転移転生したら錬金術師だった件   作:裏路地のフィクサー

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転スラ小説が間もなく完結するらしいですね
私は、なろう板でしか文章媒体は読んでいなかったのですが紙で買おうかなと考えています。
しかし、金がないから暫くバイトですかね


9話 客人

 村に戻って、リムルと話して数週間たった。やっとこさ俺達の村作りが始まり、今まで建っていた仮テントを崩して本格的な家にする家作りが始まろうとしていた。村に戻ってきたときは驚いた。俺達の噂を聞きつけ近隣のゴブリン達が集まっていたから……その数百を超えた。最初は帰ってもらおうかとリムルと念話で相談していた時に大賢者と真理得者から他の種族に淘汰されくたばってしまうと言われ、受け入れることにした、まず最初に行う事としてゴブリン達に名付けをおこなった。俺はリムルに魔力供給していた、(真理得者に聞いたらこれは大丈夫らしい)その御蔭で今回は低位活動状態スリープモードに移行するのを阻止できた。

 カイジン達を連れてきてからは名付けた事で進化したボブゴブリンやゴブリナ達はその技術をしっかりと学んでいる。鍛冶の腕はピカイチな職人カイジン。ドワーフ三兄弟の長男のガルム防具職人。次男のドルドは細工の腕はドワーフ随一の細工職人。三男のミルドは器用で建築や芸術にも精通している万能な職人。本当にこの四人が来てくれてよかった。

 一方その頃ゴブタは仲間達に嵐牙狼の召喚を教えていた。ドワルゴンで置き去りになりかけた時、ゴブタは自分の影から嵐牙狼を召喚できるようになった。名付けで姿がほとんど変わらなかったが、どうやらその分能力が向上しているようだ。だが、ゴブタは体で感じ覚えるタイプなようで仲間達に召喚をうまく教えられてないようだ。

 そのような、数週間を過ごしある日の日中ジュラの大森林その中にある川の前にリムルとランガそしてアルケとセキロがいた、そして、リルムがランガに話しかけていた。

 

「いいかランガ、よく見てろよ」 

「は!」

「リムル! 変〜身‼︎」

 

 そう言ってリムルが黒い霧に包まれるとランガより2回りほど巨大な嵐牙狼となった。その姿はランガをベースに角が2本ある更なる進化をした姿である黒嵐星狼(テンペストスターウルフ)だ。

 

「からの〜黒稲妻(くろいなずま)!」

 

 黒嵐星狼となったリムルはその2本の角から黒い雷を放ち川の中央にある俺の身長より一回り大きい岩を粉砕した、その結果川の水が中央の爆破し、水が飛び散り川は渦巻いていった。

 

「黒稲妻……流石は我が主!」

「リムル様にはいつも驚かされます!」

 

 ランガとセキロはリムルの黒稲妻に感激していた。今日はリムルが新しいスキルを試す為に此処に来たが黒稲妻の威力には本当に驚いた。これは使い所を見極めないといけないが充分な戦力になる。

 

「じゃあ次は俺だな」

 

 そう言いながら、影支配で影を操り外套のような、形で身にまとっていく、錬成陣が崩れないかって? 実は、リムルと話した時に消しておいたので今のところ覆ってしまっても問題がない、そしてあるキャラの異能力を再現していく

 

羅生門(らしょうもん)!」

 

 そう、文豪ストレイドッグスの芥川龍之介の異能力「羅生門」である、元々は外套を獣に変化させて戦わせる能力である、なぜプライドの真似をしていないのかそれは!

