【問題】現役のウマ娘が性的成熟により異性に攻撃的になったり、他のウマ娘へ対する振るまいが変化する現象を何と言う?
サトノダイヤモンドの答え
「思春期」
吉井明久のコメント
「不正解。それは心と身体が子供から大人に移行する時期のことだよ。ダイヤちゃんが間違えるって珍しいね。」
サトノノブレスの答え
「発情」
吉井明久のコメント
「正解。フケと呼ばれることもあるよ。もしも発症したら隠さずに報告すること…早めの処置が大事だからね。」
サトノルパンの答え
「発情と呼ばれる北半球では春から夏にかけて見られる現象。具体的には3月から9月頃に起き、これはウマ娘の妊娠期間が11ヶ月未満で1月から6月までに子供を産むためとされている。よって妊娠することで治まるのだが…それは現役から引退することを意味する。引退せずに現役を続ける場合での対処法は日光浴や薬によるホルモンをコントロールしての時間稼ぎ…1週間程凌げれば基本的には治まる。そして、現役引退後に迎える第二次成長を終えると人間の女性と同様に万年発情状態になるので攻撃性はかなり下がる。現役の発情時に妊娠した場合は必ずウマ娘が生まれると言われていた時代もあり強制的に引退したウマ娘がいたものの実際には男子も生まれたデータもあり…」
吉井明久のコメント
「…君は間違いなくムッツリーニの娘だよ。」
「おはようございます吉井さん…」
「おはようダイヤちゃん。どうしたの?体調悪い?」
「いえ…その…」
清涼祭2日目、準決勝の準備を終わったルパンちゃんとダイヤちゃんと合流したのだけど…何故かダイヤちゃんの顔が暗い。
「……問題無い。吉井トレーナー、少しだけ時間があるから…私とダイヤを校内を案内して欲しい。」
「いいよ…でもダイヤちゃんは大丈夫かな?」
「……大丈夫。ダイヤ、行くよ。」
「はい…」
ルパンちゃんがダイヤちゃんの手を掴み歩き始めたので、僕もそれに付いていった。向かっていったのは二年Cクラス…再び僕の黒歴史を見られることとなったのだ。
………
『では、準決勝を始める。出場選手は入ってきてくれ。』
審判をするのは今回も鉄人。まずはダイヤちゃんとルパンちゃんが姿を見せて、次に対戦相手の2人が入ってきた。…確か二年Aクラスのペアだった筈。ちなみに僕はダイヤちゃんに準決勝を直接見て欲しく無いと言われ…来賓席ではなく、校庭にある簡易ステージのモニターから見ていた。4人はそれぞれの位置に付く。鉄人がマイクを掴み、軽く息を吸う。
『準決勝…始め!』
『
合図の後に4人の声が重なり、魔法陣からそれぞれの召喚獣が姿をみせた。
【保健体育】
トレセン学園 サトノダイヤモンド
22点
&
トレセン学園 サトノルパン
548点
VS
二年Aクラス 定養園
259点
&
二年Aクラス ディディーエスピ
213点
「………え?」
自身に映ったことが信じられなくて、軽く目を擦り、もう一度モニターを見る。22点?あのダイヤちゃんが?モニターにダイヤちゃんの姿がアップされ…彼女は顔を赤くしてプルプルと震えていた。
「…だから見て欲しく無かったのかな。というか…」
ルパンちゃん凄っ!?500点超えるって何?
