ドキプリ世界で蒐集家   作:大きいお友達

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第十一話「クリスタル争奪戦」

「貴方! 付き合いなさい!」

「えぇ?」

 

 いやはや、アジトを訪れると俺は何かしら巻き込まれるというかねぇ? またしても俺はレジーナによって無理やり連れだされる事となった。

 なんでも、俺の知らない間にプリキュアはロイヤルクリスタルという物を集めていたらしく、レジーナは5つあるそれのうち一つを、残りをプリキュアが持っているらしい。レジーナは何故かこのクリスタルに執心しており、マナ達から奪い取ろうと考えたらしい。だが、ただ奪うのはつまらないためにゲームをして決める事にしたそうだ。

 

「そんなわけで俺は審判役として呼ばれたわけだ。はぁ、最近こんなことばかりだな」

「えっと、それは……」

「なんて言えばいいのか……」

「まさに逆らえない上司の娘のわがままに無理やり付き合わされる部下という感じですわね」

「俺もそう思っているよ」

 

 レジーナが作り出したゲーム空間で再会したプリキュアたちにすら同情されてしまったがとにかく役者は全員そろったようだ。ゲームは4対4の3回勝負。プリキュアはマナと青、黄、紫のロリっ子チーム。ジコチューはレジーナ、ジジィ、ババァ、ガキのレジーナ+ジコチュートリオ。

 

「前から思っていたが俺たちの名前覚える気あるのか?」

「誰かわかるし問題ないだろう」

「毎回毎回ガキって呼ばれるのが嫌だから言ってんだろ!」

 

 知るか。ムシムシダンゴムシ。

 

「んじゃ始めるぞ。最初はPK勝負だ」

 

 俺がそう宣言すれば風景も様変わりし、小さめのサッカー場が出現する。それと同時にいつの間にかレジーナ達もサッカーユニフォームに着替えていた。

 

「最初はプリキュアチームから。誰から行くんだ?」

「私よ」

 

 どうやら一番目は紫ロリのようだ。ジコチューのキーパーはジジィ。さてはてどうなる事やら。

 

「スタート!」

 

 俺はホイッスルを鳴らし開始の宣言をする。それと同時に紫ロリがきれいなフォームで蹴りを放ち、ボールがジジィの顔をかすめながらゴールに入った。

 

「入った!」

「プリキュアチームに1点」

 

 まぁ、最初は様子見だろう。ジジィ微動だにしなかったからな。それにこの自己中共の事だ。何かしら仕込んでいるのだろう。

 

「続いてジコチューチーム。プリキュア、お前らのキーパーは?」

「私が行きますわ! 守りはお任せください!」

「了解。それじゃガキ、ゴー!」

「うるさい!」

 

 ジコチュー側はガキからスタートだ。さて、どんな卑怯な技を使うのか……。

 

「ほらよ」

 

 すると意外な事にガキは軽く蹴っただけで終わった。まぁ、明らかに何かあるが、いやまさか……。

 

「余裕でキャッチですわ」

 

 黄ロリは何も疑っていないのかそう言って近寄るが瞬間、黒い煙を上げてボールはジコチューとなった。そのまま黄ロリにぶつかったのちにゴールに入った。

 

「ゴール。ジコチューチームに1点」

「ち、ちょっと! 卑怯じゃない!」

「そうよ! こんな卑怯な勝負あり得ない!」

 

 まぁ、確かにその通りだが相手を考えないとな。相手はジコチューだぞ? このくらい読めていただろうに。

 

「まぁ、卑怯ではあるな。プリキュアチームの場合は普通のボールを使用するように」

「はぁっ!? ちょっと! なんでそうなるのよ!」

 

 今度はレジーナが食って掛かってくるがしょうがないだろう。審判は公平でいないと。

 

「ジコチュー側の時はこっちを使えばいい。それは認めよう」

「何よその中途半端な行為は! どちらの時も辞めさせなさいよ!」

「いいえ! 両方使うべきよ!」

 

 レジーナとロリっ子たちが抗議してくるがやかましい。これはあくまで公平だ。

 

「まず、プリキュアチームの言い分だがこれはお前らの反則行為のせいだ」

「反則なんてしていませんわ!」

「いいやしている。それは何か? 変身だよ」

「「「「えっ!?」」」」

「いやだってそうだろ? プロなら明らかにドーピングと同じ行為じゃないか」

「それは、確かに?」

「流れで普通に変身しちゃったけど……」

「なのでジコチュー側が攻める場合のみジコチューボールを使用する事を許可します」

「きぃぃぃぃっ!! 何よそれ!」

「やかましい! 今日の俺は審判だ。公平性が審判に求められることだ。卑怯な行為は許可するがその分相手にも同様のハンデを与えるのでそのつもりで」

「ぐぎぎぎっ!! 審判にするんじゃなかった!」

 

 レジーナは後悔しているようだが完全な自業自得だ。ぶっちゃけあれが欲しいと言い出したのはお前だ。精々公平なルールの中であがくといいさ。

 

