遊戯王ARC-V~砕けた世壊の姫達~   作:新作アニメ待ってます

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白痴の魔王


道化姫と反逆の翼

「俺は――」

 

 問われた少年は口ごもる。

 そこにはいくつもの葛藤があった。

 今、自分が抱えてる使命、志を同じくしている友、そして少女への疑問、警戒。

 それが少年の口を重くしていた。

 

 少女は瞑目し頷くと、そのまま道化の仮面を取り去った。

 露になるのは、可愛らしい、幼さの残った顔立ち……恐らく自分よりは年下だろうと少年は思い……不意に拐われた友の妹の顔が重なった。

 思ったよりも幼く、そして妙な親しみを覚えてしまう。

 そんな自分を振り切るように瞑目し首を振る少年に対し、少女はニコリ、と笑みを浮かべた。

 

「そうですね、なら先に私から自己紹介させていただきます」

 

 少女はそう言って、仮面を胸元に抱え恭しく頭を下げた。

 

「私は『()()』。こことは違う……別の世界から来た、放浪者です」

 

 やはり、と少年は心の中で頷く。

 チラリと見えた少女……ユラの決闘(デュエル)はレベルが違った。

 見たこともない種類のカードを無数に操るユラのデュエルタクティクスは、スタンダードのものだとは到底思えなかった。

 

「……俺はユート。エクシーズ次元から来た」

 

 それに対して、少年、ユートは言葉少なに返した。

 自己紹介を受けたとはいえ、それは警戒心を解くに値しない。

 むしろ出身地を意図的に誤魔化してるように感じられ、ユートの警戒心は強まるばかりだった。

 

「ふうん……エクシーズ次元かぁ……やっぱりこの世界は召喚法で世界が分かたれてるってのは本当なんだ。それにしてはこの、次元? ではエクシーズもシンクロも融合もあるのは違和感ありますけど」

 

「融合……!」

 

 融合、その言葉に隠しきれない激情が漏れた。

 それは今現在彼が、彼等が最も忌み嫌う召喚法だった。

 ユラはその様子に気付き、おや、と瞳を丸くした。

 

「融合に何か個人的な恨みをお持ちで……?」

 

「ッ……! 当然だ! 俺達の故郷、ハートランドはアカデミアと名乗る奴等によって、突然焼かれたんだ! 意味もわからず、ただ逃げ惑い、幾人もの人達がカードにされて……! 俺達の大事な人も拐われて……! それもこれも全て、融合を使うアカデミアのせいだ! 恨んで当然だろう!」

 

 激情のままに言い切ったユートは、ゴーグルとマスクを取り払い、ユラを睨み付けた。

 

「アカデミアの指導者赤馬零王を引きずり出す為に、俺達は奴がスタンダード次元出身だと突き止め、奴の息子が経営するというLDSの関係者を……先程の奴もLDSだ、話を聞かなければなかなかった……何故俺の邪魔をした! 何故俺達の事を知っている! 事と次第によっては、容赦はしない!」

 

 ユートの秘めたる怒りが、噴出する。

 その口調と声色からは激しい怒りが、憤りが感じられた。

 左腕のデュエルディスクを構え、ユートは鋭く睨み付ける。

 だが、それを向けられたユラは、何の痛痒も感じていない様子で首を傾げた。

 

「ふーむ……? 納得出来るような出来ないような……? まぁ、良いです。とりあえず疑問にお答えしましょう。答えは単純、貴方達が次元移動しここにたどり着いたその場に、私が偶然居合わせていたんですよ」

 

「何……?」

 

 ユートはほんの少し怒気を霧散させ、眉をひそめた。

 この次元に来た瞬間……そのタイミングは共に来た親友共々、最も警戒していた瞬間だ。

 こんな怪しい奴がいれば必ず気付く……ならば嘘か誤魔化しかと瞳を細め、デュエルディスクを強く構えた。

 

「……! 成程、空か」

 

 そこで不意に気付く。

 デュエルディスク、先程の空を飛ぶモンスター、リアルソリッドビジョン……点と点が繋がり、合点がいったようにユートはデュエルディスクを下ろした。

 

「ご明察です。私はその時空からこの町を眺めていました。リアルソリッドビジョンを使い、モンスターを実体化させてね」

 

 ポン、とユラの手の中に鳩が突然表れる。

 デフォルメされたそれは、リアルソリッドビジョンで作り出されたのだろう、パタパタと暫く羽ばたくと突如として消えていった。

 

