金色のガッシュを終えた俺のヒーローアカデミア   作:規律式足

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 壊理ちゃんのトウヤへの恋心についての戦友達の反応。


 成二→あの状況ならそうなるよな(駆けつけた時にトウヤ(肉体七割消失)巻戻し中)。

 イナサ→熱い恋心っス。

 清麿→歳の差が、でも初恋だからなあ。
 
 恵→応援するけど、犯罪は駄目よ。 
 
 フォルゴレ→問題なし、どんどんやりなさい。

 サンビーム→(冷や汗かつ無言で目逸らし)。

 シスターエル→オヨヨヨヨ。

 ナゾナゾ博士→壊理を説得すべきか、トウヤを諦めさせるべきな悩み中。

 アポロ→(全力ダッシュで逃亡)。

 ガッシュ→何が駄目なのだ?

 キャンチョメ、ウマゴン→ティオやパティみたくならければ良いかな。

 ティオ→良いじゃない、応援する。

 ルーパー→娘を誑かすロリコン狩りじゃあああ。 



第二十五話 職場体験先のススメ、良かれと思って。

 

「オイ」

 

 飯田君からナゾナゾ博士の荷物を受け取り、飯田君がキッドみたいにナゾナゾ博士に遊ばれてると知った翌日。

 俺は珍しい人に絡まれていた。

 

「ちょいと面貸せや」

 

 その人物は爆豪勝己。

 幼稚園から小学生まで一緒で、当時は家も近所だからとよく遊んだ、いわゆる幼馴染という関係だった存在だ。

 ただ勝己さんは俺をそんな風には見ていないだろう。幼い頃の集まりでは勝己さんと兄さんが中心で、俺は翼君達のような取り巻きの一人に過ぎなかったのだから。

 翼君か。

 皮膜のような翼の個性の坊主頭の少年。

 俺達が個性診断テストを受けた病院の院長先生の孫である彼は、今は何をしているんだろうか。中学は別だとは聞いた記憶はあるんだけど。

 

「ん」

 

 ギュッと腕にしがみつかれる感触で思考から意識を切り替わる。

 小大唯さんは勝己さんの貸せよ発言に対して、貸さないと言わんばかりの態度で力を込めてきた。

 

「(イラァァ)ったく。デクといい、テメェといい、雄英合格した途端に色気つきやがってよお」

 

 勝己さんの額に青筋が浮かびだす。  

 兄さんに色気。

 もしや麗日さんとのことかな?

 兄さんにあんなに距離が近い女子なんて初めて見たよ。小学生時代はヒーローオタクトークのあのブツブツのせいで敬遠されてたからね(そしてそれを聞かされ続けてる俺は同情されていた)。

 

「兄さんにも春がきたんだよ」

 

「テメェもだボケ」

 

「(照れ)」

 

「? とにかく用事があるなら時間は大丈夫だけど」

 

 正直、一度勝ったとはいえ憧れている天才の勝己さんと話せるなら時間はいくらでも取る。

 

「む」

 

「んなに時間はかからねえ。ちと相談したいだけだ」

 

「相談、もしや職場体験先についてか?」

 

 一週間の職場体験。

 その受け入れ先だが雄英高校によるオファー先だけでも40件。指名されている生徒は1000件を超えている。

 そんな中から選ぶのは一苦労だろう。

 しかし、

 

「それならヒーローオタクの兄さんに」

 

「あのブツブツを聞いてキレねえ自信がねえ」

 

 だよな。

 納得できすぎる理由に、俺は相談に乗ることにした。流石に勝己さんの将来に関わることだからか小大さんは手を離していってらっしゃいと手を降る。

 

「・・・・・・・・・ずいぶんとガキの頃から変わったんだな、お前」

 

 そんな彼女に小さく手を振りかえしてから勝己さんと並んで移動しだすと、そんな事を言われた。

 成長したってことかな?

