金色のガッシュの人間キャラとの関係は、基本的に全員から弟認識でした。
個性はあるけど、金色のガッシュメンバーに比べたら一段劣る実力だった感じです(清麿、恵、フォルゴレ、サンビームがおかしいだけ)。
魔物達からは友人で一緒に混じって遊んでました。
「ん」
「趣味は修行、個性で遊ぶのって楽しいよね」
「ん」
「好きな食べ物は、川魚の塩焼き。鮎とかヤマメとか良いよね」
「ん」
「嫌いな食べ物は、特にないかな?ワニもコウモリも結構いけたよ」
「ん?」
「ああ、色々あって外国にはかなり行ったんだ。アレコレした後で皆でご飯食べるのが好きでさ」
「ん」
「誰と?友人、仲間、いややっぱり戦友かな。皆との関係はそれが一番しっくりくるよ」
「「「「なんで会話が成立するんだよ!!」」」」
「慣れてるから」
小大さんとの会話にクラスメイトがツッコミをいれるも俺はサラリと返した。
雄英高校初日。
通学路ではツリ目スレンダー美少女とドツキ漫才をして、教室内で黒髪ボブヘアー美少女と話す自分はいわゆる勝ち組ではないだろうか。
恵さん、シェリーさん、シスターエル、清麿母、などの美人に慣れているが、実技試験で知り合った彼女達も劣らぬ容姿だと思う。
五十音順で割り振られた座席に腰掛けた俺に、小大唯さんは実技試験でのお礼をしてからこうして色々と話しかけてきた。
「ん」としか言わない彼女だけど、身振り手振りでなんとなく伝わる。
それはウマゴンなどの人間の言葉を話せない魔物との対話、国籍様々な戦友達との付き合いの成果だろう。
今想えば、あの戦いで俺は何カ国の言語を使ったんだろうか。なぜか日本語を話せる人ばかりだったけど(オールマイトの存在があり、日本語を覚える外国の人は多い)、清麿にはしょっちゅういろんな国の言語を教えてもらったなあ。やっぱり頭の出来が違い過ぎるよ。
ちなみに俺とエンマはウマゴンの本名がシュナイダーだと最初から知っていたけど、あまりにもウマゴンがしっくりしていたのとサンビームさんが全力過ぎたのもあり、指摘できずに終わったのだ。ゴメンネウマゴン。
「ん」
「やはり運命の相手?
いや俺は魔物じゃないから」
「「「なんで運命の相手と言われたら魔物になるんだよお前」」」
運命の相手って、魔界の子供で魔物でパートナーのことだろうに。
異なる二つの世界。
そこに唯一人しかいない自身の本を読める者。そんな存在と巡り合うことができるのは運命としか言いようがないからね。
「まあ、入学初日から女子と登校「ああ!?」、貴女はそんな反応するのね、したイケメンが教室で美少女を侍らしてたから遠巻きにしてたけど、なんか大丈夫そうね」
オレンジ色の髪をサイドテールにした女子が教室の生徒達を代表するようにそう話しかけてきた。
うむ、委員長、いや姉御気質と見える。
そして小大さん、なんで急に荒ぶるの君?ボブヘアーが逆だってるよ。
「私は拳藤一佳。これからよろしくね」
「俺は緑谷成二、こちらこそ」
名乗りとともに手を差し出す拳藤さんにこちらも握手しようと手をのばせば、
「ん」
その右手は拳藤さんではなく何故か小大さんと繋がれていた。
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
「ん♪」
反応に困る俺達二人と満足そうな小大さん。
「この娘になにかしたの?それとも昔からの知り合い?」
小大さんの行動を見て、拳藤さんがそう訊ねてきた。初対面どうしにしてはあまりにも親しそうだからね。
「一般入試の実技試験で一緒だっただけなんだけどなあ」
けど俺としても会うのは二度目。
だけどずいぶんと懐かれた、とは思う。
でも思い返せばあの戦いで知り合ったメンバーや、助けた現地の人達も僅かな出会いでこんな風に親しくなっていたような気がする。
戦闘、危機的状況、それらが絡む出会いは互いの距離を縮めやすいのかもしれない。
「ま、初日から女子とベタベタと親しいと誤解されちゃうから気をつけなよ」
ヒーローが女性関係でパパラッチにスクープされちゃうアレですな。
日本のヒーローはそこら辺がお固いと有名で、成功者らしいはっちゃけを繰り返す外国のとある空飛ぶ種馬と違って、ストイックなヒーローを貫いている人ばかりだ。