「貴方達がLDSを襲撃している所も、1度だけですかね? 空から目撃したんです。離れた所からでもわかる必死さというか、今も感じますが身から溢れでんばかりの怒り……何が貴方達をそこまで駆り立てるのかと疑問に思って話を聞いてみたかったんですよ。……まぁ、今のお話で納得しましたが。故郷を焼かれ、大事な人を奪われた……さぞお2人ともお怒りな事でしょうね。……私も少しは理解出来ます」

 

「! まさか君もアカデミアに……!」

 

「あ、いえ、それはまた別件……というか私がここにいる理由に繋がる話なんですけど……私の故郷は、というか私がいた世界は既に存在していないんです」

 

「……!」

 

 淡々と語られたユラの事情の一片……それにユートは目を見開いた。

 故郷が存在していない……既に故郷の日常の光景を失っていたユートにとって……このままでは近しい状態になるだろう状況であることもあって、他人事ではないと感じてしまった。

 

「君は……」

 

「まぁ、それでですね、私は貴方に……貴方達に聞いておきたいことがあるんです。とある……特別なカードの事を知らないかと思いまして」

 

 ユートの声色が同情に傾いたのを感じ、ユラはその言葉を遮り本題へとうつる。

 ピン、と人差し指を立てるとその指先に光が灯り、何やら文字を描き始めた。

 

「そのカードの名前は……G――

 

ヒュンッ

 

 G、そう光が描いたと同時に、ユラ目掛けて何かが高速で飛来してきた。

 それがカードだと判断した瞬間ユラは素早く身を翻し、その場から跳び去る。

 

「なっ……」

 

 ユートが思わずカードが飛んできた方向を見れば、見覚えのある男が手を振り切った姿で此方を見ていた。

 

「貴様……ユートから離れろ!」

 

「隼!」

 

 額に青筋を浮かばせた特徴的な緑髪の男、ユートの仲間にして親友の黒咲隼だ。

 隼はユートとユラの間を遮るように立ちはだかると、即座にデュエルディスクを構えた。

 その表情は敵意に満ちており、ギロリとユラを睨み付けている。

 

「……エクシーズ次元からの来訪者のもう一人のご登場ですか。本当なら一緒にお話聞きたかったんですけど……そういう雰囲気じゃなさそうですね」

 

 決闘(デュエル)に応じなければ何をするかわからない、ユラは隼のあまりの迫力にそう感じ、半ば渋々デュエルディスクを構えた。

 そんな二人に焦りの表情を浮かべたのは、ユートだった。

 

「隼! やめてくれ、彼女は……!」

 

「大丈夫だユート、ここは俺に任せておけ!」

 

「ユートさん、この人話聞かないタイプでしょう? 大丈夫ですよ、なんとかしますから」

 

 止めようとするユートに対し隼はよりその敵意を高め、ユラはヒラヒラと手を振り苦笑を浮かべた。

 ユラは内心でユートの優しさを、自分に対して情を感じるのが早すぎると感じつつも……そう悪くない気分であった。

 故に……あまり目の前の彼を傷付けたくないなぁと朧気に思っていた。

 そして……そんな思いを……。

 

ドクン

 

「…………うわ、嫌な予感」

 

 彼女のデッキに潜む()()は嬉々として聞き届け()()

 ()()1()()()()()()がそれ見た事かと、自分を使えと急かしてくるけれど、そちらもそちらでここで使う訳にはいかないデッキ……。

 ユラは仕方なく、デッキに手をあて、御手柔らかに、と祈るしか出来なかった。

 

「さぁ、構えろ! 何者か知らんが、俺達の邪魔をするなら容赦はしない! 決闘(デュエル)

 

「怪我しないように気を付けてくださいね……。決闘(デュエル)

 

 テンションの落差の酷い2人の決闘(デュエル)は、こうして始まった。

 

 ユラの影が、街の明かりに照らされて不気味に蠢いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先行は俺だ! 俺は手札から、RR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアスを召喚!」

 

黒咲隼 手札5→4

 

RR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアス ATK1300

 

 現れるのは機械仕掛けの鳥、黒咲の展開要員の一体。

 その力は自分の仲間を呼び込むもの。

 

「バニシング・レイニアスは召喚、特殊召喚したターンに1度、手札からレベル4以下のRR(レイド・ラプターズ)モンスターを特殊召喚出来る! 俺は、手札からRR(レイド・ラプターズ)―ミミクリー・レイニアスを特殊召喚!」

 

黒咲隼 手札4→3

 

RR(レイド・ラプターズ)―ミミクリー・レイニアス DEF1900

 

 並び立つ機械仕掛けの鳥。

 

