【問題】朝倉義景を攻め落とそうとしていた織田信長へ、妹のお市が浅井長政の裏切りを知らせるために送ったとされる両端を縛った袋には何が入っていたでしょうか?
サトノダイヤモンドの答え
「小豆」
吉井明久のコメント
「正解。甘党である織田信長の好物だったとも言われているね。」
トウカイテイオーの答え
「はちみー」
吉井明久のコメント
「甘いから織田信長の好物だったかもしれないけど…」
メジロマックイーンの答え
「お汁粉」
吉井明久のコメント
「皮をこして甘く煮ないで…」
文月学園とトレセン学園の対談が始まった。僕は昨日、飲みすぎて二日酔い…の筈だが頭は何故かスッキリしている。
「して!まずは校舎の範囲で召喚フィールドを展開したいと考えている。」
「であれば、うちで使用しているデバイスとその設置場所をだね…」
理由は秋川理事長より『大満足』との太鼓判を押されたからである。一言目がこれだったのだ。トレセン学園側が満足している以上、学園長も僕に冷たくなることは無いだろう……無いよね?
「工事にはどれくらいの費用が?」
「まっ、トレセン学園の校舎全体となればこれくらいさね。…試運転であれば1つの教室に設置するくらいでいいと思うがね。」
「むむむ…」
正直もう秋川理事長と学園長の話にはついていけてない。まぁ、白金の腕輪なしで召喚フィールドが展開出来る場所を用意しようとしているのは分かる。
「吉井氏よ!…どこで展開するのがいいと思うかね?」
「そうですね…広い体育館が理想でしょうけど、今は1番勉強を意識しやすい補習室がいいと思います。その場でテストを受け、採点をし、召喚が出来る…教室の端にランダムでレース場も展開出来れば、屋外のトレーニング場で走っている生徒の邪魔にもならないかと。」
「なるほど…では、その通りにするとしよう!たづな!」
「はい、今から手配しますね。」
流石は駿川さん…仕事が早い。2人は少しバタバタするようなのでしばらく待つとしよう。学園長の表情も気になるが…顔色を伺っているようで何か嫌だから、そのままの状態で話す。
「順調ですね。」
「そう思うかい…まっ、アタシに言わせれば全然データが足りないがね。」
「…そう、ですよね。」
痛い現実を返してくるな…現状、このトレーニングで目に見える成果がまだ出ていないのだ。前に樫本トレーナーが言っていた『ケガをしているウマ娘もトレーニングが出来る』が秋川理事長の決断理由の1つらしい。…表向きは学園全体の成績の向上とは言っているものの、やはり生徒たちにはレースを最優先して欲しいのだろう。
「完成した中山レース場はどうだったんだい?」
「まだ未使用です…夏合宿で使えればと思っています。」
「テスト期間だったからそこはとやかく言うつもりは無いさね。ところでその夏合宿だが…吉井先生。あんたも参加する気かい?」
「そのつもりですよ。召喚トレーニングのデータを収集しつつ、チームカペラのサブトレーナーもしないと…」
「吉井先生…悪いが召喚フィールドの工事の間はアンタに立会人をしてもらうよ。」
「えぇ…」
「秋川理事長の準備が思ったよりも早かったからねぇ…頼んだよ。」
「わ、分かりましたよ…」
わーい、お仕事が1つ増えた……はぁ。
───
「それじゃあ、吉井先生…工事の件、よろしく頼んだよ。」
「了解です学園長!今日はお疲れ様でした!」
「後…酒は程々にな。次はそんな状態で来ようもんなら…分かるね?」
「…すみませんでした。」
バレてたのか…とりあえず、車へと乗り込んだ学園長を見送った…よし!1つ山場は超えたぞ!残りの業務は5科目の補給試験を受けるくらいだし、昨日は帰れなかったのもあって早く瑞希ちゃんの顔も見たい。早く終わらせるとしますか。
「明久さん、今から補給試験ですか?」
「月日トレーナー……ん?沖野トレーナーをはじめ、皆さんお揃いのようで?」
身体を伸ばし、補習室へと向かおうとした僕に月日トレーナーが声をかけてきた。後、昨日の歓迎会に参加していたトレーナーたちの姿もある。
「突然な話ですが…皆さんも召喚トレーニングを体験したいらしく……補給試験をご一緒してもよろしいでしょうか?」
「いいですよ。ただ、今からになりますと…チームの皆さんのトレーニングに影響しそうですが…」
「そこら辺の話は既に済んでおりますので…ご安心を。あと、時間も全員問題ないそうです。」
「分かりました。既に受けた方もいるでしょうけど…1科目1時間、休憩に10分、それを5回することになります。その間、スマホやタブレットなど外部に繋がるツールは使用出来なくなりますが…いいですね?」
『はい!』
採点の仕事が増えた…まぁ、1人で補給試験を受けるよりはいいか。鉄人に受験者が増えることだけ連絡して…よし!テストの時間といこう!
