金色のガッシュを終えた俺のヒーローアカデミア   作:規律式足

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 神野でのオールマイトの戦いを見た魔物のパートナー達ですが。
 ファウード戦参加者は、オールマイト弱体の原因はブラゴのディオガ・グラビドンではないかと冷や汗ダラダラでした。
 ちなみにブラゴ・シェリーペアは、魔界の王を決める戦いでヒーロー&ヴィラン撃退数がダントツトップです。
 その為か記憶は消えましたがベルモンド家を無意識に畏れる人達はかなりいます。



第五十五話 寮生活開始。

 

 雄英高校敷地内。

 校舎から徒歩5分の築3日。

 ハイツアライアンス、ここが新たな俺の、いや俺達の家だ。

 

「学生が住むには贅沢すぎない?」

 

「借りてたアパートとの落差が」

 

「雄英高校が賃貸物件取り扱ったら破産する業者が多いんじゃねえかな?」

 

 こんなクオリティの物件を3日で拵えられたら建築業者はやっていけないよ。

 まあここまで早く造れたのは、そういったプログラムを組まれたロボットを大量に抱えているからなんだろうけど。

 雄英高校ってヒーローよりも、そのぶっ飛んだ科学力とロボット軍団だけでとんでもないよね。

 

「愛する我が1年B組生徒諸君。

 君達が誰一人欠けることなく雄英高校に通い続けてくれる事に、俺は猛烈に感動している」

 

 寮の前にザッと集まったB組一同。

 その前に立つB組担任のブラドキング先生は拳を握りしめて感動の涙を流していた。

 相次ぐヴィラン騒動。

 国内最高学府の一つである雄英高校であっても、その安全面とオールマイト引退により学園を去る決断をした者がいないわけではないのだ。

 しかしその騒乱の渦中に居た俺達は、誰一人折れることなくこの地へと集っていた。

 

「皆、集まれて良かったよ」

 

「オールマイト引退により国外へ引っ越す家族もいるとか報道されてますからな」

 

「いや、それでも治安やらヴィラン発生率は外国の方が高くねえ?」

 

「数日でそこまで変化あるかよ」

 

 クラスメイトが揃ったことにホッとしたのは皆同じだ。なにせオールマイト引退が理由で一部富裕層は国外脱出するとかニュースで報道されていた。宍戸君なんかはその富裕層だからどうなるか気になっていたのだ。

 

「・・・・・・ブラドキング先生も責任などを追求されなくて良かったです。その、報道された会見の時など記者から批判されてましたし」

 

 物間君が生徒だけではなくブラドキング先生の件にも触れる。

 俺達生徒からして見ればブラドキング先生が全力で対処しているのはよくわかる。

 けれど教師でヒーローという立場ではどうしても責任は重くなってしまうのだ。

 

「うむ、俺も君達をこんな危険な目に合わせておいてどの面下げて担任としているのかと思わないでもない。潔く身を引き、他の者に託すべきなのだろう。

 だが、」

 

 するとブラドキング先生は勢いよく頭を下げる。

 

「こんな役に立たない男だが君達の先生でありたいのだ。どうか君達の担任を続けることを許してほしい」

 

「先生」

 

「ブラドキング」

 

「ブラキン先生」

 

 非のない人物による心からの言葉。

 それを受けた俺達は、雄英高校教師やその場のヒーロー達に非などないと理解する俺達は。

 

「許すもなにもないでしょーっ!!」

 

「うおおお!!ブラドキング先生!!」

 

「ずっと担任でいてください!!」

 

 勢いよくその逞しい身体に抱きつくのであった(一部生徒)。

 担任である熱血なブラドキング先生の人柄からか、こんな熱くて青春な一コマが1年B組にはチラホラあったりするのだ。

 