「更に、バニシング・レイニアスを対象に、魔法カードRR(レイド・ラプターズ)―コールを発動! 対象にしたモンスターと同じモンスターを、デッキから守備表示で特殊召喚する! 並び立て、2体目のRR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアス! ただしこのターン、俺はRR(レイド・ラプターズ)以外のモンスターを呼び出す事は出来なくなった……だが、関係ない!」

 

黒咲隼 手札3→2

 

RR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアス DEF1600

 

「俺は効果を使ったバニシング・レイニアスとミミクリー・レイニアス……2体のレベル4モンスターで、オーバーレイ!」

 

 羽ばたくそれらは光となり、黒咲が呼び出した渦へと身を投げる。

 

「冥府の猛禽よ、闇の眼力で真実をあばき、鋭き鉤爪で栄光をもぎ取れ! エクシーズ召喚! 飛来せよ! ランク4! RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス!」

 

RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス DEF2000 ORU2

 

 渦が爆発し現れたのは、翼を広げた機械の梟。

 音もなく羽ばたく梟の周りを、光の球体がゆっくりと回っていた。

 そしてその一つが、梟の胸元へとひとりでに飛び込んでいく。

 

「オーバーレイユニットを一つ使い……フォース・ストリクスの効果発動! デッキから鳥獣族、闇属性、レベル4モンスターを1体……RR(レイド・ラプターズ)―ファジー・レイニアスを手札に加える!」

 

RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス ORU2→1

 

黒咲隼 手札2→3

 

「更に! 墓地のミミクリー・レイニアスの効果を発動! このターン墓地に送られたメインフェイズにこのカード自身を除外し、デッキから『RR(レイド・ラプターズ)』カードを手札に加える! 俺が手札に加えるのは永続魔法、RR(レイド・ラプターズ)―ネスト……そしてそのまま発動! 更に、先程手札に加えたファジー・レイニアスの効果を発動! 俺のフィールドに他のRR(レイド・ラプターズ)モンスターが存在する場合に、このカードを特殊召喚する!」

 

RR(レイド・ラプターズ)―ファジー・レイニアス DEF1500

 

黒咲隼 手札3→2

 

RR(レイド・ラプターズ)―ネストの効果を発動する! 俺の場に『RR(レイド・ラプターズ)』モンスターが2体以上存在する場合、デッキから』RR(レイド・ラプターズ)』モンスターを1体、手札に加える! 俺は、RR(レイド・ラプターズ)―シンギング・レイニアスを手札に加える! そしてこいつは俺の場にエクシーズモンスターがいる場合、手札から特殊召喚出来る! 来い! RR(レイド・ラプターズ)―シンギング・レイニアス!」

 

RR(レイド・ラプターズ)―シンギング・レイニアス DEF100

 

「ファジー・レイニアスとシンギング・レイニアス、レベル4のモンスター2体で、再びオーバーレイネットワークを構築! 並び立て! 飛来せよ!RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス!」

 

RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス DEF2000 ORU2

 

 並び立つ機械仕掛けの梟は、更にその手札に仲間を呼び込んでいく。

 

「再びオーバーレイユニットを取り除いて効果を使い、デッキからRR(レイド・ラプターズ)―トリビュート・レイニアスを手札に加える! 更に墓地に送られたファジー・レイニアスの効果を発動! 自身が墓地に送られた場合、デッキから同名モンスターを手札に加える。よって、2枚目のRR(レイド・ラプターズ)―ファジー・レイニアスを手札に加える!」

 

黒咲隼 手札 2→3→4

 

「そして、バニシング・レイニアスの効果を再び発動! 手札からRR(レイド・ラプターズ)―トリビュート・レイニアスを特殊召喚!」

 

RR(レイド・ラプターズ)―トリビュート・レイニアス ATK1800

 

黒咲隼 手札 4→3

 

「更に効果発動! トリビュート・レイニアスは召喚、特殊召喚したターンの自分メインフェイズに、デッキからRR(レイド・ラプターズ)カードを墓地に送る事が出来る! よって、RR(レイド・ラプターズ)―レディネスを墓地に送る!」

 

 そこでまた渦が生まれ、光が吸い込まれていく。

 

「バニシング・レイニアスとトリビュート・レイニアス、2体のレベル4モンスターで、再びオーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚! 三度飛来せよ! RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス!」

 

RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス DEF2000

 

「……もう説明はいいな? フォース・ストリクスで、RR(レイド・ラプターズ)―バニシング・レイニアスを手札に加える! そして、フォース・ストリクスは自分の場の他の鳥獣族モンスターの数×500ポイント攻撃力守備力を増加させる!」

 

黒咲 隼 手札3→4

 

RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス DEF2000→3000

RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス DEF2000→3000

RR(レイド・ラプターズ)―フォース・ストリクス DEF2000→3000

 

