【問題】
スクリュードライバーの名前の由来を答えてください。
長谷川月日の答え
「マドラーの代わりにねじ回しのドライバーで混ぜていたから。」
吉井明久のコメント
「正解です。アメリカの禁酒法時代に、酒だとバレないよう混ぜていたという説もありますよ。」
沖野昴の答え
「ザン○エフの必殺技」
吉井明久のコメント
「それはストリ○トファイター2のスクリューパ○ルドライバーです。」
黒沼嵩の答え
「↘↘P+K」
吉井明久のコメント
「それは龍が如○のスタイナ○ズ・スクリュードライバーのコマンドです。」
「新たなトレーナーとこれからの担当ウマ娘の活躍を祈る!杯を乾すと書いて…!」
『乾杯!!』
「アイアイアイ!吉井明久先生の♪ちょっといいとこ見てみたい!!」
「アイ!飲んで飲んで飲んで♪飲んで飲んで飲んで♪飲んで飲んで飲んで…飲んで!」
「ふふっー↑」
「明久さん?飲まないのですか~…私が飲ませてあげましょうか~?」
瑞希ちゃんへ…僕は今日、死ぬかもしれない。
───
「はぁ…明日か。学園長と秋川理事長の会談は。何で僕も参加しないといけないんだろ…まぁ、文月学園とトレセン学園をつないでる当事者だからなのは分かってるけど………はぁ。」
期末試験が終わり、トレセン学園も明日から夏休みへと入る。そして、僕は今までの活動が審査される…うん。赤点者を0人にすると学園長に大口叩いたのもあって、どんな評価になっているのか考えるだけで怖い。とはいえ、今日はいつもよりも早く帰れる。久々に瑞希ちゃんと外食にでも…
「明久さん、今よろしいですか?」
「月日トレーナー?どうされました?」
「実は…他のトレーナーの皆さんがお礼をしたいと…」
「お礼?」
お礼。お礼。お礼……お礼参り!?まさか、補習で担当のトレーニング時間を奪った僕をタコ殴りにするつもりなの!?…いや、今まで鉄人に散々やられてきた僕なら例え相手が数人でも…
「10人くらいですかね…今夜辺りどうでしょうか?皆さん行きつけのバーがあるんですよ。」
「10人!?今夜ですか!?」
流石に対策を練る時間がない!とはいえ10人…うん。問題ない。凶器を持ったFクラスの生徒よりも…Fクラスの生徒よりも………厄介に決まってるじゃないか!?中央のトレーナーじゃん!?僕1人消すのなんて一瞬じゃん!?
「ち、ちなみに…誰が参加する予定で?」
「えーと、チームスピカのトレーナーさんと…」
ゴールドシップさんが所属してるチームのトレーナー…確か沖野さんだっけ?凱旋門賞に参加する以上、表沙汰になるようなボコり方はしないだろう。なら…スタンガンとかかな?
「チームファーストのトレーナーもいましたね。」
「えぇ!?樫本トレーナーも!?」
あの人も参加してるの!?とてもそんな人に見えないけど!?いや、何でも出来そうな人だった…文武両道だったとしても納得は出来る。暗器とか持ってるのかもしれない。
「後はチームカノープスのトレーナーとチーム"ポンド"のトレーナーも…」
「えーと…」
やばっ。もうトレーナーの名前も顔も頭に出てこない…対策ががが。
「レースも試験も落ち着いた今ならと思ったのですが…どうでしょうか?」
「そうですね。明日は秋川理事長とうちの学園長の会談に参加するので…あまり遅くならなければ。」
「分かりました。では、明久さんの準備ができましたら向かうとしましょう。」
「じゃあ、瑞希ちゃん……んん!僕の奥さんに一言連絡をしてきますので、少し待ってください。」
「はい。」
瑞希ちゃんへ、今夜はトレセン学園のトレーナーたちとバーに行きます。ちゃんと生きて帰るので安心して寝てください。
よし、送信っと。腹は括った。さて…とりあえず、白金の腕輪にメリケンサックでも仕込んでおくとしよう。僕はそのまま月日トレーナーの後に続いた。
───
…案内されたのは街中に堂々とあるお洒落なバー。これからバイレンスなことが起こる場所とは思えない。月日トレーナーに続いて、店へと入る。
「お、来た来た!待ってたぜ先生!こっちだこっち!」
1番に声をかけてきたのは沖野トレーナー。何か武器を構える気配は感じないので…案内されるままに席へと着く。僕の周りに他のトレーナーたちが集まってきた。
「では、早速ですが始めましょうか。吉井トレーナー…」
穏やかそうな男トレーナーが合図を出した…来るか?