しかし女子とベタベタかあ。
そんな風にしてたかなあ。
中学校で同級生と絡まず、知り合いが基本的に年上の魔物のパートナーばかりだからよくわからない。
トガなんかもしょっちゅう抱きついて(カッターで斬って血を舐める)きたしなあ。
「ん♪」
そして君はいつまで俺の右手をニギニギしてるのさ小大さん。
「「「「(羨ましい、妬ましい)」」」」
「「「(なんか大変そうだなアイツ)」」」
「(くくく、どんな個性か楽しみだねえ)」
「(なんとふしだらな、指導せねば)」
「「「(受験で乾いた心にラブコメは染みるなあ、癒やされる)」」」
雄英高校一年B組。
日本最高峰の新高校生は、なんとも十人十色で様々な人達がいるようだ。
そこからしばらくして、
「俺がこのクラスを受け持つ担任・管赤慈郎。ヒーロー名は『ブラドキング』だ。管先生でもブラドキング先生でもブラドキングでも好きなように呼んでくれ」
教壇に立つ、身体の各所にチューブの付いたコスチュームの牙が特徴的な巨漢。
雄英高校はプロヒーローが教師をやると聞いていたが、どうやら本当だったらしい。
ちなみに、それほどヒーローに詳しくない俺もブラドキングについては知っていた。
トガと敵対していた時に血に関する個性を調べていて、その中の一人に彼がいたからだ。
「本日の予定だが、これから入学式を講堂で行い、それからは授業のガイダンス、その後に解散となる。半日で終わるが初日から遊び呆けないようにな」
今、俺を注意するようにギンッて睨んできたような。食料買い出しとか家事があるから遊び呆ける余裕なんてないんだけど。
「それと、緑谷。書類で伝えてあるように新入生総合成績首席のお前は入学式で生徒代表挨拶をしてもらう。文面は出来ているな」
「はい、こちらです」
内容確認してもらう為に原稿をブラドキング先生に手渡す。
新入生総合成績首席。
まさか推薦組を差し置いて俺がその座についたのは自分でも驚いたよな。
A組にいる知り合いの夜嵐より上だったとか驚いたもんだよ。
夜嵐イナサ。
俺と同じ魔物のパートナーの一人。
ヒーロー向きな個性持ちの強いヤツだけど、同じ痛みを経験した友人だ。
今、防音のしっかりしてるにも関わらず隣のA組が賑やかななのはアイツが騒いでるからかね?(正しくは、担任のせい)。
「うむ、これならば問題ないか。
雄英高校入学式はテレビ中継もされるから、壇上に立つ緑谷だけではなく、皆もきちんとした態度と身嗜みで臨むようにな」
顎に手を当てながら原稿を一読したブラドキングはクラスの皆にそう注意を促した。
「「「「「ハイ!!」」」」」
まるで成人式のように入学式特集をされる雄英高校入学式。
何度かテレビで流し見たその場に自分がいることに身が引き締まる思いだ。
原稿には特別なことは書いていない。
特別なことを書こうとするとどうしても、魔物との戦いに触れてしまうからだ。
それは関わりのないクラスメイトや先生方に失礼なことだから、ありふれた文面を誠意を込めて読み上げようと誓った。
だが、この後に行われた入学式。
そこで、自由な校風であるがゆえに同じヒーロー科の一年A組が一クラス丸ごと不在というとんでもないインパクトを皮切りに、自慢の息子不在かつ生徒代表ではないことに感情が高ぶり物理的に燃え上がるエンデヴァー、そしてその隣に座る少しばかり疎遠だった息子の壇上の姿に感動した我が母・緑谷引子の噴水のような涙が接触し、水蒸気爆発を起こすという事故が発生するのだが、
この時の俺はまだそれを知らない。
雄英高校生活初日。
ドツキ漫才。
美少女との触れ合い。
身内のやらかし。
で幕を下ろすのであった。
補足、説明。
小大唯ちゃんはこんなキャラにしていこうかなと思います。
天然でグイグイ攻めていきます。
ヒーロー科人数ですが、減らすのは嫌なので足しました。推薦組割り当てとかは追々調整します。
夜嵐イナサについてですが、パートナー諸々は未定です。
雄英高校入学式保護者水蒸気爆発事件。
何してんだろ、この人達?
息子の入学式には普通来るよね、と考えたら爆発してました、なんでだ。