 技のイメージがしづらいからであるなので似たような動きをする羅生門の模倣をしているのであるそうして手を地面につけ影を広げていくそうして対岸にある大きな岩をの下まで影で覆った後

 

「羅生門・早蕨(わらさび)!」

 

 そう言いながら影を操りトゲを生やすそのトゲを枝分かれさせる、その結果眼の前の大岩は大小さまざまな穴が開きまるでどこぞのカートゥーンに出てくるチーズのようになる。

 

「うわぁ~お前の技エグいな」

「? 力強く素晴らしいと思いますが?」

「いや、まあいいや、でもその技あれだろ! 文ストの芥川龍之介のやつだろ!」

 

 リムルはアニメの技が実際使える姿に羨ましそうな表情をする。

 

「リムル様! アルケ様!」

 

 そんな事を話していると叫びながらリグルドがこちらに走って来る。リグルドはゴブリンロードからゴブリンキングに昇格させ、集まってきた他のゴブリンの村長達のリーダーとして皆をまとめてくれている。

 

「どうした、何かあったのか?」

「はっ! リグルら警備班から連絡がありました。森で不審な者達を発見したそうです」

「魔物か?」

「いえ。人間です」

「人間⁉︎」

「領土拡大を狙った何処かの国の調査隊やもしれません」

「早くないかアルケ!」

「一旦話だけ聞こう、領土拡大と思ったらコロコロ(野郎オブクラッシャー)しよう幸いここはジュラの森だコロコロ(ピンク色の肉塊)にしても問題にもならないはずだ」

 

 リムルとアルケがリグルドからの報告を受けている頃。

 

「うおおおぉぉぉぉぉおお‼︎」

 

 ジュラの大森林。その森の中、カバル一行が巨大妖蟻ジャイアントアントの群れに追われていた。

 

「カバルの旦那が悪いんでやすよ! いきなり巨大妖蟻ジャイアントアントの巣に剣なんかぶっ刺すから‼︎」

「うっうるせぇ! リーダーに口答えするな!」

「リーダーのくせに迂闊すぎよ‼︎死んだら枕元に化けて出てやるんだから〜‼︎」

「ふははははは! そりゃ無理ってもんだ! 何故なら俺も一緒に死ぬからな‼︎」

「イヤ──────っ‼︎」

 

 逃げる冒険者達名前を聞くにカバル一行。その中でジュラの大森林を抜けるまでの間、臨時でメンバーとなったシズが足を止め巨大妖蟻に振り向きながら剣を抜く。

 

「私が足止めをしよう」

「シズさん⁉︎」

「おいよせ!」

 

 シズに迫りくる巨大妖蟻、だがシズの剣から炎が燃え上がり、剣を前にかざすと凄まじい炎が巨大妖蟻を焼き払っていく、振るたび炎が舞い赤く銀色の光が線を描くたび巨大妖蟻が切り裂かれていく。巨大妖蟻の群は瞬く間に全滅しシズはその中央に立っていた。

 

「…………凄い」

 

 あまりの出来事にカバル達が呆然としていると、シズの背後に倒れていた巨大妖蟻が3体起き上がる。

 

「⁉︎シズさん後ろにまだ‼︎」

 

 エレンの声に振り返りながら構えるシズだが突然シズが頭を押さえて体制を崩した。

 それを好機とばかりに巨大妖蟻が一斉にシズに襲い掛かる。

 

「シズさん‼︎」

 

 エレンが叫んだその直後、黒い顎が2匹の巨大妖蟻を噛み砕き、更に黒い雷が残った1体に落ち粉砕。その爆風によりシズの仮面が飛ばされた。

 それを見たカバル達はすぐにシズの元に向かう。

 

「シズさん大丈夫?」

「……ええ」

「なんでやす今のは?」

「黒い顎と黒い雷みたいだったが……」

 

 辺りを警戒するカバル達。すると煙の中から話声が聞こえる。

 

「黒稲妻やはり強力過ぎるな、これも封印だなぁ」

「もう少し威力を下げれば大丈夫じゃないか? 俺の(あぎと)がうまくできたし可能だと思うが?」

 

 カバル達は警戒し構える。やがて煙が晴れるとそこには黒いズボンに白いシャツ黒い外套を羽織りタバコを持っている男とシズさんの仮面を被ったスライムがいた。

 

「「「スライム?」」」

「スライムで悪いか?」

「えっ? いや……スライムが喋れるなんて……」

「信じられない」

「あっしは今黒い炎でタバコに火をつけたの人のほうも気になりやす」

 

