金色のガッシュを終えた俺のヒーローアカデミア   作:規律式足

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 ちなみにA組サイドにて、洸汰君はきっちり緑谷出久君の股間をスマッシュしています。手に残った感触が気持ち悪かったから次はグローブを付けてからやろうと心に決めたそうです。

「ガキに不意打ちくらうとは情けねえ」
 
 成長してもかっちゃんはかっちゃんなのでデク君を嘲笑ったそうです。



第四十二話 林間合宿、マタタビ荘にて。

 

 森林行軍を終えて宿泊先であるマタタビ荘に辿り着いたのはカラスがカァーと鳴く夕日が落ちる時間帯。

 禄に舗装されていない獣道も同然の山道を大荷物を背負って歩きぬくのは、やはり日頃から訓練しているヒーロー科生でも大変だった。

 

「き、君は・・・・・・平然としてるけどねぇ、ゼィゼィヒィフゥッ」

 

「祖父母のトコだと狩った獲物担いで山を下ったりしてたからね」

 

 車が停めれるのは精々麓まで、熊やら猪やら鹿やらの獲物を、血抜きなどを川でした後は祖父に代わって俺が運んでいたんだ。

 

「顔に似合わず野生児ですな」

 

 宍田君がそう呟いた。

 獣的な彼も容姿とは逆に良いとこのお坊ちゃんでシティ派。

 山籠りをしたことがあると以前言っていたが、温泉に爺やの世話のついた別荘で過ごしただけだったらしい。

 いや山籠りってテントかあばら家みたいな山小屋で寝泊まりする方だと思うけど。

 

「うむ、脱落者も怪我人も無し。

 流石は可愛い俺の生徒だ。

 ではバスから荷物を部屋に運びそれから夕食だ。皆、よく頑張ったな」

 

「根性は認めてやろう」

 

 生徒がへとへとな中、平然としているブラドキング先生と虎。

 やはりプロヒーローは凄いよね。

 荷物を運んだら、何故か制服姿のままボロボロなA組の皆の隣で山盛りの夕食にがっつく。

 昼は携帯食だったけど、普段食べる機会のない自衛隊の物だったから何気に皆テンションがあがって食べてたんだよね。

 

「いやA組は食事も水も抜きだったんだけど」

 

「食事はぎりともかくとして水分抜きは脱水症状で死ぬよ?」

 

 今は夏だからね?

 丸々半日水分補給なしで運動とか死ぬから。

 しかしどおりでA組のがっつくテンションがおかしいわけだ。

 なんでもプッシーキャッツのピクシーボブが個性で創り出した土魔獣とやらと戦いながら山を抜けたらしい。イレイザーヘッドの方針だろうけど、本当に無茶をするんだな。

 食事が終われば風呂。

 プッシーキャッツ所有のこの施設には男女別に分かれた露天の大浴場がある。

 しかしいくら大浴場でもA組B組全員が入れる程ではないので、熾烈な代表じゃんけんによりA組が先に決まった(女子は全員入浴できるけど)。

 正直、A組がやらされたことに同情していたB組男子は一部(1名)を除き、風呂くらい先にどうぞな気分だったけど、その一部である物間君と同情されて先に入浴とかまっぴらな勝己さんによりわざわざ無駄にじゃんけんしたんだ。

 まあ、それで負けるのが物間君らしいけど。

 とはいえ先に入っても男子の入浴時間なんてたかが知れている。

 待ってる間の自由時間にのんびりと非常口の確認などを兼ねてマタタビ荘を探検していたら、外から水音がしたので気になり見に行ってみた。

 するとブラドキング先生が玄関の側で勢いよくワシャワシャと何かを洗っていた。

 

「む?緑谷か」

 

「先生はペットのシャンプーですか?」

 

 泡で全身を白く包まれたナニカ。

 ブラドキング先生は犬を何匹も飼っているから頼まれたのだろうか。

 

「いや彼はペットではなく・・・・・・」

 

 彼?

