Justice前章:Labyrinth 嶺編   作:斬刄

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3話誘拐と救出(後編)

機会人形から放たれたミサイルが四人に向かって放たれていく。嶺達はまだ何とかなるが、アリサ達は自分達を守ることも逃げることもできない。

ここから二人が出ていこうとすれば、人形が追いかけてくるからだ。

 

 

「ハセヲ!」

「分かってる!レイザス‼︎」

 

まずアリサ達を守る為にハセヲが魔法でミサイルを破壊する。だが、嶺とハセヲを標的にしたミサイルはそのまま勢いは止まらずに向かってくる。

 

ハセヲは大剣・大百足を取り出して脚部を切断しようと、大剣についてある幾多の刃が回転してぶつける。切断するうちに火花を散らして切断しようとするが、人形もそのまま動けないわけがなく。

 

「チッ!」

 

ハセヲは攻撃を中断し、人形の攻撃を避けた。今度は嶺の大鎌で人形の首部分を刈り取ろうとするものの。

 

(やっぱダメか)

 

首を真っ二つにしようと試みたが、何かが人形の部位の切断を阻むかのように再生している。人形自体は動いておらず、ジュエルシード本体が人形の体を支えかつ魔力で防いでいる。

 

「くそっ、まだ立ち上がってきてやがる。嶺、こいつきちんと効いてるのか?」

「動力を狙えばいいんだけど、ジュエルシードを封印しないと一歩間違えればみんなまとめてドカンだし。私達は封印できる能力を持ってないからね」

「マジかよ…それじゃあ倒しようがねぇじゃねぇか⁉︎」

二人の力で抑えることは可能だが、ジュエルシードを封印する魔導師や魔導師はメンバーにいない。よって、二人であの人形を止めることはできるわけがなく、今は人形を食い止めるしかできなかった。

 

街中で大暴れでもしたら、大変なことになる。

 

「また来るよ!」

「チッ…いつまで続くんだよ!」

人形が再度動き出し、二人を襲ってくる。封印ができない以上、延期戦になることを二人は覚悟していた。

その時、

 

〈Accel Shooter〉

「シューット!」

 

横からいきなり複数の桃色の球体が出現して人形に襲い掛かる。入り口から叫び声が聞こえ、二人が振り向くと幼い少女が飛んでいた。

 

「あそこだよ、結界!」

フェレットが先に侵入し、周囲に被害を出さないように魔法で結界を作り出す。

(やっと来た)

嶺の方はなのはかフェイトのどちらかが来ると思っていたが、なのはで良かったと思っている。ジュエルシードの反応に二人のどちらかが動かないわけがなかった。

 

だが、なのはにはまだアリサとすずかにユーノの手伝いについて秘密を明かしてない。

 

「なんでアリサちゃんとすずかちゃんがいるの⁉︎」

「なのは!それよりもこいつを封印しないと‼︎」

「わ、わかったの!」

 

二人はなのはが空を飛んでいることに呆然と上を見上げることしかできず、目を丸くしている。

今のところアリサ達を守っているのは見知らぬ二人だが、今はジュエルシードを封印するためになのはは二人と協力することとなった。

「助太刀するの!」

「助かる。それじゃあハセヲ、こっちで注意引くよ!」

「了解‼︎」

ハセヲと嶺が陽動をかけて、なのはがその人形に埋め込められているジュエルシードをどうにかする。

ハセヲと嶺はそのまま攻撃し続け、なのはを狙わないようにする。2人が陽動であるために危険に晒されるが、戦い慣れている二人だからという理由となのはが来ている時点で既に勝利は見えていた。

 

延期戦にならないのならば、人形を足止めするのは造作もない。人形はなのはに目をくれずに動き回る二人を狙い続けており、なのはの方はエネルギーを貯めて、砲撃魔法の準備をする。

 

(あの二人、すごい)

 

二人が注意を引いているおかげでなのはの方は戦いやすかった。巨大な敵相手に魔力を使ってない手持ちの武器だけで戦っている二人で足止めしていることに驚いたものの、今は人形を止めることに集中していた。

 

(Divine Buster)

「ディバイン…バスタァァァァッ‼︎」

なのはが人形ごと核であるジュエルシードを撃ち抜き、両手でなのはを捉えようとするものの。

「バインドっ‼︎」

ユーノが拘束魔法を使って妨害する。

人形の両手は、なのはには届かずに抑えつけられていた。

 

「ジュエルシード、封印‼︎」

(sealing)

