さぁ皆様ッ!!お待たせ致しましたッッッ!!
こちらは新たな神様である小鈴ちゃんを讃え、
パタポンの復活を祝う大宴会の真っ最中ッ!!
我らが主人公、本居小鈴ちゃんは、パタポン達に
お酒を盛られまくった結果、凄い事になってるのです!!!
「みなさぁぁぁん!!盛り上がってますかぁぁぁ!?
神様はぁ……ノリノリでぇぇぇぇすッ!!!!」
「こすずさまァァァー!!」 「ボンベラボー!!」
「かみさま ばんざーい!」 「うはっ よいすぎワロタw」
神様と共に、爆上げフィーバーなパタポン達!!
いつもの可愛さ振り撒くビブロフィリアはどこ吹く風、
今この場にいるのは酒乱の新人神様、本居小鈴ッ!!
顔を真っ赤にして、ノリノリのアゲアゲだッ!!
そして小鈴ちゃんに夢中で仕方ないパタポン達ッ!!
肉に肴に果物に酒に囲まれて酒池肉林ッッッ!!!
真昼間だと言うのに、酔っ払えるなんて最高だね!!!
「阿求聞いてよお!私はねぇ…すっごぉく嬉しいんだぁ…
こぉぉんなに皆に期待されてぇ…盛り上げてくれてぇ…
美味しいお肉にお酒までご馳走して頂いてぇぇぇ…」
「こ…小鈴ぅ…わかったから水…水を…持ってきてぇ…」
すぅぱぁハイテンションな小鈴ちゃんに対し、
こちらは呑み過ぎてノックダウンした阿求ッ!!
未知の酒を楽しみすぎた結果、ハメを外し過ぎちゃった!!
酔って真っ赤なのに、顔を真っ青にしてて大変だ!!
「かみさまの ゆうじんさまが ピンチだぜッ!!
メディィィック!! ぎぶみー・うぉーたぁぁぁッ!」
「おーけー⭐︎ いま いきまーす♪」
たみポンに呼ばれて飛び出てやって来たのは、
魔女の帽子と靴がお似合いな、オシャレ魔女パタポン!
「まほポン」というこのパタポンは、遠距離クラスの新鋭!
魔法の杖をヒョヒョイッと振る事で、魔法を行使するのだ!
「はぁーい♪ ちりょうかいし でーす♡
ちちんぷいぷい げんきに なぁーれ⭐︎」
まほポンの魔法は、振るう杖によって変化する。
武具が消失してる中、癒しの杖が奇跡的に偶然
残っていたお陰で、状態異常もなんのその!!
阿求はみるみる内に元気になっていったッ!!
「ちりょう かんりょうでーす⭐︎ おみずを どーぞ♪」
まほポンが水を渡すと一気に飲み干す阿求!
酔い続けてはいるが、気持ち悪さは無くなったッ!!
「ん…ふぅ…ありがとう…助かったわ…凄いのね、貴方達…
他の魔法使いが見たら、きっと気にいるわぁ…」
「えへへー 褒められちゃった♪ うれしー♡
また こまったら よんでねー⭐︎」
杖をクルクル回し、帽子を脱いでご挨拶ッ!
まほポンは宴会に戻り、酒と肉を楽しみ始めた!
実際本当に凄かったのだ。杖を一振りするだけで、
阿求の苦しさが吹き飛んでいったのだから!
今まで見た事ないタイプの魔法に、阿求は興奮していた!
折角だし…もう少し呑もう、小鈴も楽しんでいるんだし。
調子に乗った阿求は、再び酒を盃に注いだのだったッ!
「こすずさまー!おさけは どうですかー?
こちら ヤシのみで できた おさけなんですよー!」
「こすずさま!! おにく!!おにくをたべましょう!!
かたいのも やわらかいのも ありますよッ!!」
「こすずさまぁ!しおキャベツは いかがー?
おさけ のみながら たべると すっげ おいしいよ!!」
一方こちらは小鈴とトン・チン・カンの三人組!
ぴょんぴょん跳ねながら食べ物とお酒を献上する姿が
愛らしくて…愛おしくて…小鈴は我慢出来なかったッ!!