 

「A組の峰田だ」

 

「なんでっ!?」

 

 よく見たらその泡塗れな物体は首輪をはめられ鎖で繋がれた男子生徒。

 

「畜生、せっかくの女子の入浴シーンがよお」

 

 あ、はい。理由はわかりました。

 血涙を流しながら、厳ついマッチョ教師に丸洗いされるど助平。

 風呂場に入ることすら認められなかったのか。

 

「確かな筋から忠告を受けてな。念の為に荷物検査をしたらよろしくない道具もかなり所持していたんだ」

 

「林間合宿を初日で終わらす気ですか彼」

 

 修学旅行でやらかした学生の話とかニュースで見たことあるんだけど。

 

「まだ未遂だからな。

 厳重注意と反省文、さらに補習に参加させることで今回は済ませる予定だ」

 

「寛大な処置ですね」

 

 強制送還からの退学でもおかしくないから。

 

「だがそんなヤツに協力してくださるヒーローの温泉を使わせるわけにはいかないので、こうして俺が洗っているんだ。

 無論、寝るときも教師部屋だ」

 

「マジかよ!?」

 

 どうせ補習で睡眠時間なんて殆ど無いから問題はないんじゃないかな?

 そして担任であるイレイザーヘッドではなくブラドキング先生が洗っているのは、イレイザーヘッドは風呂なんて訓練で使うドラム缶を沸かしてぶち込めばよいだろと言ったかららしい。

 ドラム缶風呂とか沸かすの大変なんだけどなあ、まだ川を石で仕切って焼けた石をぶち込んで湯温調整した方が楽なくらいだ。

 

「そんなわけだからコイツは俺に任せろ。緑谷はしっかり休んで疲れをとっておけ」

 

「はい」

 

「畜生、畜生畜生」

 

 不平タラタラな峰田実君。

 しかし覗きか。

 あの2人の裸をもし見られたらと想像したら、

 

「ソルド・フレイガ」

 

 気がついたら俺は炎剣を峰田君の首に突きつけていた。

 

「ねえ、もしも懲りずに覗こうとしたら・・・・・・・・・どうなるかわかるな」

 

 なんか凄く不快だ。

 

「あ、はい」

 

「どうやら緑谷の情緒もしっかり育っているようだな(ほろり)」

 

 なんだろうこの苛立ち。

 想像するだけで殺意がわいてくる。

 

「峰田よ、若い衝動は理解できないでもないが。命に関わることも察しておけ」

 

「ウス」

 

 ガクガク震える峰田君とブラドキング先生はそんなことを話していた。

 

 

 翌日、合宿二日目。

 

「個性を伸ばす・・・・・・!?」

 

 軽い朝食を済ませ、マタタビ荘の外にでる。

 気合の入っているブラドキング先生に連れられて行けば既にA組が地獄絵図のような訓練を開始していた。

 筋繊維は酷使することで壊され強くなる。

 個性もまた同じであり、使い続けることでより強くなっていくのだ。

 許容上限のある発動型は上限の底上げを、異形型や複合型(実は俺もこれ)は個性に由来する器官と部位を苛め抜く。

 

「しかし私達も入ると42人だよ?」

 

 そんな人数の個性をたった6人で管理できるのかと拳藤さんが疑問に思う。

 

「6人ではない。

 が、プッシーキャッツの皆さんは訓練の管理などには向いている個性持ちだ」

 

 セリフを叫びポーズを決めるワイルド・ワイルド・プッシーキャッツの皆さんが自身の個性を説明。

 ラグドールの「サーチ」で生徒の個性情報を正確に把握し、ピクシーボブの「土流」で鍛錬に見合う場を形成、マンダレイの「テレパス」で一度に複数の人間にアドバイスをし、虎が「軟体」の個性と鍛えた肉体で殴る蹴るの暴行をする。

 そしてさらに特別に追加として、

 マタタビ荘の屋根から集団が颯爽と降り立つ。

 

