【問題】東京レース場はよく『府中』とも呼ばれていますが、その理由はなぜでしょう?
サトノダイヤモンドの答え
「東京都府中市にあるため。」
吉井明久のコメント
「正解。余談だけど目黒から府中に移転してきたのが今の東京レース場だよ。」
トウカイテイオーの答え
「東京の府中市にあるからだとは思うけど、広島の府中市とも何か関係が…」
吉井明久のコメント
「たまたま名前が一緒なだけかと…」
オグリキャップの答え
「冬場の定番だな。鍋ごといただきたい。」
吉井明久のコメント
「…もしかしてシチューと勘違いしてない?」
「時間は1時間…それでは試験を始めてください。」
今、僕の目の前には30人くらいのトレーナーとウマ娘たちがペーパー試験へと挑んでいた。前のプレゼンで興味を持ってくれたのか、サトノダイヤモンドさんやスイープトウショウさんの姿も見える。ウマ娘のみんなは基本的に制服なんだけど…何か上半身裸のトレーナーがいるのだけど!?他にもメイド服のトレーナーもいるし…これがトレセン学園のトレーナーなのかな?あ!今回のルールとしては…
1.科目は各学年に合わせた国語、数学、理科、社会、英語の5教科とする。
2.高等部生徒は理科(地学、生物、物理など)、社会(地理、日本史、世界史など)の科目は授業で選択した科目を受験すること。国語(現代文+古文+漢文)、数学(現在の授業範囲に合わせる)、英語(ライティングのみ)の試験内容は各学年で統一されている。
3.トレーナーの場合は高等部レベルの試験を此方で用意したものを受験すること。その中で、理科、社会は好きな科目を選んで良い。
4.英語のリスニングテストは無し。
5.1科目につき100点満点の答案用紙(生徒は記述式、トレーナーはマークシート)を5枚用意する。よって、最大で500点まで取ることが可能。
6.試験時間は1つの科目につき、1時間。試験中の私語は厳禁。
7.スマートフォンなどネットワークに繋げれる物の使用は禁止。
8.試験中の途中退室は認められないが、体調不良があればすぐに試験監督に申し出ること。
と設定させてもらった。これでいいのか不安な部分はあるけど…まぁ、僕1人だけでは無いから何とかなるだろう。
………
「そこまで!ペンをおいてください。これで5教科全てのテストが終了しました…答案用紙を回収しますので少しお待ちください。また、トレーナーの方には担当ウマ娘の分を含め、今回の解答を配りますので自己採点をお願いします。」
そう言いながら僕は試験監督の方たちと答案用紙を回収し始める。枚数は……よし、人数分あるね。
「えー、今回の試験結果が召喚獣に反映されますのでまた実施日を告知させていただきます。皆さん、今回はお疲れ様でした。」
───
「…あ、ここの採点は間違ってるのに正解にしてる。修正しておかないと…」
僕は今、試験監督の3人が付けた答案をダブルチェックしているところだ。採点者により部分点が多少異なることは仕方ないのだが…今回の場合は証明のための途中式が明らかにおかしいため罰になる。それっぽいこと書いておいてワンチャンとか思っていたのだろうけど…コピーした答案を採点してもらうことにしておいて良かったよ。手間は増えるけど…採点ミスは確実に失くせるからね。
「お疲れ様です、吉井さん。生徒のみなさんの成績はいかがでしょうか?」
「そうですね…全ての科目の点数が100点を超えた子やある科目だけ400点を超えた子がいてビックリしましたね。ですが全体的な点数は文月学園で言いますと…E~Dクラス辺り、といったレベルですね。」
「つまり…平均以下、といったところでしょうか?」
「悪い言い方ですがそうなります。ただ、ほとんどの生徒が最初の基礎的な所は確実に押さえているんですよ。赤点でトレーニングに影響しないよう最低限のことは理解するよう普段からトレーナーが指示していたお陰かもしれないです。なので少し勉強すればDクラスレベルに…さらにトレーニングでの効果次第ではCクラスよりも学力が上がると思われます。」
…しかし、現状でも最低限出来ているのは事実だ。だからこそ今の成績で良いと考えるウマ娘やトレーナーもいることだろう。やはり、トレーニングに活かせることが証明されないことには…
「吉井さん?」
「いえ。レースに集中するために今の成績で良いと考える人も少なくないのでは?、とか思いまして…」
「ウマ娘がレースで活躍できるのはほんの一時だけなのです。私だって…」
「駿川さん?」
「…いえ、何も。ちなみにトレーナーの方は…」
「流石は中央トレーナー…最低でもBクラス上位並の点数は取れています。」
「そうですか…ところで生徒の答案用紙もマークシートにしなかったのは何故でしょうか?その方が採点も楽だったでしょう?」
「確かにそこら辺は色んな意見があるかと思います。僕としては部分点を出来るだけ付けてあげたいのと…その子がどう理解してるかが知りたかったからですね。」
「フフフ…あなたのような方に来ていただけて良かったです。最初にカボチャと言われた時は少し不安になりましたけど…」
「あれはその…すみませんでした。」
そうこうしているうちに全員の採点が完了した。総合で最高得点を取ったのはサトノダイヤモンドさんの1388点だった………え?1科目の平均点で280点くらいあるのだけど?えーと、あってるよね?国語が312点、数学が265点、理科が185点、社会が296点、英語が330点……間違ってない。この子、余裕でAクラスの…それもかなりの上位に入れる成績じゃん!?凄いね…ん?隣で何かが置かれた…湯のみにお茶?いったい誰が…
「お疲れ様です吉井さん。こちらをどうぞ。」
「ありがとうございます。飲むのにちょうどいい温度です…」
あー、優しいなこの人。旦那さんは幸せだろうな…そうだ!