………
「終了時間となりました。ペンを置いて、答案用紙が回収されるのをお待ちください。」
試験監督が止めの指示を出し、補給試験が終わる。回収が終わり、そのまま解散した後、僕の答案用紙と、他のトレーナーたちの答案用紙を別に分けていた。
「それじゃあ、僕の答案用紙はPDFにして鉄じ……んん!西村先生に送信してくださいね。」
「分かりました。吉井先生、お疲れ様でした。」
「はい、お疲れ様でした。じゃあ、残りの答案用紙をもらいますね。」
そう言うとそのまま帰っていく試験監督…まぁ、疲れるのはこれからだけどね。補習室へと入り、全員分の採点をする…今回のトップは樫本トレーナーか。平均すると300点はある…100点超えるだけでも十分な成績なのにすごい勉強家だ。
パソコンに全員分の点数を打ち込んで…あ、初めてこの試験を受けるトレーナーもいたんだった。召喚獣の生成をして…忙しいな。
───
「ただいま~」
「お帰りなさい♡明久君♡」
何とか家へと帰ると…瑞希ちゃんが出迎えてくれた。可愛い声とは裏腹に背後から阿修羅を感じさせる笑顔である…昨日帰らなかったことを怒っているのだろう。
「…飲み会は楽しかったですか?」
「うーん、先輩トレーナーたちのせっかくのご好意を全部受け止められなくてね…」
「ご好意?」
「うん。担当ウマ娘の成績を上げてくれたってことで、参加してた先輩トレーナーが一杯ずつカクテルを振る舞ってくれて…」
とにかく、嘘なく真っ直ぐに伝える!今回はこれが最適解!多分!
「もぉ!この前もそれで酔い潰れていたじゃないですか!」
「甘い味のカクテルだったから大丈夫だと思って…心配かけて本当にごめん!」
「…ご飯にします。今までのこと、いっぱい話してください。」
「瑞希ちゃん…大好きだよ!」
「私もですよ明久君♡」
阿修羅は去った。さて、次は晩御飯…今回は大丈夫なのかドキドキする。…あ、僕の大好物のパエリアじゃん。具は少なめ…本場に合わせた感じだね。
「はい、あーん♡」
「あーん。」もぐもぐ
うん、今回は大丈夫だ。
「美味しいよ瑞希ちゃん!」
「ありがとうございます!」
「それで昨日のことなのだけど…」
僕の話を笑顔で聞いてくれる瑞希ちゃん…今度は僕が瑞希ちゃんの話を聞いてあげないとな。何はともあれ2人だけの時間だ…ふぅ。落ち着くな。
「明久君。この後ですけど…」
ん?一緒にお風呂に入って一緒に寝ることになると思うけど…?
「久しぶりで3人で写真を撮りませんか!」
「…3人?」
瑞希ちゃんが寝室へと手招きをしてきたのでついていく。そこには…
「Zzz…」
「小豆ちゃん!!」
僕と瑞希ちゃんの天使が眠っていた。
ここでとりあえず、一区切りです。