転移転生したら錬金術師だった件   作:裏路地のフィクサー

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122名の皆様お気に入りありがとうございます
あと活動報告の書き方がわかったので書いてます


7話ドワルゴンへ

 現在俺達はリグルドに村の様々な事をぶん投げアメルド大河に沿って北上していた、目的としては村で服や家を作る為の技術者を探す為にドワーフの王国、ドワルゴンに向かっていた。同行者はリグルドの息子リグルとほか2名に一度ドワルゴンに行ったことのあるゴブタが道案内。牙狼族から嵐牙狼族に進化したランガ達の移動速度は風のように速い、だが。その中で一際早い茶黒っぽい狼の姿がある。そうセキロである。

 

 牙狼から人造忍人狼に新生したが、狼状態の体の動かし方は変わっていないからか走る速度がどんどん上がる。セキロとランガは体の大きさをある程度は変えられるので、今は他の嵐牙狼と同じ大きさに合わせてある。

 

「セキロ。今の体には慣れてきたか?」

 

「はい! アルケ様! 自分でも信じられないぐらいに馴染んでおります。今も力が漲っており、まだまだ走れます!」

 

「そうか。だが新生したばかりだから無理はするな」

 

「はい!」

 

 その言って更に加速するセキロ。人の話を聞いているのか⁉︎隣を見るとランガが必死にセキロの隣を走り、背のリムルが飛ばされないように必死にしがみついているように見えた、夜が更けってきたので川の近くで休む事にし、その中でリムルがリグルにリグルの兄は誰に名をもらったか聞いていた。リグルに寄れば、リグルの兄は通りすがりの魔王軍の幹部である魔族のゲルミュッドに名を貰ったらしい、この世界にはやはり魔王がいるようだ。ヴェルドラから勇者がいたのは聞いていたので魔王もいるのではと思っていたがその通りだった、その後リムルはゴブタにドワルゴンについて聞いてみる。

 

「ゴブタ。俺達が向かっているドワルゴンってのはどんなところなんだ?」

 

「えーとすね、正式には武装国家ドワルゴンって名称す。天然の大洞窟を改造した美しい都っすよ。ドワーフだけでなくエルフとか人間もいっぱいいるっす」

 

「エルフ‼︎」

 

「ドワーフ王のガゼル・ドワルゴは英雄王と呼ばれる人物で国民に物凄く慕われてるっす」

 

 エルフもいるのか……ってリムルがエルフと聞いてからなんかそわそわしてるが目的忘れてそうだな、しかし、英雄王か、どこぞの金ピカを思い出すが、アレみたいな性格じゃなければいいが、まあいいゴブタはドワルゴンの説明を続けているが、今のリムルはなんかエルフのことしか考えてないようだから、注意はしておくか

 

「リムル今回の目的は職人探しだぞ」

 

「⁉︎わっわかってるって! そのドワルゴンには俺達みたいな魔物が入っても大丈夫なのか?」

 

 その問いにリグルが答える。

 

「心配いりません。ドワルゴンは中立の自由貿易都市、国内での争いは王の名において禁じられております」

 

「ほうなら大丈夫そうだな」

 

「それを可能にするのは武装国家ドワルゴンの強大軍事力です。この千年ドワーフ軍は不敗を誇るのだとか」

 

「千年⁉︎」

 

「それは凄いな」

 

 千年不敗の国家か。それなら、英雄王はおそらくエルデの最初の王の様な人物だと考えられるな安心できたと喜ぶべきかなんとやら。

 

「……前行った時は門の前で絡まれたすっけど」

 

「トラブルなんて起こりませんよ」

 

「「……ん?」」

 

 なんか今 盛大にフラグが立ったような気がしたが……まぁ大丈夫だろう……多分……きっと……メイビー。

 

 ゴブリンの村からカナート大山脈を越えて武装国家ドワルゴンについた,本来ならゴブリンの足で2か月かかる距離をセキロとランガ達の頑張りでなんと3日で走破した,そしてドワルゴンにはリムルと案内役とゴブタが行く事に。

 

「本当にリムル様とゴブタだけで行かれるのですか」

 

「あぁ。あんまり大勢で行って目立たない方がいいだろう」

 

「しかし!」

 

「落ち着けリグル。トラブルが起こらないと言ったのはお前だろ」

 

「……はい」

 

