【問題】どちらも似たり寄ったりで議論するまでもない、という意味のことわざを1つ答えてください。
サトノダイヤモンドの答え
「五十歩百歩」
吉井明久のコメント
「正解。他にもどんぐりの背比べ、などがあるね。」
エイシンフラッシュの答え
「Jacke wie Hose.」
吉井明久のコメント
「訳すると『どちらでもいい』という意味だからニュアンス的に合ってる気もするけど…今回は国語のテストだから部分点にしておくよ。次からは日本語で答えてね。」
カルストンライトオの答え
「私が最速です。」
吉井明久のコメント
「そうですか。」
「やっぱり、トレセン学園の職員に召喚フィールドを任せるのはダメですよね。」
『ふーん、アンタにもそれくらいのセキュリティ意識はあったようで感心さね。』
「…召喚フィールドの範囲を学園全体に広げるとかも考えたのですけど…白金の腕輪の出力だけでは無理という結論にもなりました。」
『そりゃ、アタシもトレセン学園の連中がここまで食い付きがいいとは思わなかったからねぇ…』
「秋川理事長にフィールド設置のために工事を依頼しますか?」
『バカ言ってんじゃないよ。まだ何の成果も出してないだろ…吉井先生、アンタが今するのはトレーニングによるデータの収集さね。召喚フィールドの件はこっちで何か考えとくから…そっちに集中しな。』
「分かりました、よろしくお願いします。それでは。」
………
場所は体育館…前回、テストを受けたウマ娘とトレーナーたちがそこに集まっていた。
『本日はまたお集まりいただきありがとうございます。早速ですが、召喚獣を操作してもらいたいと思います。そうですね…まずはウマ娘とその担当トレーナーの2人で行うこととしましょう。誰か最初にしてみたいペアはいますか?』
「はいはいは~い!」
「アタシに任せなさいよ!」
2人のウマ娘の手が上がった。スイープちゃんとゴールドシップさんだ。…あれ?ゴールドシップさんってこの前のG2レースに勝って、天皇賞(春)を控えてなかったっけ?ま…まぁ、いいや。スイープちゃんは前に召喚してたから…今回はゴールドシップさんに頼もうかな…あ。スイープちゃんが不機嫌な顔になっちゃった。後でも出来るからさ!
『ではゴールドシップさんと沖野トレーナー、準備をお願いします。召喚フィールドを展開しますので、『
「げっ…俺もかよ…」
「ほらっ!さっさと行くぞ!」
ゴールドシップさんに引っ張られ、沖野トレーナーはラインテープで出来たコート内へと入ってくる。僕は白金の腕輪のスイッチを入れて…
「『承認』!では、お願いします!」
『『
2つの魔法陣からそれぞれの召喚獣が現れる。ゴールドシップさんは自身の赤い勝負服に金色のアンカーを武器にした召喚獣。沖野トレーナーは自身と同じジャケット姿に…あれ?武器が無い?
