バカとダイヤと召喚獣   作:アマノジャック

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テスト科目・国語

【問題】『我輩は猫である』、『坊っちゃん』、『草枕』などを執筆し、1000円札のモデルに選ばれた文豪は誰でしょうか?


サトノダイヤモンドの答え
「夏目漱石」

吉井明久のコメント
「正解。特に言うことは無いかな。」


リトルココンの答え
「野口英世」

吉井明久のコメント
「不正解。それは正答の次に1000円札なったの医師だね。」


ビターグラッセの答え
「伊藤博文」

吉井明久のコメント
「…逆に1つ前になっちゃった。」


第十一問 チームファースト

「では、吉井トレーナー…いえ、この場合は吉井先生の方がよろしいでしょうか?本日はよろしくお願いいたします。」

「どちらでも構いませんよ樫本トレーナー。こちらこそ本日はよろしくお願いします。」

 

今回僕はチームカペラではなく、チームファーストの召喚トレーニングのデータ収集へと来ていた。トレーニング場には既にチームファーストのメンバーが集まってきていた。

 

「召喚システム…だっけ?本当にトレーニングになるの?」

 

つり目な尾花栗毛のウマ娘…『リトルココン』さん。このチームのエースとのこと。まぁ…不安にはなるよね。

 

「まぁまぁ!まずは何でもやってみないとなっ!」

 

褐色肌で活発そうなウマ娘…『ビターグラッセ』さんがフォローをしてくれた。いい子だ。リトルココンさんと同様にチームのエースらしい。

 

「そうですよリトルココン。私個人としてはこのトレーニングに非常に興味深く思っています。」

 

さらにフォローをしてくれたのはチームファーストをまとめる『樫本理子』さん。URA所属のトレーナーであり現在は"アオハル杯"に向けた指導を行っているとのこと。召喚システムについてフォローをしてくれるのはありがたい話だが…

 

「リトルココンさんの不安は分かるよ。実際、これがトレーニングになるのかはこれから調べていく訳だし。」

「あれ?そうなの?樫本トレーナー、どうして彼を呼んだの?」

「…まずはこのシステムにおいて、私が惹かれた理由を話しておきましょう。1つ目は身体への負担がかからない…故にケガで動けない状態でもトレーニングをすることが可能です。2つ目ですが…私自身も参加出来る所です。指導において言葉だけでは伝えれない動きを実際に見せることが出来ます。他にも色々ありますが…この2点が主な理由となりますね。…召喚獣の操作に慣れるかが不安ですが。」

「なるほど。そう、捉えて貰えているのですね。」

 

流石はベテラントレーナー、僕の考えていなかった所に注目しているな。さて、僕は僕で自分の仕事をしていくとしよう。

 

「早速ですが始めていきましょう!『承認』!では、召喚してください!」

 

試獣召喚(サモン)

 

 

【社会】

 

トレーナー 樫本理子

345点(世界史)

 

VS

 

ウマ娘 リトルココン

78点(中学社会)

 

VS

 

ウマ娘 ビターグラッセ

106点(中学社会)

 

VS

 

ウマ娘 デュオジャヌイヤ

96点(地理)

 

VS

 

ウマ娘 ジュエルネフライト

66点(日本史)

 

VS

 

ウマ娘 ドミツィアーナ

88点(地理)

 

 

「樫本トレーナー、凄っ!」

「…高校の勉強は久々でしたが…思ったよりも出来るものですね。吉井トレーナー、今からどうすれば?」

「全員が持っている武器で戦いあって…操作に慣れてください。」

『…はい?』

「なるほど…全員、動かせるようになれば私に攻撃しなさい。」

『樫本トレーナー!?』

「確かに樫本トレーナーが圧倒的な点数を持っている以上…そのやり方がいいかもしれないですね…」

「…ふむ。こうすれば…中々、集中力がいりますね。」

 

早速、自身の召喚獣を動かす樫本トレーナー。右手のガントレットから一体化した剣が伸びてきている…正式にはパタって名前の武器かな?既に強者のオーラが溢れている。

 

「…そんな。樫本トレーナーを攻撃なんて…」

「ココン、分かってると思うけどこういうトレーニングだからな?」

「…分かってる。分かってるけど…」

 

「樫本トレーナー!いきますよ!」

「来なさい、デュオジャヌイヤ。」

 

