【問題】水に溶けにくい気体を集める方法を何と言うでしょうか?また、それを用いて集められる気体も1つ答えてください。
サトノダイヤモンドの答え
「水上置換法、二酸化炭素」
吉井明久のコメント
「正解。ちなみに水よりも重いから下方置換法で集めることも可能だよ。」
スイープトウショウの答え
「水上置換法、水素」
吉井明久のコメント
「これも正解。水素は上方置換法でも集めることは出来るけど、引火の危険があるからこっちの方法が良いとされてるね。」
ツインターボの答え
「水状痴漢…」
吉井明久のコメント
「斬新な犯罪だ!?」
「い~や~!絶対に補習なんて受けないんだから!」
「…」
僕の目の前にいるウマ娘はスイープトウショウさん。秋華賞、宝塚記念、エリザベス女王杯とG1レースを3勝した凄いウマ娘だ。召喚獣に興味を持ったのか、この前のテストを受けてくれたのだけど………理科以外が赤点だった。
「スイープ、ほら…せっかく彼が君用のプリントを作ってくれたんだから…」
「嫌ったら嫌!魔法の練習時間が減っちゃうでしょ!!」
「…」
彼女のトレーナーこと海沿トレーナーに解答を渡したものの…スイープトウショウ本人が復習を拒否したとのことだ。それを耳にした僕は1度本人に会って話を聞こうと海沿トレーナーと一緒に来てもらったのだが…本人は魔法のことで頭がいっぱいのようだ。なるほど…こういう子か…色々と試してみるとしよう。
「スイープトウショウさんは魔法が大好きなんだね。」
「当然じゃない!アンタもスイーピーのレース魔法をみたことがあるでしょう?」
「…」
どうしよう…どのレースのことを言っているか分からない。宝塚記念のこと…かな?と、とにかく!話のペースを僕の方にしないと。
「君に向けた補習のプリントを魔法のことを含めた内容に修正したら…補習を受けてくれる?」
興味のあることへと無理やり結びつける。
「…」じー
「…」
鋭い眼差しを向けてくるスイープトウショウさんと気まずそうな顔をする海沿トレーナー……これはダメな感じか?
「…嫌よ。だいたいアンタは魔法の何を知ってるのよ?」
「う…」
ダメか…というか普通に軽率過ぎる発言だった。…待てよ?これなら…
『承認』
「これって…」
「前に見せてくれた結界魔法ね!!」
目を輝かせてくるスイープトウショウさん。えーと…この後どうしよう?とりあえず…戦う?
「本当は調整中でまだ見せれるモノではないのだけど…君たちだけ特別だよ。前に僕が言ったキーワードを言ってみて。」
「えーと、えーと…使い魔、何だっけ?」
「『
「そうだったわ!『
【理科】
ウマ娘 スイープトウショウ
457点(中学理科)
VS
トレーナー 海沿弓二
170点(地学)
スイープトウショウさんと海沿トレーナーの召喚獣が魔法陣より現れた。スイープトウショウさんは自身の勝負服に…魔法の杖を持っていた。一方の海沿トレーナーは赤いプールポワンと西洋剣を持った軽装な騎士の姿をした召喚獣であった。
「スイープ!?何その点数!?」
「…僕も含めて、これは理科の中では最高得点になりますね。」
「ふふん♪これだけはやってて面白かったんだもん!」
「ちなみに他の科目では…何かのメモ用紙みたいな解答ばっかりでした。当然、赤点です…」
「スイープ…」
「だって、つまんないだもん!それよりこれってアタシと使い魔が戦える状況よね?」
「そうだけど、まずは操作に慣れてもらって…」
「先手必勝!アルストロメリア☆キャノン!」
「えぇ!?何かビーム出してる!?」
【理科】
ウマ娘 スイープトウショウ
407点(中学理科)
VS
トレーナー 海沿弓二
Dead
「…え?もう終わり?」
「スイープ…強すぎるよ…」
決着は一瞬だった。スイープトウショウさんの持つ杖から極太のビームが出てきて…海沿トレーナーの召喚獣を一瞬で消し炭にしたのだ。…初めて召喚した筈だよね?