【国語】
ウマ娘 ゴールドシップ
120点
VS
トレーナー 沖野昂
98点
「おいおい…トレーナー!ゴルシちゃんより低い点数じゃねーか!」
「高校の試験なんざ久々過ぎて覚えてねぇよ!てか、ゴルシ!お前ならもっと点数取れてただろ!はぁ…それで。これで互いを攻撃すればいいのか?」
『はい。操作に慣れていただくにはそれが早いかと。』
「とりあえず、歩かせてみるか…」
「おりゃ!抜錨!」
「うおっ!?もう、そこまで操作出来るかよ!?」
召喚獣を動かす沖野トレーナーに対して、ゴールドシップさんはアンカーを振り回しながら攻撃を始めた。アンカーが沖野トレーナーを捉えたかと思ったが…
「ぐっ………はぁ!?」
「んだよソレ!?面白ぇじゃねえか!」
「いや、口から取り出してるから汚いだろ………戦闘時は毎回これで戦えってか?」
スプーン………ではなく口に咥えていたアメでアンカーを弾いたのだ。体勢の崩れたゴールドシップさんへ沖野トレーナーのやくざキックが入り、遠くへと飛ばした。
【国語】
ウマ娘 ゴールドシップ
90点
VS
トレーナー 沖野昂
85点
「おぉ!やるじゃねぇかトレーナー!ゴルシちゃんを傷つけた責任は取ってもらうんだからね☆」
「ったく、余裕そうな顔しやがって。今度は此方から!」
「おいおい、正面から突っ込んでくるのかよ!」
走って距離を詰める沖野トレーナー、ゴールドシップさんはアンカーを振りましながら迎撃に備え…そのまま、再びアンカーを飛ばした。
「何度も当た…はぁ!?」
「ゴルシちゃんキック!」
【国語】
ウマ娘 ゴールドシップ
90点
VS
トレーナー 沖野昂
Dead
アンカーは沖野トレーナーに避けられたものの、伸びた鎖を活かしたドロップキックが命中した。ゴールドシップさんの勝利である。
『お疲れ様でした。これが召喚獣の戦いとなります。沖野トレーナーには後で補習を受けてもらうとして「マジかよ!?」…続いてレース場を走ってもらおうかと思います。では、別の召喚フィールドに代えますので、また召喚獣の召喚をお願いします。』
えーと、科目を変えて…白金の腕輪を45°回転させて…
『
召喚フィールドが東京レース場へと変わった。そして、僕たちは中央のステージエリアあたりに立っていた。
「おっしゃあ!いくぜ!『
「…」
「どうしたトレーナー?」
「アンタ…吉井さん、で良かったか?」
『何でしょうか?』
「京都レース場は無いのか?」
…うぐっ。そういえば、彼女の次走は天皇賞(春)…つまり、京都レース場が望ましいと思うのは当然だろう。けれど…
『すみません、現在使えるのは東京レース場だけになります。彼女のトレーニングへの影響を考慮するなら今回はここまででも…』
「待てよトレーナー!せっかく、面白そうなことなのにこのまま終わらす気か?」
「ゴルシ…だが、次を考えると…」
「ゴルシちゃんのやる気を奪っておいて、次も何もあるかよ!」
「…そうだな。ゴルシがやりたいなら…俺は答えてやらねぇとな。『
【理科】
ウマ娘 ゴールドシップ
160点(物理)
VS
トレーナー 沖野昂
108点(生物)
「またゴルシちゃんより下かよ!?」
「結構自信はあったんだけどな…」
沖野トレーナーは召喚をしてくれた。正直に言うと100点超えてるだけで十分な成績なのだけど…まぁ、ここは口に出さない方がいいだろう。とりあえず、ゲートを出して…
「これは…2000mか。」
「天皇賞は天皇賞でも秋の方かよ!?まぁ、ゴルシちゃんの出走予定は無いけどな!」
「…」
「トレーナー、アタシの好きに走っていいよな?」
「……あぁ。好きに走れ。」
ゲート位置を見た沖野トレーナーの目が険しいものなった。…短すぎただろうか?とはいえ、2人はそのままゲートへと収まり…レースが始まった。
「──っ!」
先頭に立ったのは沖野トレーナー。後方からのレースを得意とするゴールドシップさんを考えると自然とそうなるだろう。…あれ?それを込みしてもどんどん差が広がっているような…逃げの脚質?それにしても…凄いペースで逃げているな。周りの人たちも目を丸くしている。
「トレーナー…さん?」
特に反応していたのがサイレンススズカさん。…これってまさか!?あのレースを…
「うおぉぉぉ!」
「…こっちも負けてられねぇな。」
【理科】
ウマ娘 ゴールドシップ
127点(物理)
VS
トレーナー 沖野昂
45点(生物)
