影の監督とニセ乳疑惑   作:ChomeemohC

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烏丸登場
ファンガール香取ちゃんはどんなデートをするんでしょうか

ほんの少し雰囲気だけえっちなシーンを盛り込みました。閲覧注意


あて石にされるモサモサした男前

 ある日、香取隊の隊室で香取葉子がソファに寝転がっていると、突然スマホが鳴った。画面を見た瞬間、彼女は飛び起きる。

表示された名前は「烏丸京介」。

ボーダーの中でも1、2を争うイケメンで、ファンクラブまで存在する伝説の男。香取もそのファンの中の一人で、昔から彼の活躍に目を輝かせていた。慌てて電話に出ると、彼女の声が少し上ずる。

「か、烏丸くん!?もしもし!」

「あぁ、香取か。修から頼まれていたんだが、バイトが忙しくてな。遅くなってすまない。」

烏丸の落ち着いた声が電話越しに響く。香取は一瞬で遠征選抜試験のことを思い出した。あの時、烏丸の弟子である三雲修と交わした契約――玉狛第2が遠征選抜に通ったら、烏丸と自分のデートを取りなすというものだ。

玉狛第2はとうに遠征に行ってしまい、香取はその約束を半ば忘れかけていた。でも、三雲はちゃんと覚えていて、約束を果たそうとしてくれていたらしい。

「今度の土曜日、予定空いてるか?」

烏丸の言葉に、香取の頭が一気に沸騰した。

「も、もちろんです!え?行きたい所?え、えっと!」

頭の中がぐるぐる回り、何か気の利いた場所を言おうとするけど、思いつかず焦るばかり。

宇井真登華と付き合っているとはいえ、烏丸へのファン心は別物だ。例えるなら、推しのアイドルと1日過ごせるような夢のような状況。香取はソファの上で膝を抱え、ニヤニヤが止まらない。

「えっと、えっと…カフェとか!あ、映画とかもいいかな!烏丸くんが行きたいとこでもいい・・・けど!」

「はは、落ち着けよ。じゃあ、カフェで軽く会って、そこから決めようか。土曜の昼くらいでいいか?」

「う、うん!全然いい・・です!ありがとうござ・・い、ます!」

電話を切った後、香取はスマホを胸に抱えてソファに倒れ込んだ。

「うそ…烏丸くんとデート…マジで…?」

隊室に一人しかいないのをいいことに、彼女は小さく叫びながら足をバタバタさせた。顔が熱くなり、心臓がドキドキして止まらない。

宇井との関係は大事だし、気持ちも本物だ。でも、烏丸は憧れの存在――ファンとしての「好き」と、恋人としての「好き」は別枠だと自分に言い聞かせる。浮かれ気分が抑えきれず、香取はスマホを握ったまま天井を見つめた。

「真登華には…どう言おうかな…。」

少しだけ罪悪感がチラつくけど、それ以上に推しとのデートに心が躍っていた。

 

 

 ボーダーの食堂。昼時の喧騒の中、宇井真登華と香取葉子はトレイを手にテーブルに座っていた。香取はハンバーグをフォークでつつきながら、宇井はスープを飲んでいた。ふと、香取が口を開く。

「ねぇ、真登華。」

「んー?」

宇井がスープのスプーンを口に運びながら、軽く顔を上げる。

「今度の土曜日、烏丸くんと会うんだ。」

「あ〜、あの時の契約ね。三雲くん約束守ってたんだ。でもえらく遅くない?」

宇井がスプーンを置いて、ニコッと笑う。

「バイトが忙しかったんだって。」

「ふぅん、良かったじゃん。楽しんどいでよ。」

宇井はそう言って、またスープをすくい始めた。その反応はあまりにもあっさりしていて、香取が目を丸くする。

「…それだけ?」

「ん、何が?」

宇井が首をかしげて香取を見ると、彼女は少しムッとした顔で続ける。

「いや、だから…アタシ、烏丸くんと会うんだよ?デートみたいなもんよ?」

「うん、知ってるよ〜。で、他のファンの子には気をつけなよ。烏丸ファンクラブは恐ろしいらしいぞ〜。」

宇井がニヤッと笑いながら、冗談っぽく付け加えた。

香取は一瞬言葉に詰まりつつ、勢いで返す。

「あ、うん…ま、まぁでもアタシと張り合える女なんかそうそういないからね!」

「戦闘力の話してる?」

「そうよ、かかってきなさいってなもんよ!」

二人は笑い合った。食堂の喧騒に混じって、二人の声が軽やかに響く。でも、香取の胸にはチクリとしたトゲが刺さっていた。

(真登華…そんなあっさり、いいの?デートなんだよ?)