「むぅ…もっと召喚獣で色々と試したかったのに…」
「スイープトウショウさん…僕で良かったら相手になるけ…」
「本当!?早くしなさいよ!」
「…その前に少しだけ僕の話を聞いてくれるかな?」
「早くしなさい!」
ちょっと不機嫌な顔を見せるものの、召喚獣に夢中な今の彼女なら…
「僕もね、最初は勉強なんてつまらないとかずっと思ってたんだ…いや、何なら今でもたまにそう思うこともあるよ。」
「ふーん、先生でもそんなこと思うんだ。」
「けどね、今こうして表れてる召喚獣って…勉強の成果の集大成みたいなものなんだよ。」
「…アタシはそうとは思えないわ。これに国語とか社会が何の役に立つのよ?」
「例えば国語だと…試験問題を解くための文章。これがまず分からないと点数が取れなくなるよ。今回のスイープトウショウさんの理科、文章を変に受け取って減点になったところあったし…勿体ないって感じた。」
「…スイープの理科、まだ点数が上がる余地があるのかよ。」
海沿トレーナーが遠い目をしてる…うん。正直、僕も同じ気持ちです。
「それに今回の理科のテストで出てきた問題で計算する必要もあったけど…それは数学からきているし、文章の物体の名前も海外から伝わってるから英語力も必要になってくる。全部が繋がっているんだよ。」
「…」
「えーと、難しい話だったかな。簡単にまとめると…理科以外も勉強すると君の魔法のバリエーションが増えるかもしれない、ってことだよ。」
「…そう、アンタの言いたいことは分かったわ。なら、その証明として召喚獣でアタシを倒しなさい。アタシが勝つから…もう2度とつまらない話はしないで。」
…どうやらスイープトウショウさんにとっては雑音以外の何でもないようだ。こうなれば…教師として正面から受け止めるだけだ。
「…分かったよ。『
【理科】
補習教師 吉井明久
277点(物理)
VS
ウマ娘 スイープトウショウ
407点(中学理科)
「出し惜しみは無しよ!」
「分かった…なら、伝えることを伝えておくね。僕の召喚獣…特別仕様なんだ。400点は無いけど…1つ特殊能力を使うから。」
「何でもいいわ…勝つのはスイーピーに決まってるから!!」
そう言うとスイープトウショウさんは杖から大量の火の玉を飛ばしてきた。…こういう召喚獣は何気に初めて見たかも。避けきれないのは竹刀で相殺しつつ、スイープトウショウさんまで距離詰めて…叩き込む。400点以下にしないとあのレーザーを食らうことなるからね…
「遅いわよ!」
「…もうここまで操作出来るんだ。」
かなりのスピードで近づいた筈なのだが…スイープトウショウさんの召喚獣がそれ以上のスピードで距離を取ってきた。そして、そのまま次は天井から雷を落とし始める。
「くっ…」
【理科】
補習教師 吉井明久
228点(物理)
VS
ウマ娘 スイープトウショウ
407点(中学理科)
回避により致命傷こと無いものの…倒されるのは時間の問題。というか今も普通に痛い。なら、ここはわざとよろめいて…
「そこよ!アルストロメリア☆キャノン!」
「『
「当たったわ!アタシの勝………え?」
【理科】
補習教師 吉井明久
114点(物理)
VS
ウマ娘 スイープトウショウ
Dead
レーザーが当たり、勝ちを確信したスイープトウショウさん。しかし、次の瞬間…自身の召喚獣に僕の竹刀が背中から貫通していたのだ。もう…いいよね…
「痛い痛い痛い痛い!全身が焼ける焼ける焼けるぅぅぅ!!」
「え?えぇ!?何がどうなってるのよぉ!?」
「吉井さん!だ、誰か!保健室!!」
───
僕はそのまま保健室へと運ばれたらしい。しかし、フィードバックによるものなので外傷は無いため、痛みが引くまでベッドに横になるしかない。慌てた駿川さんが僕へと声をかけてきた。
「吉井さん、大丈夫ですか?」
「…はい。あそこまでのフィードバックはここ最近は受けてこなかったので…」
「昔はよく受けてたのですか!?」
「え…えぇ。まぁ…」
流石に昔からずっと、この仕様だったことは言いたくない。
「それよりスイープトウショウさんは…?」
「ここにいるわよ。…コレ、渡しにきた。」
「これって…」
僕の出していた課題たちだ。彼女なりに一生懸命解いたのだろう…たくさんの消しゴムの跡が見える。
「今回はアンタの勝ちだから…約束は守ったわ。」
「ありがとうスイープトウ…」
「スイープでいいわ。」
「じゃあ、スイープちゃんで。改めて…ありがとう、スイープちゃん。」
「…ねぇ、1つ教えて。アタシのレーザー魔法…アンタを捉えていたわよね?どうやって耐えたの?」
「僕の特殊能力は召喚獣を2分割するんだ。」
「分身魔法ってこと?」
「うん、その代わり同時に2体操作することになるから集中力は2倍いるけどね…にも関わらずフィードバックも2倍だよ。」
「…その痛みも特別仕様?」
「うん。僕の召喚獣は…物理干渉が出来るんだ。その代わりに疲労や痛みが本体の僕にフィードバックしてくる…それより、凄い魔法だったよスイープちゃん。」
「違うでしょ!…もういいわ。ちゃんと勉強して…理科以外も400点超えてやるんだから!ねぇ、教科が変われば特殊能力も変わるのかしら?」
「うーん、そこは開発者も分かってない仕様だから…可能性としては十分にあり得るかな。スイープちゃんが最初にそれを出来るかもしれないね。」
「本当!なら、楽しみにしていなさい!それじゃ…」
「待ってスイープちゃん。」
「何よ?」
「戦死したから…補習だよ?」
「今日はこれ以上の勉強は嫌ぁぁぁ!!」
その場でスイープちゃんの悲鳴が響いた。その後、海沿トレーナーも呼び出して仲良く補習となったのだ。ちなみにスイープちゃんの理科の点数は前回以上に上がっていた。
───
「う、うーん…ダイヤちゃん。ここ教えて…」
「そこはね…」
「キタサン、それは教科書に普通に書いてあるわよ。」
「スイープさん!?ありがとうございます!スイープさんは今、何の魔法の勉強を………数学の参考書?」
「ふふん!理科以外でも魔法を使ってみせるんだから!」
「魔法?」
「あ、キタちゃんは知らなかったね。実はスイープさん、理科で400点を超えていて…特殊能力を使ったみたいだよ。」
「凄いです、スイープさん!よっ!天才!」
「ふ…ふんっ!それ程でも…あるんだから!ダイヤも分からないところがあったらアタシに聞きなさい!理科なら力になれるから!」
「あ、ありがとうございます…」
「それじゃ、アタシは魔法の研究の前にちょっと勉強してくるわ。」
「スイープさん…あんなに嫌がっていた勉強を自分からするなんて…試験召喚システムって凄いね!」
「…」
「ダイヤちゃん?」
「彼の力があれば、サトノのジンクスを…」ぼそっ
「おーい、ダイヤちゃん?おーい?」
「…はっ!ごめんねキタちゃん。吉井さんからの課題、早く終わらせようか。」
「うん!」
「これは……採用です。」