「おい、待て。」
待ったをかけるのは…サングラスをかけた屈強そうな男トレーナー。凄いオーラを感じる…このバイレンス集団のリーダーかな。
「先に自己紹介をしておくべきだろ…俺からいこう。黒沼嵩だ。ミホノブルボンを始め、数名のウマ娘を担当している。」
「では僕も…南坂信です。チームカノープスの担当をしておりまして…この前のダービーに出走していましたサウンズオブアースさんが所属しているチームです。あと、補習ではターボさんがいつもお世話になっております。」
「改めてチームファーストの担当トレーナー樫本理子です。吉井トレーナーには先日の召喚トレーニングでお世話になりました。」
「チームスピカの沖野昴だ。この前はゴールドシップと一緒に召喚トレーニングを体験させてくれてありがとうな!いい刺激になったのか、宝塚記念を勝ってくれたぜ!」
「東条ハナよ。チームリギルを率いているわ…補習に来ているエルコンドルパサーのいるチームね。」
「服長結智…チームアスケラのトレーナーです。いやー、うちの担当ウマ娘たちの成績を伸ばしてくれてありがとうね。」
「海沿弓三です。吉井さんにはスイープの件、本当に感謝しています…少しだけワガママが減りました。あ、担当しているチーム名はチームポンドです。」
「チームフロントの前山田真二です。クラレントさんが召喚トレーニングに興味があるようでして…色々とお話、聞かせてくださいね?」
「最後に私…チームカペラの長谷川月日です。明久さん、今日の感謝&歓迎会、楽しんでくださいね。」
一気にトレーナーたちが紹介される…ん?感謝&歓迎会?
「僕の歓迎会だったのか…」
「え?逆に何だと思ったのですか?」
「え、えーと…」
とりあえず、自己紹介で誤魔化すとしよう。
「んん!文月学園の補習教師でチームカペラのサブトレーナーをしています、吉井明久です。本日はよろしくお願いします!」
うん、中央のトレーナーがそんなバカなことするわけないよね!うん、最初から分かってたよ。うん。
「吉井さん、アルコールは大丈夫でしょうか?」
「はい、そこまで強い訳じゃありませんので…少しであれば。」
「では、こちらをどうぞ…ジントニックです。」
「ありがとうございます。」
南坂トレーナーよりグラスを受け取る…他の皆もグラスを持っている。
「そうですね…沖野さん。乾杯の音頭を取ってもらえますか?」
「俺でいいのか?」
「ゴールドシップが勝ったからね…いいと思うわ。」
「分かった。シンプルにいくぞ…全員グラスを持ってくれ。んん!新たなトレーナーとこれからの担当ウマ娘たちの活躍を祈る!杯を乾すと書いて…!」
『乾杯!!』
全トレーナーと1回ずつグラスを当てて口に含む。爽やかな香りに少しの苦味が広がる…うん、美味しい。
「ナッツやチョコもありますよ。」
「ありがとうございます。」
「早速ですが、召喚トレーニングについての今の吉井さんの感想を聞いてもいいですか?」
「僕の感想ですか?そうですね、シンプルに点数が高いと有利な状況でして…」
話をしていく内にグラスの飲み物が空になる。よし、何かいい感じのカクテルを注文して…
「次は私から…吉井トレーナー。こちらを…サラトガクーラーです。」
樫本トレーナーが既に注文したのをくれた。
「あ、ありがとうございます…どんなカクテルで?」
「ノンアルコールのカクテルでして爽やかな酸味がします。」
「本当だ!飲みやすいです!ありがとうございます!」
「あと6杯ですからね…できる範囲で受け止めてあげてください。」
「…6杯?」
気になることを言う樫本トレーナー。飲みやすかったのもあり、グラスはあっという間に空になる。…今度は服長トレーナー?
「ここでちょっと強い一流のをいきましょう!アースクエイクです!」
「結構匂いが強いですね…」
軽く飲む…うっ!
