ドキプリ世界で蒐集家 作:大きいお友達
「相田マキ、キュアスートと名乗った彼女ですが調べた限り、情報は何もありませんでした」
キュアスートとの戦いから数日後、プリキュアたち5人はキュアロゼッタこと四葉ありすの家に集まっていた。ありすは四葉財閥と呼ばれる世界屈指の財閥の一人娘であり、中学生にして既に経営方針の決定権を持つ程の秀才であった。
そんな彼女が財閥の力をフルに使い、相田マキの事を調べた結果を皆に報告していたのだ。
「相田マキという名前で戸籍登録されている人物はおりませんでした。また、画像検索を行い、過去の監視カメラから割り出そうとした結果、最初に発見できたのはマナ様たちに接触する直前の事です」
それはつまり彼女に関して手がかりは全くないという事である。そして、彼女の言葉通りであれば彼女は人工的に作られた存在であるという事だ。
「それで、彼女は今どこにいるのかはわかりますか?」
「ええ。監視カメラの映像にばっちりと映っています。現在は近くのレストランで昼食を食べているようです。ここ最近は基本的に散歩、外食、食べ歩き、就寝のルーティーンとなっています」
「食べてばっかりなのは気のせいかしら……?」
ありすの執事であるセバスチャンの言葉に六花は微妙な顔をしながらそう呟いた。今はまだいいがマキの存在をよく知らない者からすればマナが平日から学校にも行かずに食べ歩きをしていると思われる可能性もあった。そうなれば風評被害は全てマナに行くことになるだろう。
「このままなら常に行動を監視・予測をする事は可能です。どうやら他のジコチューとは違いこちらに悟られない拠点のようなものは持っていないようですので」
「なら彼女が父さんと呼ぶあの人は?」
「残念ながらマキさんと入れ替わるように行方がつかめなくなっています。恐らくですがトランプ王国に戻ったか、あるいは監視カメラがない場所にいるかのどちらかと思われます」
「どちらの場合だったとしても今までとは違う行動をとっている以上何かを企んでいる事は確実でしょう。問題はそれが何なのかわからないという事です」
正直に言ってしまえば現状において最も危険な相手であり、動向は常にチェックしておきたい相手であった。でなければ突然戦闘に乱入してくるかもしれないのだ。あれだけの力を持つ相手に奇襲をうければただでは済まないだろう。
「ですがあの方の行動は一貫して受け身でもあります」
「それはどういうこと?」
「私たちがあの方と戦ったのは2回しかありません。1つ目はトランプ王国に飛ばされた際、もう一つは真琴さんの演劇練習の際です。その二つはベールに頼まれた為に仕方なくやっていました。2つ目に関してもレジーナさんに連れられてきただけで技を受けるだけで終わりました」
「2つ目に関しては戦いと呼べるものですらないわね」
事実上1回しか戦った事がないがそれでもその1回でプリキュアたちにはトラウマにも匹敵する衝撃を与えていた。何もできずに惨敗したので仕方ないと言えた。
「このことから少なくとも戦いに積極的に参加する方ではないと予測できます。真琴さんには悪いですがトランプ王国襲撃もジコチューとして行っただけで本意ではない。そう考えていいでしょう」
「……」
この中で最も憎んでいると言っても良い真琴にありすは配慮しつつ答えた。真琴もありすの言葉は尤もだと感じているのが顔を顰めつつも何も口出しすることはなかった。
「ですが危険性で言えばジコチューにも匹敵すると私は考えていますわ」
「そうね。それは私も同意見よ」
ありすの言葉に六花、キュアダイヤモンドも賛同する。この中では最も秀才と言える彼女は最初から男に対して強い警戒心を持っていた。
「ジコチューになんでいるのかは分からないけど確実に脅されてだったり何かを人質に取られていてという雰囲気ではないわ。むしろその気になればジコチューだって支配下に置けるくらいには危険だと思うわ」
「六花さんの言うとおりですわ。過去の言動を見る限り気に入った者には執着し、そうじゃない者には冷淡に扱う両極端な人物だと分かります。そして、冷淡な相手が邪魔をすれば排除も厭わない。そういった雰囲気も感じ取れます」
「私もそう思うわ。それに私達プリキュアに関しては良質なエネルギー源にしか思っていない可能性もあるわ」
この中でマナ以外では意識がある状態で蒐集をされたことがある真琴はその時のことを思い出しながら補足するように言った。
「……そんな危険な相手がいるのですね」
そして、そこまで話を聞いた唯一面識のないキュアエース事円亜久里はティーカップをテーブルにおいて言った。
「ジコチューではないにしろ組している以上いずれは倒さなければならない相手であることに変わりはありませんわ。もうすぐ夏休みに入りますし更なるパワーアップの為にトレーニングをするべきかもしれません」
「賛成! 悔しいけど私達じゃまだ勝てないと思うし」
「せめて全力を出させる程度には強くならないとね」
「恐らくですが全力を出す場合はマキさんが使用していた大アルカナと呼ばれていたあの機械を用いるのでしょう。疑似的な変身能力を引き出せる所まで、まずはそこまで強くなりませんと」
危険かつ強大な相手。ジコチューに組する以上いずれ戦う事になるだろう相手との戦いを想定してプリキュアたちは覚悟を新たにした。そして、必ず全力を出させて見せると。
そして、そんな男の全力を見る事が出来るのは以外にもすぐ近くまで迫っているのだった。
もし続編を出すならどのプリキュアが良い?
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