「我が主……」

 

「それじゃあ行ってくる。アルケ、皆のことを頼む」

 

「あぁ気をつけて行ってこい」

 

「お気をつけて」

 

 こうしてリムルとゴブタはドワルゴンに向かった。正直言えば俺も行きたかったが、確かに大勢で行くのもなんだしスライムとゴブリンなら入れても大丈夫だと思うだろう、だがこの時俺はフラグのようなものが前に立っていたことを忘れていた。

 

 リムルを見送ってからしばらくするとドワルゴンの方から森へと逃げてくる者達がいた。その者達は逃げながら「スライムがでかい魔物になった‼︎」とか「恐ろしい咆哮だった」とか「あの化物に食われる」と言って去っていく。ああやっぱりフラグが回収されてしまったようだなぁ……。そう思っているとリグルが話しかけてきた。

 

「アルケ様! リムル様は大丈夫でしょうか⁉︎」

 

「落ち着け。リムルが無駄に騒ぎを起こすはずがないが確かに確認した方が良い。ただリグル達が行ったなら一緒に行ったゴブタの仲間とすぐに分かる。それで余計に話がややこしくなるかも知れない」

 

 俺の言葉に確かにといった表情でリグル達は俺をみる。

 

「此処は俺が様子を見に行く」

 

「しかしアルケ様にまでもしもの事があれば‼︎」

 

「リムル達の様子を見に行くだけだ。それに何があったか知らないと対処ができない。俺がリムル達と共に戻るまで皆を頼むぞリグル」

 

「アルケ様……はい! どうかお気をつけて‼︎」

 

「あぁセキロ、ランガと共にリグルに協力してくれ」

 

「心得ました」

 

 このして俺はリムル達の様子を見にドワルゴンに向かった。

 

 入り口前には商人や他の人々が並んでいるがなんか話し合っている者や倒れている者達がいた。やがて門番の前まで進み持ち物検査をされる中で門番に話を聞いてみた。

 

「何かあったんですか?」

 

「あぁあれか、実は少し前にならず者の冒険者がゴブリンとスライムにちょっかいかけたらしいんだが、そのスライムが突然大きな牙狼になって咆哮して追っ払おうとしたらしいんだがこの有様だ。今そのスライムとゴブリンは取り調べを受けてるって訳だ」

 

「成る程。その魔物にちょっかいを出した冒険者は?」

 

「帰ってもらったよ。国の前でこんな騒ぎを起こしたんだ入れるわけがない」

 

「そのとおりだな」

 

 俺は検査を終えてドワルゴンに入るとそこに広がるのは、様々な店が並びかなりの文明的な街並みだった、俺がドワルゴンの街並みに見惚れていると、俺の前を樽を抱えたドワーフの警備員らしい人物が走っていった。

 

「……何かあったのか」

 

 俺は気になり後をつけて行くと、そこは鉱山で警備員の人が三人の重傷者に樽の中から薬と思われる液体をかけていた。

 

「あれは……リムルの回復薬か?」

 

 リムルの回復薬らしい薬を浴びた三人の傷は瞬く間に癒えた、その回復力にかけた警備員の人も驚く。どうやら薬の効き目は知らなかったようだ、三人が立ち上がり喜びあっていたその時、反対側から以前洞窟で倒した個体より体が一回りほど大きい甲殻トカゲが現れた、どうやらこの鉱山で暴れているようで討伐隊とおもしき部隊が必死に戦っていた。その戦いのなかで甲殻トカゲの尻尾に弾かれた岩や瓦礫が警備員の人達に降り注ぎそれからかばうため俺は警備員の人達の前に出る、そして影支配影を操り岩や瓦礫を全てずたずたに切り裂き小石レベルにしていく、突然の俺の登場に警備員の人達が驚くが、俺は気にせずに甲殻トカゲに向かい走りながら考えていく、まず、人前で錬金術師を使うのは論外である、自分以外の転生者イレギュラーがいた場合考えすぎかもしれないが捕まって無限に貴金属などを生み出させるために捕まるかもしれない、まあこれはジュラの森でも言えることだがこれは後で考えていく事にして2つ目は洞窟でゴキブリにやったように丸焼きにするこれは使ったら周りに被害が出る。故に導き出される答えは! 