人形の中に入っていたジュエルシードがなのはのデバイスであるレイジングハートに取り込まれ、人形は動力がなくなったことにより盛大に崩れていった。

 

倉庫から出て、なのは達とアリサ達はすぐに安全な場所に撤退し、霊達の方はボスを運ぼうときている。人形が崩れてゆく激しい騒音に気絶していたボスが目を覚ました。

 

「こいつどうすんだ?」

「とりあえずまた気絶させるよ」

「うっ…何があって、うぐっ⁉︎」

が、嶺はそのボスを峰打でもう一回気絶し、また大人しくさせた。倉庫の中はガラクタと化し、そこにいた6人と一匹は脱出して外に出た。

「なんとかなったね」

「…そうだな」

嶺とハセヲはボスを適当なところに置くと、なのは達が二人に近づく。

ユーノにとって二人があの大きい化け物相手に戦っていたことが不思議でならなかったからだ。

「…君たちは一体」

「あのっ、さっきは助けてくれてありがとうございまし「なのはっ!」」

彼女は嶺達が助けてくれたことを感謝に向かっているが、その前にアリサがなのはに詰め寄る。なんでなのは達がそんなことになっているのか、事情が全く理解できない二人がなのはに言いたいことが山ほどあった。

 

「ちょっと、今の何なのよなのは!フェレットは何故かしゃべってるし、どういうことかちゃんと言いなさい‼︎」

「アリサちゃん落ち着いて…」

「あうあう…」

(どうする?なのは)

(どうするって言われても…うううっ)

なのはにこんな隠し事を持っているとは二人とも思わなかった。驚くことばかりで、混乱していた。

なのはの方はジュエルシード集めやユーノのことについては隠していたから何も話していなかったために二人の質問攻めに動揺し、困っていた。

 

その時、

 

「「すずか!アリサ!無事(か)⁉︎」」

なのはの兄である恭弥とすずかの姉である忍が心配になってここに駆けつけてきた。倉庫の中はボロボロになっており、そこにいるのはコスプレをしているなのはとフェレットに見知らぬ白髪の男と、彼と一緒にいる女の人がいた。

 

「なんだ、これは…それになんでなのはも⁉︎」

(あ、まずい)

「ハセヲ、どうしよ。逃げる?」

「今無理だろこれ」

「…あなた達は敵ですか?」

ここから逃げようとすれば、なのは達が自分達のことを調査して追ってくる可能性が大きい。

下手な言動で、不審に思われるわけにも行かない。

二人が嶺達の存在に疑問に思いつつ警戒しており、嶺達の方はどう返答すればいいか困っていた。

 

「えーっと…」

「待って、お姉ちゃん。この人たちとなのはが助けてくれたの」

「本当かい?」

 

すずかとアリサが恭弥達にここで起きたことを話した。

最初にここに駆けつけて、黒ずくめの彼らを退治したことと倉庫にいた兵器が暴れて自分達を守るために嶺達が食い止めてくれたこと。後からなのは達が現れてその兵器が止めたことも話した。

 

嶺はこのまま外にずっといたまま話すわけにはいかないので、提案を出した。

 

「とりあえず、私達は逃げないので落ち着けるところで話しませんか?こんな所にずっといるのも変ですし。

あ、それとこいつが主犯です」

嶺は気絶しているボスに指をさし、ハセヲはその男を逃げられないように柱に縛り付けにしている。

それが終わった後、ハセヲは嶺の肩を軽く叩いて小言で話してきた。

(ちょっと話に割って入るが…いいのかよ、そこまで話す必要があるのか?)

(なるようになれでしょ、船については話さないとして、ここに来た理由とかを話しとかないと…それに、ここで全員魔法に関わることが既にイレギュラーなんだよ。それに元々原作通りに必ず進むとは言えない世界だって考えてたから。なのはは主人公でそれ以外の関係者も両方転生者側から見ればキーパーソン。

良くも悪くもどう行動するかを見て行動してしまう。だから、変に違う行動されるよりはその時に合わせて行動してもらったほうがいいよ)

「…それもそうね、ついてきて」

嶺の提案に他のみんなは賛成し、すずかの家へと戻ることとなった。明らかになったすずかとなのはの秘密や、嶺とハセヲのことについて、襲ってきた人形となのはと喋るフェレットに魔法。それらを話すのはかなり長く、なのは達3人と家族にとって重要なことだ。

 

なお、縄に縛られて置いてけぼりにされたボスはすぐに警察に見つかり、その部下もろとも連行されていった。

 

 

 

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