていない。だけど、
「よくよく考えてみれば、俺が進むべき道はとっくに示されてるじゃねぇか」
そうだ。俺がどんなふうに成長すればいいか、どんなふうになれば良いか。
昔っから見てきたじゃないか。
「俺の憧れの人達…ライダーや戦隊の先輩達が既に示してんじゃねえか」
俺は、色々な意味で原点を忘れていた。
がむしゃらに、変身能力を得る為に力をつけて、なにか成長しようとしていただけだった。
……何クヨクヨ悩んでたんだろうな。そうだ。俺にとってのヒーローは変わりないじゃないか。この世界のヒーローにあって学ぶ必要なんてなかっただろうが。
俺にとってのやるべき、なすべき、なるべき道は既に何度も示されているじゃないか。
俺がなりたいのは幼い頃から見てきた仮面ライダーやスーパー戦隊達の様なかっこいいあのヒーロー達だ。
彼らのような男になれば良い。それだけだ。
彼らが切り拓いてきた。ヒーローになる道を、俺も進んでいけばいいだけだ。
それがきっと、今の俺にとって最善の”己が信じる道”だ。
「ありがとな…れいか…お陰で悩みが無くなったわ」
本人にはそのつもりはなかっただろうが、れいかのお陰で、俺が進むべき道。そしてあるべきヒーロー像の一つを思い出すことができた。
一歩ずつでいい、進んでいかなきゃ。先輩ヒーロー達が示してくれたヒーローの道を。
「……俺に行くべき道を思い出させてくれた。つまり道を示してくれたれいかもある意味でヒーローなのかもな」
俺は、この場にいない幼馴染に改めて感謝を述べる。彼女と縁があって、本当に良かった。
あとは、俺が彼らのようになり、戦うのに相応しい男になるだけだ。
「待ってろ!この世界のどこかにいるヒーロー!絶対に貴方達の横に並ぶのに相応しいヒーローになってやる!」
「…クシュン!」
「おや?れいか?大丈夫かい?もしかして、さっきジャージを脱いだ時に体を冷やしてしまったのかい?」
「いえ…体はそんなに冷えてないのでそう言うわけではないと思うのですが…」
「一応体を温めた方がいい、今暖房をつけるね」
「くしゃみなんて、久しぶりにしました…うぅ、桃冴君の前じゃなくてよかったです…あの人のことです、余計な心配をかけてしまいそうですし…」
そういえば、どこぞの秋葉原を守る赤い戦士の職場は”佐々木ぽんぽ…いや、何でもないです。
え?そこはシロクマ宅配便モチーフの会社出せって?いやぁ、ドンブラ要素全開でも面白くないかなと思って(?)
こうして、桃冴少年はプリキュアの根幹の一つである”救う力”の大切さを学びましたとさ…というのも、この世界の人達は毎週のゲスト敵を基本浄化の力で倒す人達だからね。うんうん。
アニメ履修途中なので、原作キャラの口調に違和感があると思いますが許してください。もしかしたらどこかのタイミングで修正するかもです。
Q.なんでドンモモタロウとスマプリ掛け合わせたの?
A.(その4)ドンブラザーズもスマイルプリキュアも、互いに青枠が我が道をいくタイプ。
(意味はだいぶ違うけど)
感想、お待ちしています!
いつ頃最新話投稿してほしいとかありますか?(現在迷走中)
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朝で頼む!
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昼にお願いしたい!
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夕方かなぁ…
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いや、夜っしょ
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ここは深夜で!
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いつでもいいから早く投稿してくれぃ