ドキプリ世界で蒐集家   作:大きいお友達

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第十八話「プリキュア分断作戦」

 さて、キュアエースの最大とも言える弱点が知れた以上彼女を倒すことはかなり容易となった。だが、そうなれば他のプリキュアが援護に入り、止めを刺すまでにはいかないだろう。となればやる事は簡単だ。キュアエースと他のプリキュアの分断だ。

 

「そういうわけで今回は私も協力するわ」

「あら? あの人の娘とは言え出来るのかしら?」

「弱そうだな」

 

 なので嫌々ですがリーヴァとグーラに協力することを決めたのですがやはり後悔しています。見ているだけで、聞いているだけで寒気がします。やはりこの二人とは今後もやって行けそうにありませんね。

 ……どこかのタイミングで処理をした方が良いのでしょうか? 二人とも大口をたたいていた割にはプリキュアを倒せていない焦りが生まれつつあるようですしそれがピークに達したタイミングで粛清という形でなら行けそうです。……そのためには奇襲が前提になりますが。流石に二人を反撃も受けずに倒す事にはそうするしかありません。父さんなら二人を倒すことも出来るでしょうけど。

 

「ご心配なく。確かにベースはジコチューではありませんがジャネジーを扱う事は可能です。当然、ジコチューを生み出すことも……」

 

 父さんは私を最高の人造生命体として生み出してくれました。私はジコチューではありませんがジャネジーを使い、ジコチューを生み出すことが出来ます。そんなものを生み出すくらいなら自分自身で戦った方が強いので進んでする気はありませんが。今回はプリキュアに気づいてもらうためにも生み出すことにしました。

 

「いい加減貴方たちもプリキュアを打倒したいところでしょう?」

「そうね。流石に想定以上に時間がかかりすぎているわ。このままではキングジコチュー様の怒りを買いかねないもの」

 

 やはり二人に最初の頃のような余裕は感じられません。まだ余力はあるようですが近いうちにそれもなくなり、強硬手段に出るしかなくなるはずです。その時がねらい目でしょう。

 

「調べた結果プリキュアは近くのお祭りに参加するようです。なのでお互いに反対側でジコチューを生み出しプリキュアを分断します。キュアエース対策で長期戦を想定しつつ数が少なくなったプリキュアを打倒します」

 

 まぁ、キュアエース以外は連携技を使用しないと浄化が難しいことを考えればキュアエースとそれ以外で分かれる可能性が高いです。もし、そうじゃなかったとしたら、プリキュアを打倒す絶好の機会となるだけです。

 

「では決行は今夜。私がそちらに合わせますので今まで通りに暴れてもらって構わないですよ」

「あらそう? なら遠慮なくそうさせてもらうわ」

 

 ……ああ、気持ち悪い。やっぱりやめた方が良いでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 この街のお祭りは中々に規模がでかい。様々な屋台が並び、いくらでも食べる事が出来るだろう。

 

「美味い……!」

 

 そんなわけであの二人が動くまで私はお祭りを楽しむことにした。ポテトに始まり唐揚げケバブ、フランクフルト、かき氷、綿あめ、人形焼き、ポップコーン、たこ焼き、お好み焼き、焼きそば……! お祭りの雰囲気も合わさってどれも素晴らしい味をしています。

 

「今度はじゃがバターを……っ!?」

 

 危ない……! 視線の先にはプリキュアたちがいました。思わず出会ってしまう所でした。せっかく気づかれないように楽しんでいるのにここでバレては警戒されてしまいます。じゃがバターは諦めて離れた方がよさそうですね。……後で食べに来ますか。

 

「っと、どうやら動き出したようですね」

 

 少し離れたタイミングでジコチューが生み出されたようです。遠くの方で悲鳴が上がっているのが聞こえてきます。急いで持っていた焼きそばを食べてジコチューが出た場所とは凡そ反対側、お祭り会場の入り口にやってきました。ここには向こうから来た避難者であふれており、結構混雑しています。これだけの人がいればいい感じの自己中な人物が……。

