【問題】冬の大六角形こと「ダイヤモンド座」を構成する6つの一等星の名前は何?全て答えよ。
サトノダイヤモンドの答え
「プロキオン、シリウス、リゲル、アンデバラン、カペラ、ポルックス」
吉井明久のコメント
「正解。カペラを始め、ここの学園でのチームの名前にもよく使われいるよね。」
サトノクラウンの答え
「プロキオン、シリウス、ベテルギウス」
吉井明久のコメント
「不正解。それは冬の大三角形だね…ちなみにベテルギウスとリゲルはどちらもオリオン座の一等星だよ。」
サトノエトワールの答え
「プロキオン、シリウス、リゲル、アンデバラン、ガーベラ、ポルックス」
吉井明久のコメント
「自分のチーム名を間違えないで…」
ダイヤちゃんとクラウンちゃんを連れてFクラスへと向かう。今日は新房君が受付で…マックスポイントさんが隣にいた。
「おはようございます!」
「君は昨日の…」
「サトノダイヤモンドと言います。昨日は素晴らしい戦いをありがとうございました!私にとって良い経験になりました!」
「んー…貴女はレースがメインなるのよね?召喚獣が良い経験と言っていいのかしら?」
「学力が上がるのは良いことだと思うけど…」
早速ダイヤちゃんが挨拶をする。ここで昨日の大会の光景が軽く頭に浮かぶ。Dクラスの点数とはいえ新房君たちは経験の差でダイヤちゃんたちと互角の戦いを繰り広げていた……あれ?
「Dクラスの新房君らが何でFクラスの出し物の受付を?」
「誘拐した何人かを教室に吊るしたことが問題になったそうで…関連したFクラスの生徒全員が午前中、鉄人の補習を受けることなりました。星の星座から座る正座に変わったって感じです。」
「上手くないよ。それで人手が足りないってことで円ちゃんに頼まれて私達が代わりにすることになりました~♡」だきっ
「マ、マックスさん!?くっつかないで!」
あー、何だろう。この初々しい感じ…隣にいるダイヤちゃんの目もキラキラしてるし。しばらく暖かい目で見ていたら…突然に新房君が僕を睨む。
「…それはそうと吉井先生、昨日は僕を見捨てましたね?」
「いやいやいや、下ろさなかったのは単に時間が無かったからだよ。…まぁ、そもそも僕も
「むぅ~!吉井先生、ワタシずっと彼を探していたんですけど~?」
「…それは本当にごめんね。んんっ!靴剣さんっている?」
「ここだよ!」
背後から声が聞こえ振り返ると…ある男子生徒の袖を掴んだ靴剣さんの姿があった。
「靴剣さんと…横布君!久しぶりだね!」
「吉井先生…」
「もしかして靴剣さんのペアって…」
「俺です。」
「…な、なるほど。今年もそうだったりする?」
「えぇ、Aクラス代表です。」
横布涼生…Aクラスの代表であり学年主席の男子生徒。代表と言っても集団に馴染むより一人でいることを好む一匹狼タイプであり、自分から積極的に人と関わろうとせず、必要最低限のコミュニケーションしかしない。さらに僕らへ質問もしないため教師からもかなり不気味に思われていた。
「決勝の今まで俺たちの試合を見てなかったのですか?」
「実は色々と忙しくてダイヤちゃんとルパンちゃんの試合しか見ていなくて…」
「それは残念です。」
「あんたもあんたで勝ったら一礼だけしてさっさと教室に帰って試合なんてちっとも見てないでしょうが!」
クラスメイトから話しかけられればそっけなく応じるが、それ以上踏み込まない。嫌われているわけではないが、カリスマ的な人気もない。彼自身、勉強さえできればそれで満足で、他人からの評価や承認には無関心な生徒だ。
「勉強じゃないんだから事前に相手を知らない方が楽しいだろ?」
「ゲーム脳のあんたはそれでいいんだろうけど…私はそれだとキツイのよ!」
「君がどうなろうが常にソロプレイをしてるもんだ。仮に君の戦死=敗北となるなら話は別だけどね。」
「何ですって!?」
「あー、うん。同意は出来ないけど言いたいことは分かるよ。」
そういえば召喚戦争時も他の子に指揮を任せ、自分は召喚獣を出した状態で勉強しつつ襲撃を待っており、クラスメイトからは何とも言えない目線を向けられていた。なお、Bクラスとの戦争(2回目)では善明君の作戦が決まり、15人同時に勝負を挑まれることになったが…腕輪を使わずに一掃してそのままBクラス代表を倒し勝利した。それを最後にAクラスへ挑むクラスは無くなってしまい、残念そうな顔をしていた横布の顔を覚えている。
「だって俺、最強だから。」
召喚獣を使うのは好きだったのか合宿や球技大会でも無双した。そして、クリスマスのイベントであった召喚獣トーナメントで優勝して…教師と召喚獣で戦いたいと言ってきたのだ。そして、それを了承した長谷川先生と遠藤先生の2人と戦うと横布君が勝ってしまったのだ。その後、変な空気が流れ……教師の殆どが恐怖を覚えた。それだけの実力はある。
そんな彼が…なぜ靴剣さんと組んでいるのだろうか?