 だったら悪くはない。

 

「そうかな?自分じゃよくわからない」

 

 小学生時代は女子とどんな感じだったか。確かに耳郎さんや小大さんやトガみたいな近い距離ではなかったけど、兄さんや勝己さんよりは普通に話していていたよ?

 

「(フッ)ネクラ野郎は卒業して、これからはタラシ野郎だな(ニヤリッ)」

 

「名前で呼ぶ発想はないのかアンタ」

 

 昔は凄いヤツだからで気にもとめなかったけど、勝己さんて普通に嫌なヤツなのではないだろうか。

 よく考えたら兄さんのデクという呼び方も酷い渾名だし。

 ドヤ顔の勝己さんとドン引く俺。

 手頃な休憩スペースを見つけたのでそこで話すことにした。飲み物は買ってくるべきだろうか?

 

「そんでテメェは何処に行くんだ?」

 

 テメェ呼びならタラシ野郎と決める必要あっただろうか?

 

「エンデヴァー事務所。個性が他の炎系個性と噛み合うからな」

 

 最大手のヒーロー事務所という理由もある。

 せっかく職場体験できるならば最高の環境が良い。

 

「チッ、俺には指名が来てねえか。となればあとは半分野郎を指名する気か」

 

 エンデヴァーが勝己さんを指名しない。

 けっこう意外だな。

 実力主義だから声をかけると思ってたのに。

 

「ああそういや、坊主頭は烏野郎と一緒にホークスのとこにするってよ」

 

 坊主頭→イナサ、烏野郎→常闇君かな?速すぎる男と謳われる若手随一のヒーロー・ホークス。

 イナサは機動性から、常闇君は黒影のスペックから指名したのだろうか?俺と勝己さんは個性の相性が良いから倒せる存在だけど、個性そのものとしてはかなり希少で強力ではある(その黒影の制御で常闇君本体の身体能力はやや低めだけど)。

 

「じゃあ兄さんは?」

 

 体育祭ではあれだけ活躍したんだ。きっとアチラコチラから引く手数多に違いない(弟フィルター越し視点)。

 

「ねえよ」

 

「え?」

 

「デクの指名は零だ」

 

 そんな・・・・・・・・・馬鹿な。

 

「見る目ないねえ、プロヒーロー」

 

 全く、あの自爆を躊躇わない兄さんのヒーロー性を理解できないとは、目が曇りすぎだよ。

 

「あんなメガンテマン、リカバリーガールが常駐してない限り面倒見きれるかよ」

 

 俺のプロヒーローの見る目がないセリフに勝己さんは冷静にツッコんだ。

 まあ職場体験で預かった学生が骨折(マシな被害で)とか責任に関わるしなあ。

 というか兄さんって個性を発現したけどリカバリーガールの居る雄英高校以外は厳しかったかも。

 

「うん・・・・・・、じゃあオファー先から選ぶんだろうな」

 

「(・・・・・・偏見かもしれないが双子はもっと連絡を取り合うもんじゃないのか?なんで職場体験先の相談すらしないんだよ)」

 

「? なにか」

 

「いやなんでもねえ」

 

 こちらをじっと見る勝己さんの様子から問えば、何事もなかったように返される。どうしたんだろ?

 

「それじゃあ勝己さんは何処に?指名数は多いけど、好きなヒーローのとこが無ければランキングで決めれば良いと思うけど」

 

 とはいえ勝己さんの好きなヒーローはオールマイト。気性的にはエンデヴァー事務所が良いと思うけど、無いのであれば仕方ない。

 

「いや」

 

 すると勝己さんはリストを裏返して伏せる。

 

「どうかした?」

 

「このリストからじゃあ駄目だ」

 

「指名が来てる人はそこから選ぶ決まりで」

 

「それじゃあテメェに追いつけねえ」

 

「!?」

 

「中学時代にテメェに何かがあった。

 だから今の強さを得たんだろう」

 