 カバル達は突然現れた喋るスライムのリムルとアルケに戸惑うなか、リムルは仮面の持ち主であるシズに近づき仮面を渡す。

 

「ほら、其処のお姉さんのだろ。すまんなぁ怪我しなかったか?」

 

 仮面を受け取るシズの顔を見てリムルとアルケは内心驚きながら念話で会話をする。

 

『思ったより早く会えたなこれならコロコロ(あ〜セルマァ……俺、涙が出そうだよ……)をしなくても良さそうだ』

『ああ。この人なら大丈夫そうだなてっきりもっと先だとばかり思っていた』

 

 そうシズはドワルゴンの占いで水晶玉に映し出された女性だった。

 

「えぇ大丈夫。助かったよありがとう」

 

 俺とリムルはリグルドの報告にあった人間達がどの様な奴らか確認しようと見に来たが、まさか魔物に襲われていたとはな。助けた人間達は疲れていたようなので建設中の村に案内して仮テントの中で休んでもらう事にした、まだ、客を泊められる家は出来ていないのだ、しばらくして様子を見に行くと中から何やら揉めてるような声が聞こえる。

 

「ちょ⁉︎お前‼︎それは俺が狙ってた肉!」

「酷くないですか! それ私が育ててた肉なんですけど!」

「旦那方! 食事に関しては譲れないでやんすよ!」

 

 俺とリムルはリグルドの方に顔を向けると、リグルドは申し訳ないような表情で説明してくれた。

 

「すみません。腹ペコだと言うので食事を」

「おぉ! いいじゃないか! 困っている人に親切するのはいい事だぞ」

「リグルドいい判断だ」

「はは! ありがとうございます! これからも精進したいと存じます」

「リムル様。アルケ様どうぞ」

 

 リグルがテントの入り口を開けると中では、鉄板の上で焼かれている肉を必死になって食っている人間達。特に女性の方はしてはいけないような形相で肉を食べている。しかし、この三人の人間は何処かで見た様な気がするが…………。

 

《洞窟の入り口で遭遇した冒険者達です》

 

 真理得者に言われて思い出した。そうだあの時の冒険者か。そしてリムルと俺の運命の人である女性は正座をして仮面を付けたまま食事をしているが……それ、教えてもらえるかな?

 

「お客人。大したおもてなしはできませんがくつろいでくれておりますかな? 改めて紹介しよう。こちら我等が主! リムル様! アルケ様である‼︎」

「「「主⁉︎」」」

 

 リムルと俺が主としり驚く人間達。まぁスライムが主だとは思わないよな。

 

「主で悪いか?」

「いっいや……」

「ただのスライムではないと思ってたけどまさか」

「あっしはそのタバコを吸っている方の人のほうも気になりやす」

 

 困惑している人間達にどう説明しようかと悩んでいると、リムルがあのゲームのセリフを言い出した。

 

「初めまして。俺はスライムのリムル! 悪いスライムじゃないよ♪」

「ぶっ!」「ッ!」

 

 俺は思わず吹いてしまう。運命の人も同じく吹いたからやはり日本人の可能性が高い……正座もしているし、その後、冒険者達はカバル、エレン、ギドと自己紹介をし、運命の人ことシズさんはジュラの大森林を抜けるまでの間だけ臨時でメンバーに入ったそうだ、カバル達はブルムンド王国のギルドマスターの依頼でジュラの大森林を調査に来たらしい。暴風竜ヴェルドラの消滅で魔物の活発化が予想されてのこと成る程、ヴェルドラがリムルの中に入った影響が各国にもあったようだな、まぁ300年封印されていた存在が突然消えたらそうだよな、領土拡大とかじゃなくて良かった

 

「俺達見ての通り今街を作っている最中なだけでギルド的には問題ある?」

「いや……別に大丈夫だろ」

「ギルドが口出す問題じゃないしね。国はどうだろう?」

「あっしはよくわかりません」

「そうか。まぁ今日は此処でゆっくりと休んでくれ」

「「「ありがとうございます」」」

 