「最高よーっ!!全部貰っちゃうわぁ!!」
「「「わぁーい!!!」」」
小鈴はすっげ良い気分だった!酒も肉も野菜も美味しいし、
不思議なことに、たくさん呑んでも悪酔いしないのだッ!
お陰でグイグイ酒が飲めてしまう!気分は鬼の四天王!
旗を抱えながらふらっふらに酔ったはたポンもやって来た!
「ひっく…こすずさまぁ〜!たのしんでますかぁ?」
「あぁはたポン!楽しいわぁ…飲んでも呑んでも
悪酔いしないのよぉぉ〜、不思議ねぇ〜!」
「えへへぇ!それはですねぇ!こすずさまがぁ!ひっく……
かみさまだからぁ!“はた”の かご を えているのですッ!」
えっへん!と自信満々に自慢の旗を説明するはたポン!
はたポンの持つ旗は、ただの豪華な旗なんぞではないッ!
コレは先祖代々、はたポン家に受け継がれたセカイに
一つだけの伝説の武具!はたポンの家宝であるこの旗は、
「大きな神様」の加護を与えられた奇跡の旗!!
あらゆる状態異常を無効化するし、近距離クラスがいる限り
絶対無敵の加護を付与する由緒正しき武具なのである!!
小鈴ちゃんが悪酔いしないのはそのお陰だったのだッ!!
「ん〜…大きな神様ってぇ…なんだろう…神様…神様…
あぁそうだ!思い出したわぁ!ねぇみんな…私ねー…
ある場所にぃ、心当たりがあるんだぁ…聞きたい〜?」
べろんべろんに酔っ払い、気持ち良くなり過ぎて
うとうとし始めた小鈴ちゃんッ!!
ききたい!ききたい!きかせてー!!
パタポン達の期待を膨らませる新人神様は、
意識を手放す前に言い放ったのだ!
「このセカイの!幻想郷の果てを!!知ってるのッ!!
明日の夜明け前ッ!!行きましょーッッッ!!!!」
彼女の放った一言は、パタポン達のテンションを
めっちゃくっちゃに盛り上げたッッッ!!
「うおおぉぉぉーッ!!こすずさまぁぁぁぁ!!!」
「セカイの はてへー!!」 「ヨッ ヨッ ゲロッパー!!」
「すっげ かみさま!すっげ こすずさま!」
まるで爆発のような盛り上がり方だッ!!
それもそのはず、念願を叶えると宣言したのだから!!
盛り上がるパタポン達を他所に、阿求は聞くのだったッ。
「随分と…凄い事言ったわねぇ…そんな場所…知ってるの?」
「ん〜…幻想郷の果てって言ったら…あそこでしょ〜…?」
阿求の耳元でコッソリ教える小鈴ちゃん、
阿求はその場所を聞いて納得したッ!!
「あ〜…確かに…間違い無いわねぇ…やるじゃない…」
「えへへ…私…神さまだもん…しっかり…やらな…きゃ…」
阿求の肩に寄りかかりながら、小鈴は眠りに落ちた…
阿求も小鈴に満足したのか、うとうとし始めた…
この宴会もそろそろ終わりが近づいて来たらしい…
小鈴も…それなりに責任を感じてるのかな?
ちょっぴりアウトローな少女が、今じゃ神様だものねぇ…
ちょっぴり大人になったって事なのかしら…ふふ…
これからのあんたが…楽しみになって来たわ…
物語を見届ける為、何としても長生きする事を心に誓い…
期待と心配を胸に膨らませ、小鈴の隣で阿求も
ぐっすりと眠りについたのであった……
それからしばらく…鈴奈庵に戻った霊夢と魔理沙、
メデン、文、マミゾウの妖怪娘三人組。
交渉のために移動して場所を変えていたのだが…
帰って来た時、鈴奈庵はえっらい事になっていたッ!!
ぐっすり仲良く眠る小鈴と阿求…そこまでは良かったッ!
はたポンに三英雄パタポンズもぶっ倒れていおり、
あちらこちらには興奮が止まずに騒ぎまくるパタポン達ッ!
メデン達を見つけたまほポンが浮きながら出迎えて来た!