 

「おいちょっと待て甲殻トカゲの口に手なんか突っ込んだら!」

 

 そう、どこぞの上位者になるべきものやヤーナム野郎のマネをし口に手を突っ込むその後は内蔵攻撃ではなく

 

「発破!」

 

 そう言いながら亜空間操作でライターを取り出し、トカゲの中の酸素濃度を濃くしてライターを擦るそう、俺の考えた事は見られたらまずいなら見られないようにすればいい。そのような素晴らしい考えの元実行した行動の結果、甲殻トカゲは内側から内蔵を焼かれその場で倒れた、それを見た討伐隊や周りの人達が驚きの声を上げる、討伐隊の人達が俺に集まり礼を言ってくるなか、さっきの警備員の人も俺の方に近づいて来た。

 

「手段はどうあれ、助けてくれてありがとう。お前さんのおかげで俺達は助かったよ」 

 

「あの状況なら誰だって助けに動くだろう。だが無事でなりよりだ」

 

 俺が助けた相手は警備隊のカイドウと言う人物だった、カイドウさんの話だとスライムの事情聴取中に兄弟同然の仲間が重傷した知らせを聞き、その時に取り調べしていたスライムからさっきの回復薬を貰ったと。

 

「……そのスライム多分俺の知り合いだな」

 

「え! 本当か⁉︎」

 

 俺はカイドウさんに案内されそのスライムがいる牢屋に向かった、牢屋に着くと、牢のなかにやはりリムルがいた。何故か逆さミノムシになっているゴブタもぶら下がっている。

 

「おお、看守さん仲間は無事だったか? ってアルケ! なんでここに!」

 

「リムル大丈夫そうだな、ドワルゴンから逃げて行く人達からお前だと思われるスライム事件が聞こえてな。心配になって見に来たが、飛んだ災難だな」

 

「まったくだよ。それでアルケの後ろにいる三人は?」

 

「お前の回復薬で助かった人達だよ。お礼が言いたいそうだ」

 

 俺は少し下がると三人にはリムルに礼を言い始める。

 

「あんたが薬をくれたんだってな! ありがとうよ!」

 

「いえいえ」

 

「今でも信じられんが、腕が千切れかけてて生き残れても仕事が無くなるとこだった。ありがとう」

 

「どういたしまして」

 

「うんうん……うんうん」

 

「なんか言えよ⁉︎」

 

 最後の人は無口だった、礼を言った後三人は去っていき、カイドウさんは牢の扉を開ける。

 

「害はないし釈放するか」

 

「いや、いいのかよ上の人に許可無しで」

 

「いいだよ俺は、ドワルゴン警備隊の隊長だからな」

 

「ならいいか」

 

「もちろんだ」

 

 この騒動でカイドウさんはリムルを信用してくれた。

 

 そしてすでに夜なので一晩泊めてもらえる事に。

 

「いやホントにあんな凄い薬は初めて見たぜ。礼と言っちゃなんだが、俺達にできることならなんでも言ってくれ、リムルの旦那」

 

「それは助かる」

 

「なら頼みたい事があるんだが」

 

「おう、なんだ?」

 

 俺とリムルはこの国に来た目的をカイドウさんに話した。

 

「成る程な。それなら腕の良い鍛治師を紹介しよう」

 

「ありがとうございます」

 

「礼など不要だ。任せておけ」

 

 今日は遅いし一晩止まり翌日、カイドウさんの案内のもと、その鍛治師のいる鍛治屋に向かう事になった。

 

 次の日

 

「……凄いな」

 

「ああ。改めて見なおすとやはり凄い」

 

 リムルは来てすぐ牢屋に直行だったから街をみるのは今日が初めて、そのなかである武器やの剣が目に止まった。

 

「なんだあの剣薄ら光ってる⁉︎魔力か!」

 

「あぁ。あれあれ、あれを作った奴だよ」

 

「え?」

 

「これから会う鍛治師」

 

「それは会うのが楽しみだ」

 

 武道で多少の刀剣類に触れてきた素人でもその西洋剣の良さ分かる、感心しながら剣などを見ているとその剣を打った鍛治師の居る店に着いた。

 

「おい兄貴いるかい!」

 

「兄貴?」

 

「カイドウか、少し待ってくれ」

 

 店に入ると、丁度その鍛治師が剣を打っていた。見た目からして頑固一徹の職人って感じだ。

 

