日本国自衛軍 作:ストライクフランカー
いやぁ〜変な夢見たんすよね、自分がハルクバスターで友達がウォーマシンで戦ってんすよ、自分は確かあの紫のふわふわツインテールのプリキュアとど付き合いして友達は茶髪の黒いやつにボコされてんすよ
んでなんやこの夢はって思ったら泊まりに来てた姪っ子が劇場版プリキュア見てました
多分アイアンマンのくだりは前日にアベンジャーズ一気見したせいだと思います
中央歴1639年4月某日
ムシャムシャ……グビッ……
「……プハァー! やっぱ日本人の主食は米だよね〜」
総理執務室で満面の笑みでおにぎりを食すこの男、自明党総裁にして日本国内閣総理大臣、
「総理、メディアの目が無いとはいえもう少し綺麗に食べられないのですか?」
そう指摘するのは10年近くこの男を補佐し続けた秘書である
「まあまあ別に良いじゃない、転移なんて超常現象のせいで一時期は唯一完全自給できるこの米と野菜と魚しかまともに食えなくなるなんて
国ごと異世界転移などという超常現象に巻き込まれたにも関わらず、一国の首相たるこの男が緩みまくるのも無理は無い、北海道や樺太・千島列島を中心に農業の集約・大規模企業家の促進、休耕地の再開発等の政策を実行してもなお1億4千万を超える人口を抱えているこの国の食料自給率は70%程であるため、1日も早く食料を大量に輸入しなければ餓死はせずとも太平洋戦争末期のような悲惨な食料危機が発生すると言われていた
「それと莫大な量の石油や鉱物資源をただ同然の価格で輸出してくれるクイラにも感謝しなくてはいけませんね」
日本の発電力の約7割が原子炉によって賄われており、石油についても海底油田の採掘実用化の目処が立っているとはいえ石油を、そして日本国内ではほぼ自給出来ない鉱物資源を安価且つ大量に安定供給してくれるクイラの存在もまた有難いものであった
「うんうん、その2カ国は良いんだよ、その2カ国は……問題は」
「ロウリア王国……ですね?」
秘書の指摘する通りこのロウリア王国は政府内でも危険視されている国家であり担当した外務省関係者及びクワトイネ・クイラ両政府役人によれば亜人は全て絶滅するべきであるという人間至上主義めいた危険な思想があり、ワイバーンや魔法を知らない日本人外交官を辺境の蛮族呼ばわりする極めて危険な国家であると認識されている
「そうそうソイツら、万が一の為にクワトイネとクイラには自衛出来るように武器輸出が出来るよう昨日決まったけど、なーんか嫌な予感がするんだよね」
総理が懸念するようにここ最近ロウリア王国はクワトイネが幾度も国境から兵を引くように要請しているがロウリア側はのらりくらりとはぐらかし続け国境付近で大規模な軍事演習を繰り返しているとの報告が上がっている
(国境で大規模な軍事演習ねぇ……後で防衛総省に軍事介入プランを練らせておこう)
その時総理にはかつて地球で起きたとある国家間での悲惨な光景が脳裏を過ぎる
学校に降り注ぐ砲弾の雨、市街地を踏み鳴らす戦車群、ビル群を縫うように空中徘徊する攻撃ヘリ、地下壕にまで鳴り響く空爆の音、そして二度と会えない父と妻子……
この世界よりも文明の発達した地球で
「……いやダメだ!!」
「ッッッ!? 急にどうなされたのですか総理?」
「事が起こってから動こうとするのでは遅すぎる! かつての地球で起きたあの紛争でもそうだった、何も起きないだろう、21世紀のこのご時世に、まさか今どきそんな事を、そんな事したら国連が黙っちゃいない……結局は起きたじゃねえか! 国連なんぞ金メッキの排水溝だ! 正常性バイアスにも程がある! 仮に起きなかったとして国家としてなんの準備もしないのはあまりにも無責任じゃないか? 俺はたった今決めたぞ! 支持率を犠牲にしてでも先制的自衛権を行使する!! 各大臣を全員集めろ緊急会議だ!」
「はっ、はい! すぐそのように手配します」
総理の急な凄まじい剣幕に驚きつつも秘書はすぐに行動を起こし総理執務室を足早に出る
(頼むから間に合ってくれ……というか何も起きないでくれ)
しかしながら総理の願いも虚しく日本国はこれから起こるいくつもの戦争に深く関わっていく事になる
ドンパチは次からっすね
にしても自分の二次創作よりも面白い夢を見るって…