バカとダイヤと召喚獣   作:アマノジャック

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アンケート3

【質問】『清涼祭』1日目を終えて一番印象に残っている所を教えてください。


サトノアラジンの答え
「ダイヤとルパンの召喚大会」

吉井明久のコメント
「うんうん!2人とも凄い活躍だよね!残りの試合も応援していこう!」


サトノノブレス&サトノエトワールの答え
「「揚げパンアイス!!」」

吉井明久のコメント
「美味しそうに食べてたね…」


サトノクラウンの答え
「写真館での吉井トレーナー」

吉井明久のコメント
「やめて!」


第十五問 清涼祭1日目(その3)

 

「へー、ここが例の写真館か。」

 

二年Cクラスの教室に着くと、『写真館『秘密の覗き部屋』』と書かれた看板がドーン!と立ってる。…これもデジャブを感じるな。

 

好誇張(めっちゃ派手)ね…これがルパンさんのお父さんの関係なの?」

 

クラウンちゃんが僕へと質問を投げる。

 

「こんな店名付けるのムッツリーニくらいしかいないよ。」

「まぁ、怪しい名前なのは否定出来ませんわね…」

 

ノブレスさんがジト目で僕に同意してくれた。

 

「それに…ほら。」

 

写真提供者:土屋康太

 

「ムッツリーニの名前がここにあるでしょ?」

「あるんだ!?」

「まぁまぁ、ちゃんと公開出来る内容だろ?心配し過ぎだってば!」

「私は普通にどんな所か気になるな…」

 

アラジンちゃんとエトワールちゃんは興味があるようだ…ええい!ままよ!

 

「とりあえず、僕に続いて入ってきてくれる?」

「分かりましたわ。私は吉井トレーナーの後ろにいますわね。」

「順番何てどうでもいいだろ…」

「…この場にダイヤがいなくて良かったわ。」

「は、早く入ろうよ…」

 

そのまま全員分の入場料を払い、中へと入っていった。……ん?

 

「召喚戦争の歴史…?」

「なるほどなるほど…分かりやすくまとめてありますわね。後は奇抜な出来事などもありますわ。えーと、別クラスの人物に変装させて相手を挑発する…いきなり本格的ですわね。」

「ここに書いてある奇襲のために教室の壁の破壊って……ただの犯罪じゃない!?」

「へー、5対5の代表戦なんてのも出来るんだ…」

「わぁ!放送室を悪用して愛の告白とか…戦争とか関係なくロマンチック。」

 

何か全部覚えがあることなんだけど!?

 

「こちらは…観察処分者の詳細、ですか?」

「こ、ここまでにしておこうか!ダイヤちゃんとルパンちゃんの3回戦もあるし!」

「おいおい吉井トレーナー…まだまだ時間はあるじゃないか。」

「ほ、ほら!席を確保しないと!?」

點解(なんで)?私たちの席って別に用意されてると聞いてるけど…」

 

「あ、これって吉井トレーナーだ!?」

 

『──!?』くるっ

 

エトワールちゃんの声に全員の注目が集まる。そこには目線にモザイクが入っているものの僕の写真があり、当時のことがかなり詳細に書かれていた。みんなを必死に止めようしたものの人間ではウマ娘に勝てる訳もなく、容赦なく内容を全部熟読された……死にたい。

 

───

 

ダイヤちゃんとルパンちゃんの3回戦が始まる…ここからは一般公開になるため校庭からグラウンドの本格的なステージへと場所が変わる。そんな中…

 

「…」ずーん

 

僕は椅子に座ったまま死んでいた。

 

「あの…明久トレーナーに何が?」

「トレーナーたちは次に二年生の所を回るんだろ?Cクラスに吉井トレーナーの記事があってそれがとっても面白かったんだ!オススメするよ!」

「しないでよ!」

 

アラジンちゃんによる死体蹴りが入る。これ以上僕の心を削らないで!というかコレって絶対に鉄人やババァも関わってるよね?訴えていい?訴えてもいいよね?

