金色のガッシュを終えた俺のヒーローアカデミア   作:規律式足

14 / 61

 個人的に体育祭で他にどんな種目をしたのか原作で見たかったと思っています。
 そうすればもっとバリエーションを考えられたのですが。
 体育祭でチーム戦、となると他は棒倒しやら綱引きですかね?



第十三話 第二種目騎馬戦、騎馬戦?前編。

 

 ミッドナイトの説明が終わり、チーム決め交渉タイム。

 二人から可能な騎馬戦だが組む相手は重要だ。

 俺の個性・火炎造形なら騎馬やら騎獣を作って一人騎馬も可能だけどそれは駄目だろう。

 最高得点1000万。

 もはやポイントではなく勝ち抜き引き換え券ではあるが、だからこそ保持するリスクは高く、A組殲滅を狙う(物間だけ)B組としてはよろしくない。

 となれば組む相手は、

 

「イナサ、チーム組まない?騎馬を頼みたいけど」

 

「良いっスよ」

 

 やっぱりイナサだよね。

 十五分間の騎馬戦。

 俺がB組に貢献するにはA組の標的となり逃げ回ること、そして敵として厄介なイナサを囲い込むことだ。イナサが最終種目に上がる危険性もあるが、騎馬戦で暴れられるよりはマシだろう。

 確認としてチラリと物間君を見れば、視線で感謝を告げられた。意図を悟る知性、性格はちょっと、いやかなりアレだけど、彼は清麿のような指揮官に向いたタイプだ。

 さて、チームは決まった。

 と思っていたのだが、

 

「私と組みましょ1位の人!!!」

 

「2位も居るっスよ」

 

 サポートアイテムを大量に装備した女子生徒に声をかけられた。

 この体育祭でサポートアイテムはサポート科による自作品に限られる。

 他のサポート科生徒が一つか二つがせいぜいだったことを考えれば、彼女はかなり優秀な生徒なのかもしれないな。

 

「私はサポート科の発目 明!

 あなたのことは知りませんが立場、利用させてください!!」

 

 自己紹介した後にペラペラと声をかけた理由を語る、注目度を上げて自分の作品を企業に見てもらう戦略。商魂たくましい、ではなく発明家としてのアピールみたいだ。

 

「ごめん、俺達は二人騎馬の予定で」

 

「すいません、俺は一人乗りが限界なんス」

 

「じゃ、いいです」

 

 とコチラが断ったらあっさり引き下がった。

 次の標的は三位の兄さんらしい。

 兄さんも人数少なめだから丁度よいかもしれないな。しかし、

 

「三位で高ポイントなのになんで誘われないんだろ兄さん」

 

 見る限り兄さんは麗日さん以外の人と組めていない。あ、発目さん追加。

 一位ならポイント的にはわかる。

 けどポイント抜きにしても遠巻きにされてるような気がするな。

 こちらなんて耳郎さんと小大さんが組みたそうに寄って来てたけど二人で組むと聞こえたのか引き下がっていったけど。

 

「個性が自爆だからじゃないっスか?

 緑谷君が正式名称教えてくれないから皆『メガ◯テ』って呼んでるっスよ」

 

 死んでない、発動しても死んでないから。

 でも似ているのがなあ。

 

「あ、常闇君が『八◯遁甲』とか言ってたっス」

 

 そっちの方がまだ近いのかも。

 発現してからまだ短期間。 

 個性名称は割となんとなくで決められているわけで、検査でこれは◯◯という個性であると診断されるわけではない。

 だから医師の名付けが気に入らなければ自分で名付けたりもできるわけだ。

 

「っで、成二はどうする予定っスか?」

 

 騎馬戦での立ち回り、か。

 

「下手に火を使って火傷させたり鉢巻焼いても嫌だから、ひたすら逃げて」

 

 B組の為にできるのはこれくらいだしね。

 

「あー葉隠さんっスか」

 

 俺が個性使用を避けたい理由を言うとイナサは納得したようにチラリと視線を向ける。

 A組の女子生徒が一人、葉隠透。

 彼女は現在、自身の個性である透明を活かす為に体操服の上着を脱いでいた(そして同じチームの女子である耳郎さんが上着を預かったけど、おそらくブラを見たのか一瞬だけ表情が般若になった)。

 

「脱いでるね」

 

「脱いでるっスね」

 