『ちょっとディディー!?あの子の点数低いように見えるけど!?』
『いやいやいや!多分、点数が逆に反映されてるのよ!だからあの攻撃をまとも食らった不味いわ!』
『や、やぁあああ!!』
『来てる来てる!どうするの?』
『どうするって…反撃する以外無いよ!?やぁ!』
『きゃっ!?』
【保健体育】
トレセン学園 サトノダイヤモンド
12点
VS
二年Aクラス 定養園
259点
&
二年Aクラス ディディーエスピ
210点
ダイヤちゃんのレイピアによる渾身の突きはディディーエスピさんの巨大ランスに跳ね返され、そのままダメージ負う。これで戦死しなかったのは奇跡的なのだろう。
『いや、本当にあの子の点数じゃない!?』
『待って!ってことは…』
慌ててルパンちゃんの方を見る2人。そこではルパンちゃんがトランプをシャッフルしており…
『……混交。』
召喚獣の右手に付けられた腕輪が光る。次の瞬間、ルパンちゃんの手には巨大なトランプが握られていたのだ。ルパンちゃんの投げたそれは風を切るように回転しながら前へと飛んでいった。
【保健体育】
トレセン学園 サトノダイヤモンド
Dead
&
トレセン学園 サトノルパン
498点
VS
二年Aクラス 定養園
Dead
&
二年Aクラス ディディーエスピ
Dead
…勝負は一瞬で終わる。投げたトランプはダイヤちゃんの召喚獣の首を切ったかと思えば定養さんとディディーエスピさんの召喚獣の首も切っていた。よって…
『勝者、サトノルパン!』
ルパンちゃんの1人勝ちである。とりあえず、決勝までコマを進めたね。
───
「お疲れ様ダイヤちゃん。」
「…見ないでください。」ばっ
僕はダイヤちゃんと合流したが…ダイヤちゃんは僕から顔を反らして手で隠している。別に点数くらい気にしなくてもいいのにな…」
「うぅ…貴方の前では賢いダイヤでいたかったのですよ。と言いますかテスト科目の保健体育は聞いてなかったのですが!」
「そういえば、私たちってまだその授業すら無かったわね…」
「ずっとトレーニングだったよね。」
あ、声に出ちゃってた…ん?待って。クラウンちゃんとエトワールちゃんの言うことが本当なら…ダイヤちゃんは保健体育のテストを予備知識無しで受けたということに…けど、高校生を呼ぶ前提で中学生のダイヤちゃんを選んだ以上は此方も強く言えないんだよね。
「んー、ルパンちゃんのお陰で勝てたことだしあまり気にしないで欲しいかな…」
「そうはいきません!今度は吉井さんが私に保健体育の補習をしてください!実技で!」ふんすっ
「何を言ってるのよダイヤ!?」ビシッ
「あぅ…!」
鼻息を荒げながら言ったダイヤちゃんへクラウンちゃんが後頭部にチョップを入れる。
「召喚トレーニングで使わない科目だからさ…今まで通りでいいよ。」
「そう…ですか…」
「だから何で残念そうな顔をするのよ!?」
ダイヤちゃんの気持ちは分からなくもない。レースにおいてケガとは切っても切り離せないものである。そこをカバーするのがトレーナーの役目だけど…自分でも保健体育を通じて色々と知っておきたいのだろう。とはいえ専門書などを読む前に授業で基礎を学んでいた方が理解しやすくなるのも事実だ。どうするべきか…
「予習したいなら簡単なプリントくらいは作ってみるけど?」
「実技じゃないのですね…」
「ダイヤ!!」
「必要になったら僕と月日トレーナーで対処するからさ。」
「い、いきなり3人はちょっと…」
「あれ?月日トレーナーとがいい?」
「いえ、吉井さんと2人がいいです!」ブンブンッ
「ダイヤ!いい加減にしなさい!吉井トレーナーを困らせないの!」ビシッ
「はぅ!?」
尻尾を激しく振るわせながら答えるダイヤちゃん…そこへ再びクラウンちゃんのチョップが入る。んー、とりあえず話を変えるとしよう。
「決勝まで時間あるよね…次の対戦相手の人に会ってみる?」
「会えるのですか!?」
「ちょっとLANEで聞いてみる……早っ!オッケー、今、Fクラスにいるってさ。」
「啊、昨日のプラネタリウムの所ね!綺麗だったわ…」
「分かりました!早速、行きましょう!」
暗幕で誤魔化してるけどFクラスだから実際はボロボロだけど…それは口に出さないでおこう。
「そうだね。ルパンちゃん、君も…」
「……私はもう一度二年Cクラスに行ってくる。ダイヤと2人で行ってきて。」
「はい♪そうしま…」
「
「むぅ…」ぷくー
クラウンちゃんも同行することになり、頬をハムスターみたく膨らませるダイヤちゃん…可愛いな。そんなことを思いつつ僕たちはFクラスへと向かった。
今日のG1レースにサトノレーヴが出走です!なお、個人的に応援しているのはトウシンマカオです。