ドキプリ世界で蒐集家 作:大きいお友達
「んじゃ俺は暫く調べたいことあるから後は好きに行動してくれたまえ。あ、何ならジコチューと対立してもいいよん」
その言葉だけを残し、父さんはいなくなりました。一応、いつの間に用意したのか大金が入った通帳を渡されましたがだからと言って住居などもない状態で放置するとは思いませんでした。
最初はジコチューの拠点に身を寄せようかと思いましたが止めにしました。父さんは仲良くやっているようですがあの二人は生理的に受け付けません。許可を頂けるのなら消し飛ばしたいくらいです。
「ふむ、ここのスイーツは中々……」
そういうわけで私は特にやる事もなく、この街をぶらぶらとしているわけですがとてもいい街のようです。住人たちは皆優しく、活気にあふれています。まぁ、そのせいで警察に補導されそうになったのには少し焦りを感じましたが。
「む? あれは……」
アイスを食べ歩きながら散歩をしていると見覚えのある人物がベンチに座っていました。あれは……確か父さんが紫ロリと呼んでいた少女です。父さんは何故か気に入った人の名前しか覚えられません。紫ロリと呼んでいる事から見ても大した存在ではないのでしょう。
「こんなところで何をしているのですか?」
「っ!? 貴方は……!?」
ですが暇つぶしも兼ねて話しかけてみます。精々暇つぶし相手くらいにはなって欲しいものです。
「貴方には、関係ないでしょ……!」
「ええ。ですがプリキュアでもある貴方がこんなところで黄昏ているなんて変だと思いまして」
「何故それを……!」
ああ、周りには秘密にしているわけですか。それに、気づいていない? リーヴァが近くにいるというのに……。
「っ!? あれは……!」
「気づいていなかったのですか? それでプリキュアとか笑えますね」
「っ!」
おや? 黄昏ていたのはその辺が理由のようですね。まぁいいでしょう。向こうのスタジアムでの戦闘の方が私には面白そうですしそちらに向かうとしましょうか。
「貴方も来るのなら急いだほうがいいですよ」
「ま、待って! 本当に貴方は一体……!」
「しがないマナのそっくりさん。ただそれだけですよ」
今はまだ、ね。
紫ロリを置いて戦闘となっているスタジアムの上に跳ぶ。インビジブルと飛行の魔法を併用して戦いぶりを観察させてもらいましょう。
「おや? 意外と劣勢ではないですか。プリキュアも大したことはないようですね」
まぁ、父さんなら「物語はここから大逆転となる」と言いそうですが物語ではなくここは現実。そんな都合よく……。
「っ!?」
……どうやら都合よく行くようですね。紫ロリの出現に見たことがない5人目のプリキュア、父なら赤ロリと言いそうな女性が登場するとジコチューは瞬殺されてしまいました。しかし、赤ロリは元が小学生の為か色々と幼いですね。ばきゅーんって、ちょっと笑いが止まらないのでや、やめて欲しいですね。
……こほん。とはいえ5人目のプリキュア。その実力を是非とも知っておきたいですね。私の中にあるプリキュアの力に彼女の力はない。つまり、私がうまい出される前にはいなかったという事。ですが言動的や行動はかなりの経験者且つ実力者のように見えます。……あまり乱発は出来ませんが戦ってみますか。
「意外とやりますね」
「っ! 貴方はさっきの……!」
「初めましてキュアエース。私は相田マキと申します」
「相田マキ? そこのキュアハートの家族ですか?」
家族? 反吐が出るようなことを言ってくれますね。耳が腐るからやめて欲しいですね。
「違いますよ。相田マキと名乗っていますがこれは父さんからもらった大切な名。たとえそこのマナと似ていると言われても問題ないくらいに気に入っています」
「……それで? 貴方は何故ここにいるのですか? 一般人がここにいては危ないですよ?」
「おや? 常人なら上る事も出来ないスタジアムの天井にいて、貴方たちプリキュアの存在を知っているなんてありえないでしょ?」
そういって私はデバイス。剣を模したキーフォルダー型のそれをポケットから取り出します。
「私は相田マキ。ジコチューに属する父さんより生み出されし人造生命体。要は、貴方たちプリキュアの敵です」
【set up.Ready?】
「大アルカナ。セットアップ!」
瞬間、私の全身を光が包み込みます。光がやめば私は騎士を模した軽装の姿になっています。手には剣型デバイスの大アルカナを装備して。
「っ! 変身した?」
「父さんも知らないキュアエースの実力、見せてもらいます!」
【ジャネジー放出】
デバイスの補助を受けながら私は手始めにジャネジーを放出し、剣に纏わせます。キングジコチューより直々に頂いたこのエネルギーにどこまで対処が出来ますかな?