「「「「あ!」」」」

 

「これはこれは奇妙な縁もあるもんだな」

 

 そこには昨日リムルの薬で助かった三人がいた。此処で働いていたのか、こんな偶然あるんだな。

 

「あ? スライム……お前達知り合いか?」

 

「カイジンさん、このスライムとそこの坊主ですよ」

 

「昨日大怪我した俺達を助けて甲殻トカゲを倒したのは」

 

「うんうん!」

 

「おお! そうなのか。ありがとう感謝する」

 

 カイジンはそう言って頭を下げる。

 

「気にしないでくれ。あの状況で見捨てる奴の方がおかしい、それに三人が助かったのはリムルのおかげだしな」

 

「まぁな」

 

「そうか。それで俺達に何か用事か?」

 

 俺達はカイジンに此処来た目的を説明した。

 

「成る程な……話は分かった、だがすまん! 今ちょっと立て込んでてな。何処ぞの馬鹿大臣が無茶な注文してきてな」

 

「無茶な注文?」

 

「どうせ、現場を知らない、計算上の日付だけを見てできると確信する頭の悪い上層部の命令とかじゃないか?」

 

「いや、そうとも言えないしそうとも言える」

 

 そのような、ことを話しながらカイジンの話を聞くと、近く戦争があるかもしれないからと長剣ロングソードを今週中に20本打たないといけないが材料である魔鉱石が足りないとの事、カイジンは無理だと言ったが、ベクターと言う大臣がカイジンを挑発するようなに言い、それにカイジンが乗ってしまった事、それで昨日の三人が鉱山で材料を掘りに行ったが甲殻トカゲが現れた事、しかもドワルゴンの鉱山は殆ど掘り尽くしていて残ってないようで、たとえ材料があったとしても後5日で王に届けなければならないと。

 

「国で受けよい各職人に割り当てが行われた仕事だ。できなければ職人の資格の剥奪もありえる」

 

 確かに困ったことだ…………ん? 魔鉱石って……俺達持ってるぞ、俺が魔鉱石の事を思い出した時、リムルが笑い始めた。

 

「フフフ。ファハハハハハハ!」

 

 突然のリムルの笑い声に皆がリムルを見る。どうやらリムルも思い出したようだ。

 

「親父。これ使えるかい?」

 

 リムルはそう言いながら魔鉱石を……いやリムルの体内で加工された魔鋼塊を出した、魔鋼塊を見たカイジンを驚くが、ゴーグル越しで見ているせいか魔鉱石と勘違いしている。

 

「おいおい親父。あんたの眼は節穴かい?」

 

「え? …………どあぁ⁉︎魔鉱石じゃない! 既に加工された魔鋼塊だ‼︎」

 

 ゴーグルを外して改めて見たカイジンはさらに驚愕していた。

 

「正解!」

 

「足りないならこれも使うか?」

 

 俺はそう言いながら懐から取り出すふりをしながら亜空間から魔鋼塊を取り出しす。俺のほうは俺個人の趣味によりK24の15×15×15の立方体になっている。

 

「おぉ! こっちはインゴットになっちゃいねえが純度がイカれているほど高え! こいつぁさらに強力な剣を打つ事ができるぜ、そんなこの塊が全て……はっ! こっこれを譲ってくれるのか⁉︎金は言い値で払うぞ!」

 

「さてどうしたもんかね?」

 

 そう言いながら口笛を吹くリムル。

 

「くぅ! 何が望みだ⁉︎俺にできることならなんでもする!」

 

「その言葉が聞きたかった」

 

 そう言った後カイジンの前に移動するリムル。辺りが沈黙するなか、リムルがカイジンに望みを言う。

 

「誰か親父さんの知り合いで俺達の村まで技術指導しに来てくれる人を探して欲しい」

 

 それを聞いたカイジンは目を瞬きした。 

 

「そんなことでいいのか?」

 

「俺達にとって最優先は衣食住の衣と住なんだよ」

 

「ああ。最初に住む場所などをしっかりしないと何も始まらないからな」

 

「まぁそれと、今後の衣類の調達や武具なんかも頼みたい」

 

 カイジンは優しい笑みを浮かべる。

 

「お安い御用さ」

 

「でも今から剣を打って」

 

「間に合うかどうか……」

 

「うん。うん」

 