「…ふふーん!それはね、涼生は私と付き合ってるから…」
「違う。優勝商品のためだ。誘えそうなのがお前しかいなかった。」
「…むぅ、私以外に遊ぶ友達作れっていつも言ってるのに!」
「必要ない…お前が決勝の相手か。…横布だ、よろしく頼む。」
「はい!よろしくお願いしますね。ところで靴剣さんと横布さんはどんな関係で?」
「気になる?気になる?いいよ~、教えてあげる~♡涼生とは生まれた病院から一緒で…」
「…もういいか?俺は自分の教室に戻るぞ?」
「えぇ!?せっかく念願の吉井先生に会わせてあげたのに何か無いの!?」
…念願?僕に何か用なのだろうか?
「優勝すれば分かります。」
「吉井先生に召喚獣で勝ちたいんだってさ~」
「…円っ!!」
あっさりと靴剣さんがネタバレをする。なるほど、優勝してその願いで僕と召喚獣のバトルを……ん?
「僕と
「…えぇ。貴方ともう一度だけ戦いたい。そうすれば心にある蟠りが失くなり受験勉強へと集中でする、それが俺の願いです………故にその娘たちに負けるつもりはありません。では、決勝で。」
「あ!涼生!まだ戻らないで!Fクラスを手伝ってよ~!」
横布君はそのまま自分の教室へと戻っていき、靴剣さんはそれを追いかけた。あれ?そういえば…
「クラウンちゃんは?」
「昨日来てた子を追いかけて中に入っていきましたよ。」
「昨日来てた子って…」
「エトちゃんのことですよね?吉井さん、私達も行きましょう♪」
「そうだね。新房君、2人追加で。」
「了解です…楽しんできてください。」
そして僕はダイヤちゃんと一緒にFクラスへと入っていった。
………
「わぁ♪綺麗な星ですね!」
「んー、人が少ないからチェックポイントも減ってるね…」
それによって部屋はさらに暗くなり、足元がギリギリ見えるか見えないかのライン。…万が一、ダイヤちゃんが転んだりしたら大変だな。とりあえず、手でも握っておこうっと。
「ダイヤちゃん、暗いから手をつないで歩こっか。」
「え?は、はい!不束者ですが…」
「そんなに固くならなくても…チェックポイントまでだからね?」
差し出された左手を掴み、空いてるチェックポイントへと向かう。しかし、ダイヤちゃんが落ち着かないのか激しく尻尾を振っていて、その振動が手にも来ているけど…まぁ、すぐに慣れるか。そうしているとクラウンちゃんとエトワールちゃんの姿が目に入った。
「うお座と水瓶座の貴方たちの相性は…言葉無しだと何となく伝わるレベルね。ただ、互いに理解をしようとすると想像以上に深く分かり合えるわよ。」
「本当ですか!?だって、クラちゃん!」
「エトワール…それって今はあまり分かり合えて無いってことじゃ…」
「違うよ!これからもっともっと分かり合えるってこと……だといいな。」
「エトワール!?そこはもっと自信を持って言うところよ!」
「あ、あぅ…」
どこかよろしくない雰囲気だ。ちなみにチェックポイントにいるのは…福札さん。三年Eクラスの生徒だった。
「2人ともここにいたんだね。」
「吉井先生!そうなのよ、エトワールったら1人で来てるから多くの男子生徒に声をかけられね…慌てて、助けにいったわよ!」
「そしたらクラちゃんにも声をかけてきてね…アワアワしてながら対処してくれたの。」
「そこを海老原君が『中学生をあんまり困らせるな』ってビシッと決めてくれてね。そのまま私のチェックポイントで解説することになりました~」
「まぁ、女子生徒の君が担当してくれた方が僕的にも安心だけど…」
男子だと下心がありそうだし。(Fクラス脳による偏見)
「それでそれで…吉井先生も占ってみる?」
「占い?星座の解説じゃないの?」
「『福札小雪の出張占いコーナー in Fクラス』って感じです。まぁ、この本に書いてあることを読んでるだけですけどね~」
「うーん…それってどうなの?」
「占いで大事なのはトーク力と経験とコミュニケーション力ですので!」
「それを言うと元も子もないような…」
「んじゃ、何を占います?」
何をと言われても…何があるのか全然分からないな。男の僕よりも女の子のダイヤちゃんの方が詳しいか。よし!