「目から光線、ツーライティングアイ」

 

「走力は時速300キロ、ロケットフット」

 

「飛行能力をもつ戦士、フライングビート」

 

「透視能力で全てを見通す、セカンドサイト」

 

「腕の力は恐竜並、ダイナソーアーム」

 

「予知能力をもつ男、ワンダフルトゥザフューチャー」

 

「念動力を備えた野生児、サイコジャングル」

 

「炎を自在に操る、ファイヤーエルボー」

 

「ビッグ・ボイン」 

 

「冷凍能力をもつ若者、ブリザードシンク」

 

「土の中を高速で移動、トレマーモグラー」

 

「全ての能力者をまとめる司令塔、テレパシスレーダー」

 

 ナゾナゾ博士の忠実な下僕にして、アメリカ屈指のヒーローチーム「マジョスティック12」。

 彼らは縁あって、今回の林間合宿に協力してくれることになったんだ。

 

(ビッグボイン)

 

(ビッグボイン)

 

(ビッグボイン)

 

 男子生徒の目はビッグボインに釘付けだけど。

 

「アメリカのヒーローチーム「マジョスティック12」の皆さんだ。類似した個性の指導は彼らがしてくれる」

 

「ずいぶんと豪華!?」

 

「一気にヒーローが増えた!?」

 

「そしてビッグボインはなにを指導するんだよっ!?」

 

「オイラのモギモギに似てますねえ!!」

 

「峰田反省文追加」

  

 うん、プロヒーロー18人体制とか国際サミットの警備レベルじゃないかな?

 いくらヴィラン連合を警戒しててもとんでもない厳重さだ。

 ちなみに昨日の峰田君の覗きはワンダフルトゥザフューチャーが予知してくれて防いだそうだ。

 直感のように突如浮かび上がるタイプの予知能力で自在には発動できないけど的中率はかなりのもの。

 なお、セカンドサイトとテレパシスレーダーがプッシーキャッツと被ってるとか言ってはいけない。類似した個性だけど微妙に違うのだ。

 そしてビッグボインはスルーが基本。

 

 さて訓練の開始。

 俺は肺活量の強化と、ファイヤーエルボーとの鍛錬かな?

 

 

 戦友にして子供のように思っている成二とイナサの存在が、ナゾナゾ博士に自らの手勢を貸し出す決断をさせた。

 万全を期す雄英高校。

 けれどそれでもナニカが起こると何でも知ってる不思議な博士は確信していたのだ。

 その戦友と子供達を守ろうとした決断が、一人の少年の人生を狂わすことになる。

 

「はい、場所は◯◯で。

 その・・・・・・プロヒーローが12人も追加されました。目標の達成は困難になるかと・・・・・・。

 え・・・・・・?そんな・・・・・・。

 はいわかりました」

 

 それはただ周りと同じになりたかっただけという些細な望み。

 けれど、彼らの決断は愚かなもの。

 その周りとやらが余りにも狭い世界でしかないことを彼らは知らず、最悪の手段へと走らせた。

 そうして幾度も重ねた後悔を、彼ら一家は再び重ねることになる。

 





 補足・説明。
 
 林間合宿初日と二日目です。
 峰田君の覗きですがきちんと阻止されました。未来予知で察知したので洸汰君の防衛はなく彼のラッキースケベからの気絶もありません。
 というか原作でもプッシーキャッツの虎がやるべきでは?
 彼の過去は改変されてますが、詳しくは次話にて触れます。
 峰田君はブラドキングが洗いました。

 ナゾナゾ博士の心配と過保護からマジョスティック12か合宿に追加。
 その結果色々と変わることになります。
 ちなみに成二がビッグボインに無反応なのは、牛の乳搾りなどを田舎でしていたので胸の大きさに関心がないからです。

 次の話でどれくらい詰め込むか悩み中です。
 洸汰君に触れたら事件発生くらいまでが妥当でしょうか?
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