 まっすぐな眼差しが俺を射抜く。

 世界にはもう残っていない、俺達の記憶にしかない出来事の存在を勝己さんは確信していた。

 

「それがどんななのかは訊く気はねえ。

 だがな、とんでもない経験を積んだであろうテメェに追いつくには、雄英からだされる同じ課題では無理だろう」

 

 つーかテメェは最高峰のエンデヴァー事務所だしな。と勝己さんは続ける。

 勝己さんのリストにはベストジーニスト事務所などの日本でも五指に入るトップヒーロー事務所からの指名もあった。

 だけど勝己さんはそれでは足りないと言うのだ。

 

「事情は訊かねえが力を貸せ、テメェに追いつく為に必要なモンを捻り出してくれや」

 

 それが人にモノを頼む態度か。

 と思わなくもない。

 けど、あの『爆豪勝己』に頼られている。

 その事実に俺は高揚に似た心の震えを感じていた。

 

「ああ、任せてくれ。

 勝己さんに足りないと思うモノを持つ人を紹介するよ」

 

 となれば先ずは連絡。

 確か数日後に来日する予定だから大丈夫かな。さらに雄英高校が受けるかどうか。

 これは相澤先生より、校長先生に直談判の方が良いだろう。

 

「アテはあんだな。

 なあ、ソイツは強えよなあ?」

 

 脳裏に浮かぶ人物。

 その不死身ぶりと本気状態の強さを俺はよく知っている。

 

「ああ、オールマイトにも劣らない最強の英雄だ」

 

 カバさんになりたがった、最強で一人ぼっちライオン。

 イタリアの英雄、パルコ・フォルゴレ。

 ヒーロー事務所ではなく芸能事務所だけど、熱意があればなんとかいけるだろう。

 才能あり、向上心あり、ハングリー精神を持ち合わせた勝己さんに必要なモノ。

 愛想とコミュニケーション力。

 それをフォルゴレなら教えてくれることだろう。

 

「なんとかしてみせるから、ちょっと待っててくれ。それでその人は、」

 

「いいさ、誰かは当日の楽しみにしておく」

 

 俺の言葉を遮り、勝己さんはニヤリと笑う。

 

「誰であろうと、その必要なもんを根こそぎ身につけ殺してやるわ」

 

 うん。

 その獣じみた表情と言動からして間違いなく必要なものだね。

 

 そうして俺はフォルゴレに幼馴染の職場体験を受けてください、あとライオンモードで叩き潰して上下関係を叩きこんでくださいとお願いした。

 フォルゴレは急な連絡に驚いたけど「いいともー」と引き受けてくれ、すぐさま雄英高校にも打診してくれた。

 雄英高校もまたその提案を快諾。

 本業がコメディアンであるが、英雄として名声高いパルコ・フォルゴレとの繋がりは望むところであり、また勝己さんの担任であるイレイザーヘッドが「爆豪には必要な経験だ」と許可をだしてくれたのだ。

 

 こうして爆豪勝己はパルコ・フォルゴレ芸能事務所に職場体験することが決まった。

 カバさんになった最強のライオンの孤独を知り、その強さに憧れ。さらに舞台上で「乳をもげ♡」を踊ることになる。

 そんな未来が目の前に迫っていることを、まだ知らない。

 





 補足・説明。

 爆豪勝己君の職場体験先相談です。
 成二に追いつくには雄英高校の指導では足りないと考えての行動です。
 なので成二は少しばかり無理をします。
 そんな感情を向けられて嬉しかったので。

 成二はエンデヴァー事務所。
 イナサはホークス事務所。
 かっちゃんはフォルゴレ事務所です。
 飯田君に関しては悩んでいます。
 正直、作者はステインが苦手なのです。
 言葉では変えられないからと粛清に動いたのに、さらに言葉を尽くす彼の在り方に納得できなくて。
 また成二はワン・フォー・オール関連の因縁がないので、ヴィラン連合サイドもありませんので。
 
 では次話にて。
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