「駿川さん、早速ですが召喚してみますか?」
「…え?もう出来るのですか?」
「はい!先程のテストのデータをこの腕輪に移して……よし!『承認』!」
理事長室に召喚フィールドが作成された…ちょっと廊下にはみ出してるけど気にしない。
「では、『
「はい!『
しまった…僕の召喚獣も一緒に出しちゃった。
【社会】
補習教師 吉井明久
488点(日本史)
VS
理事長秘書 駿川たづな
232点(地理)
魔法陣から出てくるのは、この前のプレゼンでも見せた自身をデフォルメした小さな分身。あちゃ~、500点満点の自信があったけど…鉄人め!厳しく採点しやがったな!まぁ、満点でも赤ジャージ+竹刀の姿は変わらないのだけどね。一方で駿川さんの召喚獣は緑スーツとほぼ隣にいる本人と同じ姿であり…手には短めの鞭を持っていた。サドっ気でもあるのかな?旦那さんは大変そう。
「488点!?」
「はい…お恥ずかしながら12点分引かれてました…」
「1時間で5枚全ての解答を埋めたと言うのですか!?」
「…あ、当然僕自身が用意したテストじゃないですよ。文月学園の厳格かつ信用ある方が作成したテストでして…」
「…人は見た目にはよらないのですね。」
「それって僕がバカな見た目ってことですか?」
「い、いえ…そうではなく…」
やっぱりこの人、Sだ。ちょっと泣きそう…
「とりあえず、召喚獣を操作してみましょう。と言っても頭の中でイメージするだけですので…まずは動いているイメージをしてください。」
「は、はい。」
駿川さんは僕の指示に従い、召喚獣へと意識を向ける。あ、歩き始めてる…それからジャンプしたり、武器の鞭を振ったり…うん、特に問題は無さそうだね。
「では次に僕の召喚獣に攻撃してみてください…おっと、少しをお待ちを。今回は感覚を掴んでもらいたいだけだから互いの点数は減らさないように設定して……よし。どうぞ!」
「はい!」
駿川さんの召喚獣が僕の召喚獣へと鞭を振る。かわすように操作はしているが…駿川さんに素質があるのかほとんど攻撃が僕の召喚獣へと命中している。今回は2倍ほどの点数差があるため、大した痛みは無いけど…当てるたびに目を輝かせ喜んでいる駿川さんの姿に何とも言えない気持ちになる。
「上手ですね駿川さん。」
「はい♪これ、結構楽しいです!」
「楽しい…ですか。そう思ってもらえるのは嬉しいですね。これをどう学力アップにつなげていくか…」
この時一瞬、僕は召喚獣から意識を離してしまってた。結果、駿川さんの召喚獣の攻撃が…僕の股間へと命中したのだ。
「ぎゃあああ!!」
「よ…吉井さん!?」
痛い痛い痛い痛い!これ、女の娘になっちゃう!す、すぐに召喚獣とフィールド、消さないと!うぅ…こんな痛みはいつ以来だろうか…
「だ、大丈夫ですか?一体、何が…」
「僕の召喚獣は特別で…物理的な干渉が出来るのですよ…。ただ代わりに…疲労や痛みが…召喚者にフィードバックするんですよ…」
「そういえばプレゼンのレース後も少し息が乱れてましたね。…あれ?つまり、先程の攻撃が吉井さんの…その…アレに…」
「口に出さなくていいですから!と、とにかく!何となく召喚獣がどういう感じかは分かりましたか?」
「は、はい!十分に分かりましたから!その…すみませんでした!」
とりあえず、これ以上この話を伸ばすのは止めにしよう。
「まずは今の召喚フィールドで操作してもらうことで慣れてもらい、レース用の召喚フィールドでトレーニングに活かす、の順で行こうと考えています。…2つの召喚フィールドの同時設置…いや、これから利用者が増えることも考えるともっと準備が必要か…うーん…」
「吉井さん、また1人の世界に入ってますよ?」
「はっ!?失礼しました。具体的なプランが出来ましたら、また見てくださいね。それでは!」
「はい、お疲れ様でした。」
とりあえず、今回のテストのデータとトレセン学園でのプラン(仮)をババア長と鉄人に送っておいて……今回の赤点だった子に向けた課題を作成しないと。