 そういえば20本のうちまだ1本しかまだ出来てなかったから後19本を5日で打たないといけないのか……果たして間に合うのか? いっそ複製できればいいが……。

 

《形を作るだけならば錬金術師で作成することが可能ですしかし、その場合すべてが魔鋼塊製になります》

 

 悩んでいたら真理得者が答えてくれた。わかっていたがそれはなしだ、目をつけられてパック詰めされて貴金属作成機械になるかもしれないしとか考えられるなとかそうな事を思っていると、リムルが親父さんに完成している剣を見せて欲しいと言っていた。

 

 どうやらリムルは何か思いついたようだ、完成している剣を見せてもらったが、素人の俺が見てもカイジンの腕の良さが剣から伝わる。そして魔鋼を芯に使っているこの剣は使用者のイメージに添って成長するらしい。実に凄い素晴らしい剣だ、その剣をリムルが突然取り込んで皆が驚く。

 

「リムルの旦那⁉︎」

 

「待て。此処はリムルに任せてくれ、あと、カイジン、聞きたいことがあるんだがいいか?」

 

「お、おう、何でも聞いてくれ」

 

「こう見えても俺も魔物でな金がどんな種類があるか、俺の出した、魔鋼塊どれぐらいの値段になるかわからないんだ教えてくれないか?」

 

「いいぞ、まずは硬貨には銅貨、銀貨、金貨、星金貨がある最後に行った星金貨は国単位で使うし、金貨なんか高給取りしか使わないから関係ないなで価値としててはそうだな……都市部の労働者の月収が銀貨150枚そこらにある宿が銀貨三枚ぐらいだ次にお前さんの魔鋼塊は金貨100枚でもはした金に感じるレベルだな」

 

「あ、ありがとよカイジン[おっと〜ますます錬金術師が人前で使えない厄ネタと化してきたぞもういっそ封印するか? ]」

 

 俺がカイジン話している間にリムルの解析が完了し、次々と長剣ロングソードが出てきてその光景に皆は目を見開く。

 

「魔鋼塊の長剣ロングソード20本完成だ」

 

「「「「ええぇぇぇぇ⁉︎」」」」

 

 こうして納品を終えカイジンの職人資格剥奪の危機は去ったその代わりにオデノココロハボドボドダ! 、そのその夜カイジンがお祝いにと夜の店に誘われた。

 

「別にそんなことしなくても」

 

「まぁまぁ、エルフの綺麗なお姉ちゃんもいっぱいいるから!」

 

「エルフ⁉︎」

 

「そそ、夜の蝶って店で若い子から熟女まで!」

 

「うんうん!」

 

「おいおい。リムルの旦那が来ないと始まらないぜ」

 

「まっまぁそこまで言うならしょうがないな」

 

 そうは言っているがリムルが楽しみにしているのは見ていて分かる、そして俺達はエルフの店夜の蝶に来た。

 

「あら。カイジンさんいらっしゃい」

 

「「「「いらっしゃいませ〜♡」」」」

 

 そこには薄い服装のエルフの美女達がいた。本物のエルフの美女に俺が内心感動しているとエルフの1人がリムルに向かって駆け出した。

 

「うわぁ~! 可愛い〜♡」

 

 そう言いながらリムルを抱きしめるとリムルのスライムスマイルが緩んだ表情になっているように見える,その後も店のエルフ達にもみくちゃにされながら幸せそうな顔をしていた,まぁ前世でこんな体験なかったんだろうからしかないか,そうゆう俺もこんなお店に来るのは前世も含めて初めてだ。リムルとカイジン達がエルフの美女とテーブル席に座り俺が座るスペースがなかったのでカウンターの端でお酒を飲んでいる、タバコが吸いたいな、するとテーブルに座るエルフ達が俺に声をかける。

 

「ねぇねぇ、君だよね鉱山に出た甲殻トカゲを倒したの?」

 

「噂になってたよ。鉱山の人を助けて一撃で倒したって」

 

「あぁそうだが……」

 

「やっぱり、凄い!」

 

 その話に三兄弟の1人ガルムとドルドが話に入る。

 

「あぁ間違いないよ。リムルの旦那の薬で助かったその後に現れた甲殻トカゲをそこの旦那が倒してくれたんだ」

 

「見た目から坊主だと思ったら、リムルの旦那から大人だと聞いて驚いたよ。いやぁすまない」

 