マイルのエース『デュオジャヌイヤ』さんが大きな盾を持って樫本トレーナーへと突撃していく。対して樫本トレーナーは…正面からパタで迎撃する。

 

 

【社会】

 

トレーナー 樫本理子

337点(世界史)

 

VS

 

ウマ娘 デュオジャヌイヤ

89点(地理)

 

 

「くっ…!」

「本来であれば私が不利の筈ですが…点数による力差が大きいようですね。」

 

武器が弾かれ互いに後ろへと後ずさる。

 

「ワタシもいきますよ!」

 

続いて短距離のエース『ジュエルネフライト』さんが武器のブーメランを樫本トレーナーへと投擲する。そして、樫本トレーナーはパタの一振で対処する。

 

 

【社会】

 

トレーナー 樫本理子

337点(世界史)

 

 

「そんな…ノーダメージ!?」

「狼狽えている場合ではありませんよジュエルネフライト。此方の番です。」

「しまっ…!?」

 

ズブッ!

 

 

【社会】

 

トレーナー 樫本理子

337点(世界史)

 

VS

 

ウマ娘 ジュエルネフライト

Dead

 

 

そのままパタが身体を貫き、ジュエルネフライトさんは戦死した。

 

「ココン!グラッセ!一緒にいかないとトレーニングにならないわ!でも…力を合わせるのは…」

「…いや、ドミツィ…私たちはこれでいいんだよ。お前も好きなタイミングに行きな。ということですので…いきますよ樫本トレーナー!」

「ビターグラッセ…いいですよ!」

 

中距離のエース、ビターグラッセさんが双剣をクロスさせた状態で樫本トレーナーへと迫る。そのまま双剣とパタのつばぜり合いになるものの…点数差によりビターグラッセさんの方が圧されていた。

 

「隙あり!」

「…想定済みです。」

「なっ…!?」

 

ゲシッ!

 

 

長距離のエースのリトルココンさんが樫本トレーナーの背後へと周り剣を振るうが…バックキックにより、そのまま後ろへと飛ばされた。

 

「ぐっ…おりゃ!?」

「…っ!やりますねビターグラッセ。」

 

しかし、体勢が崩れたからかビターグラッセさんの一撃が樫本トレーナーへと命中した。

 

 

【社会】

 

トレーナー 樫本理子

297点

 

VS

 

ウマ娘 ビターグラッセ

95点(中学社会)

 

VS

 

ウマ娘 リトルココン

43点(中学社会)

 

 

「中々、様になってきましたね。ドミツィアーナ、後は貴方だけですよ?」

「…デュオ、ちょっと協力してくれる?」

「分かったわ。」

 

「「はあぁぁぁ!!」」

 

ダートのエースのドミツィアーナさんはデュオジャヌイヤさんの後ろへと並び、樫本トレーナーへと距離を詰めた。

 

「なるほど…こういうやり方もあるのですね。」

 

今度は正面から受け止めず…ジャンプで回避して、パタをデュオジャヌイヤさんへと突こうとするも…

 

「おりゃ!!」

「…やりますね。」

 

ドミツィアーナさんのツルハシによるフルスイングで弾かれる。

 

 

【社会】

 

トレーナー 樫本理子

287点

 

VS

 

ウマ娘 デュオジャヌイヤ

70点(地理)

 

VS

 

ウマ娘 ドミツィアーナ

82点(地理)

 

 

「全員、攻撃したようですし…私からもいきましょう。はぁ!」

「なっ…!」

 

 

【社会】

 

ウマ娘 ビターグラッセ

Dead

 

 

パタの一刺しによりビターグラッセさんが戦死し…

 

「くっ!外し…」

「はっ!はっ!えいっ!」

「そんな…」

 

 

【社会】

 

ウマ娘 リトルココン

Dead

 

 

連続蹴りからのかかと落としでリトルココンさんも戦死した。

 

「「もう1回!!」」

「…甘いです。」

「嘘…!」

「そこです…はぁ!」

「あぁ…」

 

 

【社会】

 

ウマ娘 デュオジャヌイヤ

Dead

 

&

 

ウマ娘 ドミツィアーナ

Dead

 

 

再び突撃してきた2人だったが樫本トレーナーは剣を引っ込めてガントレット状態でデュオジャヌイヤさんの盾を殴って破壊しつつ戦死させ、ドミツィアーナさんも殴り戦死させた。樫本トレーナーの一人無双だった。