自身の点数を大きく削りつつも激しいスピードを出し続ける沖野トレーナー。そのまま既に最終コーナーへと入っていた。その差はまだ10バ身以上…しかし、ゴールドシップさんもペースを上げてきており、差がドンドン縮まってきている。
「保て!あと、ちょっとだろ!何としても…走りきるんだ!」
「…」
【理科】
ウマ娘 ゴールドシップ
50点(物理)
VS
トレーナー 沖野昂
18点(生物)
沖野トレーナーの召喚獣は点数の限界により減速し始めるも…それに鼓舞するよう声を出す。しかし…ロングスパートをかけていたゴールドシップさんの召喚獣が差しきってゴールした。
「…くっ!俺にもっと点数があれば…」
「スズカの走りが出来たってか?」
「…」
「ったく、今トゥインクルを走ってるのはゴルシちゃんだってのに…嫉妬させんなよ。」
「…悪かったなゴルシ。」
「妙にスッキリした顔しやがって…これからも頼んだぞ?」
「あぁ…!」
互いの手を握り合う2人。その場の全員から拍手が起きていた。
………
『以上になります。皆さん、ご協力ありがとうございました。』
あれから担当のトレーナーとウマ娘でペアとなり、戦闘→レースと行ってもらい…全員、1通りの操作が完了した。さて、0点になった人には補習を受けてもらうとして…
『補給試験を受けたい方はすみませんが明後日に行う予定ですので、その日の放課後に中等部A組の教室に集まってください。それでは、お疲れ様でした。』
僕は戦死者らを引き連れて補習へと向かう。まぁ、生徒だけ学年もバラバラなのに加えてトレーナーもいるので科目毎のプリントを1枚、解いてもらうだけになるけど…ここら辺もやはり人員不足を感じざるを得ない。そもそも、全科目の補習担当できる人も限られるのだけどね…
「早く終わらせて今後のトレーニングプランを考えないとな…」
トレーナーの誰かが言った言葉が僕の耳へと刺さる。戦死=補習は僕の中では当然であったけど、ここはトレセン学園。文月学園とは違う。よって、これからのことを考えると強制補習も無くすべきだろうか?…課題は山積みだ。
───
後日、僕は他のトレーナーと共にトレーニングコースで走るウマ娘たちを見にきていた。スカウトし、契約を結ぶためだ。
「(あの子は全体に細身だね。スカウトしたら身体作りから入ることになるかな…)」
「吉井トレーナー…担当を持つ気か?」
「何でも今年の合格者、アイツしかいなかったらしい。」
「教師しながらトレーナー試験を突破ってどんなエリートだよ…」
「何でも今回の召喚システムのためにわざわざ取ったとか聞いたぞ。」
「いや、そこまでして中央トレーナーにならないとか1種のバカだろ。」
何か僕の悪口が聞こえたような気がするけど…聞かなかったことにしよう。しかし、これがウマ娘の走りか…召喚システムが加わることでどこまで影響するのやら。
「吉井さん、すみません…」
「駿川さん?どうしましたか?」
「実は今日の数学の補習担当マナベ先生が体調を崩して早退してしまいまして…吉井さんが代わりに担当してもらえないでしょうか?」
「分かりました、すぐに向かいます。」
…担当を持って召喚システムによるトレーニングの効果を調べたいけど…教師がメインである以上はそれは難しいかもしれない。流石にそんな僕の担当になって欲しいウマ娘はいないだろう…
「あぁ…吉井トレーナー、行ってしまわれましたわ…」
「彼にスカウトされたらあのトレーニングが優先して出来るというのに…」
「ま、まだチャンスはありますわよ!」
「それにトレーナーは彼だけじゃない…私たちは全力を出してアピールするだけでしてよ!」
「けど、やっぱり…」
「彼が1番の注目トレーナーだったよね…」
「むむ!どうやら彼を狙うウマ娘は多いようですね!…何とかアプローチを考えないと行けないようです。」
………
「補習はここまで!僕が試験に出すとしたら、この問題かな…ここに線を延長することで架空の点を作り、相似の比から長さを計算する。今回はこれだけでも覚えていてね。」
『はい!ありがとうございました!』
補習が終わった生徒たちが慌てて教室を後にする。このままトレーニングに行くためだろう。僕ももう1度トレーニングコースに…
「吉井さん!」
誰かが僕に声をかけてくる。何かさっきの補習で分からないことが…あれ?この子って…
「サトノダイヤモンドさん?あれ?君って中等部だよね?どうしてここに?」
前のテストで最高得点だった子だ。どうしたのだろうか?
「吉井さん…私たちのチームカペラでサブトレーナーをしてみませんか?」
…サブトレーナーって何だろう?
スピカのトレーナーの名前は中の人からの連想しました。