 なおこのすぐ隣で1年A組の空気がお通夜状態だったりする。

 どうやらA組担任のイレイザーヘッド先生がA組一部生徒による青山優雅救出作戦について言及したらしい。勝己さんによりなんとか合法に持ち込んだけど問題行動であることに変わりはない。

 その正しくも重たい言葉にA組一同は暗く沈むのであった。

 

「落差が凄い」

 

「だね」

 

 不幸にもそのワンシーンをバッチリと目撃してしまった俺と取陰さんは、陰陽太極図のような極端な差に冷や汗を流すのであった。

 

「・・・・・・というか、いくら雄英高校敷地内でも話して良い内容なのかな?」

 

 勝己さんの活躍により救出作戦自体は知られてしまった(勝己さん以外の学生は報道されなかったが)もう完全に隠密作戦ではないのだ。

 

「本当にね」

 

 表向きは棚ぼたでヒーロー資格を得た勝己さんがクラスメイトを唆して活躍しようとした、ということになっている。

 けれど戦ったオール・フォー・ワンの強大さとオールマイトの奮戦と勝己さんの活躍により、調子にのった学生の暴走となる予定が、超新星の英断になってしまったのだ。

 多分それはベストジーニストによる爆豪勝己は命の恩人である、という会見での発言が大きいんだろうな。

 トップランカーの一人であるベストジーニストがそう言うくらい危険な状況であったんだろう。

 

「救出作戦か、私達もB組の誰かが拐われたら動いていたかな?」

 

「動くよ、間違いなくね。

 それぐらい皆、仲間想いだ」

 

 真夏の空の下、抱きつき合う担任のブラドキング(筋肉巨漢)と男子生徒達(角取さんも突貫したがはしたないと塩崎さんに捕まった)。

 

「ま、いの一番に先生が飛び出しそうだけどね」

 

「違いない」

 

 その光景を見て俺達は顔を合わせて笑いあった。

 

 

「怨(ギチリッ)」

 

「出遅れた唯が乙女としてヤバい顔してるノコ」

 

「いや別に切奈は緑谷を狙ってないから」

 

「ラブコメがホラーになってて凄く良い(ワクワク)」

 

「柳さんがうらめしいと言ってない件について」

 

「落差が激しいのはこっちもだっての」

 

 そんな二人をさらに眺めるB組生徒達もいたそうな。

 

 

 その後に全クラス共通のハイツアライアンス内部の説明をされて自室に運ばれた荷物を整理して本日は終了。食堂はあるけど朝食などを全員揃って食べるかは後日の話し合いで決めることになった(食事は自炊もデリバリーも可能な為。学生の交代制ではない)。

 

「A組はどうなったかね」

 

 蛙吹さんがなんか思い詰めていたと勝己さんがボヤいていたし。

 荷物整理を終えて食事と風呂も済み、後は寝るだけになった俺は窓の向こうのA組寮を見ながらそう呟くのであった。

 

「ね」

 

「ここ男子部屋だから帰りなさい」

 

 そして何故か当たり前のように俺のベッドに寝転び枕をハスハスしていた小大さんを俺は部屋から追い出すのであった。

 この侵入ぶり、君はトガか妖怪セガ置いてくか。

 

「「ギクリッ」」

 

 ベランダに何やら人の気配がしたのでトラップを仕掛けてから寝るとしよう。





 補足説明。

 なんか短くてすいません。
 梅雨ちゃんイベントに悩んでます。
 今話はB組のハイツアライアンス入りの話です。それだけの1話です。
 イレイザーヘッドとA組、隣のB組なら見えそうかなと思いまして。
 ブラドキングならB組とはこんなやり取りしそうだなと思い書きました。

 なおプライバシーを重視するB組は部屋王などはしません。なんか不法侵入乙女がいましたが(笑)。
 そしてベランダでスタンバる二人。
 初日から雄英高校のセキュリティを突破するなよ。
 
 そして翌日、成二の枕元にトガのアイドル写真とドリーム◯ャストが置いてあったとかないとか。
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