「……これは、凄いね」

 

 ユラは、思わず呟いた。

 モンスター効果を活かし、エクシーズモンスターを3体並べ、継続的なアドバンテージを取れる永続魔法も置き、手札がまだ4枚もある。

 その手札には次のターンで簡単にエクシーズ召喚に繋げる事が出来るモンスターが揃っている。

 更に墓地にはダメージを回避するカードまで眠っていて、彼にとっては磐石と言える布陣だろう。

 

「手札を2枚伏せて、ターンエンドだ!」

 

黒咲 隼 手札4→2

 

 それに加えリバースカードまで2枚……守備力3000のモンスター3体と合わせて考えると、突破は難しいだろう。

 隼の展開を黙って眺めていたユートは、友の想像以上の本気さに冷や汗を流した。

 ここまでの布陣は、長い付き合いであるユートでさえ、あまり見たことがない。

 自分ならどう突破するか、と頭の隅で考えつつ、このままではユラという少女がカードにされてしまう……。

 既に少女に対して同情以上の感情を覚えてしまっていたユートは、拳を握り締めた。

 

「隼……! くそ、このままでは……!」

 

 行きどころのない悔しさを滲ませながら、ユートは心配げにユラへと視線を向ける。

 そして……驚愕に目を見開いた。

 

「……! 笑ってる……?」

 

 少女は、ユラは……不敵に笑っていたのだ。

 

「ふふ……では、私のターン、ドロー」

 

ユラ LP4000 手札5→6

 

 気楽な様子でカードを引いた少女は、気負う様子も見せず、笑みすら浮かべたまま手札のカードをデュエルディスクに差し込んだ。

 

「エキセントリック・デーモンをレフトP(ペンデュラム)ゾーンにセッティングします!」

 

ユラ 手札6→5

 

「……何? モンスターカードを妙なゾーンで発動した……? なんだそのカードは!」

 

 突如として浮かび上がる、光の柱に閉じ込められた女の悪魔……その姿に隼は怪訝な表情を浮かべた。

 

「おっと……エンターテイナーの私とした事が、説明不足でしたね。これはペンデュラムモンスター。モンスターと魔法の要素を併せ持ち、新たな召喚法、P(ペンデュラム)召喚に必要不可欠なカードです。一先ず今は……そうですね、専用のゾーンに置かれる永続魔法だと考えてください」

 

「……成程な」

 

「さて、それでですね、今発動したペンデュラムカード、エキセントリック・デーモンはP(ペンデュラム)ゾーンに置かれている時に発動出来る効果があります! 効果を発動すると、自身以外の場の魔法・罠を対象にとって、自身と共に破壊する事が出来ます。……この効果は効果の発動なので発動を無効にするタイプのカードでは防げませんが……発動時何かありますか?」

 

「何!? くっ……! リバースカードオープン! カウンター(トラップ)ラプターズ・ガスト! 自分の(フィールド)RR(レイド・ラプターズ)カードが存在する場合、魔法・罠の発動を無効にし破壊出来る! エキセントリック・デーモンの発動を無効にする!」

 

 その悪魔の娘が微笑むより前に、隼が放つ風が光の柱を打ち砕く。

 力を奮う事が出来なかった悪魔は残念そうな風貌で、主の墓地へとその身を沈ませていった。

 

 隼は自分の伏せカードがわかっているかのような少女の言動に更に顔をしかめた。

 明らかに使わせられた……その屈辱に奥歯を強く噛み締めた。

 

「ふふっ、本来ペンデュラムモンスターはフィールドから墓地に送られる場合エクストラデッキに表側で置かれるのですが、今回は発動を無効……つまりフィールドに出ていない判定となりますので墓地に送られます……さてリバースカードはもう1枚ありますが……まぁなんとかなるでしょう! 私は魔法(マジック)カード予想GUYを発動します! 自分の(フィールド)にモンスターが存在しない場合に発動出来て、デッキからレベル4以下の通常モンスターを特殊召喚します! ……何かありますか?」

 

ユラ 手札5→4

 

 その問い掛けに、隼の奥歯がギリリと音を鳴らした。

 

「……ない!」

 

「はい、ではデッキから通常モンスター……竜魔王ベクターPを特殊召喚します! さてさて、先のターンが長かったので、ここからは巻きで行きますよー? 何かあれば声掛けてくださいね!」

 

竜魔王ベクターP ATK1850

 

「更に手札から、シンクロ・フュージョニストを召喚! そして、私の(フィールド)に効果モンスターではないモンスターが存在する事で、手札のチューナーモンスター百檎龍―リンゴブルムの効果を発動! このモンスターを特殊召喚します!」