「気にするな。この見た目なら間違われても仕方ない」

 

「なんかクールでカッコいいね」

 

 そう言いながら俺に抱きつくエルフさん、落ち着け落ち着け、前世でも一人しか彼女がいなかったが同じ事をされただろう。落ち着け落ち着けアノステキな記憶を思い出すな。

 

「あれ? ひょっとして照れてるの? 顔が赤いよ」

 

「クールな感じだけど可愛いところもあるんだ」

 

 そんなこんなで皆で楽しく飲んでいると1人のエルフさんが水晶玉を取り出して俺とリムルの運命の人を占ってくれる事になった、運命の人……戦う相手とかもしくは嫁さんってところか? しかし人外の俺に嫁とかできるかわからない……。リムルなら嫁さんいるかもなスライムの

 

「おいアルケ、今何想像した?」

 

「いや別に……」

 

「あ! なんか見えてきた」

 

 話していると、水晶に映ったのは5人の子供達と1人の女性だった。その女性は日本人ようだ、すると女性の背後に何やら光の人物が薄ら見える。まるでその女性を守るように。

 

「綺麗な人だったなぁ。赤くなってるぞ」

 

「え⁉︎って色変わんないって」

 

「スライムさん達運命の人が気になるんだ」

 

「ずるーい。浮気者〜」

 

「いや。気になることは気になるんだが……」

 

 あの運命の人が日本人ならいつか会ってみたいが、その女性の背後にいた光の存在。羽衣を背に持つ姿に俺は何処知っている気がする、俺の記憶に引っかかっているまるでどこかであった事があるかのように、そのような、事を考え思考の海に沈んでいると、突然に声が聞こえてきた声を出した男性に皆がその方を見ると、俺が座っていたカウンター席の奥側に随分と偉そうな人物がいた。

 

「いいんですか? こんなところでのんびりしててカイジン殿」

 

「大臣のベスターだ」

 

 あの男がカイジンに無茶な注文をしたベスターか。見た感じから大臣としての権力を振りかざしているザ・上層部って感じだ。

 

「遊んでる場合なのですかな? 確か長剣ロングソードの納品の期限は……」

 

「さっき納めて来た」

 

「期限に間に合わなければ……え⁉︎納めて来た⁉︎」

 

「ああきっちり20本」

 

「そっそんな……」

 

 どうやらこのベスターと言う大臣は間に合わないと分かって発注したようだな、話している様子からカイジンに一方的に突っかかっているようだし。 

 

「それよりそれですよそれ!」

 

 その言ってベスターはリムルに指を指す。

 

「いけませんな。この上品の店に下等な魔物などを連れ込んでは、気分が悪くなる」

 

 その言って魔物スライムであるリムルを見ながら言い、なんとかベスターを宥めようエルフのママさんがお酒を渡すが、なんとその酒をリムルにぶっかけた。

 

「魔物にはこうするのがお似合いだ」

 

 その時俺はこのベスターとか言う奴を殴ってやろうかと思ったが、相手はこの国の大臣だ。下手に問題を起こせばカイジンやこの店のエルフさん達に迷惑がかかる。リムルもそれが分かっているようで心配させないように皆に話かけていた,の中でカイジンがベスターの顔面を思いっきり殴った。

 

「ベスター! 貴様よくも俺の客に舐めた態度とって覚悟はできてるだろうな‼︎」

 

「きっ貴様! 私に対してそのような口を!」

 

「黙れ‼︎」

 

「おい! カイジン‼︎」

 

「カイジンさん」

 

「程々にね」

 

「顔はヤバいよ! ボディだよ‼︎」

 

 リムルはそう言うがカイジンは容赦なくもう1発顔面に叩き込んだ、ベスターは付き人共々倒れる。俺は一応、自分で作って亜空間に入れておいたポーションを付き人とベスターに飲ませる。

 

「いいのか? 奴さん大臣なんだろ。面倒なことにならない?」

 

「…………リムルの旦那それにアルケの旦那は腕のいい職人を探してたよな。俺じゃ駄目かい?」

 

「え! いいの⁉︎駄目どころかむしろ大歓迎だよ‼︎こちらこそ宜しく頼むカイジン!」

 

「あぁカイジンが来てくれるならありがたい」

 

「宜しくな」

 