「はぁっ!」
「くっ!」
剣を振るえばそこから出るのはジャネジーの斬撃です。まぁ、当然のごとく避けられましたが想定内です。私は上空にジャネジーで出来たスフィアを2つ生み出し、キュアエースに向けて放ちます。
「このくらい、どうってことありませんわ!」
「ふむ……」
分かっていましたが身のこなしは軽やかで少なくとも戦い慣れていないという印象は見受けられませんね。ではそろそろ他の方たちの相手をしましょうか。
「マキちゃん! なんでこんな!」
「敵だから敵としてふるまっているだけですよ!」
「きゃぁっ!?」
「ハート!」
私を捕えようと近づいてきたマナに斬撃を繰り出します。ジコチュー等の攻撃よりも鋭いそれは確実にダメージを与えている事でしょう。他のプリキュアが心配の声を上げていますがそんなことをしていていいのでしょうか? 今度はスフィアを6つ生み出し、残りのプリキュアに2つずつ放ちます。
「暫くはそれの相手をしていなさい。私は……」
「はぁっ!」
「キュアエースの相手を……ぐっ!」
っ! 防御が少し遅れましたか……。拳が当たってしまいましたが問題はありません。父さんの手によって濃縮されたいくつもの巨大生物で生み出された肉体。その程度でダメージを与えられると思わない事です。
「これは……!?」
「隙を見せるなんて愚かですね」
「くっ!」
まぁ、流石に避けられますか。意外という程ではありませんがこうもダメージを与えられないのは面倒ですね。
「(時間がない……! ここで決めないと!) 彩れ! ラブキッスルージュ!」
「? このタイミングで? 大アルカナ!」
【プロテクション】
ここで必殺技を使うなんて何をそんなに焦っているのですか? まだまだ戦ってから数分も経っていないのに。
「ときめきなさい! エースショット! ばきゅーん!」
「ぶふぉ!」
ば、ばきゅーん……。止めてください。真顔でやられると噴き出してしまうじゃないですか。まさかそれも計算のうち……!?
「っ!? まさか……!」
「まぁ、防げるから問題はないですが」
リンカーコアより送られる魔力に加え、防御が得意な黄ロリの力を併用する事で高い防御力を生み出してみました。これでば、ばきゅーんも問題なく防げますね。
「ふむ、威力は高いですがこの程度なら問題はないですね。キュアエース。今回はこの辺にしておきましょう。向こうも終わったようですし」
見ればスフィアを全て破壊したプリキュアたちがいます。ここから5人同時はきついですしそろそろお暇させてもらいましょう。
「……」
「ああ。追う気配がないという事はそういう事ですね? 安心してください。リーヴァとグーラに知らせる気はありません。私、あの二人の事が嫌いなので」
父さんも何処にいるのか分からないですしこのことは暫くは秘密にしておきましょう。
「それでは皆様。ごきげんよう」
私はそう言って転移魔法を発動し、この場から離れるのでした。
キュアスートの実力は素の状態だとエースとほぼ同等でジャネジーとプリキュアの力を使用する事で圧倒する感じです。
もし続編を出すならどのプリキュアが良い?
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