バカとダイヤと召喚獣   作:アマノジャック

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テスト科目・数学

【問題】AからKまでの♡のマークのトランプが13枚あります。この中から2枚取り出して、2枚とも5以下になる確率を求めてください。


サトノダイヤモンドの答え
「5/39」

吉井明久のコメント
「正解。13枚から2枚取り出した時のパターンは全部で78通り、5以下になるのは10通りだから10/78=5/39になるね。」


サトノアラジンの答え
「0.128205128…」

吉井明久のコメント
「分数でいいからね!?」


サトノルパンの答え
「お死枚♡」

吉井明久のコメント
「H○NTER×HUNT○Rは僕も好きだよ。」


第十九問 清涼祭2日目(その3)

Fクラスから戻った僕たちはルパンちゃんと合流し、ダイヤちゃんと共に決勝の舞台へと送り出した…レースの時と同じ緊張感が来る。

 

決勝戦というのもありステージが見れる席は全て観客で埋まっており、みんなが今か今かと待っている。思ったよりも静かなのは鉄人が審判するからだろう。

 

「ダイヤ、ルパン!頑張ってくれよ!」

「ここまで来たら優勝するしかないって!」

 

チームカペラのみんなも応援している。あ、マイクの音が入ってきた。

 

『さて皆様、長らくお待たせしました!これより試験召喚システムによる召喚大会の決勝戦を行います!』

 

…うんコレコレ。このプロによるアナウンス…毎年のことではあるけど決勝戦って感じがするなぁ。

 

『出場選手の入場です!拍手でお迎えください!』

 

拍手とともにまずは対戦相手である靴剣さんと横布君が入ってきた。愛想を振り撒く靴剣さんに対して、横布君は…来賓席にいる僕をチラッと見ただけだ。

 

続いてダイヤちゃんとルパンちゃんが姿を見せる…トレセン学園の生徒とあって先ほどよりも凄い拍手が送られていた。

 

『えー、この決勝戦は何と文月学園外のゲストさんが勝ち上がってきたようです。まずは文月学園のこの2人から…三年Aクラス所属・横布涼生君と、三年Fクラス所属・靴剣円さんです!えー、この2人はそれぞれのクラス代表でもあり、なかなか珍しいペアとなっていますね~!特に首席の横布君は去年の優勝者でもあります。』

 

そういえば去年の召喚大会はあんまり見れなかったんだよね…バカをやった二年Fクラス(現在の三年生)の補習することになったから。確かルールはクラスレベルの個人戦で…Aクラス部門で三年Aクラスの次席の人を倒して横布君が優勝したのだっけ?

 

『対する選手はトレセン学園からサトノダイヤモンドさんとサトノルパンさんです!サトノルパンさんは先週のG1レースに出走しており、先ほど準決勝の戦いが記憶に残っている人も多いことでしょう。サトノダイヤモンドさんも中学生でありながら、ここまで高得点と召喚獣の操作の上手さで勝ち進んでおります。どちらもハイレベルな戦いが期待できますね!ではここで簡単にルールの説明を…』

 

これはアナウンサーの言うとおりだと思う。今さらこんなことを思うのは何だけど…ダイヤちゃんたちがトレーニングのために召喚獣を操作してきた回数は既に文月学園の生徒よりも多いのだ。あ、ルパンちゃんが召喚してのは最近になるけど…それでも他の生徒と同じくらいと思っていいだろう。

 

少なくとも実戦においてダイヤちゃんのみせた蹴りや尻尾(ウマ娘限定)といった武器以外での戦闘手段はあり得ないこと…経験の多さゆえに実現できた。そもそもダイヤちゃんの召喚獣の操作は最初からチームカペラ内でも一番上手かった…これは横布君との戦いが楽しみだ。ルパンちゃんは…

 

カシャカシャカシャカシャ…

 

こっそり(がっつり)見にきているムッツリーニが観客席から写真を撮りつつ睨んでくるので考えないようにしよう。

 

『それでは試合に参りましょう…選手の皆さん、準備はいいですか?』

 

4人は頷き1歩前へと出た。審判である鉄人も自分のポジションへとつき手を上げた。

 

「始め!」

 

試獣召喚(サモン)

 

【国語】

トレセン学園 サトノダイヤモンド

366点(中学国語)

 

&

 

トレセン学園 サトノルパン

130点(現代文)

 

VS

 

三年Fクラス 靴剣円

57点(現代文)

 

&

 

三年Aクラス 横布涼生

418点(現代文)

 

 

4人の召喚獣が姿を見せる。こちらはミニスカ騎士のダイヤちゃんとマジシャンのルパンちゃん。

 

対して靴剣さんはRPGに出てくるシーフみたいな姿に錆び付いた短剣を握ってきた。去年は錆び付いた鉤爪だったからパワーアップして…パワーアップしてるのかな?

 

そして横布君…彼の装備は去年と変わらない。兜と鎧をまとった武者でその身体よりも長い日本刀を鞘から出して構えていた。

 

「418!?」

「……ダイヤ、気をつけて!腕輪がある!」

 

「円、どうしたい?」

「…とりあえず、私が突っ込んで撹乱させる。そこに涼生が私ごとまとめて切って欲しい。」

「分かった。タイミングは俺が判断する。」

 

最初に動いたのは靴剣さん。ナイフを逆手に持ち2人へと突進し…

 

 

【国語】

トレセン学園 サトノダイヤモンド

328点

 

&

 

トレセン学園 サトノルパン

130点

 

VS

 

三年Fクラス 靴剣円

Dead

 

&

 

三年Aクラス 横布涼生

402点

 

 

戦死した。

 

「…え?」

「悪い円…相手が想像以上だった。」

 

「ナイスですルパンさん!」

「……まずは1人。」

 

何があったのかって?ルパンちゃんの投げた数枚のトランプが靴剣さんの召喚獣の胸に刺さって戦死したのだ。1人1人の動きを振り返ってみよう。

 

まずは突っ込んできた靴剣さんはルパンちゃんに狙いを定めて短剣を刺しにきた。

 

そこに合わせるように横布君も素早い動きでダイヤちゃんを…いや、ダイヤちゃんとルパンちゃん、さらには靴剣さんまでも日本刀で切ろうとしていた。

 

ダイヤちゃんはその横布君の一撃をレイピアで受け止めていた…と、ここが大きなポイントだ。おそらく、横布君はレイピアを壊しつつダイヤちゃんへ、さらにあわよくば、ルパンちゃんごと日本刀で切りつける予定だったのだろう。腕輪の力を使えば確実にダメージを与えれていたかもしれないけど温存を選んだ…まぁ、横布君の判断ミスだ。

 

そして…ダイヤちゃんがレイピアで受け止めたことでルパンちゃんは横布君を気にせず、靴剣さんだけに集中出来…トランプを投げて戦死させた。

 

 

これにより、こちらは2対1と有利になる。さて横布君…どうする?

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