 俺達の言葉に笑み浮かべるカイジン。だが世の中物語のようにうまくはいかない、一国の大臣を殴ったのは流石に見逃されず、カイジン達とリムルは捕まり牢屋に戻ってしまった俺は、皆とは別にカウンターで1人でいたからカイジンの連れと思われなかったようだ。むしろベスター達にポーションを使ったのが良い方に見られて何故か感謝されて金貨を10枚貰った。恐らく口止め料だと思う、こんだけもらっていいのだろうかと考えながら俺はリムル達のいる牢の前にいる、中には吊るされたゴブタがまだ寝ている。どんだけ寝るんだこいつは⁉︎

 

「ふぅ……俺が短気を起こしたばかりに皆を巻き込んじまった。済まん!」

 

 そう言って頭を下げるカイジンに皆で気にするなとカイジンに笑って言った。

 

「むしろカイジンがあのベスターとか言う大臣を殴ってくれた時スカッとした。本当ならリムルにあんなことしたんだから俺が殴ってやろうかと思った」

 

「いやいや! お前が殴ったら間違いなくあの大臣は大怪我だぞ!」

 

「わかっているよ。それにしても俺だけ牢屋の外にいるのがなんか罪悪感を感じるな」

 

「なぁに言ってるんだよ。俺はアルケの旦那だけでも巻き込まなくてホッとしてるぜ」

 

「そうだよアルケの旦那」

 

「アルケの旦那気にしないでください」

 

「うんうん」

 

 カイジンにガルム達はそう言ってくれた。その中リムルがカイジンに問う。

 

「俺達は裁判を受けるのか?」

 

「あぁ。だが死刑にはならんだろうおそらく罰金ぐらいで済むだろう」

 

「だといいんだが……。それにしてもあのベスターとか言う大臣はカイジンを目の敵にしているようだ、二人には何かあるのか」

 

 俺がそう聞くとカイジンはゆっくりと話しだした。カイジンとベスターは元々はこの国の王ガゼル・ドワルゴに仕えていたらしい。王宮の工作部隊の団長がカイジンでその副官がベスターだった。庶民の出のカイジンが侯爵家の出である自分より上であり、カイジンに従うのが面白くなくカイジンとはよく衝突していたらしい。そんな時に功を焦ったベスターの計画の一つである魔装兵計画がポシャってしまったらしく、ベスターは他の軍の幹部を抱き込み偽の証言まで作り全ての責任をカイジンになすりつけたと。

 

「で俺は責任をとって軍を辞めたってわけだ。あいつは今でも俺を目の敵にして何かと無理難題を吹っかけてくる」

 

「しょうもない奴だな」

 

「そうだな。だが彼奴は別に悪人って訳じゃないんだ。俺とは馬が合わなかったが元々研究熱心で努力家だ。功を焦ったのも王の期待に応えようとした結果だしな。俺がこの国を出ていけば少しはマシになるだろうな」

 

「そんなもんかねぇ?」

 

「リムルの旦那、アルケの旦那世話になるぜ」

 

「ああ」

 

「宜しくな」

 

「それなんですが、俺達もカイジンさんについて行きます」

 

「そうす! カイジンさんと一緒に働けるなら何処にでも行きます」

 

「うんうん!」

 

「お前達」

 

「リムルの旦那、アルケの旦那、俺達が追って行ったら迷惑かい?」

 

「皆纏めて面倒みてやるさ! こき使うから覚悟しとけよ!」

 

「むしろこれだけの職人が来てくれるんだこちらとしても有難い」

 

「「「おう‼︎」」」

 

 その3日後に裁判が行われた。ドワルゴンでの裁判は王の許しなく発言ができないらしく、弁護には代理人が当たるらしいがその代理人は買収されカイジン達が一方的にベスターに暴行したことにされ、ベスターは俺がポーションで治療したのに大袈裟を装っていた。傍から見ると笑ってしまうが笑っている場合ではないカイジン達は危うく鉱山での強制労働を20年やらされそうになったがこの国の王であるガゼル・ドワルゴがカイジンに自分の元に戻らないかと言ってきた。それに対してカイジンは俺達の元に行く約束を選んでくれた。これによりカイジン達は国外追放に変わった、と国を出てからリムルから聞いた。

 

「なんかえらい大変な裁判だったな」

 