 手やら身体が見えなくなって攻撃がわからない利点はあるが、接触したらアカンことになりそうだ。

 もし彼女に凡戸君が個性を使用したらとんでもないことになるだろう。

 さらに俺が下手に火を吹いたら火傷をさせてしまう、透明だからわかりにくいという恐れがあるので使うわけにはいかないな。

 

「怪我と接触は本人も覚悟の上。でもそれはこちらが気を遣わない理由にはならないからな」

 

 まるで性別で手加減しているようで向こうは不満かも知れない。

 けれどこれは男の矜持の問題なのだ。

 

「さて、そろそろ十五分。

 どんなチームになったのやら」

 

「結構二人騎馬が居るっス」

 

 鱗君と宍田君は宍田君が四足機動するから分かるのだけど、角取さんと鎌切君はちょっと攻め過ぎかな?でも人数的にも他のメンバーと組むのも厳しいか。角取さんの角砲はこの騎馬戦向きではあるのだし。

 

『さぁ、起きろイレイザー』

 

 寝付きいいなイレイザーヘッド。

 

『フィールドに12組の騎馬が並び立った!!』

 

『・・・・・・なかなか、面白え組が揃った』

 

『さァ上げてけ鬨の声!!

 血で血を洗う、雄英の合戦が今!!

 狼煙を上げる!!』

 

 プレゼント・マイクの開始宣言。  

 さて、逃げ切るか。

 

「いくよ、ぺファガルサシスオン」

 

「俺はただの騎馬じゃないっ!天駆ける天馬っス!!」

 

 昔読んだ古い漫画の天馬の名前(仮)でイナサを呼ぶ。本人もノリノリで自身を天馬だと叫ぶ。

 

「「「いや乗り方が騎馬じゃなくてボードだろソレっ!!」」」

 

 俺は真横に浮かぶイナサの背にしっかりと両足で立っていた。

 すこしばかり不安定だけど、あの夏の日のビッグウェーブに比べたら大したことはないな(存在しない記憶)。

 

『スタート!!』

 

 さて、先ずは誰がくるかな。

 って、

 

「実質、1000万の争奪戦だ!!」

 

 うん、鉄哲君らしいね。

 

「はっはっは!!緑谷弟くん、いっただくよー!」

 

「来ないで半裸女子」

 

「スンとした表情で厳しい発言っ!!」

  

 つい本音が。

 

「上昇するっスか?」

 

「いや、高度上げすぎたら主審から注意されると思う。高すぎない程度を維持で」

 

「ウス」

 

 イナサならスタジアムを越える高度くらいだせるけど、流石にソレはルール違反だよな。

 鉄哲君チーム。

 鉄哲君、骨抜君、塩崎さん、泡瀬君か。

 飛んでる以上は骨抜君の個性は防げるので、塩崎さんのツルが警戒対象、泡瀬君は道具が必要だから問題ない。

 葉隠さんチーム。

 葉隠さん、耳郎さん、砂藤君、口田君。

 葉隠さんは接触及び火の使用注意、男子二人はアイテムと動物が必要だから個性使用不可能、耳郎さんのプラグも当たらなければ大丈夫だ。

 襲いかかる手をペファガルサシスオン(イナサ)を上手く乗りこなして回避する。

 

『いやー見事なボードさばきですな』

 

『騎馬戦やれよ』

 

 そのままボード(イナサ)を上向きに傾け高度上昇、なるべく場を掻き回さないと。

 

「成二っ!!」

 

「兄さんか!?」

  

 そこには高く跳んでこちらに手を伸ばす兄さんの姿があった。

 この高さに勝己さん以外が届くのか。

 兄さんの個性(仮称メガ◯テ)でどうやって。

 抱いた疑問は見た瞬間に霧散する。

 

「サポートアイテムと麗日さんの個性の組み合わせか」

 

 麗日さんの無重力で浮かして、発目さんのサポートアイテムでここまで来たのか。

 

「緑谷だけではないぞ『黒影』!!」

 

「アイヨ!!」

 

 伸ばされた手は兄さんだけではない。

 烏顔の常闇君の個性である意思ある影もコチラへと襲いかかってきて、

 

「火炎造形、ゴウ・アムルク!!からのガンズ・ニオセン!!」

 

 アリシエのパートナー、角ある情深き獣リーヤの腕力強化呪文を再現し殴り飛ばし、リーヤの胴体を再現した面からの散弾で黒影を滅多打ちにする。

 

「イ、イタイ。ヒドイ」

 

「黒影ォォォ!!」

 

 殴られ滅多打ちにされ(さらに火による熱)黒影はボロボロになる。

 