 

シンクロ・フュージョニスト ATK800

百檎龍―リンゴブルム DEF1100

 

ユラ 手札4→3→2

 

「シンクロ……フュージョン……だと……?」

 

 元より険しかった隼の眉間に更に皺が寄る。

 彼にとって故郷を襲われ妹を奪ったアカデミア……融合召喚、ひいてはそれを連想させるものすら、憎悪の対象であった。

 

「レベル2シンクロ・フュージョニストに、レベル2百檎龍―リンゴブルムをチューニング! 合計レベルは4! シンクロ召喚! 古神クトグア!」

 

古神クトグア ATK2200

 

 現れたのは業火に身を包んだモンスター。

 その身を顕現させたクトグアは、その特徴的な口のような部位から、炎が噴き出す。

 それはみるみるうちに隼の操る機械仕掛けの梟達を取り囲んでしまった。

 

「何!?」

 

「古神クトグアのシンクロ召喚成功時、チェーン1シンクロ素材になったシンクロ・フュージョニストの効果、チェーン2古神クトグアの効果……この順でチェーンを組みます。クトグアは、シンクロ召喚時、(フィールド)の全てのランク4モンスターをエクストラデッキに戻します! ……何かありますか?」

 

 隼は視線を自分のリバースカードに向けるが、悔しそうに視線を切った。

 ……どうやら、防げるようなカードではないようだった。

 

「ちっ、露骨な……チェーンは……ない!」

 

「では、チェーン処理! まずは貴方のエクシーズモンスターは全てエクストラデッキに戻させて頂きます!」

 

 クトグアの放つ炎に包まれた梟達は逃れる事も出来ず、業火が消えた時には跡形もなく消え去ってしまっていた。

 守備力3000のモンスター3体が一瞬で消え去った事態に、隼はギリと奥歯を噛み締めた。

 

「……隼のフォース・ストリクスが、一瞬で……!」

 

 その展開を眺めていたユートは、戦慄した。

 ただ1体のシンクロ・モンスターを展開しただけで、隼のモンスターゾーンが更地になってしまったからだ。

 先刻は使っていなかったシンクロ……だが何よりもその出てきたモンスター自体に、ユートはなんとも言えない異様さを感じていた。

 これで終わる隼ではないという確信はある。

 だが同時に、ユラという少女の底知れなさも感じて、ユートは固唾を飲んで見守るのだった。

 

「続いて、シンクロ・フュージョニストの効果……デッキから融合またはフュージョンと名のつくカードを手札に加えます。融合を手札に加えますね」

 

ユラ 手札2→3

 

「シンクロに、融合……! やはり貴様、アカデミアの手先か! 俺の(フィールド)を荒らし勝ったつもりだろうが、甘い! 墓地のRR(レイド・ラプターズ)―レディネスを除外し、効果発動! このターン、俺はダメージを受けない! 貴様がどれだけ強力なモンスターを並べようと、次のターン全て引き裂いてくれる!」

 

 隼は人を殺せそうな目でユラを睨み付けた。

 その表情には憎しみが滲み出ており、もしも隼が勝利した場合ユラは無事には済まない事だろう。

 それほどの迫力を持つ隼と相対するユラは……。

 

「……うーん、やっぱりズレてると思うんだよなぁ……。なんで召喚法自体を憎み目の敵にするんだか……」

 

 困ったように笑い、頭をかくだけだった。

 そこに、隼に対する恐れは一切感じられなかった。

 親友であるユートですら多少気圧されているというのに、毛程も気にした様子はなかった。

 

「ま……良いでしょう。このターンの決着は望めなくなったので……精々展開させて頂きましょうかね。墓地のリンゴブルムの効果を自身を除外して発動! 私がシンクロ召喚に成功したターンのメインフェイズに使用出来ます! 私の(フィールド)に幻竜族、光属性、レベル2、攻守100の百檎トークンを特殊召喚します! そしてこのトークンはシンクロ召喚に使用する場合、チューナーとして扱う事が出来ます! よって、竜魔王ベクターPに、百檎トークンをチューニング! シンクロ召喚! 瑚之龍(コーラル・ドラゴン)!」

 

瑚之龍 ATK2400

 

 黒衣に身を包んだ竜人に林檎から飛び出した2つの星が宿る。

 それはオレンジの細長い竜へと姿を変え、ヒレのような腕をはためかせた。

 

「ベクターPはペンデュラムモンスター、こうやって普通なら墓地に送られる場合に、かわりに私のエクストラデッキに送られます。さて、では続いて瑚之龍の効果を発動! 1ターンに1度手札を1枚捨てて、相手(フィールド)のカード1枚を対象に取り、破壊します! 破壊するのは……その伏せカードです!」