「あ メデンさまだッ♪おかえりなさーい⭐︎」
「おしごと ごくろうさま いったい なにごと なんです?」
「あすの よあけまえ セカイの はてに いくんですってー♡」
「………マジ?」
「マジです」
メデン含む、少女達は全員固まった。
小鈴が言う幻想郷の果てとはどこの事なのか、
しかも、答えを聞いた阿求のお墨付きと来たからさぁ大変。
うーん…と考える幻想郷の少女達だったが、結局…
そんな時だった。メデンは一歩踏み出し、声を上げたッ!!
「みなのものッ!!!」
一瞬で静まり返る宴会。メデンに集まる目線ッ。
静かになったのを確認し、続けてメデンはこう言ったッ!
「あすに そなえて こんやは やすみましょう」
呑気に言い放つメデンだった。
「はーい!!」 「おかたづけ しましょー」 「よいしょよいしょ」
返事するパタポン達も呑気そのものだったッ!!
「ほら見なさい魔理沙、ウチで宴会やる時もあんな感じに
いつも片付けてくれると助かるのよ?わかる?」
「お前も大概呑気なヤツだなぁ〜、良いのかよ、小鈴の件。」
「さぁねぇ…それよりメデン?アンタ達はどうする訳?
流石に全員鈴奈庵でお世話になるって訳じゃないでしょ?」
霊夢はメデンに視線を送ると、小鈴が持っている
パタポンの書を指差し、説明し始めた。
「あの パタポンのしょが われらの いえになる ようです
ほんらい われわれは むらや アジトで じゅんびを
ととのえるの ですが あの ほんの なかには ちいさな
いセカイ が ひろがってる みたい なんですよねぇ…
こすずさまの おてを わずらわせは しませんよ」
「本の中にパタポン専用の異世界が広がってるだって!?
そりゃ…とんでもないマジックアイテムじゃないか…!!」
魔理沙の目がギラギラに輝いたッ!
見たい!研究したい!解き明かしてみたいッ!!
その為にあらゆる手を尽くす予定…だったのだが、
小鈴の物を盗むのは罪悪感が酷いし、何より…
メデンの事を思い出すと…タダでは済まないだろう。
「メデンさまー かたづけ おわりましたー かえりまーす」
ひょいと、パタポンの書に吸い込まれていくパタポン達!
全員が本に戻ると、その場所に残っていたのは
ぐっすりな小鈴と阿求、はたポンとパタポンズだけだった。
「さぁてと…儂等はコレから忙しくなるんでな。
後の事は任せたぞい!」
「おっとぉ、新聞を急いで作らないといけないので
私も一旦山に帰りますね。明日の新聞をお楽しみに!」
全てを見届けた大妖怪の二人は、逃げるかのように
ササっと鈴奈庵を後にした。面倒事から逃げる為だ。
「あ!おい!逃げるなー!!ちょっと知恵を貸せー!!」
「ちえ ですか? いったい なにに…?」
「……アンタも協力するのよ…説得にッ」
「?????」
霊夢と魔理沙は二人で頭をフル回転させ始めた。
これから帰ってくる小鈴の両親に、
なんて言い訳しよう…と。
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幻想郷において、夜は妖怪達の時間。
夜は多くの妖怪が活動する時間帯だ。そんな時間に、
力を持たない普通の人間が夜に里の外に出ようものなら、
魑魅魍魎に襲われて食われて…おっ死ぬだけだろう。
さて…今の時間は虎の刻。夏の季節の夜明け前。
太陽が昇る朝を前に妖怪が眠りにつき始める頃、
本居小鈴とパタポンズ、そしてはたポンはそこにいた…
「ふぅぅ…なんとかここまで来れたぁ…もう…
酔った勢いでとんでも無いことを言っちゃったなぁ…」
「こすずさま…このさきに…セカイの はてが…?」
「そうだよはたポン…みんなも登る準備は良い?」
「もちろん!」 「どこまでも!」 「ついていくよー!」
目の前にある長い長い階段が、彼女達を出迎えていた…
そして小鈴は静かにタイコを構えた…進む時が来たのだ。
かみさま……おねがいです……
どうか パタポンたちを……おみちびき ください……
PATA PATA PATA PON!