 

「吉井トレーナー、今はダイヤとルパンさんの応援をしましょうか。」

「…そうだ、ねっ!?」ビクッ

 

『フラッシュ撮影はお止めくださいっ!!』

 

クラウンちゃんに言われて、ステージへと目線を向ける。現れたウマ娘であるダイヤちゃんとルパンちゃんの2人に熱い声援と大量のフラッシュが叩かれており、鉄人による注意のアナウンスが入ると一瞬で騒音とフラッシュ止んだ。流石は鉄人だ。そして今回も審判をするみたいだ…

 

『では召喚大会の3回戦を始める。互いの召喚獣を出してくれ。』

 

試獣召喚(サモン)

 

 

【数学】

トレセン学園 サトノダイヤモンド

322点(中学数学)

 

&

 

トレセン学園 サトノルパン

42点

 

VS

 

三年Bクラス 善明翔

183点

 

&

 

三年Bクラス 貞左府蘭

204点

 

 

現れる4体の召喚獣。対戦相手の2人はBクラスらしく立派な装備であり、動かしやすそうな青い鎧とロングソードを構えていた。

 

「善明君か…」

「知ってるの?」

「ちょっとした小細工を仕掛けてくる子だよ。流石に鉄人の前ではやらないと思うけど…」

 

さっきみた召喚戦争の歴史の中にも少しだけ書かれていたけど壁に擬態しての代表への奇襲、下位クラスの弱味に付け込んでの戦争誘導…そして、正面からの戦いでも普通に強いという厄介がこれでもかと詰められている子だ。Bクラスと戦争をする全クラスは善明君を意識せざるを得ないくらいだった。

 

現に去年の二年Fクラスは彼の奇襲により1度敗れ、教室のちゃぶ台がみかん箱へと降格した。とはいえ流石の善明君もAクラスには届かなかった。開戦して善明君が教室から出た直後にAクラスの半分の生徒に囲まれて戦死。これで決着したような空気が流れて…その5分後にはAクラスが勝ってたな。進級したから大人しくなるかなと思っていたけど、ステージに立つ彼の顔はそんな風に見えない。

 

「もうすぐ受験勉強に入るから…最後のチャンスだって張り切ってるね。」

「…吉井トレーナー、あまり嫌な顔はしないのですわね?」

「まぁ、戦争時以外では普通の優等生だからね。」

 

裏の顔はどうなのかまでは知らない。けれど僕の特別補習も積極的に参加していたし、球技大会とかお化け屋敷の時もそうだけど…イベント事が好きなのかな?後、クラス内の評判も良いから…身内には優しいタイプでもあるのだろう。

 

「──っ!?」だきッ

「ノブレスさん!?」

 

「吉井トレーナー、変な音が…!」ギュッ

「耳に響く…!」ギュッ

「うぅ…」ギュッ

 

「アラジンちゃん!クラウンちゃん!エトワールちゃん!?音ってまさか…」

 

僕の近くにいたカペラの皆が耳を押さえる。善明君の方へと顔を向けると…ポケットに手を突っ込んでおり、明らかに何かを操作しているのだ。恐らくはウマ娘だけに聞こえる音を流しているのだろう…うん、アウトだよ善明君。ノブレスさんが僕に抱きついて無かったら今すぐにでもステージに上がってたよ。…落ち着け僕。まだ勝負の途中…邪魔をするわけにはいかない。

 

 

【数学】

三年Bクラス 善明翔

183点

 

VS

 

トレセン学園 サトノルパン

Dead

 

 

「……っ!?」

 

ルパンちゃんは耳を抑えた隙に倒されていた。ダ、ダイヤちゃんは…

 

「くっ……やぁああ!!」

「なっ!?」

 

 

【数学】

トレセン学園 サトノダイヤモンド

220点

 

VS

 

三年Bクラス 貞左府蘭

Dead

 

 

かなり点数は削られているものの…貞左府さんを倒していた。

 

「…コイツは予想外だな。」

「ひ、卑怯ですよ!」

「スマホの持ち込みは禁止されていない。よってルールは破ってない…もっと、音量を上げるか。」

「──ぐぅう!?」ギュッ

 

「ダ、ダメ…頭が痛っ…」グググ…

「ルパン!ダイヤ!」

「この…!」

「ううう…」

 

…僕には聞こえないけど…ノブレスさんたちはさらに苦しんでいる。そして…ノブレスさんのハグはより僕を強く絞めていて…身体が瓢箪になっちゃいそう…。でも、近くにいるルパンちゃんとダイヤちゃんはもっと…

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