「ダイヤちゃんが決めていいよ。」
「本当ですか!?では、私と吉井さんの相性を占って貰えますか?」
「へ?」
まさかの僕との相性が気になっているようだった。…やめて、クラウンちゃん。エトワールちゃん。僕をロリコンを見るような目で見ないで…僕、結婚してるからね?
「クラちゃんクラちゃん、ダイヤちゃんって吉井トレーナーのことが好きなの?」
「アレは完全に惚れているわね…本人に自覚は無いみたいだけど。」
「実際のところ彼女とかいるのかな?」
「
「へー、吉井先生って中学生と付き合っているんですね。」
「…分かってて言ってるでしょ。」
「お熱いですね…避妊はしてます?」
「普通に最低なセクハラだよ!?早く占ってくれない?」
…これだと男子生徒の方が良かったかもしれない。
「分かりました分かりました…とりあえず、2人の星座を教えていただけますか?」
「僕は天秤座だよ。」
「私は水瓶座です。」
「ふむふむ…」ペラっ
福札さんは本を開き、納得したのか机の下に片付けると水晶玉を取り出した。
「むむむむむ…!」
それに手をかざして集中し…
「見えました!」
テンション高く此方へと報告する。…本の内容とは分かってるけど頑張って雰囲気を出してくれてるね。
「水瓶座と天秤座ですが…どちらも風のエレメントになります!」
「…風のエレメント?」
「実は12星座には4つのエレメントとというものがありまして…お2人に共通する風のエレメントは知的なことに関心が高くフットワークが軽い傾向にあります!」
「つまり?」
「互いに知的好奇心と自立心を尊重し合うため居心地が良く…非常に良い関係です!」
「本当ですか!?やりました♡」
「良かったねダイヤちゃん。」
「吉井さんもですよ!?」
…僕が知的かと言われれば疑問が残るけど…ダイヤちゃんが喜んでるからいっか。何故かクラウンちゃんの頬が引きつってるいるけど。
「ふーん、2人とも相性が良いのね、ふーん…き、気を付けないといけないことはあるかしら?」
「そうですね…一方的が努力するのではなく互い努力しあい成長していくことが大事、と言ったところでしょうか。」
「分かりました!吉井さんに負けないようにダイヤもどんどん成長していきます!」ぶんぶんっ
クラウンちゃんの質問に答える福札さん。その答えにダイヤちゃんの尻尾が激しく振られている…うん。僕こそダイヤちゃんに負けないようにしないとね。
「ということで決勝戦…勝ってきます!」
「うん、僕も全力で応援させてもらうよ。」
「試験の方の手応えはどうだったの?」
「バッチリです!」
笑顔を見せるダイヤちゃん。暗幕に覆われてる筈のFクラスだったが、この時ばかりはダイヤモンドの光に照らされていた。
凱旋門賞…頑張れ日本馬たち!重馬場でも外枠でも…とにかくまずは無事に完走してください!