超時空要塞ホッカイドウVS最大強化深海棲艦 作:対人地雷LEG◯
艦隊これくしょん、略称艦これ。
戦艦(広義)の魂を持った少女たち、艦娘を指揮して、深海棲艦と称される敵を倒す古典的ブラウザゲーム。
戦争、それもシーレーンを喪失した状態での絶滅/防衛戦争が題材なので、世界観としては割かし終わっている。
ついでに現代兵器の殆どが深海棲艦に効果がない。人サイズだからまずミサイルが当たらないし、爆風が掠めても艦の能力を持つせいで装甲に弾かれる。対抗手段は現状、前述の艦娘しかない。
核は流石に効果があるそうだが、放射能による変異ほか致命的なリスクがある(ほとんどの世界線で核の使用は描写されないか致命的な結果をもたらしてきた)。
人類サイドが善戦しているならいいが、二次創作によくある「ブラック鎮守府」やそこからの立て直しなど、要するに劣勢、あるいは敗北寸前の世界線もあるのだ。
俺は所謂オリジナル主人公、オリ主と略される奴だ。俺も前世でオリ主モノの小説は好んで読んでたよ。
神様からの説明によると、俺が来た艦これ亜種世界は何かがトチ狂って人類の勝ち目がとんでもなく薄いらしい。
まぁこの手の異世界転生主人公らしく、大体前世の記憶持ちでゲーム的な能力もち。
で、だ。
問題は「主人公」が俺一人だけじゃなかったってことと、この手のチート転生モノにしては多めにいたはずのそいつらの鎮守府が壊滅したってこと。さすが、滅亡寸前世界観は伊達じゃなかった!「めつぼ」まで書き終えてあと「う」入れるだけだったりしない?
俺がまだ生き残ってるのは「根暗モブは守りでも固めとけよw俺らが全部終わらせてくるからw」とか言われて、能力的にも後方に回ってたから。まぁ戦闘系とか指揮系が前に出るのは妥当っちゃ妥当なんだが全滅(軍事用語ではなく文字通り)してちゃ世話はない。
特にてめーだチャラ男、お前敵前逃亡したせいで戦線に大穴空いたんだからなチクショウメ。
真面目な奴もいたらしいが、いかんせん穴がデカすぎて。敵前逃亡チャラ男はMIA、そいつの友人A,Bは一人がミイラ取りがミイラでもう一人はKIA。あと他の転生者から自殺者が複数と戦死者もそれなりに、転生組で残ってんのはあと一人だけってマ?
ちな戦死者には最後まで指揮を執って鎮守府とともに討ち死にした
いま最後に残った女提督も、可能な限り戦力を温存しつつの撤退戦を指揮してるよ。
ま、敵はそれ以上に強力で狡猾なせいで戦線は押されっぱなしなんですけどね★
戦線は南方から北上を続けていて、第三次東京大空襲以降、首都は二転三転。深海棲艦は空母の集中運用、通商破壊に待ち伏せ・一点突破他高度な戦術・戦略を取ってくるし。駆逐から戦艦までとにかく物量だけで圧殺できるほどたっぷりいるし。最期まで敵たっぷり!
自己紹介がまだだったな。俺は
モドキの能力を持つ、区分としては生産・技術チート系のチート転生者。標準的な黒髪黒目、中肉中背モブ顔の日本人男性だ。ホッカイドウ最終要塞線の提唱者、かつ開発主任、でもって管理監督者で(ry
ーーーいかんせんまともに機能している地域がここしか残ってないせいで肩書無駄に増えた感はある。ま、正直意味がない、本州の戦況があんまりにもあんまりなので記号だけもらってもどうしようもない。妖精さんは全面協力してくれているが、ほんとにここが日本国最後の砦ってことでOK?「ソウダヨー」OK,Fxxk!
称号なんかいらねーよ!現場の指揮妖精にでもつけばいいのに*2とか思うが指揮妖精みんな歴戦のムッキムキだった。しょーがねーじゃん人的、いや妖精的資源が枯渇しかけてんだからよー。少数精鋭にしねぇと保たねぇよ。
準戦時体制から総動員体制への移行は済んだ、トーチカ群に対空砲陣地にレーダー・ネットワークに、兎に角打てる全ての手は打った。あとは存在するかもわからない勝機を探しつつ、東アジア方面最後の砦となったここを死守するだけだ。
籠城ってのは救援とか余剰戦力がある時にやらんと負け確って歴史で習わんかった?it's判断力足らんかった。畜生め!大嫌いだバーカ!!!
内なる総統閣下が出てきた気がするが、キチゲ発散にはなってちょっと落ち着いた。
ふと、絶望セーブやら枢軸最大強化*3といった文字が脳裏をよぎる。
最終要塞ホッカイドウ対、最大強化深海棲艦。
ホッカイドウが勝たなきゃ死が確定、最低でも膠着に持っていかないと話が始まらない。ベットできるのは己の命がひとつ、コンティニューもセーブ・ロードも不可能。
ここから長きにわたる抵抗が始まる予感が・・・いや抵抗すらさせてもらえず犬死に・・・始まる予感がしてることにしよう(白目)いや始まるのだ。始めないといけない。
「タタカイガ...ハジマル!!!」
妖精さんは精神安定剤も兼用している。
テンサイ糖と畜産業のおかげで嗜好品他、民需工場*4のおかげで生活は安定しているし、生きるか死ぬかの瀬戸際なせいで戦意は十分だ。Hoi的に言うなら安定度・戦争協力度ともに高い、兵器備蓄は如何せん改修開発が間に合ってないが数だけはそろえた。
問題は人的・妖精的資源は底をついてるってこと。資源が致命的に足りないってこと。
あと、なにより。勝ち目が一ミリ、一ミクロンたりとも見えないってこと。
これは数年に及ぶ・・・もしかしたら十数年に及ぶかもしれない、絶望の抵抗のお話。
無双展開がお好きな方、確かに一応一騎当千系です。バッタバッタと敵を薙ぎ払う展開はありますがそうしないと生き残れないだけです、ご期待の爽快な勝利はありません。
泥臭い戦争がお好きな方、多分御趣向に合うと思います。艦これ原作のキャラがやや存在感薄いかもしれませんが平にご容赦を。次号、「第一話:転生当初から不安でしかない」でお会いしましょう。Hoi4プレイヤーならおなじみの内政フェーズのはじまり、はじまり。