 

ユラ 手札3→2

 

「チッ……!」

 

 瑚之龍が放った水流が、隼の伏せカードをを撃ち抜く。

 破壊されたのは、速攻魔法RUMデス・ダブル・フォース。

 自身のエクシーズモンスターが戦闘破壊された場合、墓地からランクアップが出来るカードだったが、エクストラデッキに戻されては使いようもなかった。

 

「さて、それではお待ちかね、手札から融合を発動します!」

 

ユラ 手札2→1

 

「……! 来るか……!」

 

「私の(フィールド)の古神クトグアと瑚之龍を融合! 融合召喚! レベル4! 旧神ノーデン!」

 

旧神ノーデン ATK2000

 

 地中から飛び上がるように現れたのは馬のような生物にソリのようなものを引かせた老人。

 老人が三ツ又の槍を振るうと、先程消えた筈の業火が蘇る。

 

「旧神ノーデンが特殊召喚に成功した場合、私の墓地のレベル4以下のモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚……古神クトグアを特殊召喚します! からの、融合素材となって墓地に送られたクトグアの効果をチェーン2! 同じく瑚之龍の効果を、チェーン3! クトグアは融合召喚の素材になったら、瑚之龍S(シンクロ)召喚した自身が墓地に送られた場合にそれぞれ1枚ドロー出来ます! それではチェーン処理! 合計2枚ドローし、クトグアを墓地から特殊召喚!」

 

ユラ 手札1→2→3

 

古神クトグア ATK2200

 

 再び現れた炎の魔神は、主の手札を更に潤さんとその炎を滾らせた。

 

「そして! ノーデンとクトグアでオーバーレイ!」

 

「何!? シンクロと融合でエクシーズだとぉ!?」

 

 隼の眉間の皺が、より深くなっていく。

 

「レベル4のモンスター2体で、オーバーレイネットワークを構築! エクシーズ召喚! ランク4! 外神ナイアルラ!」

 

外神ナイアルラ DEF2600

 

 2柱が銀河の渦へと身を投げ、地からせり出すように現れたのは、異形としか言えない怪物だった。

 つるりとした白い肌に口だけがいくつもついた、生理的嫌悪感を覚える姿。

 傍観に徹していたユートも、三つの召喚法を操ったタクティクスに驚くと同時に、その異様さに顔をしかめた。

 

「さて、古神クトグアを素材にエクシーズ召喚したモンスターは、エクシーズ召喚成功時にドロー出来ます! よって更に1枚ドロー!」

 

ユラ 手札3→4

 

 そして、隼の憤りは、頂点に達した。

 シンクロと融合、シンクロは定かではないが、自分の故郷を荒廃させ、妹を奪った融合、それらを使い自分達のエクシーズを使う……そんなあまりの暴挙に感情を押さえられず、その額には青筋が浮かんでいた。

 

「貴様らは……! 何処まで俺達を愚弄すれば……!」

 

 一方でそんなつもりは毛頭なく、見当外れの怒りを向けられているユラは困ったように笑うばかりであった。

 

「ふぅ……まぁ、何か出来る事はないでしょうし、続けますよ……?」

 

 その言葉通り、隼の(フィールド)RR(レイド・ラプターズ)―ネストのみ。

 手札も内容はわかっている……ユラに対して発動出来るカードは存在していない。

 

「っ!!! そんな事はわかっている! 早くターンを回せぇっ!」

 

 激昂し声を荒げる隼に、ユラは怯む事なく真っ直ぐ見据えたまま、プレイイングを続けていく。

 

「はいはい、もう少しお待ち下さいね……では、レフトP(ペンデュラム)ゾーンにスケール2の竜剣士マジェスティPを、ライトP(ペンデュラム)ゾーンにスケール7の竜剣士イグニスPをセッティング! そしてそのまま、マジェスティPの効果を発動! もう片方のP(ペンデュラム)ゾーンに竜剣士かマジェスペクターモンスターがある場合、そのカードとは異なるカード名を持つカードをデッキから手札に加えます! よって、竜剣士マスターPを手札に加え……マジェスティPを破壊! 空いたP(ペンデュラム)ゾーンにそのままスケール3の竜剣士マスターPをセッティング!」

 

ユラ 手札4→2

 

 光の柱に赤き竜騎士と黄金の竜騎士が浮かび上がる。

 そこに点った数字は、3と7……。

 

「スケールは3と7! よって、レベル4から6のモンスターが同時に召喚可能! 揺れろ、ペンデュラム! 私の世()を切り開け! さあお見せしましょう! ペンデュラム召喚! 来て、私のモンスター達! 手札からレベル6光帝クライス! そして、エクストラデッキから竜魔王ベクターP、竜剣士マジェスティP!」