「ああでも国外追放で済んで良かったよ」

 

「奴さん、ベスターは良くて大臣の地位をなくしたか悪けりゃ国外追放だな」

 

「え? なんでだ?」

 

「代理人しか話せない裁判だろ。今回みたいに買収されたら無実を証明さえできない。そんなの裁判にならないだろ? 王がわざわざ裁判に来てるんだ、おそらくこの国の王ガゼル・ドワルゴには嘘を見破るようなスキルがあるんだろと思う」

 

「なるほど……だからあの時、カイジン達を自分の元に戻らないかと聞いたのか」

 

「だと思う。まぁ身から出た錆だし、因果応報だ」

 

「そうだな。このことはカイジン達には言わないでおこう」

 

「ああ。これはあくまで俺の予想だしな」

 

 そしてリグル達と合流し、カイジン達がランガ達嵐牙狼とセキロに驚いている中で村に帰ろうとした時に背後から声が聞こえて振り返る。

 

「酷いっすよ〜‼︎」

 

 嵐牙狼に乗ってこちら向かって来るゴブタの姿が見えた、そういりゃすっかり忘れてた。

 

 その後怒るコブタを宥め俺達は、ゴブリンの村に帰る事になった、しかし俺は警戒度をぐんと引き上げる生活が始まったことを思い泣きそうになった

 

 俺達がドワルゴンを去った後、ドワルゴンの王ガゼル・ドワルゴが配下の隠密に指示を出していた。

 

「代理人は捕らえたな、厳罰にせよ。そしてあのスライムの動向を監視せよ。いいな、決して気取られるなよ。決してだ!」

 

「はは!」

 

 そうして隠密が去った後、ガゼル・ドワルゴが前を見据える。

 

「あのような魔物が解き放たれていたとは。……あれは化け物だ。まるで暴風竜ヴェルドラのごとし。気をつけないといかんな」

 

 ガゼル・ドワルゴはリムルの存在を強く警戒していた。

 

 時が過ぎその日の真夜中、一人の密偵が森を進んでいた。

 

 監視の交代まではまだ日があった。それでも帰還を選択したのは少なく見積もっても監視対象と同等の脅威度を持つと思われる存在を見てしまったからだ。

 

 暗い森の中を急いで進む密偵の動きが急に止まる。自発的に止まったのではない。何故か止められたのだ。周りを見て見ると黒黒黒黒その黒を見てみると自分の影から伸びている事がわかったその中から黒髪黒目の男が出てきて独り言を言っていた

 

「はあ、警戒をしていたが、こんなに早く監視者が来るとは警戒をしておいて良かったよしかし、「影支配」は相変わらず便利だな。相手の影も操り潜ることもできるし、動きも止められるなんてまあ、相手の位置はガッツリ感のおかげだけど。さて、あまりおしゃべりしてるのも時間がもったいないし、いくつか質問させてもらおうかな?」

 

 現れたのはアルケ。捕縛されたことを理解した直後、口内に仕込んでいた毒で自害を図る。

 

「死に急ぐのは良くないな」

 

 しかし、毒を飲むことができず毒を影が奪っていく。そのうえ糸のような影を口にかませ完全に拘束された。

 

「別に答えてもらう必要はないんだ、隠そうとしても隠していることが伝わるから偽装はできない。あきらめるんだな」

 

 いくつかの質問の後密偵は解放され、アルケは去っていった。自身の情報は抜かれてしまったが報告はしなければならない。自身の処分に関しては王に任せることを決め、国への帰途を急いでいった。

 

「確実にドワルゴンの諜報機関だろうな、警戒せずに色々使っていたらどうなっていたかわからないな、恐らく人と関わっていくならほかの国からも来ることになりそうだし、うちにも早いところ諜報部門ほしいな。ま、スキルを一つ言った事で暫くの間勘違いをしてくれるだろうな、取り敢えず錬金術師などの一部のスキルの封印を考えている事をリムルに伝えた後は人目につかない方法で話し合って俺のスキルの使い方等話し合っていくか」




すいません色々考えながら小説を書いていたらハガレン要素が聖魔激突編まで薄くなることが確定しました申し訳ございません、しかし、幕間という形やシズさんより後の展開では何とかなるかもしれません、皆様続きをお待ち下さい

後何故かルビが振れなくなっていたためルビなしになります
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