 

───

 

「みんなどうかな?操作には慣れた?」

「ワタシは最初に戦死したから…」

「動かせていただけで十分だよ。」

 

少し休憩を挟み、今度は召喚獣を走らせるトレーニングへと移る。

 

「樫本トレーナー、続いてレース場のフィールドを展開しようと思いますが…東京と京都、どちらがよろしいでしょうか?」

「そうですね…5回レースを行おうと考えているため、マイルと長距離は京都、残りは東京レース場でお願いします。」

「分かりました。では東京レース場から展開しますね。」

 

白金の腕輪を回転させて…

 

整備(メンテナンス)・東京』

 

10×10の東京レース場が展開された。

 

「ジュエルネフライト、ドミツィアーナ、ビターグラッセ、召喚を。」

「「「はいっ!」」」

 

 

試獣召喚(サモン)

 

 

【英語】

 

トレーナー 樫本理子

285点

 

VS

 

ウマ娘 ビターグラッセ

75点(中学英語)

 

VS

 

ウマ娘 ジュエルネフライト

86点

 

VS

 

ウマ娘 ドミツィアーナ

79点

 

 

「ではダートから始めていきましょう。吉井トレーナー、距離は貴方にお任せします。ドミツィアーナは準備を。」

「はい!」

「では…1600mでいきましょうか。」

 

ダートコースの1600mはスタートから数mだけ芝コースを走るコースである。ゲートを召喚させると2人がそのまま収まり…模擬レースが始まった。結果は…うん、言うまでもないかな。

 

………

 

5人全員の模擬レースが終わる。脳への負担は大きい筈だが…樫本トレーナーはケロっとした顔で僕と共に今日のデータを共有する。

 

「お疲れ様でした。このデータは責任を持って文月学園への学園長にお送りさせていただきます。」

 

正直に言うと、短距離とダートのデータが取れたのは大きい。トレーナーによってチームの特徴は色々とあるみたいだけど…樫本トレーナーのように幅広い適性距離を指導出来る人はあまりいないと思う。…また、新しいレース場の設定が出来たらお願いしてみよう。

 

「では、貴方たちの本日のトレーニングはここまでです。」

「…あれ?早くないですか?他のファーストのメンバーはトレーニングしてますけど…」

「その件ですが…」

「君たち全員戦死したから…今から補習だよ?」

 

『なんじゃそりゃー!!』

 

チームファーストのエース5人の絶叫が辺りに響く…気持ちはすごく分かる。分かるけど…

 

「では行きますよ。」

「樫本トレーナーも受ける気ですか!?」

「えぇ。補給試験のためですが…彼の授業を身を持って体験しようと思います。」

『吉井先生、補習よろしくお願いします!』

 

…えぇ!?全員、何か手のひらが返るように頭を下げて補習をお願いしてきたのだけど!?これってそれだけ樫本トレーナーが慕われてるってこと!?

 

「次は100点を越えれるように頑張ろうね。」

 

とはいえ、僕がすることは何も変わらない。ただ、今回は学年や選択科目が違うから…プリントを配り、全員をローテーションする形での補習となる。僕が樫本トレーナーの前に行く度に5人が鋭く睨んできたが…気にしないでおこう。なお、全員少しずつではあるが点数が上がっていた。

 

………

 

「あら?明久トレーナー?チームファーストでのデータ収集は終わったのですか?」

「はい、ダートや短距離の子のデータが取れまして…まとめたら文月学園へと提出します。」カタカタッ

「あー、ここですとダートの子はいませんしね…ルパンさんも今週はG1レースへの出走がありますし。」

 

NHKマイルCか…サトノ家が悲願としているG1レースの勝利。ルパンちゃんの挑戦で14人目らしい。

 

「そうですね…ルパンちゃん、勝てますかね?」

「大丈夫!と言いますか、私たちトレーナーが信じなくてどうするのですか!」

「す、すみません…」

 

か、顔が近い…

 

「今週は東京レース場…しっかりと彼女の走りを目に焼き付けてくださいよ!」

「はい…」

 

だから、月日トレーナー、顔が近いってば。なお、家へと帰ると瑞希ちゃんに他の女の子の臭いがすると言われ一晩中、相手をすることとなった。




サトノレーヴ、昨日はお疲れ様でした。
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