 

光帝クライス ATK2400

竜魔王ベクターP ATK1850

竜剣士マジェスティP ATK1500

 

「なっ……エクストラデッキから……!?」

 

 並び立つのは黄金色の鎧の王と、黒衣に身を包んだ竜人に、下半身が馬の女騎士が並び立つ。

 

「ペンデュラム召喚は、1ターンに1度、セッティングしたペンデュラムモンスターにかかれた数字、スケールの間のレベルのモンスターを手札とエクストラデッキから同時に特殊召喚する召喚法なのです! さて、特殊召喚に成功した光帝クライスの効果をマジェスティPとイグニスPを対象にチェーン1、ペンデュラム召喚に成功した竜剣士マジェスティPの効果をチェーン2! それではチェーン処理! まずはデッキからドラゴニックDを手札に加えて、手札を1枚捨てます。続いて光帝クライスの効果! 対象にしたカードマジェスティPとイグニスPを破壊し、破壊した数だけドローします! よって、2枚ドロー!」

 

 黄金色の帝王は、その力を解き放ち、それは女騎士と光の柱の竜騎士を貫く

 そこに悲観はない。

 何故なら彼等の命は、主の糧となり、次なる僕を呼び出す呼び水となるのだから。

 

ユラ手札2→4

 

「っ……」

 

 引いたカードを確認したユラの表情が、突然強張る。

 僅かな時間その視線は、引いたカード、(フィールド)のカード、自身のエクストラデッキの間を行き来した。

 やがて小さくタメ息をつき、何処か諦めたようにプレイを再開させた。

 

「……更に破壊されたイグニスPの効果で、デッキから竜剣士ダイナマイトPを特殊召喚! そして、ドラゴニックDを発動! そのまま効果を発動します! 手札、(フィールド)のカードを破壊し、デッキから真竜カードを手札に……よって、マスターPを破壊し、真竜剣士マスターPを手札に加えます! そしてそのまま、マスターPを竜剣士モンスターと竜魔王モンスター、ダイナマイトPとベクターPをリリースして、特殊召喚!」

 

真竜剣士マスターP ATK2950

 

ユラ 手札4→3

 

「リリースされたダイナマイトPの効果により、エクストラデッキに表側で置かれている自身以外の竜剣士……竜剣士イグニスPを手札に。そして再びライトP(ペンデュラム)ゾーンにイグニスPをセッティングし、ペンデュラム効果を発動! エクストラデッキに表側で置かれているカード、ダイナマイトPをデッキに戻す事で、ペンデュラムではない竜剣士モンスター……2枚目の真竜剣士マスターPをデッキから手札に加え、ます!」

 

ユラ 手札3→4

 

「ドラゴニックDの効果で私の真竜モンスター、マスターPは攻撃力が300ポイント上昇します。では、攻撃する意味もないので……カードを2枚伏せ、て……ターンエンドです」

 

真竜剣士マスターP ATK2950→3250

 

ユラ 手札4→2

 

「……!!!」

 

隼は憤りつつも、頭の中、まだ冷静な部分が目の前の少女を静かに分析し……恐れおののいていた。

 融合とシンクロを使ってのエクシーズ、此方の手を見透かすような言動、まるでショーのように繰り広げられる決闘(デュエル)……その中でも輝く、彼女のデュエルタクティクスと、自在に扱うカード達の圧倒的なパワー。

 豪華な素材で召喚されたエクシーズモンスターには、此方を害する効果はない上に、攻撃力は0、守備力も隔絶して高い訳ではない。

 伏せカードは2枚だが、見えている妨害は金色の竜騎士のものだけ。

 

 自分には次のターン動き出す準備は整っている。

 引くカードによってはまだまだわからない状況だ。

 その筈だが……。

 

『……………………』

 

 目と鼻もない、口だけの白い化け物。

 そのモンスターが醸し出す不気味な雰囲気に、嫌な予感を拭う事は出来なかった。

 

「……フンッ! どれだけ強力なモンスターだろうと、俺達の手で引き裂いてくれる! ドロー!」

 

 そんな予感を振り払い、隼は力強くカードを引く。

 その瞬間……ユラの影が揺らめいた気がした。

 見間違いか……?そう思ってユラの顔へと視線を向けた瞬間、隼は目を見開いた。

 少女の姿が、先程まで街明かりに照らされていた筈の彼女の姿が黒く染まり……その口だけが、三日月のように裂けていたのだ。

 突然人とはとても思えない姿となった少女を見て、隼も観戦しているユートも、その思考が白く染まった。

 