宇井がスープを飲み干し、トレイに箸を置くのを見ながら、香取はハンバーグを一口食べて飲み込んだ。目の前の宇井はいつも通りニコニコしていて、嫉妬とか不安とか、そんな影は微塵も見えない。

香取は少しだけ目を伏せた。

「どうしたの、葉子?ハンバーグ硬かった?」

宇井がふいに聞いてきて、香取がハッと顔を上げる。

「別に…何でもないわよ!」

「ふーん、ならいいけど〜。」

宇井が笑って席を立つと、香取は「うるさい」と呟きつつ、トレイを持って後に続いた。

 

 

 香取隊の隊室。夕方近くの穏やかな時間、染井華がデスクで報告書をまとめていると、若村麓郎が片付けを終えて出て行こうとしていた。

「華さん、お疲れ様。」

「お疲れ様、麓郎くん。」

ちょうどその時、烏丸とのデートから帰ってきた香取葉子が隊室に入ってきた。目一杯オシャレをした香取は、いつもとは違う華やかな雰囲気――スカートにブラウス、髪も丁寧に巻いてある。麓郎が驚いて声を上げる。

「ヨーコ、おまえ、なんだその格好。」

ギロリと香取が麓郎を睨みつける。その迫力はいつも以上に鋭く、麓郎は「うっ」と身の危険を感じてそそくさと退室した。ドアが閉まる音が響く中、香取は服のシワも気にせず、隊室の「人をダメにするクッション」にドサッと倒れ込んだ。

華がデスクから顔を上げ、静かに声をかける。

「どうだったの、デートは?」

「超楽しかった。」

香取の返事がクッションに埋もれながら返ってくる。華の予想とは外れたその反応に、彼女は少し眉を上げる。華が香取のリアクションの読みを外すのは珍しいことだった。

「あら。」

香取はクッションに半分飲み込まれたまま、興奮気味に続ける。

「烏丸くん、超紳士的でさ。『俺もこういうの慣れてないんだけど』とか気遣いも素敵だし、大人って感じで想像の通り超素敵だったの!」

低い声で烏丸のモノマネをしてみせるが、華が冷静に突っ込む。

「今のモノマネは似てないけど…だったらなんでそんな体勢になってるの?」

今の香取は、恋する乙女がするような格好とは程遠い。クッションに沈み込み、足を投げ出し、髪は少し乱れている。華が首をかしげると、香取が疲れた声で答えた。

「何喋っても素が出ちゃいそうで、ほとんど何も喋れなかったの!あんな緊張することある!?」

華は内心で納得する。

(まぁ、それは想定してた事態だね。)

烏丸はランク戦での香取を知っているし、似たタイプの小南先輩とも仲がいいのだから、素の香取で接しても問題なかったはずだ。でも、香取にそんな分析ができるわけがない。華は小さく呟く。

「葉子にそんな分析出来るわけないか。」

「何よぅ…。」

香取がクッションから顔を上げ、疲れ切った声で抗議する。華はメガネを直しつつ、淡々と返す。

「緊張して喋れなかったなら、楽しかったって言うより疲れたんじゃない?」

「うっ…そ、そうかも…。」

香取はクッションに再び沈み込み、目を閉じた。烏丸とのデートは夢のようだったけど、緊張しすぎて自分を出し切れなかった疲れが今になって押し寄せていた。華はそんな香取を見て、そっと笑う。

「まぁ、楽しかったなら良かったよ。次はもう少し喋れるといいね。」

「次!?もう無理…疲れる…。」

香取の呻き声がクッションに吸い込まれ、隊室に静かな笑い声が響いた。

 

 

 宇井真登華の家。香取葉子がソファに座り、宇井が淹れたお茶を手に持っていた。香取は烏丸とのデート報告を終え、クッションを抱えながら少し疲れた顔をしている。

宇井が湯呑みを置いて、軽い調子で呟いた。

「葉子にそんな分析できるわけないよねぇ。」

「なんなの!?華と全く同じこと言わないでよ!」

香取がモギャーッと声を上げ、クッションを握り潰す勢いで憤慨する。顔を真っ赤にして宇井を睨みつけると、さらに勢いよく続ける。

「なによ、あんた達にはデートに失敗した幼なじみやカノ…彼女を!慰めようって気持ちは無いわけ!?」

「彼女」と言おうとして一瞬口ごもり、勢いで言い切った香取。その言葉に、宇井はまた胸がキュンとするのを感じた。でも、それ以上に香取の怒声の中身に苦笑いが漏れる。

「彼女のデートの失敗を慰めるって、わけわからなくない?」

香取は一瞬固まり、すぐに自分で言ったことを振り返って頷いた。

「私も言ってて思ったわ。」

同時に吹き出した二人は、ひとしきり笑い合った。ソファが揺れるほど笑った後、宇井が香取に手を差し伸べる。

「ん。」

香取がその手を取ると、宇井はベッドに移動して背もたれにもたれかかり、香取をそっと引き寄せた。香取は宇井の胸にもたれかかり、宇井の手が香取の頭を優しく撫で始める。今の二人にとって、これが一番落ち着くスタイルだった。

