ドキプリ世界で蒐集家   作:大きいお友達

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ドキプリ良いよね。当時はスマプリで朝起きられなくて見なくなったけど


第一話「トランプ王国の終焉」

 俺の目には燃え盛る町が映っている。元はイスラム風の綺麗な姿をした街だったが今では終焉の時を迎えようとしている国の姿として映っている。

 ここはトランプ王国。地球とは違う別世界に存在する国家だ。そんな国は今終焉の時を迎えようとしている。王政らしく革命の為? 違う。侵略されているから? まさにその通りだ。この平和な国はジコチューと呼ばれる悪の組織によって襲撃を受けたのだ。

 ジコチューとは心の闇、負のエネルギーであるジャネジーを集め、それらを用いて世界を支配しようとしている者達の事だ。その名の通り全員が自己中心的な奴等ばかりであり、協調性は皆無。同じ組織だから一緒にいるだけという状態だ。

 

「まぁ、俺もその一人なんだがな」

 

 ふと、視界の端では一人の少女が化け物と戦っている。この化け物はジャネジーを注ぎ込むことで生み出された人間のなれの果て、ジコチューであり、組織が使役する存在だ。それだけにこいつらも扱いには困るが戦力としては申し分ない存在だ。こいつらによっていくつもの世界が滅ぼされている。滅ぼされているのだが、ここで予想外の事が起こったのだ。

 

「成程。あれがプリキュアか」

 

 コスプレ衣装とも取れる中々露出度の高い衣装で人間離れした動きでジコチューを倒していく紫髪の少女。彼女が所謂プリキュアというやつなのだろう。俺にはよくわからないが()()()()()()()()()()に言われた言葉を受け取るならそうとしか考えられない。というかプリキュア以外でこんなやばい奴がいてほしくはないな。

 

「っ!? 誰!?」

 

 おっと、少し見つめすぎたためか気づかれてしまったか。仕方ない。姿を見せるとしよう。

 

「貴方もこいつらの仲間?」

「その通りだ。ついでに言えばこいつらの()()()()()()()()()()

「っ!!?? ならば……!!」

 

 突然の種明かしで驚いた少女だが直ぐにこちらに向かって攻撃を仕掛けてくる。ふむ、あまり戦闘経験はないようだな。動きが直線的で読みやすい。

 俺はひらりと少女の攻撃をかわすと手に持った本を開き、適当に()()()()()()()。紫のリングがたちまち少女を拘束し、身動きを封じた。

 

「くっ! この……!!」

「人間離れした動きは素晴らしいがそれを十全に扱えなければ宝の持ち腐れだな」

【蒐集】

 

 俺はそう言って本を彼女に向ける。瞬間、少女の体は光に包まれ、それらが粒となって本に吸い込まれていく。瞬間、

 

「ぐ、ああぁぁぁぁっ!!!????」

「安心しろ。ただただ痛いだけだ。死にはしない。俺はこいつらと違ってジコチューを生み出すことが出来なくてな。まぁ、根本的にあいつらとは違う存在だからなんだが」

「な、にを……」

 

 俺は本に少女の力、プリキュアの能力を蒐集しながら暇つぶしがてら身の上話をする。どうせこのままなら彼女はプリキュアの力を失い、哀れなジコチューの一人となり果てるのだ。話しても問題はないだろう。

 

「信じられんかもしれないが俺は元はこことは違う世界の住人でな。そこで平和に暮らしてたんだがある日突然死んでしまったんだ。そしたら神様を名乗る奴の所に気づいたらいてな、誤ってきたんだ」

 

 ふむ、彼女の力は中々のようだ。既に30ページも蒐集出来ている。

 

「理由を尋ねたらこちらの不手際で殺してしまったというのだ。呆れるだろ? だがそしたら転生させてやるといわれてな。転生先はランダムになっちまったが特典として能力をもらえたのさ。それがこれだ」

 

 彼女を覆う光が薄れている。そろそろか。

 

「これはよく見ていた作品に登場する闇の書と言ってな。世界を滅ぼしてきたやばい代物なんだ。まぁ、今はそんな心配もない上に他にもいろいろ機能があるんだがそこまで話す意味はないか。

んで、転生した俺はこれを使って他の奴等から力を奪い取って生活していたのさ。今のお前みたいにな」

「……」

 

 聞いているのかいないのか、彼女は反応しない。丁度俺からは顔が見えないために気絶しているのかさえ分からないが問題はない。暇つぶしの話だからな。

 

「そしたらなんとジコチューと名乗る奴等からスカウトを受けてな。俺の力に目を付けたんだろう。あいにくこれは俺専用だ。俺以外に扱う事は出来ないから俺事取り込むことにしたんだろう。俺としてはデメリットがないから素直に受けたがな」

 

 彼女を覆っていた光は消えた。瞬間、彼女の姿が変わるがどうやら力を失って変身が解かれたんだろう。プリキュアってそういうもんだったと思うからな。

 

「そんなわけで俺はジコチューの一人としてトランプ王国を襲撃したわけさ。まぁ、運が悪かったとしか言いようがないな。自分の不運を祈ってくれたまえ」

 

 最早抗う力は残されていないだろう。俺は拘束を解き、その場を後にする。

 

「さて、見たところ他にもプリキュアっぽいのが結構いたしそいつらからも蒐集するか。ジコチュー共にはなるべく捕縛するように伝えているがどのくらい守られている事やら……」

 

 俺はそう呟きながら名も知れない紫髪の少女のそばを後にする。どうせ後でジコチューの幹部共がジコチューにするだろうから放置して問題ないだろう。俺がロリコンなら連れ去るのも有りだったが生憎かわいいとは思うが欲しいとは思えない。今の俺にとって他者から力を奪い、蒐集するこの行為が最高の行為だ。3大欲求の一つに数えてもいいかもしれないしな。

 さてはて、次の得物がどんな能力を持っているのかな? 今から楽しみだ。

 




設定とかいろいろ
オリ主
定番の神様転生を経験した。
特典として完全版闇の書に機能をプラスした魔導書をもらう。地球とは別世界に生まれ、闇の書で色んな人から力を奪っていた。その様子をジコチューに発見されスカウトされる。
倫理観は転生時に置いてきたと言える程欠落しており、他人から力を奪い取る事に快楽を感じている。その一方で協調性はあるためジコチューともそれなりにうまくやれている。
ジコチューがそんなことするのか?という疑問はボッシュートしてください。

闇の書
本来ならリンカーコアと呼ばれる体内に存在する魔力のコアから魔力を蒐集する力があったが対象者から様々な力を奪い取る事が出来るようになった。そのため、その気になればジコチューとプリキュアの力を同時使用すら可能となっている。
補助としてナハトヴァールがついており、原作のインテリジェントデバイスに近い。神様仕様の為オリ主への忠誠心MAXとなっている。リインフォース? 知らない人ですね。

もし続編を出すならどのプリキュアが良い?

  • ハピネスチャージプリキュア!
  • 魔法つかいプリキュア!
  • キラキラ☆プリキュアアラモード
  • HUGっと!プリキュア
  • ひろがるスカイ!プリキュア
  • 小説版ドキプリ
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