 カバル達を泊めることにした後、他の国からも調査隊が来てる可能性があり俺は村の周りの偵察に出た。しばらく偵察して他の調査隊らしい人間達がいないのを確認し村に戻ると近くの丘の上でシズに抱っこされているリムルがいた。

 

「リムル。こんなところで何してるんだ?」

「アルケ。シズさんとちょっと話をだな」

「アルケ君って言ってたよね。君も転生者なんだよね。スライムさんから聞いたよ」

 

 君⁉︎一様見た目も中身も25歳なんだがなまあ、君呼びされても仕方ないしかし、君呼びされると違和感あるな。

 

「いんやちょと違うな。俺は、事故で死にかけている時にリムルのそばに転移して、死ぬ間際に漫画の事を考えていたら色々あって転生したんだ」

「そうなんだ。スライムさんとは転移した場所で会えたんだよね」

「そうだ」

「一人じゃなくてよかったね」

「ああ。シズさんは転生者じゃないようだし俺と同じように異世界人としてこの世界に転移してきたのか?」

 

 そう聞くとシズさんはどこか悲しげな表情で答える。

 

「ううん。私は召喚者だから……」

 

 召喚者。それはこの世界の人間に戦争兵器として強制的に召喚された者。確か召喚者は召喚主に逆らえぬように魂に呪いを刻まれるとヴェルドラが言っていたが……デリケートな事なので今は聞かないほうがいいだろう、そう考えているとリムルがシズさんに問う。

 

「シズさんはいつ頃召喚されたの?」

「ずっと昔。街が燃えて炎に包まれて……」

「戦争か」

「空から爆弾が降ってきて」

 

 空襲があったってことは……1942年4月18日〜1945年8月22日の日本本土空襲だろう。

 

「お母さんと一緒に逃げていてその時に」

「お母さんは」

 

 そう聞かれるとシズさんは目を閉じた。それだけでどうなったかは理解した。

 

「……済まない。……そうだ! 面白い物を見せてやるよ」

「面白い物?」

 

 リムルがそう言った後、俺とシズの頭にある光景が見える。おそらく思念伝達でリムルの記憶を見せているのだろう。見えてきたのは誰かの部屋……そしてパソコンに映るエルフの女性が……。

 

「エルフさん?」

「おわぁお⁉︎違う! そうじゃ! そうじゃない‼︎」

「リムルお前……」

「違う! 違うからなアルケ‼︎なしなし無し! 今のは無し‼︎見せたいのはこっち!」

 

 次に見えたのは戦争が終結し人々が復興に励み、俺たちの知る日本となる光景だった。成る程、流石リムルだ。これはシズさんも喜ぶはずだ。俺はシズさんの方を見ると予想通りまるで子供のような笑顔で発展した日本の光景を見ている。

 

「……凄い。絵はがきで見たニューヨークの摩天楼みたい」

「戦争が終わって平和になったよ。街も経済も発展した」

「そっか。良かった……お母さんにも見せてあげたかったな」

「俺はこっちの世界でも皆が平和に暮らせる街を作りたいと思っている」

「俺達がだろ?」

「あっ! そうだった」

「そうなるといいね」

「なるさきっと」

「きっとみたいな夢を見るんじゃなくて実現させるんだろ」

「フフフ……ウッツゥ!」

 

 突然胸を押さえてシズさんが苦しみだした。

 

「シズさん⁉︎」

「大丈夫か⁉︎」

「ごめんなさい……多分大丈夫」

「リムルの旦那ちょっといいか?」

「ああどうした? 済まないアルケ、シズさん抜けるよ」

「わかったリムル頑張ってな」

「じゃあねスライムさん」

 

 そこにカイジンが現れリムルは家を建てる場所の相談に向かった。

 

「……さっきのは召喚主にかけられた呪いの影響か?」

 

 先程のシズさんの苦しみようがどうしても気になり聞いてみた。

 

「……そうだね……私にとっては呪いだと思う」 

「そうか……無理せずにもう休んだほうがいい」 

「ありがとうそうするよ」

 

 俺とシズさん別れたが、その際シズさんが俺の後姿を見つめていたことに俺は気付かなかった。

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