階段を登り始める小鈴と パタポン達は、
ここまでの道のりを思い出していた…
PATA PATA PATA PON!!
店をほったらかして大宴会を開いて酒に酔い、
帰って来た両親にこっ酷く怒られた事…
霊夢と魔理沙の必死の説得で許された事…
PATA PATA PATA PON!!!
家族には、パタポン達を異世界からやって来た
新しいタイプの「座敷わらし」みたいな存在だと伝えた。
家に居るだけで繁栄をもたらすという妖怪という事と、
仕事のお手伝いをすると言う条件で家に住む事を認めてくれた。
PATA PATA PATA PON!!!!
宴会での約束を覚えていた。だから私たちはここにいる。
夜明け前に家を出て、里を出て、獣道を急いで走り抜けて…
そして今、遂にこの長い階段を登りきったッ!!
「ふぅ…!着いたよみんな…!!」
暗くてあまり良く見えないが、奥に建物が見える…
ここが幻想郷の果て…ここが旅の終着点…
「ここが セカイの はて…?」
「なんてこった♪」
「ああ…こすずさま! タイコのちからに かんしゃします!」
「おい おい おい! すっげ こなこと! すっげ こすずさま!」
はたポンとパタポンズも喜び、小鈴を讃えた。
しかし…ここで一体、何が見えるというのだろう…
「そろそろ来るよ…!」
小鈴が真っ直ぐ空を指を差し…そして…その時が来た。
突如、強い光が空の向こうから差して来たのだ!
「ああッ…まぶしい!!」
とても強い光で目が開けられそうにない!
「たとえ めが つぶれても セカイの はての
【それ】をみることが できれば ほんもうだッ!!」
パタポンの言い伝えでは、セカイの果てを見ると
目が潰れてしまうらしい…だが、それでも見たいのだ!
「うっ…うわあああああッ!!! 」
「めがッ!!めがあああぁぁぁッッッ……まぶしい!!!」
パタポン達は目を開けた。光が弱くなって来たからだ。
差し込む光は優しく暖かいものに変わっていき、そして…
太陽の光は、この幻想郷全てを照らし始めた
「おおおッ…うつくしい…ッ!」
「すっげ かんどう」
ここから眺める日の出の景色は最高に美しかった…
最初に見えたのは、小鈴達が住んでいる人里だった。
周りを見ると、もっと沢山の場所がある事が分かった。
真っ赤なお屋敷に大きな湖、ひまわり畑に竹林!
高い山には大きな滝が流れ、その上に建物が見える…
おお!空の上には逆さになってるお城がッ!
なんて不思議なセカイ!これが幻想郷!!
そう…ここは、幻想郷の全てを見渡せる場所だった。
「ん…? なんじゃ?」
後ろから近付いてくる二人分の足音が聞こえた。
振り向くと、見覚えのある人物がそこに立っていた。
「あぁもう…折角気持ち良く寝てたのに、騒ぎすぎよ!!」
「へへっ、やっぱりお前らここに来たんだな。」
紅白巫女の霊夢、白黒魔法使いの魔理沙がそこにいた。
赤い大きな門…鳥居が見える…この建物はもしかして…
「ようこそ博麗神社へ。素敵なお賽銭箱はそこよ?」
どうやら霊夢が住んでるお家だったらしい。
「小鈴ちゃんの言う通り、ここが幻想郷の端よ。
果てと端っこって、大体同じだから間違いないわね?」
間違いなく、ここは幻想郷の果てらしい…
しかし、パタポン達の目は潰れていなかった。
つまり、ここで見たものは【それ】では無いと言うことだ。
「神社が答えだと思ったんだけどなぁ…ごめんね皆…」
「ふふふ…」
きっと、小鈴ちゃんなりに出した答えだったのだろう。
きっと意味のあるコトであると、私の勘が言っている。
だから今は…この言葉を送ろう……
「これでアンタ達の冒険も終わりね?」
「これがあなた達の冒険の始まりね?」
ようこそ。幻想郷へ。貴方達を歓迎いたしますわ。