「続いてプリキュアチーム。次に蹴るのは誰だ?」

「私よ!」

 

 2番目は青ロリか。まぁ、プリキュアたちは普通にPKをするだろう。

 

「はぁっ!」

「ちっ! 面倒な!」

 

 青ロリは定石とも言えるコーナー付近を狙い蹴り上げる。普通のボールである以上ジジィは取りに向かうが間に合わず、ゴールに入る……前にサッカーゴールジコチューがシャッターを閉めたために防がれてしまった。

 

「ウソォッ!?」

「ジコチューチームの防御成功だな」

「サッカーゴールもジコチュー!? 卑怯じゃない!」

「卑怯でもなんでもいいのよ!」

「続いてジコチューチームの攻撃だが……」

 

 俺はジコチューを吹き飛ばし、普通のより小さいサッカーゴールを置いた。

 

「何よこれぇっ!?」

「公平性のためだ」

 

 次に蹴るレジーナがまたしても絶叫するが叫ぶくらいならやらなければいいのに。

 

「ふ、ふん! 問題ないわ! こっちのボールはジコチューである事に変わりはないんだか、ら!」

 

 レジーナはそう言ってボールをけり上げる。まぁ、ジコチューである以上いくらでも起動操作は可能か。

 

「そうはさせませんわ! プリキュア! ロゼッタリフレクション!」

 

 そして黄ロリは武器を使用してジコチューを防いで見せた。なんだ、卑怯と言っておきながら普通に使うのな。あれ? こいつは言っていないから問題ないのか?

 

「プリキュアチームの防衛成功だ」

「もぉぉぉぉっ!!! なんなのよぉぉぉぉ!!!」

「あ、技を使ったので次はサッカーボールジコチューで蹴ってね」

「あら! やってしまいましたわ」

 

 防衛の代わりに最後のマナがつらいことになったがまぁいいでしょ。

 そして結果を言えばマナはゴールを決められず、ババァの蹴りも失敗したために引き分けとなった。

 

「ちょっと! 引き分けになったじゃない! どうしてくれるのよ!」

「いや、普通にやれよ」

 

 審判に突っかかるな。鬱陶しい。

 だが、卑怯な行為な逆に危険と判断したようで次のボーリング対決は普通に戦った。結果、普通に勝った。どうやら普段からやっていた経験の差が出たらしい。

 

「うそでしょ? 普通に負けたわ……」

「おーっほっほっほっ! 卑怯な手を使うまでもなかったわね!」

「ぷぷぷ! 無様ね!」

 

 圧勝だったためかレジーナ達も煽り散らかしている。だが、今回に関してはマジでジコチュー側は何もしていない。素直に敗北者の気分を味わうんだな。

 

「最後はドッジボールだ。プリキュアチームはここで勝たないと負けね。ジコチュー側は引き分けでも勝利だ」

「ドッジボールの引き分けって何よ」

「さぁ?」

 

 そんなわけで始まったドッジボール対決は序盤から荒れに荒れた。レジーナはボールを大量に用意してそれを発射しまくる手を使い数で戦う戦法を取った。ちなみに、このペナルティとしてプリキュアチームの範囲内に大量のボールが展開される事で逆に邪魔になると分かったためかどんどんとレジーナは生み出していく。端っこの奴なんて普通に外に出てしまっているしこれは決まりか?

 

「ってあらら」

 

 しかし、その間に流石はジコチューというべきか。気付いたら仲間割れを起こして全員が仲間に充てられることで試合終了。プリキュアチームの勝利となった。

 

「ぐっ! こうなったら第4試合は直接勝負よ! 行きなさいジコチュー!」

 

 引き分けとなったためにどうするか悩んでいたがレジーナは強引に手に入れる事にしたらしい。結果として何時もの戦いとなったが結局プリキュアたちに浄化されて終了。ジコチューの浄化により空間から追い出される事となった。その際に5つのクリスタルはきっちりと回収させてもらったよ。

 

「おっと」

 

 追い出された先はマナ達がよく訪れている店、確かトランプ王国の生き残りが経営する変な店先だ。倒れこむプリキュアたちに俺はクリスタルを見せる。

 

「試合の結果はプリキュアたちの勝利。レジーナ、残念だがクリスタルはマナ達の物だ」

「ふざけないでよ!」

 

 しかし、レジーナの抗議を無視してマナにクリスタルを渡そうと5つをまとめた時だった。突如としてまばゆい光を放ち、クリスタルは遥か彼方に跳んで行ってしまった。

 

「……ふぁ?」

 

 流石の事に、俺も何も言えずに変な声を出す事しかできなかったのだった。

 

もし続編を出すならどのプリキュアが良い?

  • ハピネスチャージプリキュア!
  • 魔法つかいプリキュア!
  • キラキラ☆プリキュアアラモード
  • HUGっと!プリキュア
  • ひろがるスカイ!プリキュア
  • 小説版ドキプリ
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