 

「ったく。なんだよせっかく楽しんでいたのに……」

「ならばもっと自己中に楽しみましょう?」

「え……?」

 

 手順通りに指を鳴らし、目星をつけた人物のプシュケーをジャネジーで染め上げて抜き取ります。そして、それに更なるジャネジーを注ぎます。

 

「さぁ、私の傀儡として心の闇を解き放ちなさい」

 

 通常のジコチューはジャネジーを注ぐだけで忠誠心なんて無いに等しいですがそこに私の魔力を注ぎ、主従関係を徹底的に植え付けます。まぁ、そのせいで弱体化は免れないですが問題はないでしょう。

 そうして生み出されたのは屋台を胴体にしたヘンテコなジコチューです。どうやら私同様に屋台をめぐって楽しんでいたところに騒動を受けてジャネジーをため込んだようですね。

 

「さて、プリキュアが来るまで時間がかかるでしょうし、その辺の人間を適当に散らしなさい」

【ジコチュー!】

 

 私はデバイスを起動し、バリアジャケットを纏います。更に浮遊魔法を発動し、上空から流れを観察します。向こうの方ではプリキュアが戦っているようですがキュアエースの姿はありません。温存しているのかそれとも……。

 

「まぁいいでしょう。どう転んでも私の不利益になる事はありません」

 

 ……ああ、どうやら向こうは2人ずつに分かれるようでこちらには青ロリと黄ロリが向かってきているようです。確か黄ロリは浄化技を持っていないがそれを補って余りある防御技と格闘能力を有していたはずです。

 

「なんでこっちもジコチューが現れているのよ!」

「それは単純な話ですよ。私だってジコチューを生み出すことは可能なだけです」

「っ!? キュアスート!」

 

 青ロリの愚痴に答えてやればこちらを見て驚きの声を上げました。そんなに驚く事でもないでしょうに。私はこう見えてもジャネジーの扱いは父さんよりもうまいと思っているんですよ。

 

「まさかあなたもジコチューを出せるなんて……!」

「まぁ、出せるだけで強くはないですよ。ジコチュー、もう一人を相手にしなさい。私は、こちらを相手にします」

「っ!」

 

 黄ロリがいくら強くとも浄化技を持たない以上ジコチューを倒すことは出来ない。向こうは2人だけで相手をするには厳しい強さがあります。そしてキュアエース以外のプリキュアに私は負けません。

 

「それでは行きますよ!」

「っ! ロゼッタ、ジコチューはお願い!」

「任されました!」

 

 二人を分断するように衝撃波を放ち、私はそのまま青ロリに標的を絞り、攻撃を開始します。向こうは素手でこちらは剣状態の大アルカナを装備しています。卑怯と思いますがこれも戦いですからね。

 

「ふっ!」

「やぁ!」

 

 とはいえさすがはプリキュアになるだけの事はありますね。剣を持っていようが関係ないと言わんばかりにこちらを攻撃してきます。私の攻撃に合わせてカウンターを入れようとしてきますがその動きが洗練されています。少なくとも前回戦った際にはこのような動きは出来なかったはずです。

 

「動きが洗練されていますね。武道でも始めたのですか?」

「そうよ! おかげさまでプリキュアの力だけでは倒せない貴方たちが出てきたせいで私もロゼッタに師事して始めたのよ!」

「成程。面倒な事を始めたようですね」

 

 ド素人のテレフォンパンチなんて怖くはありませんがそうでなければ警戒しなければなりません。父さんなら関係ないのでしょうが私はあそこまで強いはありません。父さん以上の巣の防御力はあるとは思いますが。

 

「ふっ!」

「っ!」

 

 しかし、少しは評価しないといけないですね。私の攻撃をいなし、躱し、その隙を突いて反撃する。構えも見事な物でこちらの攻撃が全く当たりません。

 

「どうやら向こうは決着がついたみたいね」

「っ!?」

 

 っ! ジコチューがぼこぼこに……? 動けなくなり倒れ伏すジコチューの上に黄ロリが立っています。それも無傷で。正直、予想外すぎます。そこまでの戦力差があったなんて。

 

「今!」

「っ!? しまっ……!」

 

 くっ! 腹部に重たい一撃が……! 息が……!

