ドキプリ世界で蒐集家   作:大きいお友達

14 / 21
第十四話「相田マキ」

 マキの完成度はキングジコチューを満足させるに足るものだったようで洗脳中のレジーナと同様にジャネジーをマキに注いでもらう事に成功した。その量はレジーナから奪い取った量の倍であり、一時的にプリキュアの力よりも大きく差が出来る結果となってしまったがそれによる不具合は起きていないようで普通に稼働している。

 

「調子は悪くはないようだな」

「はい。ですがプリキュアに変身するにはまだエネルギーが足りません。父さんよりもらったデバイスを使用すればプリキュアになれますがその分エネルギーを使用します。悔しいですが私はプリキュアの力を自力で生み出すことは出来ないので……」

 

 残念な事だがマキは素質はあれど妖精がいないせいか変身する事は出来なかった。デバイスを用いてそれ擬きにはなれるがな。まぁ、どちらが良いと言われればデバイスの方が良いんだがどうせなら変身できるようにさせたい。

 そのためにもプリキュアの力をもっと吸い取らないといけない。あれから結構時間が経ったし蒐集しに行くとするか。

 

「あ、そうだ。マキ、お前マナとあってみたらどうだ? どんな反応をするのか楽しみだからな」

「父さんがそれを望むのであればそうします。あまり乗り気はしませんが」

 

 マキはマナとは違いあまり感情を表には出さない。無表情というよりは冷静沈着という感じで必要な時には出す感じだ。具体的に言えばマナをよりまじめに、とっつきにくくした感じだ。

 因みに体格はほぼ一緒だ。髪はマナより黒っぽいがほぼ同じだだし目つきは若干鋭いがほぼ一緒だ。まさに双子の姉妹という感じだ。マナの遺伝子を使用したからどちらかと言えば娘に近いと思うがな。

 

「父さんはどうしますか?」

「俺はジコチュートリオに代わって人間界を攻め滅ぼすことになったリーヴァとグーラに顔見せだな。ジコチュートリオよりは親しくさせてもらっているからな」

 

 リーヴァはホモ、グーラはデブの大食いだが中々良い奴等だ。少なくともジコチュートリオよりは一緒にいて飽きない奴等だ。

 

「分かりました。私も散策がてら会いに行ってきます」

「いってら~」

 

 気分はまさにはじめてのおつかいだな。まぁ、デバイスは持たせてあるから戦闘になったとしても問題はないだろう。それに、サーチャーで常に確認しているから応援にもすぐに駆け付けられる。

 プリキュアの力とジャネジーを全て使って生み出した個体なんだ。こんなに早く壊れてしまっては困るからな。精々壊れないように大切に扱うようにするさ。

 

 

 

 

 

 

 

 相田マナ。それが私のオリジナル。プリキュアとして父さんとジコチューに対立するにも拘わらず、父さんに気に入られている存在。

 それだけに私は見たこともない彼女の事が嫌いだ。私が生まれた理由はマナの予備だ。正確には悪堕ちバージョンはどうかな? という理由だけで生み出された存在だ。

 別にそのことに不満があるわけではない。どんな理由であれ生まれてきたことはうれしく、父さんの役に立ちたいという気持ちがある。だけど、それでも父さんに気に入られているマナを敵視せざるを得なかった。そう、これは嫉妬。父さんに気に入られているマナを恨む醜い嫉妬だ。

 

「あれが……」

 

 見ればちょうど学校が終わったところらしく下校してい来るのが見えた。両隣には同じくプリキュアの二人がいる。父さんは紫ロリと青ロリとしか読んでいない為に名前は知らない。私も興味はない。

 

「相田マナ」

「はーい。えっと、誰か、な……!?」

「うそ!? マナと同じ顔?!」

「……!?」

 

 後ろから声をかければ3人はこちらを向いて驚きで固まってしまった。確かに私と瓜二つの外見をしている。流石は彼女の遺伝子をベースに作られただけの事はない。

 

「ドッペルゲンガー!?」

「さすがに違うでしょ。どちらかと言えば隠し子の方が……」

「どちらでもない。私は相田マキ。私は貴方にようがあってきた」

 

 名前も似ている事で両脇の二人が何かを言っているが気にしない。ノイズとして処理をしてマナと相対する。

 

「貴方になる事は私では出来ない。だけど、貴方に代わって愛情を受ける事は出来る」

 

 故に、いずれ貴方を倒す。私は父さんの全てを独占するために。

 

「言いたいことはそれだけよ」

「え? ちょっと……」

「いずれ会いましょう。近いうちにまた会う事になるわ」

 

 その時こそあなたを倒し、私が父さんの一番になる時だ。たとえオリジナルでもその座は絶対に渡さない。

 

 

 

 

「行っちゃった……」

「今の、結局誰だったんだろう……」

 

 まさに嵐の如き速度で言いたい事だけを言って去っていった相田マキと名乗った少女。その一瞬とも言える出来事にマナを含め、菱川六花と剣崎真琴は対応すら出来なかった。

 

「まぁ、近いうちに会えるって言ってたし疑問はその時に聞こうよ」

「……そうね。ここで喋っていてもわからない事だしね」

 

 しかし、それもマナの明るい声で終わり、再び歩き出す。そしてこの出会いこそが長いようで短い、相田マキ、キュアスートとの戦いの始まりの合図であったのだった。

 




相田マキ/キュアスート
相田マナの遺伝子を用いて作られた人造生命体。ジャネジーとプリキュアの力両方を扱う事が出来るように設計されており、事実上のハイブリット体となっている。しかし、ジャネジーはともかくプリキュアの力は使い捨ての為力を使うには都度プリキュアたちから奪う必要があるが蒐集能力は彼女にはないためオリ主経由でしか補充が出来ない。
オリ主が作ったデバイスを所持しており、それを用いて疑似的な変身を行う事が出来る。作中では言っていないが魔導師(リリカルなのはの方の魔法使い)に必須なリンカーコアを持っている為魔導師としても戦える。
性格はマナが笑わなくなった感じであり、全体のスペックは彼女の上を行く。しかし、ジャネジーを取り込んでいる影響で一部の人間以外を見下し、蔑む行動をとる為性格面ではマナの下位互換と言える。
父であるオリ主に異性としての行為を持ち、マナをこの世で最も嫌っている。理由は単純な嫉妬からであり、それがなければ普通に友達にはなれる程度には関心は持っている。
実はマナそっくりのクローンのようなものなのでキュアハートになれる可能性もあったり?

もし続編を出すならどのプリキュアが良い?

  • ハピネスチャージプリキュア!
  • 魔法つかいプリキュア!
  • キラキラ☆プリキュアアラモード
  • HUGっと!プリキュア
  • ひろがるスカイ!プリキュア
  • 小説版ドキプリ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。