「リバースカード、オープン。ワンダー・エクシーズ。相手ターンに、エクシーズ召喚を行う」

 

「なっ……そんな、カードを、何故今……!?」

 

 エクシーズ召喚は同じレベルのモンスター2体を重ねる事で特殊召喚出来る召喚法。

 ユラの(フィールド)には、エクシーズ召喚出来る素材は揃っていない、隼もユートもそう思っていた。

 

「……このカード(わたし)は、(フィールド)の外神エクシーズモンスターの上に重ねて、エクシーズ召喚出来る」

 

「モンスター1体で、エクシーズ召喚……!」

 

「RUMも使わずに、エクシーズモンスター一体でエクシーズ召にだと!?」

 

 それはそんな常識から外れた召喚……だが何よりも。

 

ズズズズズズズズズズズズズ

 

「なんっだ、これは……!?」

 

 少女から溢れ出す、黒。

 闇としか言えない、正体不明の何か。

 今ここにいる全てを包んでいく。

 

 金色の竜騎士が、黄金の皇帝が、恭しく膝をつきそれを迎え入れる。

 闇の渦に取り込まれていくのは、白の口だけの化け物。

 

ゲタゲタゲタゲタゲタゲタ

 

「外神ナイアルラ1体で、オーバーレイ。1体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築。エクシーズチェンジ」

 

 その口を愉快そうに動かし、躊躇いなく闇の渦へと身を投げる。

 やがてその白が全て消え……闇がその場の全てを塗り潰した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あざとーと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エクシーズ召喚。ランク5。外神アザトート(わたし)

 

 漆黒の化け物が顕現した。

 その瞬間、2人の意識は、闇に包まれ、途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ざわざわざわざわ……

 

「ハッ……」

 

 街の喧騒が聞こえるような時間になった頃、急速に浮上した意識、ユートはパチリと目を開き、即座に上半身を起こして自らの体をまさぐった。

 意識を失う直前、全てが闇に溶けていったような、そんな不可解な感覚を体が覚えている。

 バクバクと騒がしい心臓の音を押さえ込むように、胸に手を当てたまま、ユートは呼吸を繰り返した。

 

「はあ、はぁ……はぁ……」

 

 既に空は明るくなっていて、辺りを見回せば、隼が同じように倒れ意識を失っている様子が見てとれた。

 自分とは違い街の喧騒程度では起きる様子はない。

 眠り続ける様子は安らかとは程遠く、その表情は歪みきっていた。

 

 『アレ』を見たのだから当然だと言えるだろう……。

 

 そう反射的に思い……すぐに首を捻った。

 

「……『アレ』とはなんだ……?」

 

 何かを忘れてしまった気持ち悪さを覚えるが、それ以上に動悸の激しくなる自分の体に……ユートはそれ以上考えるのをやめた。

 それはきっと、踏み込んではいけないと、なんとなくそう思ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やりすぎだよ! もう!」

 

『いやぁ、完全にイッちゃってたね』

 

「そんで全然反省してないし!」

 

『あの方々にそんな情動求めるほうが間違ってるんじゃない?』

 

「勝手に体使うし!」

 

『返してくれただけありがたいじゃん』

 

「君は誰の味方なの!」

 

『強いて言うならあたしの()()の味方かな』

 

「もう! あのカードも見付けなきゃいけないし、この次元の彼等も見付けなきゃいけないし! やることいっぱいなのに私のデッキは2つとも勝手なんだから、やってらんないよぉ!」

 

『ケケケ……可哀想に』




今日の脱獄カード

旧神ノーデン

禁止カード。
SかX+SかXというゆるゆる召喚条件で出てくる、レベル4以下を効果無効蘇生してくれる便利モンスター。
ノーデンが場から先に離れると蘇生したモンスターは除外されるとかいうとってつけたようなデメリットがある。
こいつがレベル4の為に簡易融合から出てくるし、相手のエクシーズやシンクロを使って超融合も出来る。
チューナーを蘇生すればレベル5~8のシンクロが出来るし、ランク4も作れる。
何故かターン1がなく、蘇生効果は何故か特殊召喚時なので、再融合等で蘇生すると更に蘇生出来る。
簡易融合うったもん勝ち……カップ麺早食い競争などと言われていたらしい環境の、元凶。
永久禁止カードであろう一枚。

外神アザトート

名前だけ登場。
ショックルーラー(禁止)やホープゼアル(禁止)やV.F.D.(禁止)等の同類。
名だたる化け物達の同類が実質レベル4、2体で出せるのは頭おかしいと思います。



ちなみに、墓地に送られていたのはデストルドーと水遣いです。
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