「味も強い…!」
「そうでしょう?脳を震わせるレベルなのですよ!これぞ一流の味!」
辛口のカクテルだった。それはそうとかなり濃い。
「それでうちのキングは一流で…」
ダメだ…服長トレーナーの話が頭に入ってこない…。
「こら、結智!もうそんなの飲ませて!」
「ハナさん…すみません…」
「東条トレーナー…」
「吉井君、大丈夫?何か飲みたいのある?」
「う、烏龍茶を…」
「分かったわ!」
コポポポ…!←ウォッカを入れる音
コポポポ…!←ウイスキーを入れる音
コトっ!←ウォッカ9:ウイスキー1の烏龍茶が置かれる音
「あの…東条トレーナー。最初の"ウ"しか合ってませんが?」
「色は烏龍茶よ。大丈夫大丈夫。」
「…」
この人は本当にあのリギルのトレーナーなのだろうか?
「…んぐんぐ。あ、本当に烏龍茶ですねコレ。」
「ほら、結智もこう言ってるわよ。」
「…」ごくごくっ…
胸が、焼ける。
「烏龍茶じゃ、ない…」
「…おい吉井。甘いの飲んどけ。」
「黒沼トレーナー…これは…?」
「カウボーイ…ミルクの入った甘いカクテルだ。」
「…あ、美味しいです。」
黒沼トレーナー、見た目と違って結構可愛い飲み物を僕にくれた。…あれ?今更だけど…もしかして、1杯ずつ僕にカクテルをくれる流れなのだろうか?
「吉井トレーナー、こちらも甘い味のカクテルです。」
「前山田トレーナー…色が真っ赤ですね。」
「名前はオーロラというのですよ。」
「本当だ…甘い…」
ジュースみたいで飲みやすい…。あれ?何か頭が…
「吉井さん、これも甘いカクテルですよ。 」
「海沿さん…緑…」
「名前はゴジラです。」
「いた…だき…ます…」
甘い。あぁ、何か、眠く…
───
その場でぐったりとなる明久。その様子を見た樫本が待ったをかけた。
「…そこまでです。これ以上は彼自身が危ないかと。」
「だな。はぁ、俺のまでいかなかったか。」
「沖野、何を飲ませるつもりだったんだ?」
「ウォッカだよ。チームメンバーにいるしな。」
何度かカクテルに使われたウォッカ瓶を眺める沖野。しかし、目線をすぐに明久へと戻した。
「もっと水でも挟ませるべきだったか…」
「私のとっておきもまた今度で…」
「それは永遠にない。」
「どうしてですか!?」
「…酒の名前を言ってみろ。」
「スピリタスですけど…」
「…どう出すつもりだった?」
「ストレートで。」
「「「飲める訳ないだろ!?」」」
「……え?」
全員から総ツッコミを受ける月日はキョトンとした目で反応する。何はともあれ、明久が目覚め次第、感謝&歓迎会は解散する…筈だった。
「…」むくっ
「明久さん!目が覚め…」
コポポポ…!←ウォッカを入れる音
「明久さん!?」
「やめろ!それ以上は飲むな!」
「これ、どういう状態なのですか!?」
「早く止めるぞ!」
───
「アイアイアイ!吉井明久先生の♪ちょっといいとこ見てみたい!!」
「アイ!飲んで飲んで飲んで♪飲んで飲んで飲んで♪飲んで飲んで飲んで…飲んで!」
「ふふっー↑」
周りからコールが聞こえる。大学時代に雄二たちと飲んだ時以来かな?懐かしい。よし、グラスを…
「明久さん?飲まないのですか~…私が飲ませてあげましょうか~?」
僕のグラスを持ってどうしたの月日トレーナー?飲もうとしてるよ?…あ!口移しでしようとしてるの?ダメダメ…僕、結婚してるから。ってことでグラスは没収。お酒は僕を熱くする友達だからね。いただきます。
「…」ゴクゴクゴクッ
「よっ!先生!いい飲みっぷりだ!」
「明日の仕事に影響するなよ!」
「吉井先生、これからもうちの子をお願いします。」
「トレーナーとしても負けませんよ!!」
それは…こっちもです。あぁ、みんないいひとたちだ…
───
「アハハハ…こちらこそ、これからもよろしくおねがいします…」
「ダメだ…完全に会話が成り立っていない!」
「奥さんを呼びますか?」
「………繋がらないですね。」
「どうすれば…」
「長谷川トレーナー、秋川理事長が文月学園の学園長と会議をする場所は?」
「トレセン学園ですけど…まさか!?」
「吉井トレーナーを連れていきましょう。」
「えぇ!?」
「…それしかあるまい。全員、腹を括れ。」
『…はい。』
翌日、チーム部屋のソファーにて目が覚めた明久に土下座をするトレーナーたちの姿があったそうな。