部屋の中に静かで優しい雰囲気が流れた。お茶の湯気が薄れていく中、宇井の指が香取の髪をゆっくりとかき分け、香取は目を閉じてその感触に身を委ねる。

「デート疲れたんだね、葉子。」

宇井の声が柔らかく響くと、香取が小さく呟く。

「うるさい…でも、まぁ、そうね。」

「次は私とデートしよっか。緊張しないやつ。」

「うぇ!?…まぁ、いいけど。」

香取の声に少し照れが混じり、宇井がくすっと笑う。二人の穏やかな時間が、部屋を優しく包み込んだ。

 

 

 

 暗い部屋の中、香取葉子はベッドに横になり、ぼんやりと天井を見上げていた。薄いカーテン越しに漏れる街灯の光が、部屋に淡い影を落としている。彼女は小さく息を吐き、呟いた。

「ついにヤっちまった…。」

視線を左に落とすと、隣には宇井真登華がスヤスヤと眠っている。掛け布団が少しずれて、生まれたままの姿が薄暗闇に浮かんでいた。香取はその寝顔をじっと見て、苦笑いを浮かべる。

「満足そうな表情しちゃって…。」

あの鼻血事件から、未遂に終わっていた行為

烏丸とのデート報告後、穏やかに密着していた二人だったが、宇井が香取にキスを落とした瞬間、雰囲気が変わった。

「珍しくスカート履いてきたのがアレだったかなぁ…。」

香取は床に目をやり、そこに落ちている自分が履いていたスカートを見つけた。普段はパンツスタイルが多いのに、デートの為に着ていたその服が、宇井のスイッチを押してしまったのかもしれない。彼女は小さく笑い、首を振った。

でも、次の瞬間、思いが溢れてくる。

「でも、優しかったな…。」

宇井の声、手の温もり、緊張しながらも笑顔で寄り添ってくれたあの時間が頭をよぎり、香取の顔が熱くなった。慌ててその熱を冷ますように首を振ると、布団をぎゅっと引き寄せる。

目の前に眠る宇井の額に、そっと視線を落とした。彼女の寝息が静かに響く中、香取はこっそり身を寄せ、軽く口付けを贈る。唇が触れた瞬間、心臓がまた少し跳ねたけど、今度は穏やかな気持ちが勝った。

「……おやすみ。」

小さく呟いて、香取は目を閉じ、眠りについた。

暗い部屋に二人の寝息だけが響き、床に落ちたスカートがその夜の小さな証のように残されていた。

 

 

 

朝、香取葉子が目を覚ますと、隣に宇井真登華の姿はなかった。薄暗い部屋に朝陽が差し込み始め、ベッドの端で宇井が座っているのが見えた。彼女はタイツを履くために背中を向け、上はまだ下着姿のままだった。

香取がぼんやりと視線を動かすと、宇井の背中に赤い爪痕が目に入った。一瞬でそれが自分が付けたものだと理解し、ボッと顔が熱くなる。昨夜の記憶が断片的に蘇り、心臓がドクンと跳ねた。

「真登華、その、背中…。」

申し訳なさそうに声をかけると、宇井が振り返ってニコッと笑う。

「あー、やっぱり跡ついてる?すごいギューってしてくれたもんねぇ。」

頬を赤らめながら、嬉しそうな声で言う宇井。彼女の目は細まり、どこか満足げな表情が香取の羞恥心をさらに煽った。

香取の顔が更に紅潮し、目を泳がせて何か言おうとするが言葉が出てこない。そんな彼女を見て、宇井がベッドに近づき、そっと香取の首筋に指を這わせた。

「ゴメンって言うなら、あんたの首筋の方がゴメンだわ。」

「え?」

香取がハッとすると、宇井が耳元で囁く。

「キスマーク、隠さなきゃね。」

その声は甘く、吐息が首に触れると同時に、ついでに頬に軽くキスを落とされた。

恥ずかしさの頂点に達した香取は、「うわぁっ!」と声にならない叫び声を上げ、枕に顔を埋めた。枕に押し付けた顔からくぐもった声が漏れる。

「何!?何!?やめてって!恥ずかしいってば!」

宇井はタイツを履き終え、ベッドに膝をついて香取の背中をポンポンと叩く。

「可愛いなぁ、葉子。朝からそんな顔見せてくれるなんて、最高だよ〜。」

彼女の声は楽しそうで、香取の耳に届くたびに顔が熱くなるのを止められなかった。

香取は枕から顔を少し上げ、目を細めて宇井を睨む。

「…あんた、ホントに最悪…。」

「えー、愛情表現だよ?ほら、起きて起きて。朝ごはん作るからさ。」

宇井が笑いながら香取の手を引くと、香取は渋々起き上がりつつ、首筋を隠すように髪をかき上げた。

部屋に朝の光が満ち、二人の笑い声と香取の抗議が混ざり合いながら、穏やかな一日の始まりを迎えた。




烏丸を前にした香取がどうなるかはとても想像しにくいですね
原作者様は描いてくれるんでしょうか

宇井と香取がどんな行為を行ったかはばっちりご自身で想像してください!
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