 

「大アルカナ!」

【ソードウォール】

 

 大アルカナに指示を出して魔法を発動する。魔力で作り上げた剣を全方位に展開する防御魔法。射出する事で遠距離攻撃も出来る私オリジナルの魔法で青ロリと距離を取ります。

 

「……ふー。まさか私の方が先にダメージを受けるなんて……」

 

 私が最初にダメージを受ける相手はキュアエースとばかりに思っていましたがまさかキュアエースでも、それこそマナでもない取るに足らない相手と認識してたその他のプリキュアにやられるなんて……。

 

「人を過小評価するという事はそれだけ隙を生み出すことになるのよ。少しは思い知ったかしら?」

「そうですね。身を以て理解しましたよ」

 

 正直、ここまでですね。向こうでジコチューが浄化されたようです。長期戦を狙った今回の作戦は失敗に終わったようです。全く使えない奴等ですね。

 

「今日の所はここまでにしますよ。懇意はいい勉強になった。そう考える事にします。ですが、次は必ずコロシテヤル……!」

「っ!」

「射出!」

 

 私は憎しみのこもった眼で青ロリ、いやキュアダイヤモンドを睨んでから展開していた魔力剣をダイヤモンドと黄ロリ、ロゼッタに射出します。二人がその対処に負われている間に私は転移魔法を発動。苦い経験となったこのお祭り会場から逃げるように転移するのでした。

 

 

 

 

 

 

 

「まぁ、当然の結果で終わったな」

「青ロリと呼んでいるが俺は舐めてかかったことはない。どんな相手にも警戒は怠っていない」

「今回はそれを学ぶいい機会になっただろう」

「さて、そろそろ俺も帰還するか」

「調査も終わったし、マキも連れて直々に向かうとしよう」

「最高の素材となりえる、古のプリキュアと共に戦った最強の妖精のもとに、な」

 




原作との違い
オリ主と相田マキという強敵を前にプリキュアたちは訓練の一環で武道を習う事になった為、原作よりも強くなっています。それでもオリ主たちにはまだまだ及びませんが。

アンケートに関して
基本的にドキプリより前の作品で続編は出しません。ドキプリを基準にしてそれ以前の作品は過去という扱いにします。現時点だと魔法つかいプリキュアが一番ですがそこから続編を出す場合はドキプリからまほプリの間の作品を続編の候補にする事はないです(多分総集編みたいに軽く流してエネルギーだけ回収するかも)。
アンケートに未登場の作品は基本的に微妙と判断したのと未視聴なのに見れるサイトがないせいで見れない等の理由です。キミプリは放送中なので除外しています。

映画関連については現時点ではドキプリはやらないつもりです。ぶっちゃけ関与させるの難しいと判断したので。オールスターズに関しては完全未定ですがまほプリを続編で書くなら奇跡の魔法だけは出したいなと思ってます。ソルシエール可愛いしトラウーマとか絶好のえs……エネルギー源に見えますし
アンケート出してから視聴したのですが個人的にキラプリでどうやって主人公を活躍させようか悩んでます。ぶっちゃけ戦闘スタイルあんなだとは思わなかったので難しいかも。

因みに魔法つかいプリキュアの場合ミライデイズは対象になってません。大人キュアだし同棲してたり闇の魔法使いたちとの共闘とかめちゃくちゃ興奮しましたけど。

もし続編を出すならどのプリキュアが良い?

  • ハピネスチャージプリキュア!
  • 魔法つかいプリキュア!
  • キラキラ☆プリキュアアラモード
  • HUGっと!プリキュア
  • ひろがるスカイ!プリキュア
  • 小説版ドキプリ
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