ドキプリ世界で蒐集家 作:大きいお友達
それは唐突であった。ジコチューの一人、ベールがプリキュアが揃った事を受け、闇のプシュケーを取り込み、ビースト化した時だった。
「おいおい。気持ち悪い恰好をしているなジジィ」
「っ!? この声はまさか……!?」
第三者の声が響き渡ったがその声を知っているプリキュアたちはその声の発生源であるコンテナを上に視線を向けた。そこには予想していた通り、予想が外れていて欲しい相手であるトランプ王国で戦った男が経っていた。
「なんだ貴様か。なんの用だ」
「いや何、4人で袋叩きにあうだろうお前を憐れんで援軍に駆け付けたんだが必要はなさそうだな」
「袋叩きに会う前提で話を進めるな。まぁいい。この力があれば貴様の手など必要はないからな」
「お? 言ったな? ならば負けたら浄化の刑を受けてもらおう」
男は言葉通りに戦いに参戦する気はないようでコンテナに腰を下ろすと何処からか取り出したワインを飲み始めた。ボトル事ラッパ飲みする姿は品性のかけらもないが今はそんな場合ではないとプリキュアたちは改めてベールと向き合った。
そこからの展開はお約束の流れと言える者であった。圧倒的な力でプリキュアを圧倒するがプリキュアたちは強化アイテムを手に入れてそれを使用してベールを倒す。そんなどこにでもある流れであった。
「くそっ! まさかここまでとは……!」
「なんだ。負けたのか」
人質に取っていた赤ん坊、アイちゃんを取り戻し笑顔で喜ぶプリキュアを見ながら悔しがるベールに男は近づいた。その手にはピンク色の輝きを放つ球体が握られていた。
「あんだけ粋がって負けるとかダサい奴だな」
「黙れ! ……そんなことより何の用だ?」
「いや何。さっきの言葉覚えているだろう? 浄化の刑だと」
「何? ……ま、まさかその手のエネルギーは!?」
「マナの浄化の力だ。何、死にはしない。負けた罰だ。精々苦しめ!」
「ぐ、ああぁぁぁぁぁっ!!!???」
男が人体のウィークポイントである心臓に上かの力が込められたエネルギー球体を押し込めば途端に苦し気に絶叫するベール。その声に喜び合っていたプリキュアたちは驚き男たちの方を見ていた。
「貴方、何を……!?」
「いやぁ、この前お前達から奪った力を試してみたくてな。丁度いい所に敗北者がいたから罰として使ってみただけさ」
仲間への攻撃をなんともなさそうに言う男にプリキュアたちは絶句する。流石の彼女たちもここまでの事は経験したことがなかった。
「どうしてそんな……」
「おいおい。敵が同士討ちをするのはお前らにとってもいいことだろう? なんでそんな悲しそうな顔をする?」
「仲間だからって無暗に傷つけるなんて……」
マナは敵すら思いやる言葉を言うがそれに男は満足げな表情を浮かべた。
「成程。マナが言いそうな言葉ではあるな。安心しろ。お前らから奪った力は使用すればするほどなくなってしまう。どうもプリキュアの力を取り込むことは出来なかったんでな。こんなくだらないことに使うつもりはないさ」
そういうと男は改めてマナの方を見た。
「それはそうとマナ。せっかくこっちにやってきたんだから町を案内してくれよ」
「はぁっ!? いきなり何を言って……! それにあなたなんかを案内するわけないでしょ!」
男の言葉に真っ先に噛みついたのはダイヤモンドだった。幼馴染でもあり、普段からキュアハートをサポートする彼女は敵である男の言葉を許せなかったのだ。
「そうですわ! 私たちはこれからソフトボールの応援に行かねばなりませんの」
「ああ知っているよ。俺も楽しみにしていたからな。まぁ、こっちはこっちで見ごたえあったから満足したっちゃ満足したがな」
「っ! 私たちの行動を監視していたのね」
目の前の男が語った内容はソフトボール部の応援に来ている事をきちんと把握している故の言葉だった。それはつまり自分たちの事を前々から監視していたという事であり、気づかないうちに見られていたことにソードは歯噛みする。
「ならば次の休日、お前の学校前に集合な。時間は、10時くらいで良いだろう。あ、他のロリっ子はうるさそうだからマナ一人な」
「なっ!? 何勝ってに決めて……!」
そんなことが出来るわけないとダイヤモンドが否定すれば男は不敵な笑みを浮かべた。
「ならばしょうがない。俺が分かりやすいように街を更地に変えてしまおうかな」
「っ! そんなことをさせないわよ!」
町を人質にとるような言い方にダイヤモンドは余計に反発するがそんな彼女を制したのはキュアハートだった。
「大丈夫だよダイヤモンド」
「ハート! でも……!」
「私は全然良いよ。でも、その代わり約束して。絶対に暴れないって」
「……ああ。良いぜ。流石に他のジコチューについては無理だがお前の案内を受けている間、いやどうせならその日の間は俺は大人しくしていよう。決して人に迷惑をかける行動はしない。傷つける事もしない。道理に、常識に反する事もしない。これなら安心だろう?」
キュアハートの約束事に男は自ら条件を付け足したうえで了承して見せた。守る守らないは本人の意思だがそれでも詳しく付け足すあたりに絶対に守るという意思が込められているように見えた為にキュアハート以外の面々は押し黙る事しかできなかった。
「んじゃそういうわけだ。次の休日、楽しみにしているからな」
男はそういうといつの間にか気絶していたベールをつかみ、その場から瞬間移動して消えるのだった。
もし続編を出すならどのプリキュアが良い?
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