「やりすぎじゃないっスか?」

 

「ザルチムを思い出してつい」

 

 だからリーヤの呪文でやってしまった。

 ファウードの戦い、あの場に俺が居ればとそう後悔しない日はなかった。

 

「着地するよ」

 

 麗日さんの言葉で兄さんチームは着地。

 こちらと違って飛行時間に限りはあるか。

 

「まだまだ追うよ!!」

 

 叫ぶ葉隠さんの後ろにニヤリと笑う物間君を発見、役割は一つ果たしたかな。

 

「アレ?もしや俺はA組を裏切ってるのでは?」

 

 そこでイナサは自分の行為がクラスメイトにマイナスに作用してることに気づく。

 

「これも戦略だよ」

 

「やられたっスね」

 

 こっちに襲いかかり隙が出来たチームは別のチームに狩られる。

 B組はそれを積極的に狙う。

 

「あとは、アレは障子君が複製腕で峰田君と蛙吹さんを覆っているな」

 

 二人を背負って動ける恵まれて鍛えられたフィジカルあってこそだな。

 だが背負われた蛙吹さんの舌の動きは、ビョンコとの戦い(こちらが一方的に優勢だったけど)で慣れているから当たることはない。

 

「凄いわね成二ちゃん、なんでも知っているかのように対処してるわ」

 

「経験してるんだ、それなりにさ」

 

「ならこれはどうだぁ!?」

 

 そこへこちらより高く飛んで奇襲をかけてくる勝己さん。

 

「爆発音でもろわかりだ」

 

 伸ばされた右手を躱し、がら空きの胴体に蹴りを一つぶち込む。

 

「クッソがあ」

 

 勝己さんは地面に叩きつけられる直前に瀬呂君がテープを伸ばして回収した。

 勝己さんはこちらまで届く。

 だが機動の際に爆発音が鳴るので反応は容易いな。

 

『やはり狙われまくる一位。

 しかし猛追を仕掛ける実力者達を一蹴し守り切る。夜嵐の飛行能力に緑谷の体術、まさにトップに相応しいチームだ!!』

 

 もう七分、約半分か。

 さてどうなっているかな。

 モニターに現在の順位が表示される。

 俺は最初のポイントが高いから当然だけど、B組の皆は順調に取れてるみたいだ。

 

「単純なんだよA組」

 

「んだとてめェコラ返せ殺すぞ!!」

 

 勝己さんから鉢巻を取りつつ煽る物間君。

 丁寧にこちらのやり方を説明することで、お前達は視野が狭いと告げている。

 

「クラスぐるみか!」

 

「全員の総意じゃないさ、でもヒーローなら協力は必要。それにウチのトップは囮役を引き受けてくれる度量があるんでね」

 

 そう言い終えると物間君はくるりと踵を返す。

 

「そうそう、君さ放課後に他のクラスの生徒をモブ共と言ったけど、トップでもないのに言ってて恥ずかしくないのかい?」

 

 君だってあそこの二人からしたモブだろ?と最後に言い捨てて去っていった。

 うん、凄い煽りですね。

 

「おい切島、予定変更だ。

 アイツラの前に、コイツラ全員殺そう!!」

 

 本当にヒーロー志望なんですか勝己さん。

 口が悪いとかそんな話ではもうない気がするよ。

 

「あの勝己さんの様子なら物間君の援護に回るべきだと思うけど」

 

「そろそろとるぞ」

 

「こっちも来たか」

 

 目の前には気合の入った轟君。

 どう切り抜けるとするか。

 





 補足・説明。

 騎馬のチームは成二と夜嵐。
 他は原作と同じです。
 B組サポートの為という意図もあります。

 ペファガルサシスオン。
 知ってたら凄い小ネタ。

 葉隠透さん。
 騎馬戦開始前は着てたよね?
 そして明らかになったスタイル的にブラもかなりのサイズかなと。耳郎さんに精神ダメージ。

 騎馬戦なのに乗り方はボード。
 ドラクエジョーカー3のメーダボードみたいな感じ。
  
 メガ◯テ。
 クラス内での緑谷出久君の個性の通称。
 当作品オリジナルですが、原作だとどう呼ばれていたのやら。
 なお峰田君はドマゾアタックと呼んでます。

 黒影に八つ当たり。
 成二はリオウとザルチムが嫌いです。
 
 かっちゃん。
 トップではないせいで、お前もモブだろとはかなり思われてます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。